MINDHACK:お悩み相談予告

シノ
「博士」

シノ
「おい博士。
貴様のよこした暦によれば、外の世界では6月も半ばらしい」

シノ
「そろそろ、アレに備える時期ではないのか。
……例のアレのことだ。貴様がヒトどもと空疎にしがらもうとする催し。
どうせ今夏もやるんじゃないのか。我の知ったことではないが」

シノ
「毎度毎度、我を巻き込みおって。
ああいうのは先んじて綿密に用意をしておくものだ。
よもや、忘れているわけではあるまいな。全く我の知ったことではないが……」

シノ
「……博士?」

 

シノ
「おい、博士! 聞いているのか!
今度のMINDHACK電話相談
どうするのかと尋ねておるのだ!!」

 

シノ
「……ん? この書き置きは」

 

ーーーーーーーーーー

シノちゃんへ
ワガハイ、今年の夏は南の国で
ホットヨガの探求にいそしんでくるのだ!
帰ってきたらお土産話をたくさん聞かせてあげるから、
心待ちにしてくれたまえ!

・・・

ーーーーーーーーーー

 

シノ
「何だこれはーッ!!
では電話相談はどうなる!!」

シノ
「いや、文に続きがある」

ーーーーーーーーーー

心配性のシノちゃんは、きっと電話相談のことが気がかりになっていることだろう。
安心してほしい!
今回は、しっかり代わりの人を用意しているのだ!
今年の夏は彼に任せて、シノちゃんもハッピーサマーをエンジョイするといい!

ーーーーーーーーーー

 

シノ
「代わりの人、だと……?」

 

シノ
「一体何者が……」

 

 

 

 

 

ごきげんよう、有機の人の子らよ。私です。

我が名はイーヴリッグ! LAGOM神の忠実なる無機のキャビネット!!
夏! それはますます暑さを増し、生身の人々の弱き柔肌に苦しみと日焼けをもたらす季節!!

蒸し暑い夏の日々、誰に相談したらいいかわからない様々な悩みとか、あると思います。
それに、私が!
フフフ……このイーヴリッグが!!
なんと!!
直々に!!!! みなさんに!!!!
お答えし!!!!
無機の教えへ、配送の手配を施そう。

さあ!! この下にある応募フォームから、有機のみなさんが日頃抱えるお悩みを、ぜひ私に!!
この私に!!!!
届けなさい。届けてください!

おっと、以下の諸注意をよく読んで送っていただきたい。募集期間は6月21日(金)までです。
悩み多き有機のみなさん、何を相談するか考えすぎて期日をはみ出さぬようご注意を。ふふ、フフフフ…………
ウフフフフフ……!!
楽しみだなあ~~~〜!!!!

~~VODKAdemo?からの諸注意~~

今年はイーヴリッグが皆さんの日頃のお悩みにお答えします!
・ご応募はひとり1件でお願いします。
・なるべく多くのお悩みにお答えできるようイーヴリッグが頑張りますが、全ての応募にお答えはできません。予めご了承ください。
・お答えするのはイーヴリッグです。お寄せいただいたお悩みに対して真面目な返答は返ってきません。予めご了承ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

シノ
「………くだらん。
今夏は一人で刃でも研ぐか……」

 

MINDHACK : COMITIA148出展レポ

5月、MINDHACK開発チームは同人即売会COMITIA148に参加しておりました! 今回は、そのときの出展の様子をレポートしていきます。

 

~5月26日(日)~

普段、東京ビッグサイトからちょっとだけ遠くに住んでいるMINDHACK開発チーム・VODKAdemo?! この日の朝はちょっとだけ早起きなのであった! 紅狐は緊張で寝不足だったようです。

 

午前10時ごろ、東京ビッグサイトに到着。今回のMINDHACK開発チームは、ちょっぴり贅沢に2スペースを確保しました。これが大正解で、机が広々使えるのって本当にサイコ~~~~~! むしろ前回まで1スペースでどうやってやりくりしてたんだっけ……? と思うくらい快適でした。設営がしやすいことは大切ですね。

今回のスペースはこんな感じ。画角に入りきらない分、スペースの広さを感じていただけるかと思います。左側にある灰色の本が新刊『SCAVENGERS IN THE RAIN』。シンプルな表紙ですが、その分中身はスーパー面白ブックとなっております(宣伝)。新刊がモノトーンな一方、カラフルな新グッズの「アサリのおくしゅり手帳」がとっても目立って可愛いですね!

