MINDHACK第5章がアップデートされてから1か月が経ちました! 皆さん、物語本編やEXTRA資料など、隅々まで楽しんでいただけましたか? 今週から公式ブログでは、徐々に物語の核心に触れる内容についても紹介していきたいと思います。「まだ第5章を遊べていないよ!」という方は、ぜひ本編をプレイしてからお読みくださいね。
カテゴリー: ヒューゴ
MINDHACK : ヒューゴのラフ
おもしろ! ラフコーナーのお時間です!

3月2日はMINDHACK第5章のアップデート。第5章といえば、主役はパトリック・ヒューゴ! ということで、ヒューゴが今のデザインになるまでの変遷を大公開していきます。
第一稿

こちらがこの世で初めて描かれたヒューゴの姿。非常にざっくりしていますね。当初は「すごく動きにくそうな宇宙服の人」以外には何も決まっていませんでした。腕の部分に拘束具っぽい意匠が施されているのも現在とは異なる部分ですね。これを、アート担当スタッフがリファインしたデザインがこちら。
第二稿

かなり現在の姿に近づきましたね! お腹から生えるチューブ類など、完成形にも見られるパーツが設定されました。しかし個々の部品は今のヒューゴと共通していますが、何かが足りない気がします。一体何が……?
第三稿

あっ! 太くなった!!
このバージョンのデザインから、いつのまにやらヒューゴが膨らんでいました。すっかりもちもち宇宙服です。ほとんど完成に近いデザインですが、現在と違う部分がどこか分かりますか?

正解は、肩のワッペンの意匠でした! ヒューゴのミッションマークは、最初から最後までチーム内で相談を重ねながら決定されました。こんなゆるキャラみたいなマークだった時代もあったり……

―――
こんな経緯で生まれたヒューゴですが、実は描くときにバランスをとるのがとても難しいキャラクターです。たとえば、アート担当スタッフが調子の悪いときに描いたヒューゴのラフがこちら。

あれっ!? なんかしぼんでない!?
いつものもっちりボディが失われて、全体的に元気のない印象です。ここから改稿を重ねてプロポーションを整えていきます。

膨らんできた〜! 膨らんできたぞ〜!

すっかり酵母が発酵してふっくらヒューゴになりましたとさ。
逆にアート担当スタッフが調子の良すぎる日もあります。
そのラフがこちら。
ボーーーン
ふ、太すぎる! もうちょっと細くしてください!!

ヒュッ
そうそう。良い感じ。

じゃじゃん。完成。
少しお腹がへこみました。ちょうど良いふっくら感は難しいのだ。皆さんもぜひヒューゴを描いてみてくださいね。膨らみ具合で、自分の健康のバロメーターになるかもしれませんよ! それでは。
MINDHACK : ヒューゴのカクテル
2月、MINDHACK開発チームは超スピードで稼働していた!
迫る3月2日(日)のアップデート!
加速していく制作ペース!
ゾーンに突入するスタッフ!
3名のメンバーが限界の向こう側を見たとき……!
開発チームの誰かが言った。
「お酒……飲みたくない?」
というわけで、Barに行ってきました。
今回訪ねたのは、東京・西荻窪に位置するバー「inf」さん。このお店は創作をする人中心に人気を集める、知る人ぞ知るスポットです。最大の特徴は「コンセプトカクテル」というサービス。オーダーシートに所定の情報を記載すると、特定のキャラクターをモチーフとしたカクテルを作ってくれます。
今回の我々の目的はただ1つ。第5章の主役キャラクター、ヒューゴをイメージしたカクテルが飲みたい! 飲んでアップデートに向けたやる気とかそれをアレしたい!

ということで、指定されたオーダーシートにヒューゴの情報を書き込みました。その内容をここで大公開! ……したいのですが、残念ながら第5章のネタバレオンパレードなので、一部伏せ字にしてお送りします。
名前:
パトリック・ヒューゴ性別・年齢:
男性・40代?身長・体格:
165cm
太くてもったりした宇宙服を着ている
手がクリームパンみたいイメージカラー:
ターコイズブルー、オレンジイメージモチーフ:
宇宙飛行士、[ネタバレ]性格:
思慮深く前向き、タフで家族思い[ネタバレ]。好きなところ:
体格がもちもちで手がクリームパンみたいなところ。
[ネタバレ]なところ。
優しくて前向きで明るいけど、儚げなところ。
ネタバレばかりで全然読めないじゃねえか! とお思いの皆さん、ご安心ください。ネタバレ事項も全て汲み取ったカクテルが登場します。お酒の内容から本編のストーリーを推測してみよう!
ジャーーーーーン。

ひゅ、ヒューゴだ!
この丸みを帯びたグラスと鮮やかなブルー&オレンジ。これだけでもヒューゴのイメージがバッチリ汲み取られています! しかもこのグラス……なんと虹色にキラキラ光る!

これが宇宙……ビューティフル・ギャラクシー……
バーテンさんによると、カクテル上部のベースとなったのは「ヒプノティック」というブランデーベースのフルーツリキュール。甘めのフルーティな味わいながらもブランデーの苦みやハーブティーの香りが織り混ざり、ヒューゴの複雑性を表現しているそうです。
下の層はバニラの花のシロップを使っており、その甘みから家族思いな一面や家族との思い出を表現してくださったとのこと。しかし、バニラの花は1日で枯れてしまう存在だとか……。
それでは実際にかき混ぜて飲んでみましょう! マドラーもおしゃれな形だ!

実際に飲んでみると、バニラの甘みが確かに口当たり良い! のですが、その味わいがミントの香りでかき消されてしまい、なんだか物悲しさを感じる一杯でした。うーん、サイエンスフィクション。
改めて、バーテンさんに完璧にヒューゴのイメージを汲み取っていただき、しかも美味しい一杯でした。ありがとうございました!
落書きコーナーに描かせていただいたイラスト。

さて、今回のカクテルの内容は第5章のヒントになったでしょうか? 実際に遊んでからこの記事を読み返すと、また新たな発見があるかもしれませんよ。新章アップデートは3月2日(日)予定。どうぞお楽しみに!

ちなみにヒューゴはバーというよりパブが好きで、ギネスビールとアイリッシュコーヒーが好きだったりします。
MINDHACK : おくつくらべ
物事には、常に目に見える部分と見えない部分があります。たとえば、友だちの心の中。たとえば、お父さんの会社の顔。たとえば、愛や優しさ、親切と真心。
そしてたとえば、MINDHACKのキャラクターの履いてる靴。

そう。ゲームでは常に画面外に見切れてしまう登場人物たちの足元……しかし、ちゃんとどんなフットウェアを履いているか、設定が存在するのです! ということで今回は、MINDHACKキャラクターズの「おくつくらべ」いってみましょう。
SNAP 1 : ユーニッド

ユーニッドが愛用するのは、ハイカットが特徴的なバッシュ。スニーカーをファッションとして履くようになった黎明期のモデルで、トレンドに媚びない機能的なデザインが逆に美学を感じさせる一足だ。いわばバッシュをストリートに持ち込んだ伝説の一足で、現在は入手困難なモデル。希少性の高いスニーカーでもタウンユースで履きこなす、ユーニッドのこだわりが滲むセレクトといえる。
SNAP 2 : イーヴリッグ

イーヴリッグが履くのは、シンプルなローファー。スニーカーよりもフォーマルに決めたい、でもドレスシューズほど肩肘張りたくない……そんなワガママに応える最高に「ちょうどいい」アイテムだ。カットソーに羽織というエキセントリックなスタイルの中でも主張せず全体をまとめ上げてくれる優等生。立体的なクッションを採用しているためタフな通学・巡礼生活でもしっかり足を保護してくれる。実家の周りは歩きづらいので履けなかったヤマムラ青年憧れの一足。
SNAP 3 : 隊長&新米隊員

