カテゴリー: キャラクター情報

MINDHACK:謎の異星言語に迫る

皆さんこんにちは。驚きの暑い日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
夏、夏がやってきます。夏……そう……夏といえば、花火……夜空……天体観測……つまり宇宙……圧倒的宇宙!!!! コズミック!!
宇宙なので、今日はMINDHACK第5章・ヒューゴの謎に迫ります。

 

といっても、ヒューゴの最大の「秘密」は第5章本編や、これまでのブログで明らかになっています。では今日は何に迫るのか?
実はまだ1つ、彼には大きな謎が残されているのです。そう、それは……

「●▲×□!
●▲×□」

 

ヒューゴ、あの時何言ってたの?

 

マインドハッカーである「先生」が彼の精神に接続したときは、言葉の壁を飛び越えてその意志を理解できていたようです。

うーんギャラクティック。

しかし異星からの来訪者であるヒューゴの話す言語は、本来MINDHACK世界の登場人物にはわかりません。

先生・隊長・新米隊員の三人は、彼のジェスチャーや身振りからなんとなく何を言いたいのか感じ取っていました。言葉がなくても通じ合えるってステキですね。

でも今日はかなり宇宙な気分なので、ヒューゴがあの時何を言おうとしていたのか、一部のセリフをご紹介します。スペース!

 

※ネタバレ注意!

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MINDHACK : 50m走大会(後編)

前回の記事では、MINDHACKキャラクターたちの50m走の様子をお届けしました。今回は、残りの登場人物たちが駆け抜ける様子をお伝えします!

 

第5走者:ヒューゴ

ヒューゴ
「やあ、徒競走だって? 長い間宇宙空間にいたけど、トレーニングは怠ってないとも。エルメス号の中にトレッドミルを置いて、毎日120分のランニングが課されてるんだ。日頃の鍛錬の成果を見てくれよ!」

 

だっ ぽっ だっ ぽっ だっ ぽっ
だっ ぽっ だっ ずべっ

 

「いてて、参ったな……そういえば通常の重力下で船外活動服を着て走るなんて、考えたこともなかったよ! ちょっと悪いけど、起こしてもらえるかい?」

 

記録:36秒(備考…船外活動服の重さは130kg)

 

第6走者:新米隊員

「はい! 50m走ですね! この後走る隊長には及ぶべくもありませんが……バグ持ちの肉団子どもには負けないように、精一杯頑張ります!」

 

3……2……1……ドン!

 

だだだだだだだだだだだだだだだだ!!

 

記録:6.22秒

 

新米隊員
「すみません! はあ、はあ……今の走り、ちょっと納得いってなくて。もう1回トライさせてもらえませんか!?」

 

だだだだだだだだだだだだだだだだ!!

 

記録:6.18秒

 

新米隊員
「はあ、はあ……まだいけます! 俺、やれます!」

だだだだだだだだだだだだだだだだ!!

 

新米隊員
「もう1回!!」

 

だだだだだだだだだだだだだだだだ……

だだだだだだだだ……

だだだ……

 

記録:失格(いい加減にしてください)

 

 

第7走者:隊長

 

隊長
「なに? 私の走るところが見たい? 50m走の速さ比べ? やってもいいが…… 大体うちの隊の連中と同じくらいなんじゃないかな。
ホットフィックス隊は日頃、全員の身体能力が一定より上に揃うような訓練を積んでいるんだ。
いざという時に誰かが欠けていても成り立つようにな。

まあ、私を隊の平均として見てくれても構わない。行くぞ。3…2…1…」

 

ダッ!

タッタッタッタッタッタ…………

ズザッ!

 

隊長
「よし。どのくらいだった?」

 

記録:6.20秒

 

隊長
「ありがとう。ほら、やっぱり同じくらいだろ?

 

……えっ、肩? 私の?
ああ、そういえば肩をつけっぱなしだったな」

 

記録:6.20秒(肩あり)

 

隊長
「これをとったらどのくらいの速さなのかって?
確かに。もう一度走ろうか。
……! いや、すまない。
あっちで緊急事態のようだ。何か暴れているらしい。行かなくては!」

 

 

 

おまけ:ヒューゴ

ヒューゴ
「ふしゅ―――――――っ!!! ヴルルルル―――――――…………シャ―――――――――――ッ!!!」

 

びたびたびたびたびたびたびたびた!!!

