カテゴリー: MINDHACK

MINDHACK:プログラマー紹介2024

ゲーム開発にバグはつきものである。MINDHACKもゲームなので、もちろんバグとの戦いはある。
人間の精神に潜むバグをハッキングしてお花に変えよう、というのが本作の根幹となる部分ですが、『MINDHACK』を作っている私たちには、残念ながらバグをお花に変えるパワーは授けられていないのだった。

なので、開発中はよくよくバグに遭遇します。
こういうのとか。

 

手ぇ増えてる! なんで~~!?

 

そもそも「バグ」とは何なのか?
実は、バグとは急にどこかから湧いて出てくるものではありません。多くの場合、バグは機械と人間との意思疎通がうまくいってない場合に発生します。
(※ここで話しているのは作中の「人格のエラー」ではなく、文字通りのプログラムのバグのことです)

例えば上の例では、人間側は「選択肢にマウスカーソルが乗ったら先生の手を表示する」という命令を出しています。機械(Unity)側は、言われたその通りにやってるだけなんである。
この場合の問題は、人間が「選択肢の片方にマウスカーソルが乗ってるときは、もう片方の手は出さない」という説明をし忘れたことにあります。つまり、人間のうっかりです。

上の例では齟齬が見た目にわかりやすいけれども…… 別の例もご紹介いたします。

 

こちらはアーリーアクセス版公開前に録画したプレイ画面です。
このスクリーンショットにはバグが1つあります。
さあ、一体どの部分でしょうか!

正解は…………

タイピングの単語を1つ入れ忘れている!!

おい!!
完全に開発者のうっかりミスです。具体的には「四人目」と「速達」の間に「梱包」を入れ忘れました。だがどんなに紅狐がうっかりしていてもUnityくんは言われた通り、登録されたそのまんまその通りに表示するだけなのだ。

これは開発超・超・初期のころのタイピングゲーム部分の中身。
スクリプトにタイピングの設問を直書きしているため、日本語と英語の文言があっているかどうか画面の上下を行ったり来たりしながら見比べる必要があります。こ、これは見づらい。
どこか一か所抜けていてもぱっと見ではわかりません。

さらに対応する言語が増えると、プログラムに登録するタイピング設問の数は言語ごとに倍倍に必要になる。これはつまり、人間のうっかりチャンスも倍倍になっているということ。

人間は人間である限り、必ずミスをする。うっかりをしない人などいません。
そう、バグからゲームを守るためには、ただコードを書いて動きゃいいわけではないのである。
長い期間・複数人数でプロジェクト開発を進めていくためには、そもそも人間がなるべくうっかりしない設計をしないといけないのだ。これにはもちろん知識と技術が必要です。

あーあ、タイピングの文言、イイ感じに管理したいよなー!
これエクセルシートとかで一括管理できたら便利かもしれないなー! いっぺんに見えるよう一覧化して、そのシート丸ごと読み込むだけでいけるみたいなさー!!
あー、そしたら確認も楽だしうっかりミスだって起きづらいからすごくいいなー!
そんな日が来たらいいなー! 2021年の半ば頃、「でもやり方わかんないなー! あーあ!」と空を仰いで夢見ていた。

そして2023年。

えっ! できてる!?
なんて便利なんだ!!
すごい!! どうやって!?
誰が!?

南部休みさんがやってくれました!!

 

【プログラマー紹介】

というわけで、本日はMINDHACK技術班の頼れるプログラマー、南部休みさんのご紹介です。

第4章リリースまでの道のりには、かなり困る(がここで紹介するには絵面として地味すぎる)バグだっていくつもあった。特定のボタンを特定のタイミングで連打すると何故かフリーズする……とか。
水面下で紅狐が「これどうしたら直るんだ~」と頭を抱えていたバグや根本的不具合も、南部休みさんの手によって大きく改善されたのでした。
先生の右手増殖バグも実は長い間しつこく残っていたのですが、機能改善アップデートの際にばっちり直して頂きました。バグ修正だけでなく、機能改善もたくさん!

~南部休みさんの主な功績一覧~

ゲーム起動時に出るこれ。スプラッシュスクリーンといいます。かつては日本語と英語を同時に出していたのを、スマートに直していただきました。言語を切り替えているプレイヤーに合わせて、それぞれの言葉で表示されます。

そのほかにも、例えば……

EXTRA画面でタイピングのスコアアタックしてる時、即時リトライ機能があったらなー!

→で、できてるー!

EXTRA画面のタイピング中、好きな曲かけられたらいいのになー!

→かかってるー!!

ゲーム中のテキスト、CTRLキーを長押ししたらスキップできたらいいのになー!

→スキップできるー!!!!

 

現在遊べるMINDHACKの細かい機能改善の陰には、南部休みさんの活躍がありました。いつも本当にありがとうございます。以下、ご本人からコメントをいただきました。


 

【自己紹介】
縁あって2023年春頃からプログラマーとして参加しております、南部休みです。
もろもろ作るのが好きで、クトゥルフ神話TRPG関連の同人活動やノベルゲーム制作、イラストレーターなどやってきました。
現在は個人でシミュレーションRPGの開発をしています。

 

【MINDHACKについてひとこと】
ユーニッドが丸くなるシーンから始まるあのPVをゲームメディアで目にする機会があり、
注目を集めるゲームはセンスがあるなぁ~と思ったことを覚えています。
その後自分も開発をお手伝いすることとなり、ああ、あのゲーム!と驚いたものです。

とっつきやすいキャッチコピーや設定もさることながら、
「悪人像」を多面的に映しだし、
歪みを感じる世界観に現実世界との接点を浮かび上がらせる物語が秀逸だなと個人的には感じています。
個人的にはここが推しポイントなのでプレイヤーの方々には同じエピソードを何回か遊んでみてほしいです…!

VODKAdemo?さんのこだわりや情熱を感じながら仕事ができる幸せを噛み締めつつ、
微力ながら貢献できるようこれからもがんばります!

 

【SNSのアカウント・Webサイト等】
X(Twitter)
https://twitter.com/nanbu32
Instagram
https://www.instagram.com/nanbrest/
【Indomitable Blade】Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/2679040/Indomitable_Blade/


 

※Picture by NanbuWorks

南部休みさんは個人創作サークル「Nanbu Works」にて、自身の作品「Indomitable Blade」も開発中。このブログの公開当日(1/20土曜,1/21日曜の二日間開催)、浜松町で行われている「東京ゲームダンジョン4」というイベントにも出展されています。
美麗なアートワークや、過去作からして重厚に違いないシナリオ面も個人で担当されている期待作です。プログラマーとしてただでさえこんなに優秀なかたなのに、多才!! 厚塗りの鎧甲冑と銀髪の強い美人が大好きな紅狐、キービジュアルに一目惚れしてしまいました。
シミュレーションRPGファンのかたはぜひぜひ要チェック! Steamのウィッシュリストに登録だ!