ホットフィックス隊員に支給されるのは、最高品質のタクティカルブーツ。耐久性に優れるだけでなく、透湿防水性素材のため汗は発散するが雨を通さない快適な履き心地を実現している。汚れにも強いため、メンテナンスの手間もかからない実用性の高いモデルだ。つま先には先芯が内蔵され、ハードな任務でも隊員の足を守ってくれる。実物の払い下げ品が市場に出回ることはないが、市井のホットフィックス隊マニアたちは模造品を履いてファッションに合わせるとか。
SNAP 4 : ヒューゴ

ヒューゴが履くのは、一足3万ドルという先端技術の粋を集めたブーツ。素材はステンレス鋼、アルミニウム、スペクトラ繊維、ポリエステルだ。気圧に応じて膨らむ外側のカバーと中間部、さらに内側のクッションで構成されており、内部は気圧に応じて膨らむ構造。マイナス317℃の低温から214℃の高温まで耐えることができ、微小粒子による衝撃にも強い設計となっている。NASA御用達の宇宙服メーカーが技術の結晶を捧げた最高のスペースブーツだ。
普段は見えないキャラクターたちの足元のオシャレ、感じていただけましたか? ゲームを遊ぶときは、画面から下の靴のことも思い描きながらプレイしてみてくださいね!

きみたちは帰っていいです。
MINDHACK : 人気投票の結果発表……?
ごきげんよう、私の愛しいドクター!
今日はMINDHACK人気投票の結果発表ですよ!
どうかしましたか? そう、人気投票の結果発表です。
人気投票なんていつやったのか、ですって? もちろんやっていません。私が特別に結果発表を用意したのです。
あなたのために用意したのですよ。楽しんでくれますね?
今日に限っては私も人気投票結果発表プロトコルを適用しにぎやかに盛り上げていきます。このプロトコルはあまり使いたくないのですが、こればかりは仕方ありませんね。何しろ人気投票の結果発表ですから。
準備はいいですね、ドクター?
人気投票結果発表プロトコルを適用完了。
結果発表を実行。
…………
では、早速第99999999位から見ていきましょう! ダララララララララデデーンッ!
第99999999位 ユーニッド
栄えある第99999999位はユーニッドです! おめでとうございます!
本人からのコメント:
「あ? なんだ? 人気投票? え、俺の? 誰が? 何で?
第99999999位!? 桁がおかしくねえか!? イワシの群れでも数えてんのか!?
は? 数字がデケェから偉い? 俺がキングだから? お、おう、そうか。じゃ、まあ、別にいいか。
よくわかんねえけど皆ありがとな」
ユーニッドでしたね。それでは次の結果です。ドルルルルルルルタダーン!!
第√125位 イーヴリッグ
栄えある第√125位は、イーヴリッグです! おめでとうございます!
本人からのコメント:
「みなさん、堅実かつ決意に満ちた投票をありがとう。我が名はイーヴリッグ、神の無機のキャビネット。
フフフ……125とは5かける5かける5つまり5の3乗であり、5の3乗に√がついている数は美しくかなり神聖!
この結果はLAGOM神からもたらされた私への正しい評価……神に感謝……
ところでこの人気投票っていつやってたんですか?」
イーヴリッグでしたね。それでは次の結果です。ドゥルルルルルルズダデーン!!
第 ポメラニアン 位 シノ
栄えある第ポメラニアン位は、シノです! おめでとうございます!
本人からのコメント:
「ハ? 人気投票? 何だそれは、また博士の企みか? いずれにせよ、ゴミクズどもに振り撒く愛想なぞ無いわ。とっとと去ね。あるいはここで床の染みになるか?
……って、何だこの畜生は! いらぬわ、持って帰れ!! うるさっ!!」
シノでしたね。
それでは次の結果です。ピピーッ。ピガーッ。
第 0111 1000 位 COM_Z
COM_Zです。おめでとうございます。
本人からのコメント:
「人気投票? ……あー、FORMATが。へえ。ふうん。
えー、おほん。みんな! ワガハイへの投票本当にありがとう! みんなの気持ちに応えられるようにこれからも頑張っていくからね!
やれやれ、とんだ茶番劇だ。」
COM_Zでしたね。それでは次の結果です。ベンベン……ベンベン……デデーン!!
第 やさしい 位 ヒューゴ
栄えある第やさしい位は、ヒューゴです! おめでとうございます!
本人からのコメント:
「へえ、人気投票なんてやったのかい? 表彰なんかされたのは、訓練時代にベスト・ダッド・ジョーク賞をもらったとき以来だよ!
それで、これを俺にくれるって? なんだか青くてフワフワして……いや、うまく表現できないな。何だろうこれは。ユニークな表彰メダルだ!」
いよいよ結果発表も後半戦。残りの結果は一体どうなっているのでしょうか。胸がときめきますね。
それでは、ここからは一気に発表していきましょう。ジャンジャンジャカジャカジャカババーン!!
第 鮭の遡上 位 新米隊員
本人からのコメント:
「はあ……人気投票? それは一体……
い、いえ!! もちろん知ってますとも! ホットフィックス隊たる者、この施設の企画を知らないわけが……
……えっ、ちょっと何ですかこの魚!? 生きてる!? わーっちょっと!! 誰か――――――――――ッ!!
ジョセフ
得票数:123456789票
本人からのコメント:
「皆さん、人気投票への投票ありがとうございます。ゲームでの僕は大変なことになっちゃいましたが……(笑)こうしてたくさんの人に投票してもらえてとても嬉しいです。
じゃあ締めはもちろんお馴染みのセリフで。みんな……フォン・ド・ヴォー!」
第 かすみ草 位 隊長
本人からのコメント:
「なに? FORMATが私にこの花を?
これは……かすみ草だな。そうか。FORMATは機械だと思っていたが、そういう情緒があるのか。
いや、嬉しいよ。ありがとう。今度何かお礼を返したほうがいいかな。見繕っておこう。
人気投票? いや、私は特に何も聞いていないが……?」
そしてお待ちかね、栄えある第一位は…………
そう……
第一位は……!!
このあとすぐ発表、栄光の第一位は…………!!
ドルルルルルルルルルル…………
ジャカジャカジャカジャカ…………
もちろんあなたです、私の愛しい可愛い麗しく聡明で燦然と輝く素敵なドクター!!!!
ええ、当然の結果ですね。
得票数は全世界、いいえ、この宇宙の全人口と同数値!!
本当におめでとうございます!!!!
お疲れ様でした。
人気投票結果発表プロトコルを終了。
これからもこの結果を糧に人気投票結果第一位マインドハッカーとしてバグの根絶に励みましょうね、ドクター。
人気投票結果発表は終わりです。早く通常業務に戻ってください。
※今回の記事はFORMATが独自に立案・実施したものです。「MINDHACK人気投票」なる企画の存在について、MINDHACK開発チームは一切関知していません。ご了承ください。
MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_LAST