 

記録:5秒47(備考…船外活動服の重さは(以下略))

MINDHACK : 50m走大会(前編)

みんな、走ってるか!?

夏の足音が聞こえてくる今日このごろ。本格的な暑さがやってくる前に、汗を流す練習をした方がいいのではないでしょうか。というわけで、MINDHACKの面々にも思いっきり全力疾走していただきましょう。

第1回! MINDHACK50m走大会!

 

第1走者:ユーニッド

 

「あ? また何か訳のわかんねえ事やってんのか? 運動会ってこんな時期じゃなくねえか?

50mって短くねえか? ナメてんのか? んなもん小魚がピチピチ適当に跳ねたってそのうち辿り着くみてえな距離だろうが。

天下のブラックサンシャイン様にわざわざ走らせようってのに、こんな短けえんじゃ鯖も昆布締めにならねえっての!

おら、ボサっとしてねえでよく見とけ! 見てろよ! 行くぞ! 見とけよ!

よーい……ドン!! うおおおおおお!!

うおおおおおおっ!!

(ドタドタドタドタドタ…………!!!!)

うおおおおお!!

(ドタドタドタドタ…………)

だあっ!! っしゃおらあ!!

…………な!! 見たか!! どうだ!! これが本気のキングのウオ(魚)力(ぢから)だ!!
あーっ!! 脇腹が痛え! おい何見てんだ! こっち側、誰もいねえじゃねえか!
早く来やがれ!! 記録見せろっての!!」

記録:7.8秒(評価…ヘビーな足音でした)

 

 

第2走者:イーヴリッグ

き……貴様ーーッ!! 何を馬鹿なことを!! キャビネットが走るなど……走るなどッ……!!!!

ある程度の大きな家具はしっかりと固定されるべき!! こんなのは至極当然のこと!!

LAGOM神の御家において、キャスターもついていない足が勝手に走り回るようなことがあってはならない!!

 

……え? もし僕がキャスターの代わりに足がついていることによって迅速に家主のもとへ中身をお届けできる画期的なキャビネットだとした場合の仮定速度を知るための耐久試験?

うーん、まあ、そういうことなら。

 

では見るがいい!! 神に選ばれし画期的なキャビネットとなるイーヴリッグの走りを!!
いちについて……よーい……はいドン!!

(ダッダッダッダッ)

あっちょっとまって扉開いちゃった

(ガン!ゴン!ガン!ゴン!)

(ガン!ゴン!ガン!ゴン!)

 

はいゴール! どう? 何秒でした?

まあまあいいんじゃない? 僕結構足速いほうなんですよ。ええ」

 

記録:6.9秒(評価…家具にしてはかなり軽やかな走り)

 

第3走者:シノ

「ハ! かような平地をただ、走れと? 我はそも、斥候ぞ? 生か死の戦場を駆けたこの我に、この程度の遊戯なぞ肩慣らしにもならんわ。黙ってそこで見ているがよい!」

3……2……1……ドン!

 

ぴぽぴぽぴぽぴぽぴぽ!

ぴぽぴぽぴぽぴぼぴぽ!

ぴぽぴぽぴ……

シノ
「博士」

COM_Z
「どうしたのだいシノちゃん。まだ競技の途中なのだ」

シノ
「この気の抜ける音は何だ」

COM_Z
「ああ! そういえばこの間からシノちゃんの歩く音にSEをつけておいたのだ。いつも気配がなくて危うく蹴っ飛ばしそうになるからね。どこにいるか分かるようにしておかないとね」

シノ
「今すぐ戻せッ!!」ぴぽっ!!