ところで過去のMINDHACK開発チームは、2022年のデジゲー博、2023年のコミティア145に参加させていただき、大変多くのみなさまにブースへお越しいただきました。大感謝! と、同時に列形成に不慣れでご迷惑をおかけしてしまうことも多々ありました。今回も開幕から間もなくお待たせしてしまう場面があったのですが、事前にCOMITIA運営スタッフさんに相談していたおかげで超迅速に対応していただけました! 本当にありがとうございました。

ブースではあたふたしつつも、多くの来場者の方とご挨拶することができました! なかにはとても力作なファンアートを見せてくださった方々も。

 

たとえばこちらのフロッピーディスクのステッカー。球体の姿ではなくこっちの姿でグッズになっているのはとってもレアですね!

 

さらに羊毛フェルトのイーヴリッグっち。しっぽまでフワフワモコモコでとっても可愛かったです!

 

さらに紙粘土のイーヴリッグっちも!イーヴリッグっち、いつのまにか人の家で増殖しているようです。

 

そしてそして、ぬいぐるみのイーヴリッグ!!こちらはファンの方のお母様がご制作されたそうです。縫製が丁寧で着せ替えも可能!

 

さらに小さなイーヴリッグも……ってお前!! 何でそんなに増えてんだよ!!

全世界5000万人のイーヴリッグファンの皆様、いつもありがとうございます。今後の躍進にご期待ください。

 

なお今回は、開発チーム宅のイーヴリッグっち&シノッピーは会場に来ることが叶いませんでした。COM_Z博士によるバカンスの仮想実験研究に動員されていたようです。

 

同じく嬉しかったのは、差し入れやお手紙を渡してくださる方もいらしたことです! 開発チーム一同は寿命が爆速で伸びました。ありがとうございます!

 

 

こちらは手描きの色紙。シノとCOM_Zの個性がにじみ出る表情に、布の厚みまで分かるような丁寧な描きこみに愛情を感じました! 柔らかな塗り方が素敵ですね。

 

こちらはなんと、ウニと先生が切り絵になりました! 衣服や手袋、目じりのシワといった表現がとても繊細な職人技です。平面イラストとは違う、わずかな立体感のある表現に痺れました!

 

さらにこちらは、コラージュの力作。実物をお見せできないのが惜しいのですが、描かれる箇所によって素材が使い分けられていて本当に見ていて楽しい作品です!

 

 

た……たもちゃん!? 捨てウミウシを託されてしまいました。もっちりぷにぷに、不思議な素材でできていて、いつまでもつつきたくなってしまう触感です。現在はホでヴの作業デスクに住んでもらっています!

 

さらに頂いたのが、蒸気のホットアイマスク……

ってなんか違うぞ、これ!! MINDHACK仕様パッケージのホットアイマスクを頂きました。それぞれ「フレッシュキャベツの香り」「ハッピーフラワーの香り」「デリシャスバランの香り」と異なるフレーバーが楽しめるようです。大切に使います!

 

と思ったら、我々には使えない代物でした……。使えそうなギャングの人に渡しておきますね!

 

そして今回開発チームがびっくりしたことは、韓国から今回のために来てくれた方々がいらしたことです! 飛行機に乗って遠路はるばるビッグサイトまでやって来てくださったとのこと。直接お会いしてお話できて、本当に嬉しかったです! ホでヴは、覚えたての韓国語でご挨拶していました。上手に話せていたでしょうか?

さらに、韓国のファンの方から手渡されたサプライズプレゼントが。これは一体……?

 

 

!?!?!?!?

 


な、なんだこれは~~~~~!!

