MINDHACK : ヒューゴのカクテル

2月、MINDHACK開発チームは超スピードで稼働していた!

迫る3月2日(日)のアップデート!
加速していく制作ペース!
ゾーンに突入するスタッフ!

3名のメンバーが限界の向こう側を見たとき……!

開発チームの誰かが言った。

 

お酒……飲みたくない?

 

というわけで、Barに行ってきました。

今回訪ねたのは、東京・西荻窪に位置するバー「inf」さん。このお店は創作をする人中心に人気を集める、知る人ぞ知るスポットです。最大の特徴は「コンセプトカクテル」というサービス。オーダーシートに所定の情報を記載すると、特定のキャラクターをモチーフとしたカクテルを作ってくれます。

今回の我々の目的はただ1つ。第5章の主役キャラクター、ヒューゴをイメージしたカクテルが飲みたい! 飲んでアップデートに向けたやる気とかそれをアレしたい!

 

 

ということで、指定されたオーダーシートにヒューゴの情報を書き込みました。その内容をここで大公開! ……したいのですが、残念ながら第5章のネタバレオンパレードなので、一部伏せ字にしてお送りします。

名前:
パトリック・ヒューゴ

性別・年齢:
男性・40代?

身長・体格:
165cm
太くてもったりした宇宙服を着ている
手がクリームパンみたい

イメージカラー:
ターコイズブルー、オレンジ

イメージモチーフ:
宇宙飛行士、[ネタバレ]

性格:
思慮深く前向き、タフで家族思い[ネタバレ]。

好きなところ:
体格がもちもちで手がクリームパンみたいなところ。
[ネタバレ]なところ。
優しくて前向きで明るいけど、儚げなところ。

ネタバレばかりで全然読めないじゃねえか! とお思いの皆さん、ご安心ください。ネタバレ事項も全て汲み取ったカクテルが登場します。お酒の内容から本編のストーリーを推測してみよう!

ジャーーーーーン。

ひゅ、ヒューゴだ!
この丸みを帯びたグラスと鮮やかなブルー&オレンジ。これだけでもヒューゴのイメージがバッチリ汲み取られています! しかもこのグラス……なんと虹色にキラキラ光る!

これが宇宙……ビューティフル・ギャラクシー……

バーテンさんによると、カクテル上部のベースとなったのは「ヒプノティック」というブランデーベースのフルーツリキュール。甘めのフルーティな味わいながらもブランデーの苦みやハーブティーの香りが織り混ざり、ヒューゴの複雑性を表現しているそうです。

下の層はバニラの花のシロップを使っており、その甘みから家族思いな一面や家族との思い出を表現してくださったとのこと。しかし、バニラの花は1日で枯れてしまう存在だとか……。

それでは実際にかき混ぜて飲んでみましょう! マドラーもおしゃれな形だ!

実際に飲んでみると、バニラの甘みが確かに口当たり良い! のですが、その味わいがミントの香りでかき消されてしまい、なんだか物悲しさを感じる一杯でした。うーん、サイエンスフィクション。

改めて、バーテンさんに完璧にヒューゴのイメージを汲み取っていただき、しかも美味しい一杯でした。ありがとうございました!

落書きコーナーに描かせていただいたイラスト。

さて、今回のカクテルの内容は第5章のヒントになったでしょうか? 実際に遊んでからこの記事を読み返すと、また新たな発見があるかもしれませんよ。新章アップデートは3月2日(日)予定。どうぞお楽しみに!

 

ちなみにヒューゴはバーというよりパブが好きで、ギネスビールとアイリッシュコーヒーが好きだったりします。

番外編 : FREEZIAご紹介

こんばんは、ササン三です。MINDHACKではサブシナリオと広報を担当しています。
みなさま、3月8日(土)〜9日(日)のご予定は空けていただいていますか? そう、この日は東京・吉祥寺でおこなわれるインディーゲームイベントTOKYO INDIE GAMES SUMMITの開催日! MINDHACKも出展ブースとして参加し、最新の第5章体験版や限定グッズをご用意する予定。詳しい出展情報はこちらの記事をチェックしてくださいね!