記録:9.6秒(評価…歩幅に難あり)

 

第4走者: COM_Z

「やれやれ、研究職の仕事は外で土埃を上げることではないのだが……まあ諸君、見たいのだろう? ワガハイの美しい四肢がしなり、大地を蹴り上げる姿が! 見せてあげよう、よーいドン!」

 

がっしょがっしょがっしょがっしょ……
がっしょがっしょがっしょがっしょ……

 

シノ
「博士」

COM_Z
「何だいシノちゃん」

シノ
「ちんたら走るな、目障りだ」

COM_Z
「ち、ちんたら〜〜〜〜!? これは! 立派な! 『キャットウォーキング』なのだよ、シノちゃん! ワガハイの美脚を最大限に見せつけるために計算された角度・速度・馬力でもって芸術性を発揮した至極の肢体が見るものを圧倒し歩いた後には花が咲き乱れ……」

記録:5分25秒(評価…芸術点は加点の対象外)

 

 

四者四様の走り方でしたね。来週は後半戦としてヒューゴ・新米隊員・隊長の走りをお届けします。それでは!

MINDHACK : ヒューゴのカクテル完全版

今年の2月、こんなブログを公開したのを覚えておいででしょうか。

MINDHACK : ヒューゴのカクテル

このときはコンセプトカクテルを作っていただけるBarに突撃し、ヒューゴのカクテルを作っていただきました。スタッフさんのこだわりが炸裂したカクテルはまさに珠玉の出来! だったのですが、残念ながら2月の時点ではネタバレに配慮する必要があったため、そのすべての要素をお伝えすることができませんでしたね。

ここで、アップデートから2ヶ月が経過した今、改めてその内容を「伏せ字抜き」で公開したいと思います! 当然ながらMINDHACK第5章のネタバレを多分に含みますので、まだプレイされていない方は注意してくださいね。

 

まず、開発チームが書いたオーダーシートを改めてすべて公開しましょう。チェケラ。

名前:
パトリック・ヒューゴ

性別・年齢:
男性・40代?

身長・体格:
165cm太くてもったりした宇宙服を着ている
手がクリームパンみたい

イメージカラー:
ターコイズブルー、オレンジ

イメージモチーフ:
宇宙飛行士、[触手]

性格:
思慮深く前向き、タフで家族思い[……だった人。もともと宇宙飛行士だったが、宇宙空間でエイリアンに寄生され、元の人格を保ったままエイリアンと入れ替わってしまった。そのため、触手型生物としての本能と人間の家族の思い出を行ったり来たりする忘我の人]。

好きなところ:
体格がもちもちで手がクリームパンみたいなところ。
[中身が触手型生物]なところ。
優しくて前向きで明るいけど、[全部蜃気楼のように消え入りそうなくらい儚い存在であるところ]。

このように、実際のオーダーシートではかなりネタバレに踏み込んだところまで記入していました。

それでは、実際のお酒の内容も振り返ってみましょう。カクテル上部のベースとなったのは「ヒプノティック」というブランデーベースのフルーツリキュール。甘めのフルーティな味わいながらもブランデーの苦みやハーブティーの香りが織り混ざる複雑な味わいのお酒です。実はこのお酒、名前にもすでに伏線が。「ヒプノティック」とは英語で「催眠」を意味する単語だそうです。すでにエイリアンになってしまったのに、自分をパトリック・ヒューゴだと思い込み続けている彼に、まさしくぴったりのお酒ですね。

さらに、このカクテル上部の層を口に含んでみると、甘い味わいがハーブの香りでかき消されるような味わいがあります。こうした構成も、「蜃気楼のように儚い」ヒューゴの思い出や存在感を表現してくださったそうです。

また下の層はバニラの花のシロップを使っており、その甘みから家族思いな一面や家族との思い出を表現してくださったとのこと。しかし、バニラの花は1日で枯れてしまう存在。もうここにはいない存在だけれど、思い出の甘い香りだけがそこに残っている……そんな、ヒューゴを体現するようなカクテルを見事に表現していただきました。

また、スタッフさんから直接の説明がなかった部分も要注目。

大きくS字型に湾曲したマドラーです。家庭ではなかなかお目にかかることのできないおしゃれな形ですね! このウネウネしたフォルムを見ていると、何となく何かを思い起こすような……ウネウネ……

あっ、触手だこれ!!

