カテゴリー: 開発記録

MINDHACK:第4章ミニアップデート・ヒント集

2024年3月15日、MINDHACK第4章のミニアップデートが行われました!
ゲーム本体をすでにお持ちのかたにはお楽しみいただけているでしょうか?
Steamではただいま春のセールも実施中。この機会にぜひMINDHACKをよろしくお願いいたします!

 

 

また、サウンドトラックにも第4章で聞ける3つの楽曲が追加されています。これらの楽曲についても、後日ブログでご紹介していく予定です!

 


 

 

さて、以前COM_Zが自分で紹介してくれた通り、今回のミニアップデートでは4章のミニゲームに隠し要素が追加されています。

 

このこれ。ここに特別なキーワードを入力すると、隠し反応が見られるよ。

キーワードは英語か、日本語ローマ字の単語または言葉となっています。アルファベットで入力してくださいね。

 

とは言っても「特別なキーワード」って一体何なの? そこで本日は50個ある隠しキーワードのうち、いくつかのヒントをご紹介いたします。

 

 

※キーワードのネタバレ記事となります。自力で見つけたいかたはご注意ください!

なお、今回のミニアップデート前から存在する3つと、ストーリー進行上必須のキーワードは、「50個」のうちに含まれておりません。

 

 

 

挨拶してみよう

 

誰かと仲良くなるためには、まずは元気な挨拶から。COM_Zは高性能ロボットなので、おはようからおやすみまで幅広い時間帯のご挨拶に対応しています。

 

 

知ってる人の名前を聞いてみよう

COM_Zはマインドハッカーと関わりの深いロボット。天才マインドハッカーとして、身の回りで付き合いのある人たちの名前を挙げてみましょう。これまでハックしてきた更生対象のことにも興味があるかもしれませんね。

 

 

COM_Zの思い出を聞いてみよう

マインドハック施設で出会う前、COM_Z自身にも誰かと付き合いがあったみたいです。印象的な出来事やキーワードを入力すると、思い出を教えてくれるかも。

 

 

第一印象を言ってみよう

COM_Zはみんなのアイドルを目指しています。人間から見た印象を素直に教えてあげましょう。褒めてもいいし、怖がったりしてもいい。

 

 

いい子ちゃんじゃないキミにも

「心を持った機械」であるCOM_Z。つらい気持ちや、厳しい言葉もしっかり受け止めてくれます。
天才マインドハッカーにあるまじき、ちょっとやんちゃな言葉で煽ってみたり……

子供っぽいキタナイ言葉を言うと、怒られることも。

 

 

 

秘密のメッセージ

あのアレは、「.」なしで打ち込んでみてね。

 


 

今回のアップデートで追加されるのは、あくまでも「イースターエッグ(隠し要素)」。
これを全部見つけたから物語の結末が変わる! というようなことはありません。ゲーム本編の展開には影響しないけれど、よりCOM_Zに対する理解を深めることができます。ぜひぜひいろんなキーワードを試してみてくださいね!

MINDHACK : 多言語対応のひみつ

先日お伝えした、春のミニアップデート。COM_Zの自由入力パートにおける隠し会話が、大幅に増える予定です! すでに日本語原文のテキストは出来上がっており、現在は多言語対応に向けた最後の仕上げ中。ゲームに実装されるまで、もう少しお待ちくださいね!

 

しかし、楽しみに待ってくださっている皆様のなかには、こうお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。「翻訳した文章をゲームに入れるだけで、どうしてそんなに時間がかかるの?」と……。

実は!
ゲームに翻訳を組み込むのはめっちゃ大変なのである!!

ということで今回は、MINDHACKの多言語対応のプロセスをちらりとご紹介します。

 

1. 英語翻訳

まず日本語のテキストが確定した時点で、日英翻訳者の方に原稿をお送りします。MINDHACKで日本語から英語への翻訳を担当してくださっているのは、当ブログでもたびたび登場していただいている岩﨑さん! 日本語原文の意図を丁寧に読み解きながら、英語に翻訳していただいています。感謝に堪えません!

そして、待ちに待った岩﨑さんからの英語翻訳が届いた! さっそくゲームに英語を実装できるね! …….というわけでは、ないのだ!

 

2. 英語クエリー

ここからが翻訳の重要なパート。岩﨑さんと「クエリー」のやり取りが行われます。クエリーとは何ぞや? こちらは、要するに岩﨑さんと開発チームの間での質問のやり取りを指します。岩﨑さんが翻訳を進めていく際、細かなニュアンスの違いなどをより正確に翻訳するため、さまざまな質問を開発チームに送ってくださります。

たとえば、第2章のイーヴリッグの台詞を翻訳するときのやりとり。

岩﨑さん:
イーヴリッグの「ふふん」「フ。」などの笑い方についてですが、
英語では主に”Ha”やその亜種みたいな笑い方しかありません。なのでここでは少し上から目線やバカにしている時の”Hah”を使いました。
また、もし「ふふん」において「ふふ」より「ふん」要素の方が強かったら”Hmph”の方が適切かもしれません。いかがでしょうか?

開発チーム:
イーヴリッグの「ふふん」「フ。」「フン……」などはすべて相手より自分のほうが優れていることを主張している「上から目線でバカにしている物言い」のものなので、Hah がぴったりかと思います!

このようなやり取りを通して、英語版のイーヴリッグも絶妙に小憎らしい態度が実現されているわけです。翻訳のクエリーは、MINDHACKの世界観やキャラクター性を他言語でも表現するうえでとっても重要なプロセスなんですね!

そして岩﨑さんとのやり取りを終え、英語原稿が完成すると……

3. 簡体字・繁体字・韓国語への翻訳、クエリー

英語原稿を海外の翻訳会社、Inlingoさんに送付し、3言語への翻訳をお願いします。このあたりは、ゲームによって異なるプロセスかもしれませんね。日本語原稿から直接3言語へ翻訳する……ということも可能かもしれませんが、MINDHACKチームは台北ゲームショウのときからお世話になっているInlingoさんにお願いしているかたちです。(翻訳当時のこぼれ話はこちら

Inlingoさんとの意思疎通は、開発チームのつたない英語を通して行われます。たどたどしいメールの文章から我々の意図を汲み取っていただき、Inlingoさんには本当に頭が上がりません……。

一度、我々が完全に意図を誤って伝えてしまったことも。第2章で新米隊員が隊長の弁当の申し出を固辞する際、「あと、この弁当はもらえません。いただきます!」という翻訳になってしまう事故が発生しました。食うなよ。

*正しいセリフは「俺、走って飯買ってきます!」

 

数々の困難を乗り越え、簡体字・繫体字・韓国語の翻訳原稿が完成。そして、ついに……!