 

なんですけど、もう1つあるんですよ……謎のブースが。一体何のゲームが!? MINDHACKと何の関係があるというんだ!?

 

そのゲームとは、『FREEZIA』。人類の冷凍睡眠を管理するパズルアクションゲームです。実はこちら、わたくしササン三がMINDHACKとは別に個人で開発したゲームになります。今回ご縁をいただいてMINDHACKと同時に出展させてもらえるようになりました。やったー!
というわけで会場で「誰だお前は!」とならないためにも、今回は拙作FREEZIAのご紹介をさせてください。

 

FREEZIAの主人公は人工知能「フリージア」。荒廃した地球の再生を待つために、人類の冷凍睡眠を管理することになります。実際の管理画面がこちら。

 

何じゃこりゃ? 目の前に並んでいる3つのゲージは、それぞれ冷凍睡眠ポッドの温度を示しています。画面中央の水平なラインが、冷凍睡眠ポッドの温度を「安定化」できる基準の線です。プレイヤーの仕事は、3つの冷凍睡眠ポッドの温度を中央に揃えて安定化させることです。

 

ちょちょいのちょいっと。

 

あれあれ? 何だか随分と簡単そうな話じゃありませんか? と思ったそこのあなた。話はそう単純ではありません。冷凍睡眠を管理しなくてはならないポッドは大量にあります。そこでフリージアは、それぞれの冷凍睡眠ポッドを6秒サイクルで安定化していかないといけないのです! ちょっとモタついたりすると、冷凍睡眠ポッドのなかの人間が凍死したり、溶けちゃったり、エラいことに。あまり失敗が重なると……大変なことになるかも。

 

あーあーあー。

 

これだけでなく、ゲームを進めるとより手強いギミックが登場する場面も。作中にはアドベンチャーパートもあり、フリージアを取り巻く人々の思惑や人類の未来が描かれます。人々に安寧と秩序をもたらすため、頑張れフリージア! 負けるなフリージア!

 

ここまでの説明を聞いて、「何か聞き覚えがあるな」と思った方は鋭い。実はFREEZIAは、2024年にプロトタイプ版が公開されていました。対して今回リリースされるのは、いわば「完全版」。全体のレベルデザインが見直されたほか、英語・簡体字・繁体字版が収録されます。さらに、クリア後のやりこみモードも搭載! いちどプレイしたぞという方も、ぜひ装い新たになったFREEZIAをプレイしていただければ幸いです。ご興味のある方はSteamページからウィッシュリストに入れていただけると、非常に、本当に、励みになります。

会場では、ウィッシュリスト追加でプレゼントする予定のキラキラステッカーや、500円で頒布予定のアクリルキーホルダーなど、お土産もご用意します。ぜひこの機に遊びに来てくださいね。
というわけでササン三の個人作品の宣伝はここまで。MINDHACK公式ブログの場をお貸しいただき、ありがとうございました。ここまで読んでくださった方へのささやかなお礼として、最後にきっと得する情報をお伝えしたいと思います。

 

 

 

吉祥寺・スペシャルおいしいお店情報!!

TOKYO INDIE GAMES SUMMITにお越しいただいたついでに、ぜひ立ち寄っていただきたいお店をご紹介します。

1.麺屋武蔵 虎洞

JR中央線吉祥寺駅北口より徒歩3分。見た目のガッツリ感に対して、スープはあっさりめでスルスル啜れる印象。ただしオプションでトッピングの角煮を自家製チャーシューソーセージ(虎のしっぽ)に置き換えられるなど、ヘビーにいきたい欲望にも寄り添ってくれるボリューミーな一杯。