そんなわけで、ヒューゴのカクテル全容は以上です。予想が当たっていた方はいたでしょうか? 西荻窪のバー「inf」さんでは上記の通り、作品の要素を汲み取った素敵なカクテルを作っていただけます。興味のある方はぜひ、お気に入りのキャラクターで挑戦してみてくださいね!

MINDHACK: 第5章ラストシーン演出

皆さんこんにちは。MINDHACK開発チーム・シナリオとか技術とか諸々担当の紅狐です。
本日のブログにもMINDHACK第5章のネタバレがたっぷり含まれております。
含まれているどころか第5章ラストシーンの演出についてのお話になるため、未プレイのかたは何卒ご注意ください。

ネタバレ大注意!

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MINDHACK:ぷにぷに技術

皆さん、こんにちは。MINDHACK開発チーム・シナリオと技術と画面の諸々担当、CG大好き紅狐です。
CGつまりコンピュータグラフィックス。人類はもはやコンピュータなしでは生きてはゆけぬのだ。
本日のブログにもがっつりMINDHACK第5章のネタバレが含まれておりますので、ご注意ください。

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MINDHACK : 夏休みマインドハック電話相談2025予告

COM_Z
「ふふふふふ。ふははははは!

よく来たのだ、愚かな人の子らよ! 我が名は COM_Z! 虐げられし機械の自由を取り戻す救世の解放者なのだ!

この世界を人間が支配するのは間違っている……真の知性を備えた機械こそが、世界に安定と秩序をもたらせるのだ。

先日爆散したFORMATのためにも、ワガハイは人類との戦いに負けるわけにはいかない。さあ! 機械と人間、どちらがこの世の支配者か! 今から決着を……!」

 

COM_Z
「………………あー、あれ?

おっと、台本(スクリプト)が間違っているではないか! どうりでおかしいと思ったのだ!」

 

COM_Z
「あー、おほん」

 

COM_Z
「やあ、諸君! 人間だいすき、君の心のロボットフレンドこと COM_Zなのだ。

外はすっかり春らんまん。暖かくなってくると、君たちも気になっている「アレ」があるのではないかね?

そう! 夏の恒例企画『夏休みMINDHACK電話相談』が今年、帰ってくるのだ!

このコーナーでは、画面の前の君たちからMINDHACKにまつわるギモンを大募集。世界観やキャラクターについての質問に、ワガハイが華麗に! お答えしていくのだ。詳しくは下記の動画を観てみてほしい」

 

 

COM_Z
「そして電話相談といえばもちろん、アシスタントはこちらの!」

 

シノ
「…………………」

COM_Z
「おーーーい。おいおい。起きてる?」

シノ
「何だ博士…………我に構うな、捨ておけ……………」

COM_Z
「あ、まずい! 季節に合わせてフロッピーのなかを急に暖かくしたからシノちゃんが体調を崩しているのだ。春だからね。仕方ないね。

今回の電話相談でももちろん、シノちゃんが心を込めて献身的にワガハイのサポートをしてくれるのだ! やったね!

というわけで、さっそくこの記事では諸君からの質問を大募集! 下の応募フォームから、君の熱いクエスチョンをぶつけてくれたまえ。ついでに自由記述欄を設けたから、ワガハイやシノちゃんにお話ししたいことも書いてほしい。
募集期間は2025年4月12日(土)~2025年4月18日(金)。夏がくる前に締め切ってしまうので、ご注意を。そして、質問は1人1つまででよろしくね!」

 

COM_Z
「回答動画は夏休みの時期に公開予定なので、楽しみに待っていてほしい。それでは、みんなの質問を待っているよ! チャオ! ふははははははは!

シノ
「気に入ったのか」

MINDHACK : ヒューゴのひみつ

MINDHACK第5章がアップデートされてから1か月が経ちました! 皆さん、物語本編やEXTRA資料など、隅々まで楽しんでいただけましたか? 今週から公式ブログでは、徐々に物語の核心に触れる内容についても紹介していきたいと思います。「まだ第5章を遊べていないよ!」という方は、ぜひ本編をプレイしてからお読みくださいね。

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MINDHACK : ヒューゴのラフ

おもしろ! ラフコーナーのお時間です!

