今年の2月、こんなブログを公開したのを覚えておいででしょうか。

このときはコンセプトカクテルを作っていただけるBarに突撃し、ヒューゴのカクテルを作っていただきました。スタッフさんのこだわりが炸裂したカクテルはまさに珠玉の出来! だったのですが、残念ながら2月の時点ではネタバレに配慮する必要があったため、そのすべての要素をお伝えすることができませんでしたね。
ここで、アップデートから2ヶ月が経過した今、改めてその内容を「伏せ字抜き」で公開したいと思います! 当然ながらMINDHACK第5章のネタバレを多分に含みますので、まだプレイされていない方は注意してくださいね。
まず、開発チームが書いたオーダーシートを改めてすべて公開しましょう。チェケラ。
名前:
パトリック・ヒューゴ性別・年齢:
男性・40代?身長・体格:
165cm太くてもったりした宇宙服を着ている
手がクリームパンみたいイメージカラー:
ターコイズブルー、オレンジイメージモチーフ:
宇宙飛行士、[触手]性格:
思慮深く前向き、タフで家族思い[……だった人。もともと宇宙飛行士だったが、宇宙空間でエイリアンに寄生され、元の人格を保ったままエイリアンと入れ替わってしまった。そのため、触手型生物としての本能と人間の家族の思い出を行ったり来たりする忘我の人]。好きなところ:
体格がもちもちで手がクリームパンみたいなところ。
[中身が触手型生物]なところ。
優しくて前向きで明るいけど、[全部蜃気楼のように消え入りそうなくらい儚い存在であるところ]。
このように、実際のオーダーシートではかなりネタバレに踏み込んだところまで記入していました。
それでは、実際のお酒の内容も振り返ってみましょう。カクテル上部のベースとなったのは「ヒプノティック」というブランデーベースのフルーツリキュール。甘めのフルーティな味わいながらもブランデーの苦みやハーブティーの香りが織り混ざる複雑な味わいのお酒です。実はこのお酒、名前にもすでに伏線が。「ヒプノティック」とは英語で「催眠」を意味する単語だそうです。すでにエイリアンになってしまったのに、自分をパトリック・ヒューゴだと思い込み続けている彼に、まさしくぴったりのお酒ですね。

さらに、このカクテル上部の層を口に含んでみると、甘い味わいがハーブの香りでかき消されるような味わいがあります。こうした構成も、「蜃気楼のように儚い」ヒューゴの思い出や存在感を表現してくださったそうです。
また下の層はバニラの花のシロップを使っており、その甘みから家族思いな一面や家族との思い出を表現してくださったとのこと。しかし、バニラの花は1日で枯れてしまう存在。もうここにはいない存在だけれど、思い出の甘い香りだけがそこに残っている……そんな、ヒューゴを体現するようなカクテルを見事に表現していただきました。

また、スタッフさんから直接の説明がなかった部分も要注目。

大きくS字型に湾曲したマドラーです。家庭ではなかなかお目にかかることのできないおしゃれな形ですね! このウネウネしたフォルムを見ていると、何となく何かを思い起こすような……ウネウネ……
あっ、触手だこれ!!
そんなわけで、ヒューゴのカクテル全容は以上です。予想が当たっていた方はいたでしょうか? 西荻窪のバー「inf」さんでは上記の通り、作品の要素を汲み取った素敵なカクテルを作っていただけます。興味のある方はぜひ、お気に入りのキャラクターで挑戦してみてくださいね!