4.LQA

まだ完成しないのである!!

LQA、ここが多言語対応の実現における要といっていいでしょう。LQAってなあに? それは、「Language Quality Assuarance」の略。日本語で訳すとしたら、「言語品質保証」といったところでしょうか。ざっくり言ってしまうと、「言語に限ったデバッグ作業」のようなものです。LQAの期間は、あらかじめ3日~1週間程度を設定。この限られた日数のなかで、LQAの企業の方がみっっっっちりMINDHACKを遊びつくし、翻訳のなかでおかしな部分がないか確認してくださります。そして、開発スタッフは期間中はPCの前に貼りつき、LQAの方から質問が送られてきたら回答し……修正があれば反映して送り返し……の繰り返し!

もちろん、岩﨑さんやInlingoさんとは可能な限り自然な翻訳になるように最善を尽くしているものの…….やはり、第三者の目が入ると、いろいろな修正箇所が見つかるのだ! 「もっとこういう言い回しの方が自然です」「こちらの方が原文の意味に合っています」など、さまざまな提案をいただけるLQA。このプロセスがなければ、MINDHACKの多言語対応は崩壊していたといっても過言ではありません。

このハードなLQAを乗り越えることで、ようやく……

5. 多言語実装

5つの言語がゲームに実装されるのだ! なお、すべての言語のテキストは開発スタッフが手打ちでゲームに組み込んでいます。温かみのある翻訳ですね。

 

このように、ひとくちに「翻訳を追加する」といってもさまざまな工程がある多言語実装。気になる春のミニアップデートについては、現在「ラストスパートです」とお伝えしておきます! 詳細なアップデート日程は当ブログやX(旧Twitter)にてお知らせしていくので、どうぞお楽しみに~!

MINDHACK:プログラマー紹介2024

ゲーム開発にバグはつきものである。MINDHACKもゲームなので、もちろんバグとの戦いはある。
人間の精神に潜むバグをハッキングしてお花に変えよう、というのが本作の根幹となる部分ですが、『MINDHACK』を作っている私たちには、残念ながらバグをお花に変えるパワーは授けられていないのだった。

なので、開発中はよくよくバグに遭遇します。
こういうのとか。

 

手ぇ増えてる! なんで~~!?

 

そもそも「バグ」とは何なのか?
実は、バグとは急にどこかから湧いて出てくるものではありません。多くの場合、バグは機械と人間との意思疎通がうまくいってない場合に発生します。
(※ここで話しているのは作中の「人格のエラー」ではなく、文字通りのプログラムのバグのことです)

例えば上の例では、人間側は「選択肢にマウスカーソルが乗ったら先生の手を表示する」という命令を出しています。機械(Unity)側は、言われたその通りにやってるだけなんである。
この場合の問題は、人間が「選択肢の片方にマウスカーソルが乗ってるときは、もう片方の手は出さない」という説明をし忘れたことにあります。つまり、人間のうっかりです。

上の例では齟齬が見た目にわかりやすいけれども…… 別の例もご紹介いたします。

 

こちらはアーリーアクセス版公開前に録画したプレイ画面です。
このスクリーンショットにはバグが1つあります。
さあ、一体どの部分でしょうか!

正解は…………

タイピングの単語を1つ入れ忘れている!!

おい!!
完全に開発者のうっかりミスです。具体的には「四人目」と「速達」の間に「梱包」を入れ忘れました。だがどんなに紅狐がうっかりしていてもUnityくんは言われた通り、登録されたそのまんまその通りに表示するだけなのだ。

これは開発超・超・初期のころのタイピングゲーム部分の中身。
スクリプトにタイピングの設問を直書きしているため、日本語と英語の文言があっているかどうか画面の上下を行ったり来たりしながら見比べる必要があります。こ、これは見づらい。
どこか一か所抜けていてもぱっと見ではわかりません。

さらに対応する言語が増えると、プログラムに登録するタイピング設問の数は言語ごとに倍倍に必要になる。これはつまり、人間のうっかりチャンスも倍倍になっているということ。

人間は人間である限り、必ずミスをする。うっかりをしない人などいません。
そう、バグからゲームを守るためには、ただコードを書いて動きゃいいわけではないのである。
長い期間・複数人数でプロジェクト開発を進めていくためには、そもそも人間がなるべくうっかりしない設計をしないといけないのだ。これにはもちろん知識と技術が必要です。

あーあ、タイピングの文言、イイ感じに管理したいよなー!
これエクセルシートとかで一括管理できたら便利かもしれないなー! いっぺんに見えるよう一覧化して、そのシート丸ごと読み込むだけでいけるみたいなさー!!
あー、そしたら確認も楽だしうっかりミスだって起きづらいからすごくいいなー!
そんな日が来たらいいなー! 2021年の半ば頃、「でもやり方わかんないなー! あーあ!」と空を仰いで夢見ていた。

そして2023年。

えっ! できてる!?
なんて便利なんだ!!
すごい!! どうやって!?
誰が!?

南部休みさんがやってくれました!!

 

【プログラマー紹介】

というわけで、本日はMINDHACK技術班の頼れるプログラマー、南部休みさんのご紹介です。

第4章リリースまでの道のりには、かなり困る(がここで紹介するには絵面として地味すぎる)バグだっていくつもあった。特定のボタンを特定のタイミングで連打すると何故かフリーズする……とか。
水面下で紅狐が「これどうしたら直るんだ~」と頭を抱えていたバグや根本的不具合も、南部休みさんの手によって大きく改善されたのでした。
先生の右手増殖バグも実は長い間しつこく残っていたのですが、機能改善アップデートの際にばっちり直して頂きました。バグ修正だけでなく、機能改善もたくさん!

~南部休みさんの主な功績一覧~

ゲーム起動時に出るこれ。スプラッシュスクリーンといいます。かつては日本語と英語を同時に出していたのを、スマートに直していただきました。言語を切り替えているプレイヤーに合わせて、それぞれの言葉で表示されます。

そのほかにも、例えば……

EXTRA画面でタイピングのスコアアタックしてる時、即時リトライ機能があったらなー!

→で、できてるー!

EXTRA画面のタイピング中、好きな曲かけられたらいいのになー!

→かかってるー!!

ゲーム中のテキスト、CTRLキーを長押ししたらスキップできたらいいのになー!

→スキップできるー!!!!