なんと! COM_Zぬいぐるみをいただいてしまいました!! すごい、すごすぎる。首元のボタンや背中のコードなど細かい部分も再現されていて、本当に深い愛情を感じます! 縫製もしっかり作られていて、非常に丁寧でハイクオリティです。

念のためお伝えしておくと、こちらのCOM_Zぬいぐるみは「開発チームがファンの方からプレゼントされたもの」であり、公式から販売するグッズではございません! 我々だけのもので~~~す! ごめんね! ありがとう!! 大切にします!!

今回も大勢の皆さんにお越しいただいたCOMITIA148。「第5章楽しみにしています!」とのお声もたくさんいただき、開発チーム一同心の底からエネルギーを受け取りました! これからもゲーム開発をモリモリ進めていくと同時に、本編以外の楽しいコンテンツもたくさんお届けしたいと思います! ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

 

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えっ? COMITIA148の会場に来られなかった?

ご安心ください。本日より、新刊&グッズの通販を開始します! 下記のリンクより各商品ページをご利用ください。International shipping is also available!

 

新刊『SCAVENGERS IN THE RAIN』

新グッズ『アサリのおくしゅり手帳』

お品物はBOOTHの倉庫より発送いたします。会場に来られなかった方は、ぜひこの機会にご利用くださいね! よろしくお願いいたします!

MINDHACK:第5章スクリーンショット紹介

みなさんこんにちは。昨日の晩ご飯は何でしたか? 先週の土曜日の晩ご飯は覚えてますか? これまで全4回に渡ってお届けした『ヒューゴのわくわく宇宙通信』、お楽しみいただけたでしょうか。まだこれからチェックするというかたは、こちらからどうぞ!

第1回

第2回

第3回

第4回(LAST)

 

宇宙飛行士パトリック・ヒューゴが自らホットに伝えてくれたギャラクシー満喫ライフ。果たしてMINDHACK本編とどのように関わってくるのか!? 宇宙食事情はどうなっちゃったの!? 気になることが沢山でわくわくですね。

さて、本日はそのヒューゴが登場する予定の開発中第5章から、撮れたてほやほやの画面写真をご紹介いたします。

 

FORMATから、先生に花束のプレゼント?

 

さらに、何やら大騒ぎのFORMAT。夜のマインドハック施設に事件が起きたようです。

 

 

ホットフィックス隊員たちも総出で警戒に当たっている様子。ベテラン隊員とサポート隊員の姿が。

 

左のスマートな人がベテラン隊員、右の工具たっぷりな人がサポート隊員。
スピンオフ漫画『がんばれ!HOTFIX』でも時々姿を見せていた先輩たち(新米隊員くんから見て)ですね。

 

隊長に連れられて廊下を行く先生。 そこに現れたのは……?

 

暗闇の先には一体なにが……!?

 

 

これまでの章とは少し毛色の異なるデンジャラスな雰囲気満載になりそうな第5章。今後の展開もぜひお楽しみに。
過去にご紹介したヒューゴのキャラクター記事も見返して、どんなお話になるのか想像してみてくださいね。チャンネルはそのまま!

MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_LAST

 

 

 

 

[操縦ログ:パイロット、パトリック・ヒューゴ]

 

[追跡カメラの映像を呼び出し]

 

[尾部接続部からの発煙を確認]

 

[液体水素タンクからの漏洩を確認]

 

[液体水素タンク内圧力低下]

 

[液体水素タンク尾部ドーム破損]

 

[居住モジュール分解を確認]

 

[失速を確認]

 

[最大出力]

 

[最大出力]

 

[最大出力]

 

[通信要請を確認]

 

[通信ログ]

 

[ハア……ハア……]

 

[ヒューストン、ヒューストン、こちらエルメス号操縦士、パトリック・ヒューゴ]

 

[……くそっ、今更そんな通信に意味なんかあるか! 地球から何光年離れてると思ってる!?]