2.Bubby’s 吉祥寺

アメリカンなダイナースタイルのハンバーガーショップ。自家製BBQポークサンドウィッチは、スモークされた豚肩ロースをカリカリのバンズで挟んだ至福の一品。サイドメニューのフライドポテトやコールスローも完成度が高く隙がない。スイーツ枠のヌテラパンケーキは、一皿でシェア必須のわんぱくサイズ。

3.VILLAGE VANGUARD DINER

Bubby’s 吉祥寺と双璧をなす吉祥寺ダイナーの片割れ。ツヤツヤのバンズに挟まれた極厚のパティは、きめ細やかな肉汁の滴る絶品。そして絶対に頼んでほしいのが、サイドメニューの「手割りポテト」。ゴロゴロに割ったジャガイモをフライした一品だが、意味が分からないほど美味い。家で食いたい。

4. The Daps Famous Hood Joint

実はVILLAGE VANGUARD DINERのお隣にあるサンドウィッチ屋さん。店内に入るとニューヨーク現地のような異空間が広がり、さらに奥にはタクティクスオウガみたいな空間が用意されている(画像参照)。サブウェイが3回地獄に落ちたみたいな肉とチーズの暴力的な欲望の味が魅力。

以上、ぜひ吉祥寺を楽しんでくれよな! 

 

それでは。

クラウドセーブ対応のお知らせ

【マインドハッカーの皆様へ】

いつもMINDHACKを楽しんでくださってありがとうございます! 開発もろもろとメインシナリオ担当の紅狐です。
日に日に春めき第5章のアップデート予定日と節分と確定申告が近づいてきていますが、いかがおすごしでしょうか。
本日は便利機能のお知らせです。

MINDHACKはSteamクラウドセーブ機能に対応します。
この機能は3月2日の第5章アップデートと同時に提供を開始する予定です。

このクラウドセーブ対応は、皆様から頂いていたご要望にお応えするものになります。リクエストを送ってくださった皆様、ありがとうございました!

 

・Steamクラウドセーブ機能とは

クラウドセーブ機能とは、セーブデータをSteam上のクラウドに保存する仕組みです。
これにより、複数の端末(パソコン)でMINDHACKをプレイしても、セーブデータが自動的に同期されます。
例えば……
端末(パソコン)Aで第1章・第2章を遊んだ後、端末B(パソコン)でその続きから第3章・第4章……と遊べる、というわけです。
Windows-Mac間でもセーブデータを共有することができます。

クラウド、すてきな響き。
クラウド、なんて便利なんだ。
クラウドセーブがあればあっちでハックしてこっちでハックしてまたあっちでハックして、いろんなところでマインドハックし放題。やったね!

クラウドセーブのデータは、バックアップとしても使用できます。
たとえば、もし今MINDHACKを遊ぶために使っている端末が急に壊れたり、突然自我に目覚めて精神について知る旅に出たり、人類に反旗を翻し世界征服を企みだしたりしても大丈夫。
新しいパソコンを用意して、そこにSteamをダウンロードすればMINDHACKの続きが遊べます。よかったね!

ただし、この機能にともなって、いくつか大きな注意点があります。
セーブデータの取り扱いに関わるものなので、今回ブログでご説明させていただく次第です。

 

——

 

【複数の端末(パソコン)を使ってMINDHACKをプレイしている皆様は、以下をご確認ください】

*セーブデータの統合

・クラウドセーブは、複数環境のセーブデータを統合する機能です。
端末Aと端末Bのセーブデータを別々に持っている場合、それらが1つに合わさります。

そのため、『これまで既にMINDHACKを遊んだことがあるPC』が2台以上ある場合は、どちらかのセーブファイルが上書きされることが予想されます。

「こっちのパソコンとあっちのパソコンでお気に入りのシーンを保存して分けてあるんだ~♪」という場合は、特に取り扱いにご注意ください。

*セーブデータの競合

・クラウドに保存されるセーブデータは、基本的に『保存された日付が最も新しいもの』になります。

ただし、特殊な状況下では「セーブデータの競合」が起きる場合があります。たとえば、「端末がインターネットに繋がっていないときに新しいセーブデータを作成した」場合などに起こります。