 

実はMINDHACKに助力いただいているプログラマーのみなさん、スゴイ人材揃いです。
過去にご紹介したプログラマーのお二人、『イノウノカルテ』undoさん『灯りの王子と陰りの塔』みこさんのプロフィールも、これを機にぜひご覧くださいね!

第5章の開発においても、技術班のバグとの戦いは続きます。
プログラマーの皆さんのお力を借りつつ、ゲームの機能面についてもますますパワーアップしていきたい所存です!

MINDHACK:ピンバッジ&シャカシャカアクキー再販

本日のHAPPYなお知らせはこちら!

お花ピンバッジ&シャカシャカアクリルキーホルダーを再販します!

大変……大変長らくお待たせしました。昨年のCOMITIA145で販売したこれらのグッズをようやく再入荷です。

 

MINDHACKの象徴ともいえるお花をモチーフにしたピンバッジと……

第3章のキャラクターであるシノ、第4章のキャラクターであるCOM_Zがモチーフになったシャカシャカアクリルキーホルダー。

 

どちらも2023年のCOMITIA145で販売し、完売御礼となってしまったグッズでした。このたびめでたく再入荷しましたので、まだお手元にない方は、ぜひお求めいただければと思います。

(International purchases are also available! / 한국에서도 구매 가능! / 也可以从海外购买! / 也可以從海外購買!)

より詳しいグッズの詳細は、こちらでシノとCOM_Zが紹介してくれているので、ぜひご覧くださいね。

 

そして今日のブログは、再入荷記念ということでグッズ制作の思い出を記していきます!

 

 

ピンバッジ。
現在ではグッズ制作向けの印刷所さんもかなり増え、さまざまなアイテムを作りやすくなってきました。しかし、そのなかでもピンバッジは格別プレミアムなグッズといえます。普通の印刷所さんで作れる代物ではありません。じゃあピンバッジってどこで作れるんだ? 一通り「オリジナルピンバッジ」で調べてみても、出てくるのは企業向けの社章メーカーばかりです。

そうじゃなくてもっと……もっと! 一般人が気軽にピンバッジを作れる印刷所はないのかよ〜〜〜ッ!

ありました。

今回MINDHACKお花ピンバッジ作りでお世話になったのが、「ピンバッジの達人」さんです。2021年からサービスが始まったばかりの、比較的新しい印刷所さんですね。特徴は、完全にWebからデータを送るだけでピンバッジを制作してもらえること。しかも、サイトに掲載されているデータの作り方の解説が分かりやすい! 少ない個数から製作可能! なんてありがたい印刷所さんなんだ!

ということで我々はすぐさまMINDHACKピンバッジ用のデータを作成し、ピンバッジの達人さんに試作品を製作していただきました。届いた写真がこちらだ!

……なんか……色が暗いかも?

これ、よーく確認したところVODKAdemo?による色の指定ミスが原因でした(ピンバッジの達人さんは完璧に指定通りに色を再現してくれたので何一つ悪くないよ!)。なぜそんなミスがあったかというと、実はここに落とし穴があったのです。普通、印刷所さんにグッズ制作の依頼をするときは、イラストのカラーを「CMYK」というデータで送ります。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色の組み合わせで色を指定するわけですね。我々もCMYKの扱い方には慣れています。

しかし、実はピンバッジの達人さんに製作を依頼するときは、CMYKで色を指定することができない! 代わりに、「PANTONE Solid coated」という特殊な色の一覧からカラーを選ぶ必要があるのだ。PANTONE Solid coatedに含まれる色の数は、2390種類。…………2390種類!?!?!?

というわけで我々は、PANTONE Solid coatedの色の中から「多分だいたいこの色味なんじゃねえか?」というカラーを指定したところ、見事に見当を外して地味〜な試作版が爆誕したのであった。ピンバッジの達人さんは我々の指定通りに制作してくださったので、何一つ悪くないです。すみません……。

残念ながら、我々が使っているイラスト制作ソフトでは、色のデータを自動でPANTONE Solid coatedに変換してくれる機能はありませんでした。これは困った。もっと! 気軽に色の指定ができるツールはないのかよ〜〜〜ッ!

ありました。

こちらのサイトさんでCMYKのデータを入力すると、なんと自動でPANTONE Solid coatedの中から近い色を教えてくれるのだ! あまりにも便利な機能。救世主。

そこで、上記のサイトさんで改めて色の見当をつけてピンバッジの達人さんに再入稿し、サンプルを製作していただきました。ジャジャン!

左が旧試作版、右が新試作版。バッチリですね!

このような紆余曲折を経て、MINDHACKお花ピンバッジは皆さんのお手元にお届けできるかたちとなったのでした。何度も試作にご協力いただいたピンバッジの達人さん、ありがとうございました!

MINDHACKお花ピンバッジはこちらからご購入いただけます。同時再販のシノ&COM_Zシャカシャカアクリルキーホルダーもよろしくね!

MINDHACK:2023年の歩みを振り返る

全世界全国10000000億人のMINDHACKファンの皆様、あるいは潜在的MINDHACKファンの皆様、こんにちはこんばんは。
2023年も残すところわずかとなりましたが、いかがおすごしでしょうか? VODKAdemo?はホリデーシーズンに『サメマゲドン〜解き放たれた融合ザメ〜』で最強のサメを生み出したりなんだりしました。

今年はとうとう皆様に本編をアーリーアクセスという形でお届けするという第一歩を踏み出し、大きな目標を果たした一年となりました。第4章アップデートにもご好評を頂いて感謝の気持ちでいっぱいになりつつ、次章の開発を粛々と進めております。

それにしたって今年もいろんなことがたくさんありました!! せっかくの機会なので、この一年の歩みを振り返ってみようと思います。

 

〜2023年の歩み〜

 

2月:

-台北ゲームショウに出展  旅行記1 旅行記2  旅行記3
-韓国のインディーゲームイベント『Independent Game Developers Guild Festival』に出展
-Steam Next Fest参加

なんと春のしょっぱなからいきなり海外2連チャン。ホでヴとササンとシノin the フロッピーがアジアの海を股にかけ飛び回ってくれました。
この時に海外のファンの方からも熱い応援やフィードバックをいただいたのが、12月の簡体字・繁体字・韓国語対応に繋がりました。開発チームにとっても、とても良い経験になりました!