 

[この船はもう持たない。だがそんなことより、あれは、まるで……嘘だ、そんな……]

 

[神よ、我らが主よ。今私が目にしている光景は、あなたが最期にもたらした慈悲の一滴なのでしょうか]

 

[私には見えます。遥か後方に置き去りにしてきた母なる故郷。いと青く丸きもの。水と大気に包まれた安らぎのゆりかご]

 

[地球そのものが]

 

[ああ、幻覚ならそれでも構わない……どうせなら最期に、あの海沿いの家に墜落して……彼女たちを抱きしめたい……]

 

[地球……]

 

[通信途絶]

 

MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_03

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やあ、操縦士のパトリック・ヒューゴだよ。

 

宇宙でも夢を見ることがあるんだ。ダスティンやサリー、ライアンにニールと一緒の夢だ。みんなで暖炉を囲んで、ロッキングチェアに腰掛けて。ケーキの取り分を決めるために、みんなでトランプを遊んでいる。ババ抜きで上がった順番に分け前がもらえるってわけ。でも、どうしてか俺のもとにばかりジョーカーが回ってくる。順繰りでカードを引いているのに、ジョーカーがどんどん増えていくんだ。みんな上がってしまって、1人、また1人と姿を消していく。最後に残されたのは俺1人。手元に残った4枚のジョーカー。永久に上がれないババ抜き。

 

宇宙でも夢を見ることがあるんだ。アメリカに残してきた妻のサラと、双子のミアとデイジーの夢だ。海のそば、白い屋根の2階建ての家で。3人とも俺の帰りを待ちながら暮らしている。それを俺は上から見てるんだ。ドールハウスを見下ろすような俯瞰視点でさ。本当は手を伸ばして、手のひらで3人を包み込みたかった。頬ずりしてやりたかったんだ。でもそれだけはできない。どうしても。この手を伸ばすことだけはしちゃいけないんだ。視界に自分の腕が入ってきた途端、取り返しのつかないことに気付いてしまう気がして。

 

宇宙でも夢を見ることがあるんだ。最近は決まって同じ夢。何度も繰り返し見る、エルメス号で独りぼっちの夢だ。船の酸素タンクが破損してしまって、修理のために船外活動服をまとって外に出る。破損個所はすぐに見つかって、修繕も間もなく終わる。でもそのとき、背中が何だかむずむずっとするんだ。ヘルメットのせいで後ろは向けないから、代わりに袖につけられた鏡で後方を確認する。何ということだろう、船外活動服の背中が破れているじゃないか! そして、その裂け目が……裂け目が……裂け目が。

 

次回のメッセージもお楽しみに。チャンネルはそのまま!

MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_02

やあ、みんな。パトリック・ヒューゴだよ。元気にしてたかな? 今日も皆に、宇宙のことや俺自身の話をしていこうと思うよ。さて、宇宙飛行士っていうと、必ず聞かれる質問がある。「どうして宇宙飛行士になろうと思ったんですか?」ってね。みんなそれぞれ、インタビュー向けの回答を用意してるけど、もちろん俺にだって理由がある。俺の場合は、子どものころの思い出が強く影響してるんだ。

俺みたいなシティボーイは、西海岸と東海岸、どっちの生まれだと思う? 正解はどっちでもない。いわゆるグレートプレーンズ……君も地理の授業で習ったことがあるだろ。肥沃な大地を埋めつくすトウモロコシ畑、バイソンがあくびをする広大な草原地帯。まあ言ってみればド田舎なんだ。だから少年たちの遊び相手ってのも、大自然が一番の友達ってことになる。そして特に俺が心惹かれたのは、頭上に広がる広大な星空だったんだ。

俺の親父が人生で最も賢い判断を下したのは、お袋と結婚したときと、パトリック少年にミード社の望遠鏡を買い与えたときだ。夜な夜な屋根裏部屋に上がって、オレオやリッツなんかをお供に、無限の星々を眺めるのが至福の時間だった。ラジオからは「ラブ・ミー・ドゥ」が流れていたけど、まだまだ子どもだった俺にとって、最も愛すべき恋人は宇宙そのものだったんだ。