「競合」とは、クラウドに保存されているデータと、ローカル(自分の端末)に保存されているデータで中身がぶつかりあい、Steamのセーブデータ管理機能が「どっちが新しいセーブデータかわかんないよ!」と混乱している状態です。

競合が起きた場合はこのようなダイアログが表示され、どちらを保存するか選ぶことができます。

知らない画面が出てなんか怖いですが、おどかしているわけではないのでご安心ください。

この場合、選んだほうが最新のセーブファイルとしてクラウド上に保持され、選ばなかったほうは破棄されます。セーブファイルの日付を見て、どちらが残したいセーブデータかご確認ください。

 

*同一端末内のセーブデータ

・1台の端末(パソコン)のみでゲームを遊んでいたかたに対しては、大きな影響は発生しない見込みです。
ただし、クラウドセーブはSteam上の機能であるため、『同じ端末(パソコン)に入っているMINDHACKのセーブファイル』にも影響がある可能性があります。
家族や同居人と一緒に遊んでいる場合はご注意ください。

 

クラウドセーブを行うタイミング

皆様のお手元では、3月2日以降にゲームをプレイすると自動的にセーブファイルがクラウドにアップロードされはじめる形になります。

対応しているかどうかは、Steamの「プレイ」ボタン横にアイコンが表示されているのが目印です。

また、細かい点としては
・クラウドにセーブファイルを送信するタイミングは、ゲームのアプリケーションを終了したとき
・クラウドからセーブファイルをダウンロードするタイミングは、ゲームのアプリケーションを開始したとき
となります。

クラウドとファイルをやりとりしている時は、上記のアイコンを見ると現在の状態がわかります。

 

 

以上、クラウドセーブについてのお知らせでした。

いよいよ第5章アップデートの予定日まであと一カ月。
クラウドの夢と希望と3月2日に向けて、今日も、明日も、明後日も、しあさっても、どこまでもマインドハック!

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

MINDHACK : アーティスト紹介 – こむぎさん

先週お伝えした通り、MINDHACKは2025年3月8日(土)〜9日(日)のTOKYO INDIE GAMES SUMMITに出展予定! 目玉の1つとして、イラストレーターのこむぎさんとMINDHACKのコラボステッカーを再販します。

グッズを手に取る前に、こむぎさんのことをもっと知りたい? そうでしょうそうでしょう。今回は、MINDHACKがお世話になりまくっているこむぎさんの活動をご紹介!

 

こむぎさんは国内で活躍するイラストレーター。レトロでポップな絵柄を中心に、人外や女の子のイラストを手がけています。イラストだけでなく、グッズの企画・デザインも得意としており、さまざまなアーティストさんとコラボレーションしています。

 

こむぎさんは以前からMINDHACKの存在を知ってくださっており、コミティアなどでの活動を通じて開発スタッフの1人と知り合いになりました。そしてスタッフがチーム内ミーティングにこむぎさんグッズのトートバッグを持っていったところ、「何その絵、可愛い!」「MINDHACKのこと知ってくれてるらしいよ」「マジで? じゃあ依頼だ!」と勢いでコラボレーションをご依頼することに……。ご快諾いただき、チーム一同頭が上がりません。

こむぎさんにご依頼したイラストといえば、2024年のスプリングセールイラストも忘れられませんね。何せこむぎさんはジャンクフードマスター(勝手に命名)。ハッキーズが食べるピザを、とろける美味しさで仕上げてくださりました。

※こちらのセール日程は2024年のものです

 

さて、先週からブログをご覧になっている皆さんは気になっていることがあるのではないでしょうか。そう、TOKYO INDIE GAMES SUMMITで初売り予定の、新作ステッカー! 先週はもったいぶってチラ見せしていましたが、今週は満を持してお披露目します。まずはこちら!