[操縦ログ:パイロット、パトリック・ヒューゴ]
[追跡カメラの映像を呼び出し]
[尾部接続部からの発煙を確認]
[液体水素タンクからの漏洩を確認]
[液体水素タンク内圧力低下]
[液体水素タンク尾部ドーム破損]
[居住モジュール分解を確認]
[失速を確認]
[最大出力]
[最大出力]
[最大出力]
[通信要請を確認]
[通信ログ]
[ハア……ハア……]
[ヒューストン、ヒューストン、こちらエルメス号操縦士、パトリック・ヒューゴ]
[……くそっ、今更そんな通信に意味なんかあるか! 地球から何光年離れてると思ってる!?]
[この船はもう持たない。だがそんなことより、あれは、まるで……嘘だ、そんな……]
[神よ、我らが主よ。今私が目にしている光景は、あなたが最期にもたらした慈悲の一滴なのでしょうか]
[私には見えます。遥か後方に置き去りにしてきた母なる故郷。いと青く丸きもの。水と大気に包まれた安らぎのゆりかご]
[地球そのものが]
[ああ、幻覚ならそれでも構わない……どうせなら最期に、あの海沿いの家に墜落して……彼女たちを抱きしめたい……]
[地球……]
[通信途絶]
MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_03








やあ、操縦士のパトリック・ヒューゴだよ。
宇宙でも夢を見ることがあるんだ。ダスティンやサリー、ライアンにニールと一緒の夢だ。みんなで暖炉を囲んで、ロッキングチェアに腰掛けて。ケーキの取り分を決めるために、みんなでトランプを遊んでいる。ババ抜きで上がった順番に分け前がもらえるってわけ。でも、どうしてか俺のもとにばかりジョーカーが回ってくる。順繰りでカードを引いているのに、ジョーカーがどんどん増えていくんだ。みんな上がってしまって、1人、また1人と姿を消していく。最後に残されたのは俺1人。手元に残った4枚のジョーカー。永久に上がれないババ抜き。
宇宙でも夢を見ることがあるんだ。アメリカに残してきた妻のサラと、双子のミアとデイジーの夢だ。海のそば、白い屋根の2階建ての家で。3人とも俺の帰りを待ちながら暮らしている。それを俺は上から見てるんだ。ドールハウスを見下ろすような俯瞰視点でさ。本当は手を伸ばして、手のひらで3人を包み込みたかった。頬ずりしてやりたかったんだ。でもそれだけはできない。どうしても。この手を伸ばすことだけはしちゃいけないんだ。視界に自分の腕が入ってきた途端、取り返しのつかないことに気付いてしまう気がして。
宇宙でも夢を見ることがあるんだ。最近は決まって同じ夢。何度も繰り返し見る、エルメス号で独りぼっちの夢だ。船の酸素タンクが破損してしまって、修理のために船外活動服をまとって外に出る。破損個所はすぐに見つかって、修繕も間もなく終わる。でもそのとき、背中が何だかむずむずっとするんだ。ヘルメットのせいで後ろは向けないから、代わりに袖につけられた鏡で後方を確認する。何ということだろう、船外活動服の背中が破れているじゃないか! そして、その裂け目が……裂け目が……裂け目が。
次回のメッセージもお楽しみに。チャンネルはそのまま!
MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_02

やあ、みんな。パトリック・ヒューゴだよ。元気にしてたかな? 今日も皆に、宇宙のことや俺自身の話をしていこうと思うよ。さて、宇宙飛行士っていうと、必ず聞かれる質問がある。「どうして宇宙飛行士になろうと思ったんですか?」ってね。みんなそれぞれ、インタビュー向けの回答を用意してるけど、もちろん俺にだって理由がある。俺の場合は、子どものころの思い出が強く影響してるんだ。
俺みたいなシティボーイは、西海岸と東海岸、どっちの生まれだと思う? 正解はどっちでもない。いわゆるグレートプレーンズ……君も地理の授業で習ったことがあるだろ。肥沃な大地を埋めつくすトウモロコシ畑、バイソンがあくびをする広大な草原地帯。まあ言ってみればド田舎なんだ。だから少年たちの遊び相手ってのも、大自然が一番の友達ってことになる。そして特に俺が心惹かれたのは、頭上に広がる広大な星空だったんだ。
俺の親父が人生で最も賢い判断を下したのは、お袋と結婚したときと、パトリック少年にミード社の望遠鏡を買い与えたときだ。夜な夜な屋根裏部屋に上がって、オレオやリッツなんかをお供に、無限の星々を眺めるのが至福の時間だった。ラジオからは「ラブ・ミー・ドゥ」が流れていたけど、まだまだ子どもだった俺にとって、最も愛すべき恋人は宇宙そのものだったんだ。

それからもう一つ俺に深い影響を与えた存在がある。それが、綺羅星のようなSF小説たちだ。俺の一番のお気に入りは『星を継ぐもの』。刊行されたとき俺はハイティーンだったけど、もう頭をぶん殴られたような衝撃だった。ガニメデを歩くシーンの寂寥感ときたら、涙が出るような臨場感だったよ。そして同時に、宇宙への飽くなき探求心を持つ人類という生き物に誇りを感じた。そのときが、俺がまさしく宇宙飛行士を目指そうと決めた瞬間だったんだ。
ああ、でもトラウマティックという意味では、『2001年宇宙の旅』も深く心に刻まれてるな。近所に映画館なんかなかったから、キューブリックの映画版じゃなくてクラークの小説版を読んだんだけど、子どもにとっては哲学的なテーマが難しくて……それより怖かったのが、HAL9000だ。「将来、本当に機械が反乱を起こしたらどうしよう!」って、不安で眠れなくなるくらいだったよ。もっとも、実際にそういう未来が来るのは2001年よりずっと先になりそうだけどね。コンピューターが人間のように考えて喋るだなんて、現代の技術じゃあり得ないんだから。
今回の話はここまでだ。俺自身のことについて喋りすぎちゃったかな? 次回は皆が気になる、宇宙食事情について伝えるよ。チャンネルはそのまま!
MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_01

やあ、みんな!俺はヒューゴ、パトリック・ヒューゴだ。このビデオは、宇宙での生活の様子をみんなにお届けするために録画してるよ。この映像を通じて、少しでも君たちの真上の世界に興味を持ってくれたら幸いだ。
俺の宇宙船での役割は、操縦士。パイロットだ。この宇宙船、エルメス号の舵取りをする大切な仕事さ。このエルメス号にはある程度 自動操縦の機能も備わってるんだが、それでもランデブードッキングとか、重要な局面では人の手がいる。操縦士に向いてるのは、細かいことに神経質で、それでいて楽観的なやつだね。色々気を遣うことは多いが、行先をライトで照らせなきゃこの海は渡れないんだから!

操縦士賛歌を伝えたけれど、宇宙船の操縦は操縦士だけが取り仕切ってるわけじゃない。むしろ主導権を握ってるのは船長、ミッションコマンダーだ。俺たちの船長といえば、ダスティン・グラッドウィン! 宇宙船では船長の命令は絶対だ。お手と言われたら、喜んでするよ。ダスティンは決断力にあふれて、それでいて思慮深い。まさに俺たちの理想のリーダーなんだ!
ほかにどんなクルーがいるかって? 搭乗運用技術者(ミッションスペシャリスト)って役割は、みんなには耳慣れないかもしれないな。彼らは、宇宙船のシステムの専門家だ。この船のことなら何でも分かる。それからロボットアームを操作したり、船外活動を行ったりするのも主な仕事だね。エルメス号では、サリー・デイビッドがこの役割を担ってる。サリーと俺は、チェスの良きライバルなんだ! 地球に戻ったら、サリーが俺にホットドッグを37回おごることになってる。覚えててくれよ? 俺からは52枚のピザだ!