 

現在遊べるMINDHACKの細かい機能改善の陰には、南部休みさんの活躍がありました。いつも本当にありがとうございます。以下、ご本人からコメントをいただきました。


 

【自己紹介】
縁あって2023年春頃からプログラマーとして参加しております、南部休みです。
もろもろ作るのが好きで、クトゥルフ神話TRPG関連の同人活動やノベルゲーム制作、イラストレーターなどやってきました。
現在は個人でシミュレーションRPGの開発をしています。

 

【MINDHACKについてひとこと】
ユーニッドが丸くなるシーンから始まるあのPVをゲームメディアで目にする機会があり、
注目を集めるゲームはセンスがあるなぁ~と思ったことを覚えています。
その後自分も開発をお手伝いすることとなり、ああ、あのゲーム!と驚いたものです。

とっつきやすいキャッチコピーや設定もさることながら、
「悪人像」を多面的に映しだし、
歪みを感じる世界観に現実世界との接点を浮かび上がらせる物語が秀逸だなと個人的には感じています。
個人的にはここが推しポイントなのでプレイヤーの方々には同じエピソードを何回か遊んでみてほしいです…!

VODKAdemo?さんのこだわりや情熱を感じながら仕事ができる幸せを噛み締めつつ、
微力ながら貢献できるようこれからもがんばります!

 

【SNSのアカウント・Webサイト等】
X(Twitter)
https://twitter.com/nanbu32
Instagram
https://www.instagram.com/nanbrest/
【Indomitable Blade】Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/2679040/Indomitable_Blade/


 

※Picture by NanbuWorks

南部休みさんは個人創作サークル「Nanbu Works」にて、自身の作品「Indomitable Blade」も開発中。このブログの公開当日(1/20土曜,1/21日曜の二日間開催)、浜松町で行われている「東京ゲームダンジョン4」というイベントにも出展されています。
美麗なアートワークや、過去作からして重厚に違いないシナリオ面も個人で担当されている期待作です。プログラマーとしてただでさえこんなに優秀なかたなのに、多才!! 厚塗りの鎧甲冑と銀髪の強い美人が大好きな紅狐、キービジュアルに一目惚れしてしまいました。
シミュレーションRPGファンのかたはぜひぜひ要チェック! Steamのウィッシュリストに登録だ!

 

実はMINDHACKに助力いただいているプログラマーのみなさん、スゴイ人材揃いです。
過去にご紹介したプログラマーのお二人、『イノウノカルテ』undoさん『灯りの王子と陰りの塔』みこさんのプロフィールも、これを機にぜひご覧くださいね!

第5章の開発においても、技術班のバグとの戦いは続きます。
プログラマーの皆さんのお力を借りつつ、ゲームの機能面についてもますますパワーアップしていきたい所存です!

MINDHACK:2023年の歩みを振り返る

全世界全国10000000億人のMINDHACKファンの皆様、あるいは潜在的MINDHACKファンの皆様、こんにちはこんばんは。
2023年も残すところわずかとなりましたが、いかがおすごしでしょうか? VODKAdemo?はホリデーシーズンに『サメマゲドン〜解き放たれた融合ザメ〜』で最強のサメを生み出したりなんだりしました。

今年はとうとう皆様に本編をアーリーアクセスという形でお届けするという第一歩を踏み出し、大きな目標を果たした一年となりました。第4章アップデートにもご好評を頂いて感謝の気持ちでいっぱいになりつつ、次章の開発を粛々と進めております。

それにしたって今年もいろんなことがたくさんありました!! せっかくの機会なので、この一年の歩みを振り返ってみようと思います。

 

〜2023年の歩み〜

 

2月:

-台北ゲームショウに出展  旅行記1 旅行記2  旅行記3
-韓国のインディーゲームイベント『Independent Game Developers Guild Festival』に出展
-Steam Next Fest参加

なんと春のしょっぱなからいきなり海外2連チャン。ホでヴとササンとシノin the フロッピーがアジアの海を股にかけ飛び回ってくれました。
この時に海外のファンの方からも熱い応援やフィードバックをいただいたのが、12月の簡体字・繁体字・韓国語対応に繋がりました。開発チームにとっても、とても良い経験になりました!

一方その頃日本に残った紅狐はSteam Next Festに合わせて体験版をアップデートしていた。プログラマーさんの助力によって日本語ローマ字入力が大幅改善され、最初期からの念願を果たしました。

 

 

4月:

-アーリーアクセス版配信開始
-ヨカゼナイト2023放送

4月6日、ついにゲーム本編を皆様にお届けすることができました。
第1章(体験版)の続きのお話をようやくプレイヤーの皆さんに遊んでいただけることとなり、開発チームとしても大きな記念の1日でした。全宇宙MINDHACK史に刻まれたこの日は子々孫々の時代まで長く語り継がれることになるであろう。
当日はインディーゲームレーベル『ヨカゼ』主催のゲーム紹介番組『ヨカゼナイト』も配信され、この日はMINDHACKの『ヨカゼ』入りもお披露目となりました。

 

7月:

-BitSummit ヨカゼブースに出展
-MINDHACK電話相談への質問が1400件近く届けられる

京都で行われるインディーゲームの祭典『BitSummit X-roads』では、ヨカゼのブースにMINDHACKを展示していただきました。
時期を合わせてHOTEL・ANTEROOM KYOTOさんで行われた展覧会「art bit」展でも、ロビーのPCで体験版を遊んでいただけるようになっておりました。(※現在は会期は終了しています)

そしてこの夏は、なんといってもMINDHACK電話相談! 去年ご好評いただいたアレを今年もやりますよ、と皆様からMINDHACKにまつわる質問を募集したところ……
最終的に集まったのは……1425件!! せ、せんよんひゃく!?!? これにはコムちとシノちゃんもビックリ。本当にありがとうございます!
あまりのボリュームに全ての質問にはお答えすることは叶わなかったものの、MINDHACK電話相談は前回よりさらにいろいろな部分がパワーアップして帰ってまいりました。
第4章を遊んでいただいた後には「あ、コレ……!」とハッとさせられる回答もあるかもしれません。ゲームをプレイ後の方はぜひまた見返してみてくださいね!

 

そして、突然始まった謎のB級映画上映会『ブラックサンシャイン・オブ・ザ・デッド』もありました。そのほかにもMINDHACKの世界観を掘り下げるコンテンツ盛りだくさんのアツい夏であった。


ブラックサンシャイン・オブ・ザ・デッド 前編 後編

 

9月:

-COMITIA145へ出展
-東京ゲームショウ2023 ヨカゼブースに出展

さらに……9月頭には、COMITIA145へ出展! COM_Zとシノのある日の一幕を描いたオフィシャル同人誌『NOETIC ZOETIC』が登場。これまでゲーム展示イベントには何度か出展してきたMINDHACKですが、一次創作を扱う同人即売会イベントへの参加は初めてでした。

VODKAdemo?の予想を遥かに上回るご好評を頂き、なんと当日持ち込んだ頒布物はほぼ全て売り切れる事態に。お越しくださった皆様、本当にありがとうございました!