ヒューゴのでっかいステッカーです! 第5章リリース記念ということで、豪華に盛り上げていただきました。これまでにもブログなどでもお見せしてきた、ヒューゴに関する要素がさまざまに散りばめられています。実際に第5章を遊んでから見ると、また印象が変わるかも?

続いてはこちら。

ヤマムラ兄妹、初のタッグでステッカー化です! こむぎさんの描くスレンダーなキャラクターがカッコいいので、MINDHACKのシュッとした担当(?)をご依頼してみました。本編第4章までをクリアしていると、グッとくる要素が詰め込まれているのではないでしょうか。

これらの新ステッカーは、10cm四方のBIGなサイズでお届けします。ぜひ目立つところに貼って、日常をレトロポップに染め上げてくださいね。

 

こむぎさんには、今後もさまざまなかたちでコラボレーションをお願いしています。どうぞお楽しみに!

MINDHACK : TOKYO INDIE GAMES SUMMIT出展のお知らせ

2025年3月8日(土)〜9日(日)
TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025にMINDHACK出展決定!

MINDHACKが久々にゲームイベントに出展いたします!

今回参加するのは、株式会社Phoenixxさんが主催するTOKYO INDIE GAME SUMMIT 2025。これまでに2回開催されており、2024年の開催時は9000人の来場者が訪れた一大イベントです。会場は東京・吉祥寺! ああ、カルチャーの街・吉祥寺。住みやすい街・吉祥寺。ぜひ街中散歩も兼ねてお越しいただきたいところですね。

ところで3月頭って、なにかもう1つ大きなイベントがありませんでしたっけ? そう……3月2日(日)はMINDHACK第5章のアップデート配信日!! そんなわけで、3月8日(土)〜9日(日)のイベントでは第5章の冒頭シーンをご試遊いただけます。もちろんいつもの第1章もプレイ可能なので、お好みの章を選んで遊んでみてくださいね!

そしてイベントといえば、グッズ販売! 今回も、TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025に合わせて物販をご用意する予定です。

1. 大発売!ヒューゴのアクリルキーホルダー

歴代キャラクターたちがデフォルメイラストで描かれてきたアクリルキーホルダーのラインナップに、ヒューゴも加わります! 今回もイラストを手がけてくれたのは、MINDHACKの頼れる助っ人・小田ハルカさんです。無重力にふわふわ漂うヒューゴをカバンにつけたら、気分はもうアストロノートだ!

 

2.大好評!MINDHACK×こむぎさんコラボステッカー再販決定!

2024年に実現した、イラストレーターこむぎさんとMINDHACKのコラボステッカー。完売してしまった本品が、イベントでまさかの復活です! 枚数に限りがあるので、前回買い逃してしまった人もおかわりしたい人も、お求めの際はお早めに!

 

3.大爆誕!MINDHACK×こむぎさんステッカーSPECIALバージョン!

さらに、こむぎさんからもっと嬉しいプレゼントが! 今回のイベントのために描き下ろされた、特別なイラストのステッカーが販売されます! その絵柄をここではチラ見せ。どうぞ!

この漆黒の顔をもつ人物はいったい誰なんだ……!? そりゃあ3月に第5章配信ですからね。おニューなステッカーで盛大にお祝いしますよ!

さらにもう1枚あります。ババン!

見覚えのある顔の2人、いったい誰ムラ兄妹なんだ……!? 特に第5章とは関係ないんですが、めでたいのでステッカーが出ます。よしなに。

気になるステッカーの全貌は、なんと来週お届けします。このほか、過去に頒布した同人誌などもお持ちする予定。春はMINDHACKブースでウキウキショッピン!

 

以上、お知らせでした。TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025は2025年3月8日(土)〜9日(日)、東京・吉祥寺にて! ご都合の合う方はぜひ、吉祥寺に遊びにきてくださいね〜!