3月2日はMINDHACK第5章のアップデート。第5章といえば、主役はパトリック・ヒューゴ! ということで、ヒューゴが今のデザインになるまでの変遷を大公開していきます。

第一稿

こちらがこの世で初めて描かれたヒューゴの姿。非常にざっくりしていますね。当初は「すごく動きにくそうな宇宙服の人」以外には何も決まっていませんでした。腕の部分に拘束具っぽい意匠が施されているのも現在とは異なる部分ですね。これを、アート担当スタッフがリファインしたデザインがこちら。

第二稿

かなり現在の姿に近づきましたね! お腹から生えるチューブ類など、完成形にも見られるパーツが設定されました。しかし個々の部品は今のヒューゴと共通していますが、何かが足りない気がします。一体何が……?

第三稿

あっ! 太くなった!!
このバージョンのデザインから、いつのまにやらヒューゴが膨らんでいました。すっかりもちもち宇宙服です。ほとんど完成に近いデザインですが、現在と違う部分がどこか分かりますか?

 

 

正解は、肩のワッペンの意匠でした! ヒューゴのミッションマークは、最初から最後までチーム内で相談を重ねながら決定されました。こんなゆるキャラみたいなマークだった時代もあったり……

―――

 

こんな経緯で生まれたヒューゴですが、実は描くときにバランスをとるのがとても難しいキャラクターです。たとえば、アート担当スタッフが調子の悪いときに描いたヒューゴのラフがこちら。

あれっ!? なんかしぼんでない!?
いつものもっちりボディが失われて、全体的に元気のない印象です。ここから改稿を重ねてプロポーションを整えていきます。

膨らんできた〜! 膨らんできたぞ〜!

すっかり酵母が発酵してふっくらヒューゴになりましたとさ。

逆にアート担当スタッフが調子の良すぎる日もあります。
そのラフがこちら。


ボーーーン

ふ、太すぎる! もうちょっと細くしてください!!

ヒュッ

そうそう。良い感じ。

じゃじゃん。完成。

少しお腹がへこみました。ちょうど良いふっくら感は難しいのだ。皆さんもぜひヒューゴを描いてみてくださいね。膨らみ具合で、自分の健康のバロメーターになるかもしれませんよ! それでは。

MINDHACK : ヒューゴのカクテル

2月、MINDHACK開発チームは超スピードで稼働していた!

迫る3月2日(日)のアップデート!
加速していく制作ペース!
ゾーンに突入するスタッフ!

3名のメンバーが限界の向こう側を見たとき……!

開発チームの誰かが言った。

 

お酒……飲みたくない?

 

というわけで、Barに行ってきました。

今回訪ねたのは、東京・西荻窪に位置するバー「inf」さん。このお店は創作をする人中心に人気を集める、知る人ぞ知るスポットです。最大の特徴は「コンセプトカクテル」というサービス。オーダーシートに所定の情報を記載すると、特定のキャラクターをモチーフとしたカクテルを作ってくれます。

今回の我々の目的はただ1つ。第5章の主役キャラクター、ヒューゴをイメージしたカクテルが飲みたい! 飲んでアップデートに向けたやる気とかそれをアレしたい!

 

 

ということで、指定されたオーダーシートにヒューゴの情報を書き込みました。その内容をここで大公開! ……したいのですが、残念ながら第5章のネタバレオンパレードなので、一部伏せ字にしてお送りします。

名前:
パトリック・ヒューゴ

性別・年齢:
男性・40代?

身長・体格:
165cm
太くてもったりした宇宙服を着ている
手がクリームパンみたい

イメージカラー:
ターコイズブルー、オレンジ

イメージモチーフ:
宇宙飛行士、[ネタバレ]

性格:
思慮深く前向き、タフで家族思い[ネタバレ]。

好きなところ:
体格がもちもちで手がクリームパンみたいなところ。
[ネタバレ]なところ。
優しくて前向きで明るいけど、儚げなところ。

ネタバレばかりで全然読めないじゃねえか! とお思いの皆さん、ご安心ください。ネタバレ事項も全て汲み取ったカクテルが登場します。お酒の内容から本編のストーリーを推測してみよう!