一方その頃日本に残った紅狐はSteam Next Festに合わせて体験版をアップデートしていた。プログラマーさんの助力によって日本語ローマ字入力が大幅改善され、最初期からの念願を果たしました。

 

 

4月:

-アーリーアクセス版配信開始
-ヨカゼナイト2023放送

4月6日、ついにゲーム本編を皆様にお届けすることができました。
第1章(体験版)の続きのお話をようやくプレイヤーの皆さんに遊んでいただけることとなり、開発チームとしても大きな記念の1日でした。全宇宙MINDHACK史に刻まれたこの日は子々孫々の時代まで長く語り継がれることになるであろう。
当日はインディーゲームレーベル『ヨカゼ』主催のゲーム紹介番組『ヨカゼナイト』も配信され、この日はMINDHACKの『ヨカゼ』入りもお披露目となりました。

 

7月:

-BitSummit ヨカゼブースに出展
-MINDHACK電話相談への質問が1400件近く届けられる

京都で行われるインディーゲームの祭典『BitSummit X-roads』では、ヨカゼのブースにMINDHACKを展示していただきました。
時期を合わせてHOTEL・ANTEROOM KYOTOさんで行われた展覧会「art bit」展でも、ロビーのPCで体験版を遊んでいただけるようになっておりました。(※現在は会期は終了しています)

そしてこの夏は、なんといってもMINDHACK電話相談! 去年ご好評いただいたアレを今年もやりますよ、と皆様からMINDHACKにまつわる質問を募集したところ……
最終的に集まったのは……1425件!! せ、せんよんひゃく!?!? これにはコムちとシノちゃんもビックリ。本当にありがとうございます!
あまりのボリュームに全ての質問にはお答えすることは叶わなかったものの、MINDHACK電話相談は前回よりさらにいろいろな部分がパワーアップして帰ってまいりました。
第4章を遊んでいただいた後には「あ、コレ……!」とハッとさせられる回答もあるかもしれません。ゲームをプレイ後の方はぜひまた見返してみてくださいね!

 

そして、突然始まった謎のB級映画上映会『ブラックサンシャイン・オブ・ザ・デッド』もありました。そのほかにもMINDHACKの世界観を掘り下げるコンテンツ盛りだくさんのアツい夏であった。


ブラックサンシャイン・オブ・ザ・デッド 前編 後編

 

9月:

-COMITIA145へ出展
-東京ゲームショウ2023 ヨカゼブースに出展

さらに……9月頭には、COMITIA145へ出展! COM_Zとシノのある日の一幕を描いたオフィシャル同人誌『NOETIC ZOETIC』が登場。これまでゲーム展示イベントには何度か出展してきたMINDHACKですが、一次創作を扱う同人即売会イベントへの参加は初めてでした。

VODKAdemo?の予想を遥かに上回るご好評を頂き、なんと当日持ち込んだ頒布物はほぼ全て売り切れる事態に。お越しくださった皆様、本当にありがとうございました!

『NOETIC ZOETIC』は物理冊子での販売は完了していますが、電子版での頒布を行っています。

https://kouontashitsu.booth.pm/

また、COMITIAで頒布したお花のピンバッジ、シャカシャカアクリルキーホルダーも再販の準備がいよいよ整いましたので、近日中の続報をお待ちいただければ幸いです。

9月中旬には幕張メッセで行われた東京ゲームショウにも出展。4年ぶりにフルサイズで行われた日本最大のゲームイベント、かつイベントの出展者数は過去最大! 多くの方の目に留まる機会となりました。

 

 

10月:

-すきまトークに英語字幕を実装(34話まで)
-すきまトーク、40話を越える

4章と追加言語へのローカライズのリリースに先駆けて、毎月末にお届けしているおもしろ会話劇『すきまトーク』に英語字幕がつきました。本編のローカライズを担当してくださっている岩﨑さんによる英訳です。英語圏の皆さんにも楽しんでいただけていると嬉しいです!

今年最後となる42話もちょうど本日公開されています。描き下ろし素材(なぜか)たっぷりのウィンター仕様をお楽しみください。そう、俺たちはホリデーシーズンが大好き。

 

 

12月:

-12月2日、第4章アップデート配信開始
-Indie Live Expo 2023 Winter放送

そして記憶に新しい、第4章アップデートの配信です。簡体字・繁体字・韓国語、さらにMacにも新たに対応し、より多くの方々にMINDHACKを遊んでいただけるようになりました。

デジタルコンテンツ特有のテンションアガるアレ……つまり「この後すぐ配信!」を行うために、開発用PCの前でボタンを構えて待機していたのが昨日のことのように思えます。

~これはSteamでゲームを公開する開発者まめちしき~
Steamでアプリケーションを公開する時、今年からSMSによる二段階認証が必要になりました。「この後すぐ!」をやる際は何卒お気をつけください。
ILEの放送を見守りながら「あ! CM流れたよ!!」「よし!! 配信いくぞ!!」とロボットの発進ボタンを押す気持ちでリリースのボタンを押した時、見覚えない二段階認証確認画面が出て一瞬頭が真っ白になったが、逆にめちゃ冷静になった。
ロボットことCOM_Z博士も無事発進しました。

4月のEA開始までも同様でしたが、アップデートの際は「配信開始までいろんなことをヒミツにしておきたいキャラクター」たちが何人もいました。
いよいよ君たちの行く末もプレイヤーの皆さんの知るところとなるんだな……!! と、大変に感慨深かったです。秘密にヒミツを重ねて隠し通せたなあとほっとしておりますが、いかがだったでしょうか。サプライズを味わっていただけたようであればヒミツ冥利に尽きます。

そして先日、体験版の第1章も簡体字・繁体字・韓国語・Macに対応するアップデートを行いました。MINDHACKのご購入にお悩み中のかたはぜひ、一度体験版を遊んでみてくださいね。

 

さて、改めて今年も開発ブログをお楽しみ頂き、本当にありがとうございました!
来年も様々なコンテンツを楽しく読んでいただけましたら幸いです。2024年もMINDHACKをどうぞよろしくお願いいたします!

MINDHACK:ウィンターセール告知イラスト

今週末はいよいよクリスマスイヴ! そして……Steamウィンターセールが始まっているぞ~~~~!