それからもう一つ俺に深い影響を与えた存在がある。それが、綺羅星のようなSF小説たちだ。俺の一番のお気に入りは『星を継ぐもの』。刊行されたとき俺はハイティーンだったけど、もう頭をぶん殴られたような衝撃だった。ガニメデを歩くシーンの寂寥感ときたら、涙が出るような臨場感だったよ。そして同時に、宇宙への飽くなき探求心を持つ人類という生き物に誇りを感じた。そのときが、俺がまさしく宇宙飛行士を目指そうと決めた瞬間だったんだ。

ああ、でもトラウマティックという意味では、『2001年宇宙の旅』も深く心に刻まれてるな。近所に映画館なんかなかったから、キューブリックの映画版じゃなくてクラークの小説版を読んだんだけど、子どもにとっては哲学的なテーマが難しくて……それより怖かったのが、HAL9000だ。「将来、本当に機械が反乱を起こしたらどうしよう!」って、不安で眠れなくなるくらいだったよ。もっとも、実際にそういう未来が来るのは2001年よりずっと先になりそうだけどね。コンピューターが人間のように考えて喋るだなんて、現代の技術じゃあり得ないんだから。

今回の話はここまでだ。俺自身のことについて喋りすぎちゃったかな? 次回は皆が気になる、宇宙食事情について伝えるよ。チャンネルはそのまま!

MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_01

やあ、みんな!俺はヒューゴ、パトリック・ヒューゴだ。このビデオは、宇宙での生活の様子をみんなにお届けするために録画してるよ。この映像を通じて、少しでも君たちの真上の世界に興味を持ってくれたら幸いだ。

俺の宇宙船での役割は、操縦士。パイロットだ。この宇宙船、エルメス号の舵取りをする大切な仕事さ。このエルメス号にはある程度 自動操縦の機能も備わってるんだが、それでもランデブードッキングとか、重要な局面では人の手がいる。操縦士に向いてるのは、細かいことに神経質で、それでいて楽観的なやつだね。色々気を遣うことは多いが、行先をライトで照らせなきゃこの海は渡れないんだから!

操縦士賛歌を伝えたけれど、宇宙船の操縦は操縦士だけが取り仕切ってるわけじゃない。むしろ主導権を握ってるのは船長、ミッションコマンダーだ。俺たちの船長といえば、ダスティン・グラッドウィン! 宇宙船では船長の命令は絶対だ。お手と言われたら、喜んでするよ。ダスティンは決断力にあふれて、それでいて思慮深い。まさに俺たちの理想のリーダーなんだ!

ほかにどんなクルーがいるかって? 搭乗運用技術者(ミッションスペシャリスト)って役割は、みんなには耳慣れないかもしれないな。彼らは、宇宙船のシステムの専門家だ。この船のことなら何でも分かる。それからロボットアームを操作したり、船外活動を行ったりするのも主な仕事だね。エルメス号では、サリー・デイビッドがこの役割を担ってる。サリーと俺は、チェスの良きライバルなんだ! 地球に戻ったら、サリーが俺にホットドッグを37回おごることになってる。覚えててくれよ? 俺からは52枚のピザだ!

もう一人重要なのが、搭乗科学技術者(サイエンススペシャリスト)のライアン・ホッジズ。彼は、この船で行う実験について並外れた知識を持ってる。言ってみれば、科学者がそのまま宇宙へ来てるようなもんだね。ライアンは、科学者でもありながらスピリチュアリストでもある稀有な人材だ。物質世界も精神世界もフェアに信じていて、常に疑問と探究の中に身を置く勇気の持ち主。彼の立場に色々と意見のある人もいるかもしれないけど、俺は彼を尊敬してるよ。

最後に、航空宇宙医師(フライトサージャン)のパトリック・ニール。そうそう、彼と俺は名前が一緒なんだ、ちょっとややこしいでしょ。だから俺はヒューゴって呼ばれてるわけ。ニールの役割は、宇宙飛行の健康を管理することだ。たとえば、俺たちの運動スケジュール。宇宙では重力がないから、だんだん骨がもろくなる。それを防ぐために、ランニングマシンなんかで運動するんだけど、ニールが課すノルマはなんと120分だ! もうちょっと軽くできないのかな? ダメかい?