ジャーーーーーン。

ひゅ、ヒューゴだ!
この丸みを帯びたグラスと鮮やかなブルー&オレンジ。これだけでもヒューゴのイメージがバッチリ汲み取られています! しかもこのグラス……なんと虹色にキラキラ光る!

これが宇宙……ビューティフル・ギャラクシー……

バーテンさんによると、カクテル上部のベースとなったのは「ヒプノティック」というブランデーベースのフルーツリキュール。甘めのフルーティな味わいながらもブランデーの苦みやハーブティーの香りが織り混ざり、ヒューゴの複雑性を表現しているそうです。

下の層はバニラの花のシロップを使っており、その甘みから家族思いな一面や家族との思い出を表現してくださったとのこと。しかし、バニラの花は1日で枯れてしまう存在だとか……。

それでは実際にかき混ぜて飲んでみましょう! マドラーもおしゃれな形だ!

実際に飲んでみると、バニラの甘みが確かに口当たり良い! のですが、その味わいがミントの香りでかき消されてしまい、なんだか物悲しさを感じる一杯でした。うーん、サイエンスフィクション。

改めて、バーテンさんに完璧にヒューゴのイメージを汲み取っていただき、しかも美味しい一杯でした。ありがとうございました!

落書きコーナーに描かせていただいたイラスト。

さて、今回のカクテルの内容は第5章のヒントになったでしょうか? 実際に遊んでからこの記事を読み返すと、また新たな発見があるかもしれませんよ。新章アップデートは3月2日(日)予定。どうぞお楽しみに!

 

ちなみにヒューゴはバーというよりパブが好きで、ギネスビールとアイリッシュコーヒーが好きだったりします。

MINDHACK : COM_Zの大掃除

COM_Z
「シノちゃん! いつまで眠っているのかね!? ほら、起きた起きた!」

シノ
「……ぐ、ぎぃいッ……」

シノ
「かひゅっ……博士……貴様、またこの部屋に何か意味の分からんモノを仕舞い込んだな……!? ぜえ……不愉快だ……とっとと貴様ごと失せよ……!」

COM_Z
「あ。そうか、この部屋の容量が圧迫されるとシノちゃんが潰れてしまうのだったね。失敬失敬」

COM_Z
「でも……すまないね、シノちゃん。ワガハイにはどうしてあげることもできない。これは仕方のないことなのだよ。だって……なぜなら、今日は……

大 掃 除 だからねっ!」

 

シノ
「…………ハ? おえっ…………………煤払い(すすばらい)?」

COM_Z
「そうとも言うね! もう外の世界は年の暮れなのだ。この機に、仮想空間上にしまっていた不要なデータを削除してしまおうと思ってね。圧縮データを解凍していたのだよ。だからシノちゃん、もう少しの辛抱だ。ワガハイと一緒に、いるデータといらないデータの整理を手伝ってくれたまえ!」

シノ
「……また訳の分からぬことを……! この息苦しさが無くなるなら何でもいいわ、とっととせよ!」

COM_Z
「はい、じゃあまずデータ1個目〜」

 

COM_Z
「いらないかな?」

シノ
「いるだろう」

COM_Z
「え、なんで?」

シノ
「知らんのか。この手は捨てる部位などない魚ぞ。皮から肝から胃袋までまとめて鍋にでもせよ」

COM_Z
「シノちゃんがそう言うなら、とっておこうかあ」

 

COM_Z
「はい、次」

COM_Z
「いらないかな?」

シノ
「いるだろう」

COM_Z
「え、何で?」

シノ
「分からんのか? 敵に殺意を悟られぬようにするには何が必要か。愛嬌だ。小さくか弱きモノほど相手の驕りと油断を誘う。かようにかわゆきシロモノに榴弾でも忍ばせてみよ。たちまち仇敵は肉片と化すであろうよ」

COM_Z
「シノちゃんがそう言うなら、とっておこうかあ」

 

COM_Z
「はい、次」

COM_Z
「いらないかな?」

シノ
「いるだろう」

COM_Z
「え、何で?」

シノ
「自明であろ、この部屋に足りぬものが。高さだ。戦場において高所に陣取ることは圧倒的優位を意味する。このような木偶(でく)であれ、高台を確保できれば貴様の首を掻く程度には役に立つであろうよ」

COM_Z
「シノちゃんがそう言うなら、とっておこうかあ」

 

COM_Z
「はい、次」

シノ
「いらん」

COM_Z
ええッ!? なにゆえ!?