毎年恒例、Steamのさまざまなゲームがガッツリお得に販売されるウィンターセール。MINDHACKも、もちろん参加しています。2024年1月5日(金)午前3時まで、20%オフの割引価格で販売中! まだ遊んでいない方はもちろん、すでにゲームを購入された方ももう1本買って、よい子の枕もとの靴下にねじ込んでおいてはいかがでしょうか。

さらにもう一つ嬉しいお知らせ。MINDHACKもラインナップされているインディーゲームレーベル「ヨカゼ」から、情緒ある5作品を収録した「YOKAZE BUNDLE」が販売されています! すでにMINDHACKをお持ちの方も、残りのタイトルを割引価格でおトクにご購入いただけますので、ぜひご利用くださいね。よい子の靴下もパンパンだ!

 

 

さて、セールといえば忘れてはいけないのが、毎回恒例のセール告知イラスト。今回もご用意しています。ジャン。

な、なんだこのカワイイ絵は~~~~~! 寒空の下で雪合戦を楽しむ更生対象たち! 本編では見られない、無邪気で元気いっぱいの表情が見どころですね。今回のセールイラストは、開発チームの盟友であるGuraiさんに制作していただきました。Guraiさんは非常にコアにMINDHACKを遊んでくださっているユーザーでもあり、キャラクターに対して深い愛情をもってイラストを描いてくださりました。最高! 最高~~~~~~!!!! アンタが大将!!!!!

 

ところで、今回のイラスト。完成形に至るまでには、複数パターンのラフをご提案いただいておりました。本来なら門外不出の秘蔵ラフですが……見たい? 見たいって? じゃあ見せちゃおうか!

パターンA

マインドハック施設の3人組をフィーチャーした1枚です。パイに、お鍋に、マシュマロ入りココアと、冬のあったかい楽しみがギュッと凝縮された構図ですね。緊張感漂う仕事の合間には、こんなほっと一息つける時間も存在するのかもしれません。

 

・パターンB

綿雪の舞うなか、冬空が見下ろすCOM_Zとシノの様子です。カンテラを持ち出して、夜のお散歩でしょうか? 雪だるまは誰かが置き去りにしたのか、それとも……? など、たくさんの物語を想像させる1枚です。

 

・パターンC

そしてこちらが決定稿(文字無し版)。揃いも揃って悪人ばかりのメンツですが、雪遊びをする姿は純真無垢なキッズのようですね。思い思いに着込んだ冬の服装も個性がにじみ出ています。どのラフも本当に捨てがたかったものの、一目見てハツラツとした雰囲気が目に飛び込んでくる、こちらの案に最終決定しました。

 

改めて、MINDHACKへの愛がたっぷり詰まったイラストをご制作いただきました。Guraiさん、本当にありがとうございました!

ウィンターセールは2024年1月5日(金)午前3時まで、20%オフの割引価格で実施中です。12月に追加されたばかりの第4章もぜひ遊んでみてくださいね!

MINDHACK:COM_Z記事まとめ

やあ諸君! ワガハイの名前はCOM_Z。MINDHACK第4章に登場する、謎めいたごきげんハッピーロボットなのだ。

先週のアップデートで追加された第4章、みんなは楽しんでくれているだろうか? 今週のブログから、新章で登場したさまざまな要素も少しずつ紹介していくので、みんな楽しみにしてくれたまえ!

ところでこのワガハイ、ゲームには今回初めて登場したわけだけど、MINDHACKのブログやその他コンテンツには随分前からお目見えしていたのだよ。えっ? 今からそれらを遡るのは大変? でもワガハイに魅了されて、もっともっとワガハイのことを知りたいって? いいだろう! それでは今回は、これまでワガハイが登場したブログ記事を一挙にまとめてあげよう。年末年始は、頭の中をワガハイでいっぱいにして過ごすといい!

 

MINDHACK:キャラ紹介08

ワガハイがブログで初登場したときの記事なのだ。ワガハイじきじきの自己紹介のほか、貴重なデザインラフも掲載されているよ。ゲームでワガハイと出会ったあとに見返すと、改めて感慨深いものがあるのではないかな?

 

MINDHACK: COM_ZとSINO

MINDHACK: COM_ZとSINO2

MINDHACK: COM_ZとSINO3

ワガハイとシノちゃんの対話を描いたショートストーリーを、ブログで連載していたときの記録だね。「破壊衝動」とは一体何なのか? その示唆を得るべくワガハイがシノちゃんとの接触を試みているのだが、シノちゃんのへそ曲がりゆえになかなか成果が得られなかったのだ。10年対話してこれだから、困ってしまうね。ジェンガよりドミノがよかっただろうか?

 

MINDHACK夏休み電話相談(YouTube)

MINDHACK夏休み電話相談2022(文字起こし版)
その1 / その2 / その3 / その4 / その5

MINDHACK夏休み電話相談2023(文字起こし版)
その1 / その2 / その3 / その4 / その5

ワガハイの大活躍といえば、電話相談をおいて語ることはできないのだ! 昨年と今年の夏、画面の前のみんなからMINDHACKにまつわる質問を募集して、ワガハイとシノちゃんがお答えしたのだ(現在は質問は募集していないので要注意)。MINDHACKの世界やキャラクターについてより理解を深めたい人、およびワガハイのスウィートボイスに酔いしれたい人はチェックしたまえ!

すきまトーク31

毎月末に更新しているMINDHACKのおもしろ会話劇に、ワガハイも登場していたのだよ。シノちゃんをあやすために、色々とワガハイが奮闘している姿が見られるのだ。注文は多いし、冗談は通じないし、シノちゃんは本当に気難しいね。それじゃあみんなと仲良しできないよ!

Noetic Zoetic

こちらはMINDHACKの公式スピンオフ漫画なのだ。ワガハイとシノちゃんが海で過ごした、とある1日を描いているよ。現在は電子版(PDFファイル)を販売中。ぜひ、お手元の好きなデバイスでワガハイの活躍を刮目してほしい。非常にハートフルな物語だが、ちょっぴり暴力的な表現を含むので注意なのだ。乱暴はよくないよね~。

おまけペーパー

こちらは、『Noetic Zoetic』の書籍版を頒布した際、特典として封入していた1ページ漫画なのだ。特別に、このサイトをご覧の皆さんも読んでいただけるように公開しているよ。ちょっぴりヤンチャしているシノちゃんを世話するワガハイのお話なのだ。こちらも暴力的な表現を含むので気を付けてね!

アクリルキーホルダー

見るがいい、この愛くるしさを! ワガハイが小さなアクリルキーホルダーになって登場なのだ。こんなに小さいからね~、学校にもお仕事にもどこでも連れて行けちゃうね~。ワガハイとふたり、どこか眺めのいい場所へ出かけるのはどうかね? あとシノちゃんとユーニッドくんもいる。

グッズ紹介動画(文字起こし版はこちら

2023年のコミティア145に出展した際の、頒布グッズを紹介した動画なのだ。動画内のシャカシャカアクリルキーホルダーやピンバッジは、通販に向けて在庫を準備中。まもなくBOOTHで販売開始のアナウンスをする予定なので、動画を観ながら心待ちにするといい!