とまあ、エルメス号は5人の宇宙飛行士を乗せて航行中だ。個性はバラバラだけど、みんなチームワークを重んじる良き仲間だよ。俺たちの目的はずばり、異星の知的生命体とコンタクトを取ること! 来たるべきその日に備えて、全員でベストを尽くしてるよ。今後も俺たち5人の生活をお届けするから、お楽しみに。チャンネルはそのまま!

 

MINDHACK : 楽曲紹介13 / GUILTY PLEASURE

不定期更新、『MINDHACK』楽曲紹介のコーナー! こちらの記事では、『MINDHACK』の楽曲制作をご担当いただいているトラックメイカー・小鉄昇一郎さんに、本作に収録された楽曲の紹介と解説をしていただいています。この記事を読めば、『MINDHACK』の音楽の世界がもっと分かるかも!?

サウンドトラックはこちらで販売中です。

ということで今回解説するのは、こちらの楽曲!

今週の1曲:GUILTY PLEASURE

 

・VODKAdemo?より

MINDHACK第4章で先生がCOM_Zをハックしているときに流れる1曲。FORMATの指示に従い、敵意のないCOM_Zに対するハッキングを試みる先生。FORMATは先生を肯定し、どんどん背中を押しますが、この状況を冷静に見たときプレイヤーは何を思うべきなのか? 善とされる行為の妥当性を問うような、どこか暴力的な雰囲気を出していただくように制作いただきました。

ところで上記の制作意図、どこかで聞いたような……と思った方は鋭い! 実はこの楽曲は、先日ご紹介した『HA HA HA』の制作を依頼したときに第2候補として挙がってきたトラックです。こちらの2曲は、いわば双子のような存在ですね。

なお楽曲名の「GUILTY PLEASURE」は、こっそり食べるお菓子のような、ちょっぴり罪の味がする喜びを意味する表現です。そんな含意も含めて楽曲を楽しんでみてくださいね。

・小鉄さんより

これは確か『MINDHACK』のために作っていた訳ではなく、個人的に作っていたもので『MINDHACK』の世界観に合うかも?と思って出した曲だった気がします(うろ覚え)。音そのものはマヌケな感じなんだけど、曲全体では何か急かされてるような気味悪さのある、コミカルな悪夢のような……『ガリバー旅行記』の、小人たちに地面に縛り付けられてる、あの有名なシーンのようなイメージです。

これが音楽のジャンルで言うと何、と言うのか非常に難しくて、そもそも自分が普段特に目的もなく作ってる音楽は大体こういう「よくわからないもの」がほとんどで、ジャンルがわからない音楽を作ると不便なことは、どう売っていいかわからないんですね。CD屋の様子を思い出してもらえばいいんですが「ジャズ」「ロック」「テクノ」とか何かしらのコーナーがあって、どれに入れていいかわからないものは店に置けない訳です。

ただこれ「ジャズ」とか「テクノ」は、リズムのパターンですとか楽器の構成ですとか、楽曲のそのものの様式がジャンル名になってるんですね。それに対して「アニソン」「アイドル」とかはタイアップの形態というか、ジャンルはジャンルでも楽曲の様式ではなく、社会的にというかその音楽が”どう流通しているか?”で決まっているジャンルな訳です。リズムがサンバであれヒップホップであれ、その上でアイドルが歌っていればジャンルは「アイドル」ですよね。

「ゲームミュージック」もこれに近くて、つまりゲームの中でさえ使われていれば、ジャズだろうとテクノだろうと「ゲームミュージック」のコーナーに入れて貰えますよね。何が言いたいかというと、自分のように、特に特定のジャンルに絞って音楽を作っている訳ではない、いろんなジャンルがちょっとづつ要素として入ってるような、ジャンル分けが微妙な音楽を作るのが好きな人間にとっては、ゲームミュージックのような形の仕事は非常にありがたい訳です。でもかと言っていきなり「中世を舞台とした冒険ゲームの、壮大なオーケストラ風のOPを作って下さい、ゲームミュージック作れるんでしょ」とか迫られたら結構困るな……。まあ、かように音楽のジャンル分けというのは恣意的だったりマーケットの都合だったり、という話でございました。