『NOETIC ZOETIC』は物理冊子での販売は完了していますが、電子版での頒布を行っています。

https://kouontashitsu.booth.pm/

また、COMITIAで頒布したお花のピンバッジ、シャカシャカアクリルキーホルダーも再販の準備がいよいよ整いましたので、近日中の続報をお待ちいただければ幸いです。

9月中旬には幕張メッセで行われた東京ゲームショウにも出展。4年ぶりにフルサイズで行われた日本最大のゲームイベント、かつイベントの出展者数は過去最大! 多くの方の目に留まる機会となりました。

 

 

10月:

-すきまトークに英語字幕を実装(34話まで)
-すきまトーク、40話を越える

4章と追加言語へのローカライズのリリースに先駆けて、毎月末にお届けしているおもしろ会話劇『すきまトーク』に英語字幕がつきました。本編のローカライズを担当してくださっている岩﨑さんによる英訳です。英語圏の皆さんにも楽しんでいただけていると嬉しいです!

今年最後となる42話もちょうど本日公開されています。描き下ろし素材(なぜか)たっぷりのウィンター仕様をお楽しみください。そう、俺たちはホリデーシーズンが大好き。

 

 

12月:

-12月2日、第4章アップデート配信開始
-Indie Live Expo 2023 Winter放送

そして記憶に新しい、第4章アップデートの配信です。簡体字・繁体字・韓国語、さらにMacにも新たに対応し、より多くの方々にMINDHACKを遊んでいただけるようになりました。

デジタルコンテンツ特有のテンションアガるアレ……つまり「この後すぐ配信!」を行うために、開発用PCの前でボタンを構えて待機していたのが昨日のことのように思えます。

~これはSteamでゲームを公開する開発者まめちしき~
Steamでアプリケーションを公開する時、今年からSMSによる二段階認証が必要になりました。「この後すぐ!」をやる際は何卒お気をつけください。
ILEの放送を見守りながら「あ! CM流れたよ!!」「よし!! 配信いくぞ!!」とロボットの発進ボタンを押す気持ちでリリースのボタンを押した時、見覚えない二段階認証確認画面が出て一瞬頭が真っ白になったが、逆にめちゃ冷静になった。
ロボットことCOM_Z博士も無事発進しました。

4月のEA開始までも同様でしたが、アップデートの際は「配信開始までいろんなことをヒミツにしておきたいキャラクター」たちが何人もいました。
いよいよ君たちの行く末もプレイヤーの皆さんの知るところとなるんだな……!! と、大変に感慨深かったです。秘密にヒミツを重ねて隠し通せたなあとほっとしておりますが、いかがだったでしょうか。サプライズを味わっていただけたようであればヒミツ冥利に尽きます。

そして先日、体験版の第1章も簡体字・繁体字・韓国語・Macに対応するアップデートを行いました。MINDHACKのご購入にお悩み中のかたはぜひ、一度体験版を遊んでみてくださいね。

 

さて、改めて今年も開発ブログをお楽しみ頂き、本当にありがとうございました!
来年も様々なコンテンツを楽しく読んでいただけましたら幸いです。2024年もMINDHACKをどうぞよろしくお願いいたします!

MINDHACK:New実績登場

先日お知らせした、12月2日(土)の第4章アップデート。開発チームとしては早くその要素をチラ見せしたい欲求に駆られつつ、ネタバレとの兼ね合いもありヤキモキしています。そんななか、そういえば皆さんにお見せできるコンテンツを思い出しました! それは……新たな「実績」!

以前の記事でもご紹介した通り、MINDHACKではSteamの機能によって、特定の課題をクリアするとその証がゲットできるようになっています。第3章までの時点では、「それぞれの章をクリアする」「各キャラクターごとにすべての資料を解放する」が主な課題でした。第4章ではこれらに加えて、「特定の会話選択肢を見る」ことで入手できる実績も追加されています! 過去の章を復習がてら、これらの実績もぜひ集めてみてください。

とはいえ、一体それらの実績はどこで入手できるのか? そのヒントとして、今回は新たに描き下ろされた実績アイコンを先行公開いたします。これらの図柄から、実績の獲得箇所を推測してみてください。

 

・実績その1

ハテナを浮かべている先生のイラストです。天才にだって分からないことはあるのだ。実績を探すときは、記憶の曖昧な場面に注意するといいかもしれません。

 

・実績その2

先生がなんだか衝撃的なことを言っているようですね。本編のどこかで、先生が新米くんを振り回している場面にヒントがあるかもしれません

 

・実績その3

2人合わせてグー!な、隊長と先生の絵です。息の合ったジェスチャーがお互いの信頼感を感じさせますね。隊長と先生の仲を象徴するようなシーンで獲得できる実績かもしれません。ところで実績のイラストは、全体的に先生のおてての「まん丸さ」を意識して作画しました。本編とは違う、コロンとしたフォルムもお楽しみください。

 

・実績その4

なにやら物寂し気な先生のイラストです。指をつんつんと突き合わせて、とても内向的になってしまっているようですね。この実績にはいくつか没になったバージョンのアイコンがあり、

ぬくぬくとブランケットにくるまる先生や……

もはや潜入捜査のようになってしまった案などが存在しました。最終的には実績のコンセプトに最も近く、なおかつSteam上での表示サイズである64pxに縮小しても分かりやすいデザインに決定しています。こちらの実績も、本編でぜひ探してみてくださいね。

 

今回紹介したラインナップのほかにも、ゲームで獲得できる実績はいくつかご用意しています。新たに描き下ろされたアイコンとともに、これらの収集要素も楽しんでいただければ幸いです!

 

(ぜんぜん関係ない余談)

実績のアイコンは256 x 256 pxという小さい解像度のイラストで制作しています。そのサイズ感が2000年代の低解像度なお絵描きサービスと似ていたので、何だか懐かしい気分になりました(海外の方とお若い方には伝わりにくい話ですみません)。

タイムスリップしたMINDHACKの面々。

開発日記:隊長の肩、3D化

ごきげんよう。開発スタッフのササン三です。

先日、このような記事を投稿しました。

開発日記:隊長立ち絵のコラム

隊長の肩、描くの難しいなあ。記事の中では具体的な描き方のコツが伝授されていますが、いかんせん慣れが必要です。アート担当スタッフのホでヴも言っています。「3D作った方がずっと早い気がしてきました」と。

 

そうだ、3Dを作ろう!