COM_Zボイスまとめ①

上記のほか、公式X(Twitter)で公開してきたワガハイの音声をひとまとめにしてあるのだ。この動画を観れば、ワガハイのかわゆ~いお声を聴き放題というわけだ。ささ、枕元でループ再生を設定して心地良い眠りにつくといい。

 

いかがだったろうか? ワガハイの溢れんばかりの魅力に瞠目したのではないかな? もし、まだMINDHACKの第4章を遊んだことのない子がいたら、ぜひ本編を遊んでみてほしい! ワガハイ、みんなに会えるのを心の底から楽しみにしているのだ!

それじゃあ、まったね~!

MINDHACK:アップデートのお知らせ

こんばんは! MINDHACK開発チームです。初めてブログを見てくださる方は、初めまして!

本日12月2日、MINDHACKの大型アップデートが配信。物語の新章となるチャプター4が追加されました。これまで本作を遊んでくださった方も、今回初めてゲームを知ってくださった方も、ぜひこの週末はMINDHACKの世界に浸ってみてくださいね!

Steamストアページはこちら

 

MINDHACKってどんなゲーム?

悪人の頭をお花畑に変えよう! 本作は、タイピング要素のあるビジュアルノベルです。プレイヤーの仕事は、人間の精神に潜む「バグ」を取り除き、無害な善人へと作り変えること。個性豊かな悪人たちの頭をハッキングし、精神破壊の快感をお楽しみください!

アップデートで追加された3つの要素

1. 物語の新章であるチャプター4が追加
ストーリーの中核を担う第4章がついに登場! 新たなロケーションや、さらに進化したミニゲームをお楽しみいただけます。これまでゲーム内に登場していなかったキャラクターもお目見え!

2. 簡体字・繫体字・韓国語が実装
MINDHACK现已在 Steam 上抢先体验!
更新中已添加简体中文版本!
MINDHACK現已在 Steam 上搶先體驗!
更新增加了繁體中文版本!
MINDHACK에 한국어 버전이 추가되었습니다!

ENJOY!!!!

3. Mac版が登場
Macユーザーのみなさま、お待たせしました。MINDHACKをお手元のOSでも遊んでいただけます! Windows版と全く同じ体験をMac版にも収録しておりますので、ぜひお楽しみください。

スピンオフも展開中!

MINDHACKのキャラクター、シノとCOM_Zが登場するスピンオフ漫画『Noetic Zoetic』の電子版を販売開始しました!よりお手軽に、どこでも作品を楽しんでいただけます。

なお、書籍版の在庫は【残り僅か(かなり僅か)】となっております。再版予定は無いので、お求めの際はぜひお早めに!

そのほか、MINDHACKキャラクターズが活躍するスピンオフ各種もぜひチェックしてくださいね!

すきまトーク
MINDHACK本編のすきまとすきまを埋めていく、おもしろ会話劇。

Bloody Paella
ユーニッド率いるギャング『ブラッディパエリア』の日常。

がんばれ!HOTFIX
マインドハッカーを守る警備隊『ホットフィックス隊』の日常。

・グッズもあります!

SUZURI

BOOTH

MINDHACK:ILEのお知らせ&おさらいクイズ

12月2日(土)、MINDHACK第4章が配信されます!

配信の開始時間はいつなのか気になっているというかたも多いと思いますが、ここで追加のお知らせです。

12月2日(土)、INDIE Live Expo Winter 2023でMINDHACKの新映像が公開されます!

INDIE Live Expoといえば、日本国内で最大のインディーゲーム情報番組。未発売・発売済みを含め、100本以上のインディーゲームが紹介されます。この大舞台に、MINDHACKが再びお邪魔できることになりました! 当日は、番組中のどこかでMINDHACKの新規PVをお披露目。そして、INDIE Live Expoでの映像放映と同時に、第4章アップデートを配信いたします!

INDIE Live Expo Winter 2023 DAY1は12月2日(土)19時よりYouTubeにて配信開始。みんな、観よう! どうぞよろしくお願いいたします。

※映像は12月3日(日)のINDIE Live Expo Winter 2023 DAY2でも放映されます。

*English broadcast would be also available.  Watch whichever you want!

 

__________________

 

さて、第4章アップデートを控え、いよいよ物語の続きが明かされるということで、これまでのストーリーを復習しておきたい方も多いのではないでしょうか。でも、忙しくてゲームをプレイし直す暇がない? そんなあなたのために、今回は特別な企画をプレゼンツ!

題して、「MINDHACKおさらいクイズ」~~~!

今回の記事では、すでに配信されているMINDHACK第1章~第3章のあらすじをまとめてご紹介。あわせて、それぞれの章にまつわるちょっとしたクイズを出題し、来たる第4章に備えてストーリーを総復習していきます。念のため言っておくと、もちろん第3章までのネタバレを含むため、未プレイの方はご注意くださいね。

それではいってみましょう。まずは第1章から!

ここは平和なマインドハック施設。人間の精神に潜む「バグ」を取り除くため、日夜さまざまな悪人の精神を書き換えています。天才マインドハッカーである「先生」が一度もミスなくマインドハックを完了させてきたおかげで、ここ10年で一度も大きなバグ暴走事故は起こっていません。

しかしある日、先生はちょっとした弾みで更生対象のバグを暴走させかけてしまいます。とっさのことで何もできない先生。すると、その場にいた警備部隊のレベッカ隊長は、即座にナイフを滑らせ更生対象を「処理」してしまったのでした。その光景は、深く先生の脳裏に焼き付くことになります。

そうはいっても、悪人の更生を休むことはできません。その翌日に連れてこられた更生対象は、ギャングのヘッドであるウニの男、ユーニッド。先生はユーニッドの精神に接続し、その過去を知ることになります。

さて、ここでクイズ!