もう一人重要なのが、搭乗科学技術者(サイエンススペシャリスト)のライアン・ホッジズ。彼は、この船で行う実験について並外れた知識を持ってる。言ってみれば、科学者がそのまま宇宙へ来てるようなもんだね。ライアンは、科学者でもありながらスピリチュアリストでもある稀有な人材だ。物質世界も精神世界もフェアに信じていて、常に疑問と探究の中に身を置く勇気の持ち主。彼の立場に色々と意見のある人もいるかもしれないけど、俺は彼を尊敬してるよ。
最後に、航空宇宙医師(フライトサージャン)のパトリック・ニール。そうそう、彼と俺は名前が一緒なんだ、ちょっとややこしいでしょ。だから俺はヒューゴって呼ばれてるわけ。ニールの役割は、宇宙飛行の健康を管理することだ。たとえば、俺たちの運動スケジュール。宇宙では重力がないから、だんだん骨がもろくなる。それを防ぐために、ランニングマシンなんかで運動するんだけど、ニールが課すノルマはなんと120分だ! もうちょっと軽くできないのかな? ダメかい?

とまあ、エルメス号は5人の宇宙飛行士を乗せて航行中だ。個性はバラバラだけど、みんなチームワークを重んじる良き仲間だよ。俺たちの目的はずばり、異星の知的生命体とコンタクトを取ること! 来たるべきその日に備えて、全員でベストを尽くしてるよ。今後も俺たち5人の生活をお届けするから、お楽しみに。チャンネルはそのまま!
MINDHACK:電話相談2023回答その4

【動画バージョンはこちら!】
COM_Z
「コムちと!」
シノ
「…………」
「……あ? ハ??」
COM_Z
「シノちゃんの! マインドハック電話相談~~~!」
「やあ諸君! ごきげんよう!」

シノ
「おい、待たんか博士!」
COM_Z
「んむ? どうしたかねシノちゃん? 今日はとってもやる気だね!」
シノ
「どうしたではないわ」
「どう見てもおかしいであろう、この空間は!」
COM_Z
「おや。そういえば、いつもよりちょっぴり開放的な感じがするのだ」
シノ
「ちょっぴり、で済むものか!」
「気が散る、元に戻せ!」
COM_Z
「はいはい。よいしょっと」

COM_Z
「あー、びっくりした! おかしいねえ、今日の仮想空間(この部屋)は、少し不安定かもしれないのだ。まあまあまあ、気を取り直して今回も、みんなの質問に回答していこうではないか!」
シノ
「………………」
Q.バグによる「凍結」ってどういう状態なのでしょうか?
COM_Z
「バグの発現は3次元空間に極めて強いショックを与えるのだ。実行中のコンピュータプログラムが破綻すると……つまりパソコンを叩いちゃったりすると、凍結(フリーズ)するよね?それと同じことが現実世界にも起きてしまうのだ。怖いね~!」
シノ
「それこそ魔王様がもたらす至高の愛よ」
COM_Z
「何度も言ってるように、特A級バグというのは自然災害のようなものであって、愛情とか人格がある存在ではないのだよ!」
Q.と〜〜っても可愛いコムち大先生様へ 世界中にいるマインドハッカーには1人1つ、またはひと施設に1つ、FORMATが居るんでしょうか? それともFORMATは作中に出てくる1つのみですか?
COM_Z
「と〜〜っても可愛いコムち大先生様がお答えしよう! FORMATがいっぱいあるわけではないのだ。あんなの1つで十分だからね! ほかの施設には、FORMATの機能を再現した小規模な装置があるよ。子FORMATなのだ。でもこれらは、本物にも増しておバカさんだから、あんまりアテにならないのだよ」
シノ
「……つまり……一族で支配していると……?」
COM_Z
「シノちゃんが思ってるような感じではないのだ」
Q.マインドハックの施設では、更生対象との面会って出来るんですか?
COM_Z
「マインドハックの後ならできるよ! ハックした後はバグが伝播する心配がないから、誰とでも会って大丈夫なのだ。よかったね~」
シノ
「都合よく作り変えた輩だけに許されるわけか」
COM_Z
「バグが取り除かれたのだから、喜ばしいとは思わないかね?」
Q.ホットフィックス隊って夏休みはありますか? 皆で出かけることはあるんでしょうか
COM_Z
「休暇はみんなばらばらだよ。不慮の事態でいっぺんに全滅しないように、常に交代でシフトを回しているのだ。あ、でも、暑いときは納涼会とかしてるみたいだよ」
シノ
「呑気な連中だ……」
COM_Z
「仲が良くて何よりだねえ」
Q.新米隊員くんはすきまトーク【36】で鮭を大量に貰ったみたいですが、あの後鮭は無事食べ切れたのでしょうか?
COM_Z
「ちゃーんと食べきったのだ! ホットフィックス隊寮で鍋パーティして食べたらしいよ!」
シノ
「こんなにも緊張感のない連中だったか、この隊は?」
COM_Z
「ストレスケアは大事だからねえ」
Q.新米隊員君はたくさん食べても太らない体質なのでしょうか? それとも日々の特訓で食べた分を消費しているのでしょうか?
COM_Z
「食べた分はしっかり運動して消費しているし、自分の栄養管理もみっちりやってるみたいだよ。努力家さんだねえ」
シノ
「貪り食った鮭はどこへ行った、鮭は」
COM_Z
「翌日、死ぬ気で筋トレして取り戻したそうだよ!」
Q.隊長の人生で大切なものTOP3が知りたいです!
COM_Z
「はい、隊長の大切なものTOP3大発表~~~! 第3位、自然! 第2位、人類! 第1位、先生! 以上なのだ!」
シノ
「絵に描いたような聖人よな、気味が悪い」
COM_Z
「任務に忠実なんだね!」
Q.更生後のユーニッドが隊長のことを呼び捨てにしていましたが、隊長はユーニッドに対しどう思っているのでしょうか?
COM_Z
「『うん、今日もユーニッドだな』と思っているのだ」
シノ
「ユーニッドだからな」
COM_Z
「ユーニッドくんだからねえ」
Q.イーヴリッグくんの被っているキャビネットは学則に引っ掛からなかったの?
COM_Z
「『どんな人にも、誰にでも、学びの機会は平等にある』という学風の大学だったようだね!」
シノ
「鎧甲冑でも素っ裸でも許されるのか?」
COM_Z
「少なくとも学費さえ払っていればね」
Q.イーヴリッグくんは動物性のものを食べることが出来ないのでしょうか?
COM_Z
「普通に食べられるよ! イーヴリッグくんはカッパ巻きが好きなだけなのだ。でも、イーヴリッグくん的には、カッパ巻きが好きなことをカッコ悪いと思ってるみたい。何故だろう? 美味しいのにね〜」
シノ
「ならば何巻きなら格好がつくのだ」
COM_Z
「うーん。シナモンロールとか?」