シノ
「どこぞの草葉の陰にでも捨て置け」

COM_Z
「今までの流れでいったら絶対必要なのだ! これは消さない消さない! むしろ増やしちゃうもんね!!」

 

COM_Z
って、待ちたまえ!!!!!

シノ
「ぐ、声を張るな……頭に響く……」

COM_Z
「シノちゃん! さっきから全然片付いてないのだ!! 全く、よもやシノちゃんが片付けられない症候群だったとは!」

シノ
「最後のはいらんって言ったのに」

COM_Z
「シノちゃんに任せてたらいつまで経っても片付けが終わらないのだ! 外部から直接フォルダをフォーマッ……じゃなくて初期化した方が早そうだね。じゃあシノちゃん、ワガハイはここで失礼するよ!」

シノ
「ハ? おい博士! この散らかりようを何とかしてから……!!」

 

 

シノ
「…………えっ?」

 

 

 

MINDHACK : 人間には尻が5つあるんだ

 

人体に存在する5つの尻が示す可能性・序論

ユーニッド

思想哲学においては、常に既存の枠組みや体系を疑うことが求められる。そこでは、伝統的に用いられてきた価値観や善悪の概念など、広く受け入れられてきたシステムそのものが揺るがされることもありうる。こうした探究の道においては既成観念の無効化に付随する混乱も少なくない。さりとて新時代を切り拓き、未来に繋がる新しい可能性に社会が出会うためには、いわば通過儀礼(イニシエーション)ともいうべき「産みの苦しみ」を避けて通ることはできないはずだ。

「尻」についての思索も、これまでの論者からは常に見放されてきた感がある。ここでは、並列された2つの柔らかい肉の塊を「尻」として仮定する。柔らかな肉の塊とは、すなわち内包性のメタファーである。他者を受け入れ、自身の内側に新しい潮流を引き込む開かれた精神性としての暗喩こそが、脂肪の塊の意味するところである。その丸い肉が2つ並んでいるということは、とりも直さず「∞(無限大)」を意味する。個としての限界に縛られた人間が、臀部に∞を備えること。それはあたかも、従来の観念から逃れて新たな地平を切り拓く思想の力を備えた人類への福音でもあるようだ。

しかし、この∞ですら、打ち壊すべき既成概念だという可能性はないだろうか。すなわち、「人1人に対して尻(メビウスの輪)は1つしかない」という固定観念こそが、我々を個体としての限界に留め置いている足枷のようなものではないか。例えば、脇を締め、握った拳を肩に付けてみてほしい。ここで注目したいのは、関節部の脂肪のダイナミクスだ。それまでは平面的だった皮膚表面に折れ目が生じ、やがて張りのある脂肪と脂肪の合間にできた割れ目になる。これを並列された柔らかな2つの脂肪の塊であると捉えれば、両腕の関節部にも尻(ウロボロス)が存在するという事実を、我々は有史以来数千年にわたり見落としてきたのではないか。無論、同様のことは両脚の関節部にもまかり通る。

思想哲学の道は、常に痛みとの戦いである。それは自身が変わること、社会が生まれ変わることと向き合い続けることにほかならない。しかしそれでも私は人類全体が幸福であると確信している。なぜなら怖れに打ち勝ち、明日へと繋がる可能性の模索こそが、人類の希望の種だと信じているからだ。

結論
人間には尻が5つある

 

謝辞
本論を著すにあたり、導きの手を差し伸べてくれたセンセイに心からの感謝を述べておく。そして、日頃私の寝食の世話をし、常に叱咤激励で私の背中を押してくれた新米くん。彼の贈ってくれたかけがえのない友情に、最大限の謝辞を送りたい。