ユーニッドはウニとしてのサガなのか、会話のはしばしで海産物を引用した表現を多用します。そんなユーニッドの「海産物たとえ」、一体本編のうちでは何回登場したでしょうか!?
(ちなみに日本語版と英語版では回数が違います。ゴメンネ)

A.8回
B.9回
C.10回

 

いかがですか? では実際に数えてみましょう。

 

 

……ということで、正解は「C.10回」でした! 多いなあ。よくそんなに海産物たとえが思いつくなあ。きっと頭の中が潮水でいっぱいなんでしょうね。

 

それでは、続いて第2章のおさらいです。

無事にユーニッドの更生を終えた先生。しかし、彼が口にした破壊衝動、そして事故寸前に見た光景……これらの記憶は、先生の心の中にわずかな変化を生じさせていました。

この日連れてこられた更生対象は、通称イーヴリッグ(本名ヤマムラ)。家具を信奉するカルト教団の信者で、自身を「神の無機のキャビネット」と称する変人です。しかしその正体は、大学の先輩4名を手にかけた猟奇犯でした。

これまでと同じく、イーヴリッグの記憶に接続する先生。精神を書き換えて無害化し、マインドハックを終了しようとします。ところが、先生の心に去来する衝動的な欲求。そして……

先生はイーヴリッグの精神を無害化、を通り越して破壊してしまいました。人工知能FORMATにその「成長」を褒めたたえられ、先生はこの日の業務を終了します。

それではここでクイズです!

イーヴリッグが心酔していた、「家具を信奉するカルト教団」。信仰する神の名前は何でしょうか?

A. LAGON
B. LAGOM
C. RAGON

 

さて、正解は……

「A. LAGON」でした!!

 

 

……おっと、失礼しました。ホントの正解は「B. LAGOM」だそうです。ぜひ覚えて帰ってくださいね。

 

では、第3章のおさらいにいってみましょう。

イーヴリッグとの接触を経て、精神を破壊する方法を学んだ先生。FORMATはこの能力を見込み、あるミッションを託します。そこで渡されたのが、出自不明のフロッピーディスク。その中にはバグ変異体という、意思を持ったバグの精神が記録されていました。マインドハックによってこれを破壊するため、先生はフロッピーディスクに接続します。

データ内で出会ったのが、「シノ」の名をもつバグ変異体。シノは先生に対し、10年前に起こったある出来事の顛末を語ります。それは特A級の危険なバグ、通称「魔王」が暴走しかけた掃討作戦でのこと。世間では旧警備隊により魔王は鎮圧されたと知られていますが、シノによれば、実は魔王はその場にいたとある人物の精神に封印され、今も眠りについているのだといいます。シノは先生を唆そうとしますが、逆に返り討ちに遭ってしまいました。

さて、ここでクイズです。

10年前の掃討作戦で「魔王」討伐に臨んだ旧警備部隊(ホットフィックス)。この隊の、当時の名前は何だったでしょうか!?

A.対特A級バグ特別討伐部隊
B.対特A級バグ特殊掃討部隊
C.対特A級バグ特化殲滅部隊

 

正解は……

 

「B.対特A級バグ特殊掃討部隊」でした! 略すと「トクトク」になります。どのみち言いづらいので、「ホットフィックス」に改名してくれてよかったですね。

 

フロッピーディスクとの接続を解除して現実世界に戻ると、現場はただならぬ空気。何せ、災害級のバグ「魔王」が今もどこかで眠っているというのです。バグを封じられた人物、通称「勇者」を探すため、FORMATは独自の調査を始めるのでした……。

 

以上が第3章までのあらすじとなります。皆さん、クイズには正解できましたか?

いよいよ核心に迫り始める第4章。果たして、特A級バグ「魔王」は今どこに? 「勇者」と称される人物は、先生の前に姿を現すのか? 12月2日(土)の配信をどうぞお楽しみに。それじゃあ、まったね~!

MINDHACK:New実績登場

先日お知らせした、12月2日(土)の第4章アップデート。開発チームとしては早くその要素をチラ見せしたい欲求に駆られつつ、ネタバレとの兼ね合いもありヤキモキしています。そんななか、そういえば皆さんにお見せできるコンテンツを思い出しました! それは……新たな「実績」!

以前の記事でもご紹介した通り、MINDHACKではSteamの機能によって、特定の課題をクリアするとその証がゲットできるようになっています。第3章までの時点では、「それぞれの章をクリアする」「各キャラクターごとにすべての資料を解放する」が主な課題でした。第4章ではこれらに加えて、「特定の会話選択肢を見る」ことで入手できる実績も追加されています! 過去の章を復習がてら、これらの実績もぜひ集めてみてください。

とはいえ、一体それらの実績はどこで入手できるのか? そのヒントとして、今回は新たに描き下ろされた実績アイコンを先行公開いたします。これらの図柄から、実績の獲得箇所を推測してみてください。

 

・実績その1

ハテナを浮かべている先生のイラストです。天才にだって分からないことはあるのだ。実績を探すときは、記憶の曖昧な場面に注意するといいかもしれません。

 

・実績その2

先生がなんだか衝撃的なことを言っているようですね。本編のどこかで、先生が新米くんを振り回している場面にヒントがあるかもしれません

 

・実績その3

2人合わせてグー!な、隊長と先生の絵です。息の合ったジェスチャーがお互いの信頼感を感じさせますね。隊長と先生の仲を象徴するようなシーンで獲得できる実績かもしれません。ところで実績のイラストは、全体的に先生のおてての「まん丸さ」を意識して作画しました。本編とは違う、コロンとしたフォルムもお楽しみください。

 

・実績その4

なにやら物寂し気な先生のイラストです。指をつんつんと突き合わせて、とても内向的になってしまっているようですね。この実績にはいくつか没になったバージョンのアイコンがあり、

ぬくぬくとブランケットにくるまる先生や……

もはや潜入捜査のようになってしまった案などが存在しました。最終的には実績のコンセプトに最も近く、なおかつSteam上での表示サイズである64pxに縮小しても分かりやすいデザインに決定しています。こちらの実績も、本編でぜひ探してみてくださいね。

 

今回紹介したラインナップのほかにも、ゲームで獲得できる実績はいくつかご用意しています。新たに描き下ろされたアイコンとともに、これらの収集要素も楽しんでいただければ幸いです!

 

(ぜんぜん関係ない余談)

実績のアイコンは256 x 256 pxという小さい解像度のイラストで制作しています。そのサイズ感が2000年代の低解像度なお絵描きサービスと似ていたので、何だか懐かしい気分になりました(海外の方とお若い方には伝わりにくい話ですみません)。

タイムスリップしたMINDHACKの面々。

開発日記:隊長の肩、3D化

ごきげんよう。開発スタッフのササン三です。

先日、このような記事を投稿しました。

開発日記:隊長立ち絵のコラム

隊長の肩、描くの難しいなあ。記事の中では具体的な描き方のコツが伝授されていますが、いかんせん慣れが必要です。アート担当スタッフのホでヴも言っています。「3D作った方がずっと早い気がしてきました」と。

 

そうだ、3Dを作ろう!