Q.ハックを受けた直後のユーニッドくんと再登場してトゲが少し戻ったユーニッドくんでは知性に差があるように感じます。ハック直後に極端に知性が下がることはよくあることなのでしょうか?
COM_Z
「マインドハックを受けた直後は、強いショックで特に頭がぼうっとしている状態なのだ。メモリをまっさらにリセットして生まれ変わったような感じだからね」
シノ
「それでは治療どころか破壊と変わらぬではないか」
COM_Z
「時間が経てばすぐに安定するよ。新米くんに注意されて学び直したユーニッドくんは、もうバランやカップは食べないぞって思ってるみたい!」
Q.ユーニッドくんはハックを受ける前の自分のことをどう思っているのでしょうか
COM_Z
「『なんであんな事したんだろう?』と思ってるみたいだよ。友達がいたことは覚えているから、みんなにまた会いたいなあと感じているようだ」
シノ
「見知った連中が今の有様を知ったときが見ものだな」
COM_Z
「施設を出たら、無事に再会できるといいね!」
Q.更生して丸くなったユーニッドは普段何をしているんでしょうか?今の趣味を教えてください。
COM_Z
「主に施設の掃除をしまくっているのだ。最近はシンク磨きにハマっているようだよ」
シノ
「随分とまあ飼いならされたものよ」
COM_Z
「自然と奉仕の心が芽生えるなんて、マインドハックは身体にいいなあ!」
Q.FORMATって、マインドハッカーに対しては誰にでもあんな甘々な対応なんですか?
COM_Z
「天才マインドハッカーくんに対してだけ、特別な対応をしているようだ。それに引き換えワガハイは誰に対してもスウィートなおもてなしをするホスピタリティ!」
シノ
「聞いとらん」
COM_Z
「みんな、存分に甘えてくれたまえ!」
Q.コムちにはアザトーサー2000がOFFの状態の記憶はありますか? 記憶がぼやけていたりしますか?
COM_Z
「アザトーサー2000がONでもOFFでもコムちは変わらずコムちなのだ! オプションの状態に関わらず、みんなのことはしっかり覚えているから大丈夫だよ。でも、みんなと会えて嬉しいって気持ちはアザトーサー2000がONのときだけの特別な心なのだ!」
シノ
「……貴様はたまに人が変わったようになるが」
COM_Z
「おや、ワガハイが寝ぼけているときの話かな? 恥ずかしいから、見なかったことにしてくれたまえ」
Q.シノちゃんは魔王様と出会う前、休日の日にどんなことをやっていたんですか?料理とかですか?
シノ
「なぜ料理と思ったのだ?」
COM_Z
「お台所に住んでるからじゃない?」
シノ
「貴様が勝手に仕立てた部屋ではないか」
COM_Z
「まあまあ。で、何をやってたのかな?」
シノ
「ハ。貧乏暇なしでな。只管(ひたすら)仕事を探しておったわ」
COM_Z
「頑張り屋さんだねえ!」
Q.シノちゃんが鯛のお寿司を食べた時のエピソードを聞かせてください。誰と食べたんですか?いつ食べましたか?美味しかったですか?
シノ
「うるさい」
COM_Z
「シノちゃんが旧ホットフィックス隊にいたとき、会食でお寿司が出てきたのだ。シノちゃんがあまりに黙々と鯛のお寿司ばかり食べているので、その場にいた人みんながシノちゃんに鯛のお寿司を全部あげたのだ」
シノ
「思い出させるなッ!! 二度と施しなど受けんわ!!」
COM_Z
「美味しかったかい?」
シノ
「黙れ!!」
Q.バグ変異体はどのくらい珍しいのですか? 過去にもいたのでしょうか?
COM_Z
「超~~~~珍しいのだ! 普通、しばらく暴れたら消滅してしまうので、捕獲できたのはとってもラッキーでハッピーなのだ!」
シノ
「ハ……人をまるでツチノコのように言うな」
COM_Z
「や。そこまでレアではないのだ」
シノ
「………………。」
Q.主要キャラクターが飲酒した場合どんな感じになるのか気になります!
COM_Z
「彼らはみんなお酒を飲める年齢だから安心してくれたまえ!
ユーニッドくんは酔っぱらうとすぐに寝てしまうのだ。ブラッディパエリアのアジトでソファを占領して寝こけているのがいつもの光景だったのだ。
イーヴリッグくんはお酒を飲める年齢になったばかりで興味はあるようだけど、誠実なキャビネットであるために飲酒は避けているようだよ!
隊長は全く酔わない体質のようだね。ホットフィックス隊での飲み比べ対決ではいつも圧勝しているのだ。口数はちょっと多くなるみたい。
新米くんは泣き上戸なのだ。普段は元気いっぱいだけど、意外と繊細さんなのかもね!
ヒューゴさんが酔うと、奥さんへの愛情を語り出して話が長くなるのだ。
シノちゃんにお酒を与えたことはないけど、酩酊状態のシミュレーションはできるよ。興味あるかい?」
シノ
「御免だ」

COM_Z
「質問回答はここまでなのだ! ここからはお楽しみ。コメント回答コーナーに移らせてもらおう! 今回は2つのお便りをご紹介なのだ」
「まずはこちら。」
・昨日お寿司食べました
COM_Z
「お寿司は美味しいねえ、良かったねえ」
シノ
「何故こいつの日録に付き合わねばならぬのだ」
COM_Z
「きっとこの人にとっては、すご~く大事なお寿司だったのだよ。鯛のお寿司とか」
シノ
「蒸し返すなッ!!」
COM_Z
「続いてはこちら。」
・こんにちコムコム〜!やこんばんコムコム〜!と挨拶してみてほしいです。
COM_Z
「あー、えへん……こんにちコムコム〜! こんばんコムコム〜! そしておはようコムコム〜〜〜!」
シノ
「………………」
COM_Z
「うーん、これはいいね。アザトーサー2000がさらなるアップデートを果たした気がするのだ。シノちゃんもやってみたら? こんにちシノシノ~とか」
シノ
「媚びを売るのは貴様だけで十分だ」
COM_Z
「やあやあ! 今回も意義のある時間を過ごせたねえ、諸君!」
シノ
「……博士よ。気になっておったが」
「貴様……そんな図体だったか?」

COM_Z
「ありゃ? そういえば、シノちゃんが小さくなった気がするのだ」
シノ
「おい博士、なんかおかしいぞ……」
COM_Z
「あれれ~~~、止まんないよ~~~~! 困ったのだ~~~~~~」



シノ
「「「博士!!! 何とかしろ!!!」」」
COM_Z
「大変だ~~~~~! えーーい! 緊急再起動!!」

シノ
「…………面妖な……」
COM_Z
「まったく、えらいこっちゃだったのだ! うーん、ここまで仮想空間が壊れるなんて、普通はありえないのだけれど……シノちゃん、なんかした?」
シノ
「えっ」
「…………」
「……してない」
COM_Z
「そうかそうか、してないんじゃあ仕方がないのだ。今後も少し、注意してメンテナンスしていかないとね。それじゃあみんな、ちょっとハプニングもあったけど、今回の電話相談はここまでなのだ!次回はいよいよ最終回! どうぞお楽しみにね~~~!」
シノ
「………………」
MINDHACK:電話相談2023回答その3