 

開発チームには本職の3Dモデラーが在籍しています。しかしそのモデラーは、MINDHACK的にはプログラマーでありシナリオライターでありディレクターであり制作進行であるスタッフそのひとなので、12月に第4章配信を控えた現在は絶賛多忙のさなか。そこで、素人ながら多少3D制作実績がある筆者が隊長の肩のモデリングに挑戦してみようと思い立ちました。

(注:制作実績・・・これ↓)

 

というわけで今回の記事は、「隊長の肩3D化レポ」です。3Dモデリングソフトの有用なハウツーを説く記事ではなく、「カレー作ってみました」的な日記を読む心構えでお楽しみいただければ幸いです。

 

 

まずは1枚の正方形を用意します。厚みのない、ペラペラの紙のようなものです。

これを細長~く変形しましょう。ついでに、何本か切れ込みを入れます。

で、切れ込みに沿って、クニャっと変形。

そしてこの平面をニュ~ッと伸ばします。

すこ~しだけ肩の面影が見えてきました!

そしてこの立体に切れ込みを入れ……

肩をぐるっと囲むように湾曲させれば……!

わ……湾曲させればっ……

あ~~~~~~も~~~~~~(2時間経過)

 

 

というわけで、できました。

おお、これはまごうことなき隊長の肩です。これをグリグリ動かせば、どんなポージングの隊長も描けそうですね!

 

ついでに、もう1つのややこしいパーツであるアームシールドも作っていきます。

よいしょ……

こらしょ……

 

できました。

分かりやすくするために赤く染めたらマグロの切り落としみたいになっちゃいましたが、これは隊長のアームシールドです。角ばっている形なので作りやすいかと思いきや、幅の変化や細かな凹みなどの調節がなかなかの難所でした。しかし、アート担当のホデヴにも監修してもらったので、再現度はばっちりかと思います!

 

あとは、これらのモデルをお絵かき用ソフトに読み込めば……!

 

 

あら不思議。あんなに難しかった隊長の肩がスルスルっと描けてしまいました。いい感じですね!

 

今回の3Dモデルを活用して、今後のMINDHACKではダブルラリアットをかます隊長やアッパーカットを決める隊長が実装されていくかもしれません。乞うご期待!

MINDHACK:お知らせ

日頃当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

大変急ではございますが、MINDHACKより皆様に大切なお知らせがございます。

 

突然のことで驚かせてしまうかもしれませんが……

これまで皆様にご愛顧いただいたMINDHACKは……

いよいよもって結局のところ……

 

12月2日(土)に第4章アップデートを配信します!

大変、大変お待たせいたしました。次回のアップデートで新たなチャプターが追加され、物語の続きをお楽しみいただけます。正確な配信時刻はお伝えできませんが、おおむね夕方以降になる見込みです。ぜひ、週末の予定を空けてお待ちいただけますと幸いです!

今回のブログでは、そんな第4章の様子をチラ見せしていきます。

 

 

 

 

おや? 何やら、先生は1人でデバッグルームに来ているようです。FORMATに導かれるように隠し階段を下りていくと…

 

な、なんだここは~~~~~!?

非常に大きな空間が広がっているようですが、なにか重要な施設なのでしょうか? アニメーションにもご注目。白い吐息が見えますね。とても室温が低く設定されているようです。先生はどうしてこんなに息を切らしているのでしょうか。中央にある意味深なオブジェも気になりますね。

それはそうと、この部屋を覆う謎のヒラヒラ……どこかで見たことがあるような? 一体何の意味がある部屋で、先生はどうしてこんなところへ迷い込んでしまったのか!?

そんな、FORMAT!? 何が起こっているというんだ!?!?

 

さらに今回は……

全く新たなミニゲームも登場します! これまで人間の精神をプログラムのように弄くりまわしてきた先生ですが、今度はまるでデスクトップを整理するかのようにアレコレしてしまうようです。なんか……あんまり触っちゃいけない大事なファイルとかもありそうだけど、本当に大丈夫? 先生。

 

そして、何だこのゆるキャラは!?

 

一体どうなってしまうんだ~~~~~!?

 

そのころみんなはとんかつを食べていた。

 

 

お楽しみいただけたでしょうか。今後もブログやX(Twitter)で情報をお届けしていきますので、ぜひチェックしてくださいね。それでは、年末年始もハッキンハップ~!

MINDHACK:すきまトーク翻訳

♪ぴ~っぴろ~り~ ぴ~っぴろ~り~ ぴ~っぴろ~り~……

こ、この音は!!!

すきまトークのお時間です。

というわけで皆さま、こんばんは。月イチで公開中のおもしろ会話劇スピンオフ、「すきまトーク」はお楽しみいただいているでしょうか。本日も最新話が公開されましたね。まだご覧になっていない方は、要チェック!

 

ゲームの開発開始時から続いてきたすきまトークも、気づけば40話目。足掛け3年間、よう続けてきました。ところがこのすきまトーク、これまで決定的に欠けていたものがあった……それは! ローカライズだッ! ゲーム本編は日本語・英語があるのに、すきまトークには日本語しかない! このスピンオフもぜひ全世界の方にお届けしたい……!

ということで、今回もお願いしてきました。MINDHACKの翻訳といえば、岩﨑さんの登場だ―――ッ! 岩﨑さんは、フリーランスの日英翻訳者さんです。MINDHACKゲーム本編の翻訳もご担当いただき、世界観に寄り添った非常に、非常にクオリティの高い英訳を実現してくださっています。具体的なその職人技については、過去記事(1,2)で詳細にご紹介しているので、ぜひご覧ください。

そんな岩﨑さんに、すきまトークの翻訳をご依頼したところ、快く引き受けていただきました! 翻訳するなかでは、当然、日本語をそのまま英語に直しただけでは意味が通じにくい部分も。そこで今回は、すきまトーク翻訳でのさまざまな工夫をご紹介します。

まずはこちら。

すきまトーク25

原文:
新米隊員
「あ、そうだ!明日から毎朝5時起きでラジオ体操しましょう!いいじゃないですか!運動で気分もサッパリ爽快ですよっ!!」

英語版:
“Oh, that’s right! Let’s wake up at 5 AM and do some
yoga from tomorrow on! That’ll make us feel good!”