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Kotetsu Shoichiro / 小鉄昇一郎

ミュージシャン/ライター。ラッパーへのトラック提供やCM音楽、ゲーム音楽など様々な媒体・プロジェクトで楽曲制作を行なっている。tofubeatsとの共演(Vibration feat.Kotetsu Shoichiro)や、ラッパーへの提供曲がビルボードチャート月間1位を獲得(T-STONE”Let’s Get Eat”)するなど、話題作への参加も多数。仕事の依頼はdjakutagawa@gmail.comまで

https://kotetsu-shoichiro.com/
@y0kotetsu

 

【小鉄さんの過去の楽曲解説】
THE OFFICE(オフィスのテーマ)
HAPPY HACKING(ハック中のテーマ)
SOFTENED SPIKE(ウニを丸めたテーマ)
MINDHACK(記憶のテーマ)
THE STAIRS(タイトル画面のテーマ)
THE ARTIFICIAL PLACENTA(FORMATのテーマ)
READY TO TASK(ホットフィックスのテーマ)
FAR FROM CITY LIGHT(ユーニッドのテーマ)
GREETINGS, BUTTER KNIFE…(イーヴリッグのテーマ)
IF THOU ART HUMAN(シノのテーマ)
HA HA HA(第3章ハック中のテーマ)
THE ARTIFICIAL HUMANITARIAN(COM_Zのテーマ)

MINDHACK : ウニの犬のシャツの進化

MINDHACKの公式SUZURIショップにて、こんなグッズが売っています。

ウニの犬

可愛らしいワンちゃんのイラストですね。普段使いにもピッタリな、ユルくてオシャレな絵のTシャツです。しかし、最近MINDHACKを知ってくださった人の中にはこうお思いの方もいることでしょう。
このTシャツのどこがMINDHACKグッズなの?
なんでウニなの?

順を追ってご説明します。

 

今さら聞けない!ウニの犬とは?

①2021年、ブログにて「MINDHACKお絵描きチェック」を実施

MINDHACKの登場キャラクターたちに、抜き打ちで「犬の絵」を描いてもらう企画をおこないました。そこで、ウニことユーニッドが描いた犬の絵がこちら。

個性的で可愛いイラストですね。この絵が、(主に開発チーム内で)大好評を博しました。

 

②2022年、開発チーム内でウニの犬のTシャツがプレゼントされる

上記のイラストがあまりにも可愛かったため、開発メンバーの誕生日に、ウニの犬のシャツをプリントしたTシャツをプレゼントしました。このときのTシャツは工場で生産してもらったものです。

この様子をツイートしたところ、ユーザーの方から「このTシャツは販売しないんですか?」とお問合せをいただきました。そして……

 

③SUZURIでウニの犬のシャツが販売される

めでたくSUZURIにてウニの犬のシャツの取り扱いが開始され、現在のようにウニの犬のシャツを皆さんのお手元で楽しんでいただけるようになりました。数年前にリリースしたアパレルですが、今でもMINDHACKのリアルイベントでウニの犬のシャツを着てご来場いただける方がいらっしゃり、チーム一同大変嬉しく思っております。よかったなあ!

めでたしめでたし………

 

…………………いや。

 

いや、まだやりたいことがあるぞ。

 

こちらの漫画をご覧ください。ウニの犬のシャツ制作記念として2022年に公開された、Bloody Paellaの特別漫画です。

(フルバージョンはこちら)

ご覧の通り、フジツボがウニの犬のシャツを制作していますね……シルクスクリーンで

 

やっぱ欲しいよなあ、シルクスクリーンで!?

 

 

 

ウオオオオオオオ!!!!!