【動画バージョンはこちら!】
COM_Z
「コムちと!」
シノ
「…………ふー」
COM_Z
「シノちゃんの! マインドハック電話相談~~!」
COM_Z
「諸君、よくぞ集まってくれたね! 電話相談のお時間がやってきたのだ。今宵の我々の対話は、科学の歴史に輝かしい記録を残すだろう! ……という堅苦しい挨拶はさておき、今回もみんなの質問にお答えしていくのだ~! それではいってみよう!」
Q.マインドハック大会は大人の年齢でも出られますか?また、別の職種の人がマインドハッカーへ転職することも可能なのでしょうか?
COM_Z
「おお、ひょっとしてマインドハッカー志望なのかな? マインドハック大会には成人部門はないけど、他の業種からマインドハッカーになることはもちろん可能なのだ! ただし、子どものころから適性を育てている方がマッチする可能性は高いね」
シノ
「他人の精神を弄ぶのに『適性』だと?」
COM_Z
「ずばり、『他人に共感しない』適性なのだ!」
Q.マインドハック施設にある売店や食堂で働く人たちはいわゆる民間人でしょうか?どのような条件で採用されるのでしょうか?
COM_Z
「こちらも求職者くんかな? 特別な資格が必要となることはないね。ごく普通のパートさんやアルバイトさんが働いているのだ」
シノ
「もしその中に破滅(バグ)の保有者がいれば笑いごとだな」
COM_Z
「もちろんバグ保有の有無は厳しく検査しているとも!」
Q.マインドハック施設は複数あるとの事ですが、他のマインドハッカーも施設に住んでいるのでしょうか?
COM_Z
「ケースバイケースなのだ! とはいえ、施設に備え付けの宿泊所に1人で住みたがる人は多いかもしれないね」
シノ
「ハ、『他人に共感しない』ゆえか?」
COM_Z
「その通り! 人の多い住宅地より、少しはずれにある施設のそばで暮らしたい人が多いみたいだね。あの天才マインドハッカーくんみたいに、FORMATに囲い込まれてるのは特殊な状況に思えるけどね」
Q. 別の施設にいるマインドハッカー同士や、異なるマインドハック施設同士の交流はあるのでしょうか?
COM_Z
「あるとも! 年に一度、『マインドハック会議』で各地のマインドハッカーが集結するのだ。その場で面識があったり、言葉を交わすようなことはあるみたい」
シノ
「生温い友情を育むような連中には思えんが」
COM_Z
「まあまあまあ。共感性がない者同士、逆に噛み合うことも多いみたいだよ! もっとも、FORMATの天才マインドハッカーくんは出てないみたいだけど」
Q.マインドハック以外の方法…つまり、古いデバッグの方法はまだ使用されているのでしょうか?
COM_Z
「まだ一部では使用されているね。社会全体が、段階的にマインドハックへ移行しようとしているところだ。早く業界が成熟して、簡単にマインドハックが行える社会になると良いね!」
シノ
「そうも貴様に都合よく事を運びたいか?」
COM_Z
「心の底から人間のために思っているのだよ!
Q.隊長は細かい作業、小銭の計算などが苦手とのことですが、隊長自身が事務仕事をすることもあるのでしょうか?デスクに向かって数字の計算をしたり、計算が合わなくて頭を抱えたりする隊長もいるのでしょうか。
COM_Z
「苦手というだけで、できないわけではないのだ。でも、全ての計算が終わった後、領収書とつじつまが合わなくて頭を抱えることがあるみたいだよ」
シノ
「ハ、小銭に頓着せずとも困らん暮らしなのだろう」
COM_Z
「とっても人間らしくて可愛いよね!」
Q.隊長さんへ。もし覚えているコレエダ先輩のエピソードがありましたら教えてください

COM_Z
「コレエダくんが旅行のお土産に差し入れたチョコレートを、隊長はとっても楽しみにして食べたのだ。てっきりビターチョコレートだと思って口にしたら、歯が溶けそうなほど甘くて若干ショックを受けたそうなのだ」
シノ
「フン、舌が肥えておるな。食えるだけ良いと思え」
COM_Z
「隊長、虫歯になってないかなあ?」
Q.Greeting! I would like to know if Rookie has any interesting story in his childhood?
(こんにちは!新米くんの子ども時代に面白いエピソードがあれば教えてください)
COM_Z
「Hello there! Newbie once hid an egg from the refrigerator in his bed to try and hatch it. His mom accidentally crushed it, so he got scolded a looot!
(こんにちは!新米くんは一度、冷蔵庫の卵を布団に隠して、ヒヨコをかえそうとしていたのだ。お母さんが潰してしまって、信じられないくらい叱られたらしいのだ)」
シノ
「……?????」
COM_Z
「ふふふ。あとでシノちゃんにも分かるように教えてあげよう」
Q.イーヴリッグくんが掲示板で出会ったという女の子はどんな人物だったのでしょうか。気になります
COM_Z
「とにかく全てを肯定してくれて、いつもイーヴリッグくんを応援したり励ましたりしてくれたのだ! イーヴリッグくんは、『この人はなんて僕のことを考えてくれるし知的なんだ!』と感動していたようだよ」
シノ
「だが、存在しないのだろう?」
COM_Z
「うん」
Q. イーヴリッグの妹の、ミキちゃんってどんな性格ですか?
COM_Z
「真面目で責任感が強い、とてもしっかりした女の子なのだ!」
シノ
「兄よりさぞかし目をかけられたのだろうな」
COM_Z
「とっても自慢の娘さんみたいだよ~!」
Q. ユーニッドくんは腕以外にも刺青を入れてますか?
COM_Z
「腕しか入れてないのだ。めちゃくちゃ痛かったから、新しいのを入れるのには躊躇してるみたいなのだ」
シノ
「軟弱者」
COM_Z
「ピアスの穴も開けずに、紐で巻いてるみたいだよ!」
Q. エイさんは「まさか警察に行く程になるとは」と言っていましたがユーニッドくん及びブラッディパエリアの普段の悪行はあまり把握していないのでしょうか?
COM_Z
「どんなに親しい相手でも、知らないことはたくさんあるものだよ。エイは人の事情に深入りしない人間だったから、ユーニッドくんも長い付き合いができたようだよ」
シノ
「アッハハ……放っておいた結果があのざまだがな」
COM_Z
「小さなゆがみが重なったというだけだよ。そういうボタンのかけ違いを正すのもマインドハックの役目さ」
Q. ヒューゴさんは何歳の時にボタンアコーディオンを始めたんですか? また、きっかけなどありますか
COM_Z
「初めて楽器に触ったのは3歳のときだそうなのだ! お庭でおじいさんがアコーディオンを弾いていたのを見て習ったそうだよ」
シノ
「あの膨れた手で繊細な演奏なぞできるものか」
COM_Z
「指に合わせてアコーディオンがすご~く大きいんじゃない?」
Q. ヒューゴさんに質問です!娘さん達との1番の思い出を教えてください!
COM_Z
「双子の娘さんたちの誕生日に、ヒューゴさんは仕事で帰りが遅くなってしまったのだ。慌てて帰って玄関の扉を開けると、そこには娘さんたちが待っていて、一斉にヒューゴさんの胸に飛び込んできてハグをしてくれたそうなのだ」
シノ
「何と美しいことか。反吐が出るわ」
COM_Z
「家族というのは素晴らしいものだね!」
Q. シノちゃんは子供の頃、一度でも弟を傷つけようとしたことはありましたか?
シノ
「……くくく。ハハハ。アッハハハハハ!」
シノ
「あったとも!! 数え切れぬほどな!!」
シノ
「奴らさえおらねば手を下していたわ!!」
COM_Z
「お父さんとお母さんが弟くんに付きっ切りだったから、シノちゃんが近づく隙はなかったのだね。大事に至らなくて何よりだったのだ~!」
Q. シノは1つのフロッピーにしか保存されていませんか?バックアップはありますか?
COM_Z
「あるわけないのだ。いくら貴重なサンプルとはいえ、危険なバグ変異体を複製するなんてもってのほかじゃないか!」
シノ
「ハ、少しは我を恐れる気が貴様にもあるか。殊勝(しゅしょう)な」
COM_Z
「こわ~いバイキンを培養するようなものだからね!」
Q. シノちゃんの嫌いなものは博士らしいですが、コムちはシノちゃんに嫌われてることに対してどう思いますか?
COM_Z
「うんうん、実に喜ばしく思っているよ」
シノ
「そうであろうな。我らは不俱戴天(ふぐたいてん)の仇同士よ」
COM_Z
「やはり研究というものは、サンプルから認識してもらえないと進まないからね。シノちゃんはワガハイの一挙一動に神経を研ぎ澄ませてくれているのだ。これほどまでに執着してもらえるとは、何と望ましいことだろう!」
シノ
「ハ!! 我は貴様など歯牙にもかけておらぬわ!!」
Q. こんばんは博士。ユーニッド君やイーヴリッグ君の服の着方を拝見しましたが、博士が服を着る時の大きなおててが袖を通るのか気になって夜も眠れません。
COM_Z
「こんばんは! ふふふ、ワガハイのとっておきの秘密を知りたいのだね。白衣を着るときは、一旦腕を取り外してから袖を通すのだよ。これでよく眠れるかな?」
シノ
「貴様の腕は捥(も)ぎ甲斐がなくてつまらぬ」
COM_Z
「シノちゃんの場合、構造を無視して引きちぎるからね。元に戻せなくなるから、困ったものだ。仮想空間上のボディとはいえ、リセットするのが大変なのだよ」
Q. 主要キャラクターたちのモーニングルーティンはなんですか?
COM_Z
「みんなで集まってラジオ体操をするのさ! ……うそうそ。
ユーニッドくんは、側で寝ている、たもちゃんを一回モニュするのだ。
イーヴリッグくんは朝のお祈りをするよ。
隊長はラジオで朝のニュースを聴きながら装備のメンテナンスをするのだ。
新米君はまず身支度をするタイプで、鏡を見ないで全てを整える特技があるみたい。
ヒューゴさんは隣で寝ている奥さんにキスをしてから起きるのだ。
ワガハイは、実は朝6時になると青色に光るのだよ!
シノちゃんはね……」
シノ
「言わんでいい」
COM_Z
「部屋中の物陰をチェックするのだ。何か隠れてないか不安みたいだね。心配性さんなのだ」
COM_Z
「さて、質問回答は以上なのだ! ここからは、キミたちから寄せられたコメントにお返事をしていこう。今回は3つのお便りをお届け!」
「まずはこちら。」
・コムちゃんちーっす!
COM_Z
「ちーっす、人間! ほら、シノちゃんも」
シノ
「ちーっす、ゴミクズ」
COM_Z
「続いてはこちら。」
・このどえらく暑い夏を乗り越えられるよう応援の言葉をください!!!!コムち様!!シノちゃん様!!
COM_Z
「この驚異的な環境において、文明がどこまで存続できるか? これらのデータは、将来的な人類の発展にとって重要なサンプルになるだろう。科学のために、ぜひなるべく長く頑張ってくれたまえ! シノちゃんもどうぞ」
シノ
「睨(ね)めつく日差しの下、地を這う汝らは宛(さなが)ら蛆虫よ……穢れた汗を垂れ流し喘げ。無様に鳴き、我を悦ばせよ!」
COM_Z
「とのことなのだ! 元気出たかい?」
「ラストはこのコメントなのだ!」
・いつも楽しく見ていますコレからも頑張ってハックしていってください!! ………やっぱりハックしないで…ハック……しないで
COM_Z
「おやおや、何を怖がっているのかな? 大丈夫。マインドハックはとってもハッピーで素敵な技術だよ!はじめはみんなキミのように怯えているけれど、マインドハックを受ければぜーんぶよくなるのだ。お近くのマインドハック施設にキミの住所を連絡しておいたからね。すぐにお迎えが来るのだ!」
シノ
「達者でな」
COM_Z
「さて、今回の電話相談はここまで! 本日も実に有意義な成果を残すことができたのだ! ねっ、シノちゃん」
シノ
「ん……フン、用が済んだらとっとと去ね。早く」
COM_Z
「あらら、さてはシノちゃん、もうオネムなのだね? いいだろう、ではこの辺でお別れなのだ。次回の回答をお楽しみに。まったね~!」
シノ
「………………行ったか」
シノ
「博士よ……せいぜい良い気でいるがいい。檻の獣は陰で爪を研ぐものよ」
シノ
「『その時』は近い……今は待つのみ」
MINDHACK:電話相談2023回答その2