お気づきでしょうか? こちら、日本語版の「ラジオ体操」が英語版だと「朝ヨガ」になってます。ラジオ体操は英語圏で馴染みのない文化なので、グローバルに通じそうな朝活に変更していただきました。新米くんも毎朝、立木のポーズとかしてるのかもしれませんね。

 

すきまトーク28

原文:
中堅隊員
「というと?」

こちら、中堅さんの口癖。そのまま英語にするのが難しかったので、いくつか候補を挙げていただきました。

①”Oh? Can you elaborate for me?”
「そう? 自分のために詳細を教えてくれる?」

②”…I see. Tell me more?”
「なるほどね。もっと教えて?」

③”…I’d love to hear more on that.”
「是非もっと詳しく聞かせてほしいね」

どれも悩ましい……のですが、②の「Tell me more?」に最終決定しました。口癖なので、コンパクトにまとまっているところがポイント。また、積極的に聞き出すというより、相手の話を引き出すような話しぶりが、物腰の柔らかな中堅さんにぴったりという結論に落ち着きました。

 

すきまトーク19

こちら、まずは原文をご覧ください。

FORMAT:
「では、私が発注したものをもう一度読み上げましょう。まず最初に」
「家庭用花火セット5kg」
「何か問題がありましたか?」
「業務用落花生5kg」
「何か問題がありましたか?」

FORMATがお花の代わりに「花火」と「落花生」を注文してしまうというトンチキ話。しかし花火は英語でfireworks、落花生は英語でpeanutsなので、そのまま訳すとお花要素がなくなってしまい、ネタの意味が通じません。こちらを岩﨑さんがどう翻訳してくださったかというと……

“Well then, I will read aloud my list of orders.
First, we have…”
“5 kilograms of cauliflower.”
“Is there a problem?”
“5 kilograms of whole wheat flour.”
“Is there a problem?”

お分かりいただけましたか? 英語バージョンでFORMATが注文しているのは、「cauliflower(カリフラワー)」と「flour(フラワー=小麦粉)」。そう、英語の「flower(花)」とかかっているのだ!  オリジナル版のシャレをスマートに英語へ変換してくださっているところに脱帽です。

 

すきまトーク06

原文:
新米隊員
「先生も、ご用命あればお申し付けください!和洋中華なんでもいけます!」

英語版:
“Doctor, please let me know if you ever want to go
somewhere! Meat, fish, vegetarian…You name it!”

オリジナル版では、新米くんが「和洋中華」と料理のさまざまなジャンルを並べているこちらの台詞。しかし、直訳してしまうと料理の種類というより、国籍としての意味合いが強くなってしまいます。そこで調整してもらったのが、「Meat, fish, vegetarian(肉、魚、ベジタリアン)」という案でした。具体的な国名は出さず、料理のジャンルを広げていただいています。岩﨑さんによると、

「新米隊員くんが幅広い種類の料理屋を知っているというセリフだと思いましたので、肉食・ベジタリアン・ペスカタリアン(魚介類は食べる菜食主義者)どれでも楽しめるところを知っているよ!というようなイメージでした。」

とのことです。さすがグルメ新米隊員! おにぎりばかり食ってるわけじゃないぜ! このほか、「 Sweet, spicy, sour…(甘い、スパイシー、すっぱい)」と味のジャンルで分ける案もありました。

 

すきまトーク15

こちらもまずは原文から。

原文:
新米隊員
「きな粉とつぶあんたっぷりの手作りおはぎですよ!ぜひ先生もどうぞ!」
(中略)
「先生、こしあん派ですか!?すみません!!」

これはどう見ても翻訳に検討の必要ありですね。「手作りおはぎ」「こしあん(orつぶあん)」というネタは、日本以外では通じにくい文化です。そこで、岩﨑さんに英語圏でも通用するアイデアを考えていただきました。

すきまトーク15は「先生が手の汚れる食べ物を嫌がる」という展開がキモなので、まずは「手で触るとべたつくもの」が第一条件。くわえて、日本語版の手作りおはぎに通じるような、「田舎のおばあちゃんが作って出してくれそうなもの」。また「こしあんorつぶあん」のように、2派閥で分かれがちなおやつが望ましい……という、かなりワガママな要望に応えていただき、岩﨑さんに出していただいたのが下記の案。

①クッキー
手作りお菓子の代表格。とくに、おばあちゃんが作ってそうなイメージでいうと、「Snickerdoodle」というクッキーが挙げられるそうです。シナモンシュガーをまぶすので、手もばっちり汚れる代物。

②グラノーラバー
手で持ってベタベタするものといえば、こちら。簡単に手作りできるので、家庭的な雰囲気も併せ持っています。あえて派閥で分けるなら、「ピーナッツバターorハニーオーツ」といったところ。

③ワッフル(パンケーキ)
シロップで手がべたべたするのに加え、英語圏でデザートの派閥といえば「ワッフルorパンケーキ」に分かれるのが定番ネタだそうです。

ど、どれも捨てがたい~~~! この候補については全すきまトークで最も悩んだと言っても過言ではない……のですが、最終的に②のグラノーラバーになりました。やはり先生の手をべたべた汚したい気持ちが勝った。それはそうと、Snickerdoodleもいつか食べてみたいなあ。

英語版:
“They’re granola bars, homemade and made with
gooey peanut butter! Would you like one?”
“Doctor, are you more of a honey and oats
type of person!? I apologize!!”

 

このように、すきまトークの英語版を実現するには、岩﨑さんにさまざまなアイデアでご協力いただきました! 英語圏の方はもちろん、日本語ですきまトークを観てくださっている方も、ぜひ字幕をつけて見直してみてくださいね。現在、英語字幕が実装されているのはすきまトーク34まで。以降のローカライズもお楽しみに~!

開発日記:隊長立ち絵のコラム

こんにちは。MINDHACKアート担当のホでヴです。
隊長描く時のコラムの時間ですよ。
隊長って描くの難しいよね?許せねえ……そんな気持ちのみんなに描くときのコツを教えます。

全部難しいんだけど、特に難しい肩と腕の描き方をレクチャーします。
まずだいたいこんなポーズというラフを準備します。

隊長って肩の形がこうなっているんですけど、まずこの点を意識。

その点に合う円を引きます。じゃじゃん

コツはパースちょこっとだけ意識する事です。
でも、全然正確じゃなくて良いです。ちょっとだけ。

それを下絵にして線を引くとあら不思議!肩になっちゃった!

これを応用していろんなポーズを描いています。
このアタリを使うようになってからだいぶ描き易くなりました。

あとは腕ですね。腕はですね、こういうのを準備します。

それを変形ツールで変形させて、コピー&ペーストで2重にします。

それをアタリにして描いていきます。

いかがでしたか?
これで隊長の肩と腕はバッチリですね!!