 

開発チームには本職の3Dモデラーが在籍しています。しかしそのモデラーは、MINDHACK的にはプログラマーでありシナリオライターでありディレクターであり制作進行であるスタッフそのひとなので、12月に第4章配信を控えた現在は絶賛多忙のさなか。そこで、素人ながら多少3D制作実績がある筆者が隊長の肩のモデリングに挑戦してみようと思い立ちました。

(注:制作実績・・・これ↓)

 

というわけで今回の記事は、「隊長の肩3D化レポ」です。3Dモデリングソフトの有用なハウツーを説く記事ではなく、「カレー作ってみました」的な日記を読む心構えでお楽しみいただければ幸いです。

 

 

まずは1枚の正方形を用意します。厚みのない、ペラペラの紙のようなものです。

これを細長~く変形しましょう。ついでに、何本か切れ込みを入れます。

で、切れ込みに沿って、クニャっと変形。

そしてこの平面をニュ~ッと伸ばします。

すこ~しだけ肩の面影が見えてきました!

そしてこの立体に切れ込みを入れ……

肩をぐるっと囲むように湾曲させれば……!

わ……湾曲させればっ……

あ~~~~~~も~~~~~~(2時間経過)

 

 

というわけで、できました。

おお、これはまごうことなき隊長の肩です。これをグリグリ動かせば、どんなポージングの隊長も描けそうですね!

 

ついでに、もう1つのややこしいパーツであるアームシールドも作っていきます。

よいしょ……

こらしょ……

 

できました。

分かりやすくするために赤く染めたらマグロの切り落としみたいになっちゃいましたが、これは隊長のアームシールドです。角ばっている形なので作りやすいかと思いきや、幅の変化や細かな凹みなどの調節がなかなかの難所でした。しかし、アート担当のホデヴにも監修してもらったので、再現度はばっちりかと思います!

 

あとは、これらのモデルをお絵かき用ソフトに読み込めば……!

 

 

あら不思議。あんなに難しかった隊長の肩がスルスルっと描けてしまいました。いい感じですね!

 

今回の3Dモデルを活用して、今後のMINDHACKではダブルラリアットをかます隊長やアッパーカットを決める隊長が実装されていくかもしれません。乞うご期待!

MINDHACK:お知らせ

日頃当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

大変急ではございますが、MINDHACKより皆様に大切なお知らせがございます。

 

突然のことで驚かせてしまうかもしれませんが……

これまで皆様にご愛顧いただいたMINDHACKは……

いよいよもって結局のところ……

 

12月2日(土)に第4章アップデートを配信します!

大変、大変お待たせいたしました。次回のアップデートで新たなチャプターが追加され、物語の続きをお楽しみいただけます。正確な配信時刻はお伝えできませんが、おおむね夕方以降になる見込みです。ぜひ、週末の予定を空けてお待ちいただけますと幸いです!

今回のブログでは、そんな第4章の様子をチラ見せしていきます。

 

 

 

 

おや? 何やら、先生は1人でデバッグルームに来ているようです。FORMATに導かれるように隠し階段を下りていくと…

 

な、なんだここは~~~~~!?

非常に大きな空間が広がっているようですが、なにか重要な施設なのでしょうか? アニメーションにもご注目。白い吐息が見えますね。とても室温が低く設定されているようです。先生はどうしてこんなに息を切らしているのでしょうか。中央にある意味深なオブジェも気になりますね。

それはそうと、この部屋を覆う謎のヒラヒラ……どこかで見たことがあるような? 一体何の意味がある部屋で、先生はどうしてこんなところへ迷い込んでしまったのか!?

そんな、FORMAT!? 何が起こっているというんだ!?!?

 

さらに今回は……

全く新たなミニゲームも登場します! これまで人間の精神をプログラムのように弄くりまわしてきた先生ですが、今度はまるでデスクトップを整理するかのようにアレコレしてしまうようです。なんか……あんまり触っちゃいけない大事なファイルとかもありそうだけど、本当に大丈夫? 先生。

 

そして、何だこのゆるキャラは!?

 

一体どうなってしまうんだ~~~~~!?

 

そのころみんなはとんかつを食べていた。

 

 

お楽しみいただけたでしょうか。今後もブログやX(Twitter)で情報をお届けしていきますので、ぜひチェックしてくださいね。それでは、年末年始もハッキンハップ~!

MINDHACK:すきまトーク翻訳

♪ぴ~っぴろ~り~ ぴ~っぴろ~り~ ぴ~っぴろ~り~……

こ、この音は!!!

すきまトークのお時間です。

というわけで皆さま、こんばんは。月イチで公開中のおもしろ会話劇スピンオフ、「すきまトーク」はお楽しみいただいているでしょうか。本日も最新話が公開されましたね。まだご覧になっていない方は、要チェック!

 

ゲームの開発開始時から続いてきたすきまトークも、気づけば40話目。足掛け3年間、よう続けてきました。ところがこのすきまトーク、これまで決定的に欠けていたものがあった……それは! ローカライズだッ! ゲーム本編は日本語・英語があるのに、すきまトークには日本語しかない! このスピンオフもぜひ全世界の方にお届けしたい……!

ということで、今回もお願いしてきました。MINDHACKの翻訳といえば、岩﨑さんの登場だ―――ッ! 岩﨑さんは、フリーランスの日英翻訳者さんです。MINDHACKゲーム本編の翻訳もご担当いただき、世界観に寄り添った非常に、非常にクオリティの高い英訳を実現してくださっています。具体的なその職人技については、過去記事(1,2)で詳細にご紹介しているので、ぜひご覧ください。

そんな岩﨑さんに、すきまトークの翻訳をご依頼したところ、快く引き受けていただきました! 翻訳するなかでは、当然、日本語をそのまま英語に直しただけでは意味が通じにくい部分も。そこで今回は、すきまトーク翻訳でのさまざまな工夫をご紹介します。

まずはこちら。

すきまトーク25

原文:
新米隊員
「あ、そうだ!明日から毎朝5時起きでラジオ体操しましょう!いいじゃないですか!運動で気分もサッパリ爽快ですよっ!!」

英語版:
“Oh, that’s right! Let’s wake up at 5 AM and do some
yoga from tomorrow on! That’ll make us feel good!”