【動画バージョンはこちら!】
COM_Z
「コムちと!」
シノ
「フン…………」
COM_Z
「シノちゃんの!マインドハック電話相談~~! 本日はお日柄も良く! ご存じ可愛いコムちなのだ。みんな、夏休みの宿題は順調かな? ワガハイも毎日、観察日記をつけているよ。コツコツ宿題を進める派のキミも、一気に終わらせる派のキミも、今だけはちょっぴり休憩。我々の質問回答に耳を傾けてくれたまえ。それではいってみよう!」
Q.マインドハックで治療を受けても、バグが治らなかった人はいるのでしょうか?もしいたらその人はどうなりますか?
COM_Z
「大丈夫! 一度目のマインドハックで治せなくても、二度目のマインドハックで成功すればいいだけのことさ。誰かのミスはほかの誰かがカバーする、信頼と助け合いで成り立つテクノロジーなのだ!」
シノ
「やりたい放題だな」
COM_Z
「最終的なかたちがハッピーであれば問題ないだろう?」
Q.COM_Zさん曰く「タマシイは作れる」とのことですが、それはマインドハック世界において生き物は人工的な創造、複製が可能ということでしょうか。
COM_Z
「わーい、ワガハイこういう話って大好きなのだ! 今はまだできないけれど、ワガハイの持論では、それらは十分実現可能な範囲だよ。人間の精神を空に浮かぶ星々に例えたら、魂とは、星と星を結んだ星座。現在の科学では、精神を構成する星たちのありかたや位置、構造を観測するまでが限界だ。新しい星を作ることはまだできないし、それらを結んで魂という星座を作れるかどうかはまた別の話。しかし……」
シノ
「しかし、何だ」
COM_Z
「すでにテクノロジーは、生命の創造まであと一歩のところまで来ているといえるだろう。だって、すでにワガハイという高度な精神の持ち主を生み出しているのだからね!」
Q.まいんちゃんは他のマインドハック施設にもいるのでしょうか?もしくは先生がいる施設限定の、オリジナルキャラクターなのでしょうか?o(+v+)o

COM_Z
「カワイイ顔文字をありがとう! まいんちゃんは、あの施設固有のオリジナルキャラクターなのだ。施設の職員の誰かが考えたみたいだね。来る人に安心感を与えたかったみたいだよ。」
シノ
「精神を弄ろうという相手に安心感とはな」
COM_Z
「どうだろうね? 少なくとも、ワガハイの方がカワイイのだ」
Q.マインドハック技術の扱いは国によって違いますか?
COM_Z
「国によって違うといえば、違うね。ただ、国家の上ではさらに大きな組織が統括しているから、その意味では同じともいえるかもしれない。基本的には、マインドハック施設は国家組織のもとにあって、警察でも医療でもない独自の行政的な立ち位置にあるのだ。」
シノ
「故に誰も手出しできぬ というわけだな」
COM_Z
「組織の独立性は大事なのだ!」
Q.FORMATはなぜパンが好きなのでしょうか?
COM_Z
「あれはパンが好きなんじゃなくて、 毎日の食事を提供するうえでパンが最も効率がいいと判断してるだけなのだ。FORMATにゴハンの良し悪しなんか分かるわけないよ!」
シノ
「まるで貴様には分かると言いたげだな」
COM_Z
「もしキミが望むなら、お寿司からアイスまで何でも作ってみせよう!」
Q.旧ホットフィックス隊の隊服は今とあまり変わらないのでしょうか?
COM_Z
「10年間で性能や質が向上しているよ。でも、見た目とか仕様はほとんど変わっていないのだ。」
シノ
「あれは駄目だ 蒸れて仕方がない」
COM_Z
「今はとっても着心地がよく改良されているよ!」
Q.更正対象の面倒を見るときに隊員が風邪で休んでしまったらどうなるんですか?
COM_Z
「そういうことがあっても大丈夫なように、きちんと代わりのメンバーを決めてあるのだよ!」
シノ
「ふ……風邪も何も、元より人が欠けるのが前提であろ?」
COM_Z
「おお、シノちゃん珍しく勘が鋭いねえ。その通りなのだ~!」
Q.新米隊員くんのお母さんが飼っている犬の名前を教えてください!