 

この記事を作って思ったんですが、3D作った方がずっと早い気がしてきました。
そのうち作るかも……
ま、まあ3Dをね、出来ない方もね、描ける描き方と言う事でひとつ……

ほんじゃ、まったね~~

開発日記 09/23

きつねです。
惑星ルビコンⅢとペトリコールVを反復横跳びしています。
映像作業用のタワーPCとMINDHACK開発用のノートPCの間でも反復横跳びしています。
部屋にあるモニタは2枚、パソコンは執筆用Macbookも含めて3台、接続先はゲーム機も入れると4つ。
モニタの後ろの狭い空間に頭を突っ込んで、夜な夜なHDMIケーブルの繋ぎ先を切り替えようとしては『あれ? ケーブル刺さんないな、こっち向きか? あれ、違うな……どうなってんだ? 見えないな……』と手探りでケーブルを裏返したり戻したりしていたら、とうとう手元を見ないで刺せる特殊技能を取得しました。
HDMI切り替え機を買うかどうかギリギリ迷っているところです。

 

『マインドハック電話相談』イベントの出展レポートマインドハック世界文書の回が続いたので、こういう純粋な開発ブログは久しぶりですね!
COM_Zとシノの電話相談は次回、いよいよ最終回。先週の第4回では何やら不穏な空気が漂っていたが、一体アレは何だったのか?
シノちゃん本当に何もしてない? 次回、平穏無事に終わるのか! 電話相談空間の明日はどっちだ!

 

〜TOKYO GAME SHOW2023にヨカゼが出展しています〜

さて、今週末……本日(9/23)からは、TOKYO GAME SHOW2023の一般公開デーが始まっています!

 

ヨカゼのブースではMINDHACKの試遊版(体験版と同等の内容)も展示いただいております。
ヨカゼに参加しているうちの11タイトルがまとめて体験できるナイスな機会なので、お越しの際はぜひ様々な作品をチェックしてみてください!

 

 

ヨカゼブースでは素敵なお土産がもらえる! オーロラでおしゃれな缶バッジ、きれいですね。
参加作品を紹介する冊子『ヨカゼブック』にもMINDHACKを掲載いただいていますので、お越しのかたはご覧いただければ幸いです!

※VODKAdemo?メンバーは不在です。ゲーム試遊の際はヨカゼブースのスタッフさんへどうぞ!

会場はゲーマーの熱気に満ちている状態なので、水分補給や涼しさ補給にお気をつけてお越しください。また、ヨカゼブースが出展しているのはHALL 9。
インディーゲームやさまざまな企業さんの物販が並ぶホールですが、ウルトラビッグなタイトルが並ぶHALL 1~8とは別棟なので、迷子にならないよう地図を要チェックだ!

HALL 8あたりにあるゲーミングデバイス関係のブースでは、めっちゃいい音響とか超でかいプロジェクター画面とかでアーマード・コア6が遊べるって聞きました。私はそこに住みたいです。

 

 

〜第4章も日々開発中〜

イベントやあれやこれやの裏では、VODKAdemo?は4章の開発を進行中。私のほうでは演出のVFXやミニゲームのパートの整備、そして海外のプレイヤーの皆さんに向けたセットアップなどを進めております。
4章では今までとちょっと違うギミックがあったりして、将来的に皆さんにお見せできる日が楽しみです。ワイワイ。
ギミックのほうはお披露目まで秘密ですが、今日はなんと、以前ラフ画でお見せした『玄関』アートの完成版をお見せします。(ラフ画の記事はこちら)

 

MINDHACKのグッズアートでもおなじみ・イラストレーター小田ハルカさんの手で清書していただいた『玄関』がこちら。
すごい! ザ・公共施設の玄関だ! MINDHACKの世界の実在感がビシビシと伝わってきます。

ここにまいんちゃん。

こんなとこにもまいんちゃん。

 

あ! あんなとこにもまいんちゃん!

このモニタは液晶ではなく、4:3のアナログブラウン管を壁に埋め込んだやつ、という設定で作画をお願いしています。

給湯室もそうですが、こういう公共施設の『誰のものでもあり、同時に誰のものでもない』まさに公共の施設である雰囲気とか、人が作った建造物なのにもっと大きなものの存在が感じられる気配とか、人の日々の生活とデカい無機質さが混じり合っているこぎれいな感じがめちゃ好きです。

 

出入り口部分の自動ドアが二重になっているところにもご注目。わかりますか!!!! なってるよね!!!! 公共施設って!!!! こういう風に!!!!!
全体的に施設の中で進行する本作において、作中最も外の世界に近づく場面になりそうです。
また、天井や出入り口の脇にあるアミアミのヒラヒラはデバッグルームの椅子の背後や廊下にもある意匠ですね。

主人公である『先生』的には、デバッグルームのほうが居心地いいようですが……?
どんな場面になるのか、お楽しみに!

MINDHACK:BitSummit展示のお知らせ&機能改善のご報告

きつねです。夏。七夕も過ぎ、季節はいよいよ夏オブザ夏ですね。


今年2023年のSteamサマーセールは7月13日まで!
15%OFFでMINDHACKをお求めいただけるチャンスです。サウンドトラックも同じく15%OFFとなっております! この機会に何卒よろしくお願いいたします。

 

そして、今年も帰ってきた『マインドハック電話相談』!
いただいた質問の総数、なんと1300件近く……!! 短い募集期間(前回の土曜から本日までの1週間)にも関わらず、本当にたくさんの質問をありがとうございました!
今年もCOM_Zとシノが、キャラクターたちの身の回りのことから世界観に関する疑問など、皆さんにお寄せいただいたアレやコレやを調べてお答えしていきます。
1300件全ての質問にお答えすることは残念ながらできませんが、いただいた質問とメッセージはすべてCOM_Zとシノ(と、VODKAdemo?)が拝見しております。
近日中に回答コーナーが始まりますので、どんな質問と回答が飛び出てくるか楽しみにお待ちくださいね。

去年の電話相談(1~5)の内容はこちらの再生リストからご覧いただけます。

文字起こし版の過去記事はこちら!

 

 

さらにもう一つ、お知らせ!

7月14日〜16日に京都で開催されるインディーゲームの祭典『BitSummit Let’s Go!』に、インディーゲームレーベル・ヨカゼも参加しています。
※14日はビジネスデイ。一般公開日は15・16日となります。

MINDHACKもヨカゼの仲間。今年のBitSummitでは、ヨカゼブースで体験版を試遊していただけます!
関西方面にお住まいのかたや、会場に行く予定のあるかたはぜひ遊びにきてくださいね!(VODKAdemo?メンバーもこっそり見に行く予定!)