〜SURUTOCO (東京・早稲田)〜

SURUTOCOは株式会社JAMが運営するシルクスクリーンの作業場です。はじめての方でも気軽にシルクスクリーンでご自身のデザインを製版し、紙や布にその場で印刷できるスペースです。

 

シルクスクリーンの仕組みはとっても簡単! まずは、SURUTOCOさんが用意してくれる枠に特別なシートを貼ります。

一見ただの半透明なフィルムですが、実はこのシートは2層構造。網目状のメッシュの上に、コーティングが施されています。そして下絵に沿ってコーティングを溶かし、イラストの部分だけが網目状となった「版」を作成。

このイラストの上にインクを塗ることで、絵の部分だけが微細な網目の穴を通してインクを透過し、イラストと同じように印刷ができるというわけです!

 

シルクスクリーンの醍醐味は、何といってもインクを塗り、版を上げるまでのドキドキ感。きちんと印刷はできているのか……果たして!

 

ジャジャン!

できました。これぞ真・ウニの犬のシャツ。シルクスクリーンで刷った、正真正銘の一点もののTシャツです。スペシャル仕様ということで、ウニをイメージしたパープルカラーで印刷しました。まさにイメージ通り。世界に一つだけの特別なグッズですね!

SURUTOCOさんにはMINDHACK開発チームの3人で押しかけ、ウニの犬のシャツ以外にもたくさん……本当にたくさんのグッズを制作させてもらいました。やりたい放題の初心者3人を至極丁寧に、完璧にアテンドしてくださったSURUTOCOのスタッフさんには頭が上がりません。ありがとうございました!

ちなみにシルクスクリーン版・ウニの犬のシャツをはじめ、上記写真のシルクスクリーングッズを一般販売する予定はありません! イベントで開発チームが使っているのを見て、存分に羨ましがってくださいね!というわけで、開発チームの春のお出かけ日記でした。

MINDHACK : COMITIA148出展予告

MINDHACKは5月26日(日)COMITIA148に出展します!!

 

 

 

COMITIAってなあに?

COMITIA148は、日本の東京ビッグサイトで開催される同人イベントです。ファンアートではなく、オリジナルの漫画やイラスト、小説といった作品が頒布されるのが特徴です。MINDHACK開発チームも2023年のCOMITIA145に出展し、COM_Zとシノのスピンオフ漫画『Noetic Zoetic』を頒布しました(当時のレポート記事はこちら)。

 

このたび、MINDHACK開発チームがふたたびCOMITIAへ出張します! ということは当然……出るぞ! 新しいスピンオフ漫画が! 今回の記事では、5月に頒布予定のスピンオフ漫画の内容をちょっとだけご紹介します。

 

1. 中堅さんの過去について

 

ホットフィックス隊における新米隊員の先輩、中堅隊員。MINDHACK本編第4章でちらりと登場するほか、スピンオフ漫画『がんばれ!HOTFIX』でも活躍しています。

いつも穏やか、冷静沈着で頼れる中堅さん。そんな中堅さんの若かりし日、ホットフィックス隊に入る前はどんな生活を送っていたのか? そんな疑問に少しだけお答えする漫画になる予定です。

 

何やら、凍結災害の近辺で危険な仕事に就いていたようです。中堅さんの身に迫る危機! 一体どうなる!?

 

キャラクターデザインを検討中のラフ。マスクを付けたこの人物は一体何者なのか!?

 

今でこそ温厚な中堅さんも、若かりし日はちょっぴり短気だったというウワサ?

 

ぜひ本編をお楽しみにお待ちください!

 

②アサリの過去について

ユーニッド率いるギャング団、ブラッディパエリアのメンバーの1人であるアサリ。薬を調合するのが得意で、かつて中毒性のある薬を売りさばいた罪で故郷の国を追われた過去があります。今回は、そんなアサリが祖国にいたころの様子を4ページの漫画でお届け! ブラッディパエリアとは違う、ふるさとでのアサリの悠々自適な(?)生活を垣間見ることができます。

 

こちらも続報をお待ちください!

 

 

このほか、イベントではこれまでにリリースしたグッズも一部頒布予定です! また、スピンオフ漫画は後日通販などでオンライン頒布する予定もありますので、現地に来られない方も安心してくださいね。(Oversea shipping would be available, too!)

イベントの詳しい情報は、当落が発表され出展が確定したのちに改めてお知らせします。今後もどうぞチェケラ~~!