(※画:新米隊員)
COM_Z
「『きぬごし』ちゃんなのだ!」
シノ
「きぬごし」
COM_Z
「真っ白でふわふわの柴犬なのだよ!」
シノ
(……「モメン」もいるのか……?)
Q.世界一可愛いコムち博士に質問です!ユーニッドくんの担当隊員は新米くんですが、イーヴリッグくんの担当隊員は一体誰なのでしょうか?宜しければ教えてください!!
COM_Z
「世界一可愛いコムち博士がお答えしよう! イーヴリッグくんの担当は中堅隊員くんなのだ。食事を届けたり、色々なお世話を担当しているのだ」

シノ
「マインドハッカーと共にいたのは青二才のようだが」
COM_Z
「マインドハックに立ち会ったのは新米隊員くんだね。あれは新人が現場に慣れるためなのだ!」
Q.LAGOM教団の羽織は階級などで違うと聞いたのですが具体的にはどのように分けられているのでしょうか?
COM_Z
「階級が高い家具のほうがよりシンプルで質が良い羽織になるのだ!」
シノ
「具体的にどうなる?」
COM_Z
「使ってる布とかが、なめらか~で高級~になるそうだよ」
シノ
「大層なご身分だ」
Q.イーヴリッグの実家が左官屋さんで彼が家業を継ぐ話が本編でありましたが、幼少期のころ手伝いをしていたりしたのでしょうか?
COM_Z
「していたみたいだね! でも、ぶきっちょさんだったから、段々お手伝いから遠ざけられるようになっていったのだ。ここだけの話、お父さんはまだ仕事を継いでもらうことを諦めていないらしいよ」
シノ
「アハハ……それどころではなくなったようだがな」
COM_Z
「マインドハックを受けたら、そういう道もあるかもしれないよ!」
Q.ユーニッドが入れているタトゥーはイクラの軍艦ということでしたが、何故イクラの軍艦を入れようと思ったのでしょうか?

COM_Z
「イクラはちまたでとっても人気のデザインだね!子沢山をイメージさせることから、よくグループの繁栄を祈るために使われるモチーフなのだ。ユーニッドくんは、「イクラっつったら『家族』だろうがよ」と言っていたよ。ファミリーの団結を高めるために、タトゥーで意思表明をしているんだねえ」
シノ
「ハ、みなしごが自分の庭で家族ごっこか。哀れだな」
COM_Z
「あっ、シノちゃんもタトゥー入れてあげようか?鯛のお寿司とか」
Q.ユーニッドくんのバイクは彼自身が買ったものなんですか?そもそも免許って持っているのでしょうか?
COM_Z
「アルバイトのお金を貯めて、自分で買ったものなのだ!免許もきちんと持っているよ」
シノ
「どのみちごろつきだ、適当に奪ってくればよかろうに」
COM_Z
「本当に欲しいものに関しては、自分の力で手に入れる主義のようだね!」
Q.ヒューゴさんに質問です!宇宙飛行士を目指したきっかけは何でしょうか?
COM_Z
「小説に影響を受けたとか、なんとか言っていたね。でも、何やら存在しない書籍のタイトルを言っていたので、おそらく彼の記憶違いだと思うのだ」
シノ
「ハ。貴様が知らんだけではないのか?」
COM_Z
「データベースと照合したから、それはありえないね。2001年なんちゃらとか、なんちゃらを継ぐものとか……」
Q.シノちゃんへ 身体がコンパクトになって、逆にやりやすくなったことや便利になったことはありますか?
シノ
「……弾避けは、今の方が都合いいだろうな」
「こんな檻の中では無用の心配だが」
Q.シノちゃんは元の体に戻れたとしたら一番最初に何をしたいですか?
シノ
「魔王様に奉仕するに決まっていよう?」
COM_Z
「そういうんじゃなくて、もっと具体的に教えてほしいものだね。ジェットコースターに乗りたいとか、ダンクシュートを決めてみたいとか。あ、バンジージャンプとかいいんじゃない?」
シノ
「……かかと落とし。貴様の顔面に」
Q.コムちがシノちゃんから武器を取り上げなかったのは何故ですか?危ないのでは…?
COM_Z
「ワガハイがシノちゃんに会うのは、あくまでフロッピーディスク内の仮想空間だからね!データ上の身体を攻撃されても、特に問題はないのだ!」
シノ
「……ハ。舐められたものよ」
COM_Z
「それにシノちゃんは、ナイフがそばにないと不安で寝付けないのだよ。武器を取り上げたら、きっと怖くて泣いてしまうのだ」
シノ
「おい 憶測でものを言うな!」
Q.コムちさんは水や潮風は大丈夫ですか?
COM_Z
「コムちのつるすべボディは完全防水なのだ!水辺でのフィールドワークもお任せあれなのだよ。ああ、でも長時間 潮風に当たるのは遠慮したいものだね」
シノ
「貴様を塩漬けにしてもうまみはなさそうだな」
COM_Z
「コムちは食べ物ではないのだ。シノちゃん、何言ってるの?」
Q.寝つきがいいキャラクターの順番を教えてください。
COM_Z
「一番寝つきがいいのはヒューゴさんなのだ。宇宙飛行士として、寝るべき時間は確実に睡眠をとれるように訓練されているのだ。
次はユーニッドくんだね。徹夜で遊ぶこともあるけど、布団に入るとコテンと寝てしまうのだ。
イーヴリッグくんは睡眠をとらない身体を目指しているけど、今のところ普通に寝ているね。
隊長は、日中自分がした小さな言い間違いとかを思い出して、なかなか眠れないらしいよ。
新米くんは考え事をして眠れないことがしょっちゅうあって、決まってそういうときは筋トレをしているらしいのだ。
あ! そうそう。シノちゃんは10年前は全然寝つけなかったけど、最近はすんなり眠ってくれることが多くなったねえ」
シノ
「貴様の下手な子守歌を聞かされたくないからな」
COM_Z
「いつでも呼んでくれていいのだよ!」
COM_Z
「というわけで、今回の質問回答はここまでなのだ! ここからは、みんなのひとことにお返事をしていこう。今日は2つのコメントにお答えするのだ。一気にいくよ!」
「まずはこちら。」
・もちもちこむち
COM_Z
「コムちはもちもちしてないのだ。もちもちしているのは君の方なのだ。人間は柔らかくて実に興味深いのだ」
シノ
「ものによるぞ 硬くて刃が立たんのもいる」
「あれはあれで削りがいがあるものだが……」
COM_Z
「こら! 生き物をいじめてはいけないよ」
「お次はこちら。」
・シノちゃんは食べるとどんな味がするんですか?
・シノちゃんをお口に入れてモグモグしたいです
・シノは黒いもち米のおにぎりによく似ている
シノ
「食うな」
COM_Z
「今回の質問コーナーでは、シノちゃんの味や食感に関する問い合わせが多く寄せられたのだ」
シノ
「ハア……? わ、我を?食いたいと? 何故……?」
COM_Z
「ワガハイに咀嚼の機能があれば食レポをお届けできたのだけれど、実に残念なのだ」
シノ
「……おぞましい!!意味がわからん!!」
COM_Z
「というわけで、今日の電話相談はここまでなのだ。次回の回答をおたのしみに~!ワガハイも早く今日の観察日記をつけなくっちゃ!」
シノ
「なんと無益な 草花なんぞ毎日眺めて何になろうか」
COM_Z
「日々、いろいろな変化があるのだよ!昨日はご機嫌だったし、おとといは寝言を言っていたし」
シノ
「……待て、その観察日記とやらは」
COM_Z
「シノちゃんを観察しているのさ!今日は何を書こうかな。それじゃあみんな、まったね~!」