 

さて、夏やイベントやあんなそんなの準備を進めつつ、ゲーム本編の機能改善も進行中。
今日はその内容をお届けいたします。

 

・人格塗り替えインタラクティブの操作感向上


ハックパートの後半で登場する、マウスドラッグ操作で人格を塗り替えるこのパート。
これまでは操作とともに一定方向に先生の指が動く演出でしたが、なんとペンや絵筆で塗るかのように、自由な方向に操作できるようになりました。
こちらはBitSummitで展示する体験版でもプレイできる予定! みやこめっせにお越しの際はぜひ体験してみてくださいね。

 

・CTRLキー長押しでテキストをスキップ


これまでテキストのスキップはマウスホイールを下方向に転がす操作だったのですが、CTRLキー長押しによって、一気にスキップを行うことができるようになります。
※マウスホイールでの操作時同様、一部スキップできない演出があります。

また、オプション画面から「既読パートのみスキップ」するかどうかを選ぶこともできます。
これまで通りマウスホイール操作でもスキップ可能です。これで『あっちの選択肢も見てみたい』時のトライがはかどるね!

 

・EXTRA画面で聴ける曲を追加

作中、3章までの範囲に含まれているBGMをEXTRA画面で聴けるようにしました。
EXTRA資料を読んでいる間もかけっぱなしにすることができるので、『作業用BGMを聴きながら資料に目を通す天才マインドハッカー』の気分を味わえます。
さらに!
EXTRA画面からアクセスできるタイピングゲームを、BGMを変更したまま遊ぶこともできます。
君も『作業用BGMを聴きながらマインドハックを練習するマインドハッカー』になろう!

 

・シノのプチタイピング演出を追加

3章の更生対象、バグ変異体シノ。シノと対峙する際のプチタイピングでは、シノの攻撃を迎撃するパートがあります。
そのパートに、さらに迎撃してる感を増しました。飛んできた▲をタイピングで撃ち落としていく!好きな方向から選べます。
今後追加予定の章でも、いろんなタイピングのバリエーションを出していきたい所存です。演出改善は今後も細かく行なっていきたい!

 

・チャプターセレクト

あと、タイトル画面からチャプターセレクトもできるようになるぞ。

 

 

これらのアップデートは、準備が出来しだい近日中にSteamで配信中の本編に適用される予定です。
お手元で体感できる日をどうぞお楽しみに!

MINDHACK:翻訳拡大中!

MINDHACKで用意されている言語は、現時点で日本語と英語の2種類。しかし、実はほかの言語も追加を検討中。さらなる言語拡充のため、外部の翻訳会社さんとも連携しています。(ちなみに英語翻訳担当者の岩﨑さんのテキストが非常にクオリティ高いので、英語を元に別言語へ翻訳してもらっているよ!)

その中で、「翻訳を依頼するときって、こんなことも検討しておくべきなんだ!」という発見もありました。今回は、そんなTIPSをまとめていきたいと思います。

1.固有名詞を翻訳するのか問題

FORMAT、LAGOM、COM_Z……MINDHACKには、さまざまなオリジナルの固有名詞が登場します。こうした単語を英語に翻訳する場合はそのままでいいのですが、アジア系の言語に翻訳する場合は現地語に直すのか、英語表記のままで置いておくのか、など検討する必要があるようです。MINDHACKでは、「専門機関の用語」風の響きを維持するために英語表記を据え置きにしてもらうことにしました。

2.翻訳のニュアンスをどうするのか問題

翻訳会社さんいわく、「原文のニュアンスをカッチリ厳密に守るコース」と「翻訳先の言語に合わせてちょっと遊んでもいいコース」があるそうです。ジョークなどのニュアンスをローカライズ先に合わせたい場合は後者を選ぶみたいですね。MINDHACKも遊んでもらうことにしました!だって……ウニの海鮮語彙が世界各国でどうなるか、気になるじゃない!?

3.略語をどうするのか問題

たとえば「攻撃力(Attack)」を「ATK」と表記したり、「体力(Hit Point)」を「HP」と表記したり、必要に応じて略語を使っていいのかを翻訳者さんに伝えておくとスムーズみたいです。文字数制限を回避するときなどに便利なようですね。作中で独自の略語がある場合はそれも指定しておくといいそうです。RPGなどを制作されているインディーゲーム開発者さんはぜひご参考ください。MINDHACKも検討してみましたが……別に攻撃力も体力もなかったです!

 

また、翻訳をより細部にわたって正確に進めるにあたっては、翻訳者さんから直に開発チームに質問が届く場合もしばしばです。その中でも、「そこを聞くんだ!?」と面白かったものをご紹介します。

Q.現実で聞きなれない日本語の表現がありますが、意図された表現でしょうか?
例:
「味噌の底」
「べらべらに褒められた」
「純粋無雑の破壊衝動」
「熾烈永劫の愛」

A.意図的な表現です!

翻訳者さんの戸惑い、ごもっともです。そんな日本語ありません。どこだよ味噌の底って。MINDHACKにはこのように存在しない言葉が多数出てくるのですが、翻訳者の皆様にいい感じにニュアンスを伝えていただいております。頭が上がりません!

 

Q.イーヴリッグは自分のことを「キャビネット」と呼んでいますが、ここでいうキャビネットとは、彼が頭に被っているような一枚扉のタイプを指すのでしょうか?

A.こんな感じのイメージです!

全世界初公開、イーヴリッグの理想のキャビネットです。この図は二枚扉ですが、イーヴリッグが被っているのはこれを頭のサイズに合わせて半分にしたものですね。キャビ野郎の言うキャビネットをこんなに真剣に検討してくれた方が、いまだかつていたでしょうか。感激です。

 

Q. (英語版のイーヴリッグ編実績名について)「スクラップ(SCRAP)」とありますが、これはバールのことを指しているのでしょうか?

A. 違います

やはり別の言語に訳す時の意思疎通は難しい。密なやりとりが大事ですね。

 

Q.(英語版で)「それはひじです」という台詞がありますが、これはどのような文脈で発されたものでしょうか?

A. ここでは、登場人物たちは「ひじは尻になることができるか」という議論をしています。主人公は「ひじはあくまでひじであり、尻になることはできない」と考えています。そのため、ここでは「それはひじであり、尻ではない」という主旨の発言をしています。

大真面目にこんな回答する羽目になるとは思わなかったよ。

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そんなこんなで、MINDHACKのローカライズ第2弾は日進月歩で進んでいます。実装の目処が立ち次第、アップデートのお知らせをしますのでお楽しみに!