お気づきでしょうか? こちら、日本語版の「ラジオ体操」が英語版だと「朝ヨガ」になってます。ラジオ体操は英語圏で馴染みのない文化なので、グローバルに通じそうな朝活に変更していただきました。新米くんも毎朝、立木のポーズとかしてるのかもしれませんね。

 

すきまトーク28

原文:
中堅隊員
「というと?」

こちら、中堅さんの口癖。そのまま英語にするのが難しかったので、いくつか候補を挙げていただきました。

①”Oh? Can you elaborate for me?”
「そう? 自分のために詳細を教えてくれる?」

②”…I see. Tell me more?”
「なるほどね。もっと教えて?」

③”…I’d love to hear more on that.”
「是非もっと詳しく聞かせてほしいね」

どれも悩ましい……のですが、②の「Tell me more?」に最終決定しました。口癖なので、コンパクトにまとまっているところがポイント。また、積極的に聞き出すというより、相手の話を引き出すような話しぶりが、物腰の柔らかな中堅さんにぴったりという結論に落ち着きました。

 

すきまトーク19

こちら、まずは原文をご覧ください。

FORMAT:
「では、私が発注したものをもう一度読み上げましょう。まず最初に」
「家庭用花火セット5kg」
「何か問題がありましたか?」
「業務用落花生5kg」
「何か問題がありましたか?」

FORMATがお花の代わりに「花火」と「落花生」を注文してしまうというトンチキ話。しかし花火は英語でfireworks、落花生は英語でpeanutsなので、そのまま訳すとお花要素がなくなってしまい、ネタの意味が通じません。こちらを岩﨑さんがどう翻訳してくださったかというと……

“Well then, I will read aloud my list of orders.
First, we have…”
“5 kilograms of cauliflower.”
“Is there a problem?”
“5 kilograms of whole wheat flour.”
“Is there a problem?”

お分かりいただけましたか? 英語バージョンでFORMATが注文しているのは、「cauliflower(カリフラワー)」と「flour(フラワー=小麦粉)」。そう、英語の「flower(花)」とかかっているのだ!  オリジナル版のシャレをスマートに英語へ変換してくださっているところに脱帽です。

 

すきまトーク06

原文:
新米隊員
「先生も、ご用命あればお申し付けください!和洋中華なんでもいけます!」

英語版:
“Doctor, please let me know if you ever want to go
somewhere! Meat, fish, vegetarian…You name it!”

オリジナル版では、新米くんが「和洋中華」と料理のさまざまなジャンルを並べているこちらの台詞。しかし、直訳してしまうと料理の種類というより、国籍としての意味合いが強くなってしまいます。そこで調整してもらったのが、「Meat, fish, vegetarian(肉、魚、ベジタリアン)」という案でした。具体的な国名は出さず、料理のジャンルを広げていただいています。岩﨑さんによると、

「新米隊員くんが幅広い種類の料理屋を知っているというセリフだと思いましたので、肉食・ベジタリアン・ペスカタリアン(魚介類は食べる菜食主義者)どれでも楽しめるところを知っているよ!というようなイメージでした。」

とのことです。さすがグルメ新米隊員! おにぎりばかり食ってるわけじゃないぜ! このほか、「 Sweet, spicy, sour…(甘い、スパイシー、すっぱい)」と味のジャンルで分ける案もありました。

 

すきまトーク15

こちらもまずは原文から。

原文:
新米隊員
「きな粉とつぶあんたっぷりの手作りおはぎですよ!ぜひ先生もどうぞ!」
(中略)
「先生、こしあん派ですか!?すみません!!」

これはどう見ても翻訳に検討の必要ありですね。「手作りおはぎ」「こしあん(orつぶあん)」というネタは、日本以外では通じにくい文化です。そこで、岩﨑さんに英語圏でも通用するアイデアを考えていただきました。

すきまトーク15は「先生が手の汚れる食べ物を嫌がる」という展開がキモなので、まずは「手で触るとべたつくもの」が第一条件。くわえて、日本語版の手作りおはぎに通じるような、「田舎のおばあちゃんが作って出してくれそうなもの」。また「こしあんorつぶあん」のように、2派閥で分かれがちなおやつが望ましい……という、かなりワガママな要望に応えていただき、岩﨑さんに出していただいたのが下記の案。

①クッキー
手作りお菓子の代表格。とくに、おばあちゃんが作ってそうなイメージでいうと、「Snickerdoodle」というクッキーが挙げられるそうです。シナモンシュガーをまぶすので、手もばっちり汚れる代物。

②グラノーラバー
手で持ってベタベタするものといえば、こちら。簡単に手作りできるので、家庭的な雰囲気も併せ持っています。あえて派閥で分けるなら、「ピーナッツバターorハニーオーツ」といったところ。

③ワッフル(パンケーキ)
シロップで手がべたべたするのに加え、英語圏でデザートの派閥といえば「ワッフルorパンケーキ」に分かれるのが定番ネタだそうです。

ど、どれも捨てがたい~~~! この候補については全すきまトークで最も悩んだと言っても過言ではない……のですが、最終的に②のグラノーラバーになりました。やはり先生の手をべたべた汚したい気持ちが勝った。それはそうと、Snickerdoodleもいつか食べてみたいなあ。

英語版:
“They’re granola bars, homemade and made with
gooey peanut butter! Would you like one?”
“Doctor, are you more of a honey and oats
type of person!? I apologize!!”

 

このように、すきまトークの英語版を実現するには、岩﨑さんにさまざまなアイデアでご協力いただきました! 英語圏の方はもちろん、日本語ですきまトークを観てくださっている方も、ぜひ字幕をつけて見直してみてくださいね。現在、英語字幕が実装されているのはすきまトーク34まで。以降のローカライズもお楽しみに~!

開発日記:隊長立ち絵のコラム

こんにちは。MINDHACKアート担当のホでヴです。
隊長描く時のコラムの時間ですよ。
隊長って描くの難しいよね?許せねえ……そんな気持ちのみんなに描くときのコツを教えます。

全部難しいんだけど、特に難しい肩と腕の描き方をレクチャーします。
まずだいたいこんなポーズというラフを準備します。

隊長って肩の形がこうなっているんですけど、まずこの点を意識。

その点に合う円を引きます。じゃじゃん

コツはパースちょこっとだけ意識する事です。
でも、全然正確じゃなくて良いです。ちょっとだけ。

それを下絵にして線を引くとあら不思議!肩になっちゃった!

これを応用していろんなポーズを描いています。
このアタリを使うようになってからだいぶ描き易くなりました。

あとは腕ですね。腕はですね、こういうのを準備します。

それを変形ツールで変形させて、コピー&ペーストで2重にします。

それをアタリにして描いていきます。

いかがでしたか?
これで隊長の肩と腕はバッチリですね!!

 

この記事を作って思ったんですが、3D作った方がずっと早い気がしてきました。
そのうち作るかも……
ま、まあ3Dをね、出来ない方もね、描ける描き方と言う事でひとつ……

ほんじゃ、まったね~~