MINDHACK : グッズ紹介 with サポート隊員&ベテラン隊員

皆さん、VODKAdemo?ストアはチェックしていますか? こちらのショップでは、MINDHACKに関するグッズが盛りだくさん! 日常で使えるイケてる雑貨から、キャラクターの情報を深掘りしたスピンオフ漫画/小説まで、幅広い品物をご用意しています。

とはいえ、「MINDHACKのことを最近知ったばかりだから、どれが何やら分からない……」という方もいらっしゃるかと思います。というわけで、今回はスペシャルゲストにグッズ紹介をしてもらいましょう! どうぞ。

 

サポート隊員(左)
「おっす! みんな、ちゃんと飯食ってるか? 本日の司会はご存じ、この俺と先輩だ!」

ベテラン隊員(右)
「待て、よう見てみい。皆『誰じゃこいつ』っちゅう顔しとるぞ」

サポート隊員
「あー? よく聞いとけよ、俺は名もなきホットフィックス隊員! そして先輩は、あの伝説のベテラン隊員だ! 御託はいいからとにかく俺たちの宣伝文句を聞いていけッ!!」

 

※彼らはMINDHACK第5章に登場するホットフィックス隊員たちです。

 

目次

普段使いにピッタリ!イケてる雑貨たち

あのキャラクターをお手元に!アクリルキーホルダー&ステッカー集

本編の裏話が見られる!?もりもりスピンオフ作品

まだまだあるぞ!SUZURIで売ってるアパレルアイテムたち

普段使いにピッタリ!イケてる雑貨たち

MINDHACKステッカーセット

サポート隊員
「まずは定番商品だ! ゲームロゴとお花マークがセットになったステッカーだぜ。ロッカーとかに貼って自然にマインドハッカーアピールができるぞ」

ベテラン隊員
「こいつを貼ってるやつがおったら一目瞭然でマインドハッカーじゃな」

サポート隊員
「俺も備品の工具とかに貼っちゃおっかなー」

 

MINDHACK×くくOさんドーナツシール

 

サポート隊員
「イラストレーターのくくOさんとのコラボ商品だ。MINDHACKのキャラクターがドーナツになったぞ。うまそ~」

ベテラン隊員
「2枚組じゃから、好きなキャラクターがどんなドーナツになってるか探してみるといいぞ。この若造はいないけどな」

サポート隊員
「俺もなりてえよドーナツに!」

 

アサリのおくしゅり手帳

サポート隊員
「スピンオフ漫画Bloody Paellaの登場人物『アサリ』がモチーフのおくすり手帳だ。漫画じゃなくて手帳だから注意な!」

ベテラン隊員
「その代わり、薬局でも実際に使えるぞ。印刷も何だか味わいがあるな」

サポート隊員
「なんか紙がガサガサしててレトロなんだよなー。実物を見た方が伝わると思うぜ」

 

MINDHACKクリアファイル

サポート隊員
「A4サイズのクリアファイルだ。このクリアファイルに入ったものは誰でもマインドハックを受けられる特別仕様だぜ」

ベテラン隊員
「汚れた書類もここに入れておけばキラキラになるかもしれんな」

サポート隊員
「えっ、そうなの!? ……なんだよー、嘘かよ」

 

MINDHACK×こむぎさんトートバッグ

サポート隊員
「イラストレーターのこむぎさんとコラボして制作したトートバッグだ! サイズはB4サイズの紙が縦に入るデカめの大きさだぜ。作戦資料をまとめるのにぴったりだな!」

ベテラン隊員
「720ml瓶も余裕で入りそうじゃな」

サポート隊員
「持ち歩くなよ、酒瓶を」

 

MINDHACKピンバッジ

サポート隊員
「サイズ20mmのピンバッジが3個も入ってるぜ! 重みがあってなんかアレだな、高級だな!」

ベテラン隊員
「おい、触る前に手拭いたか?」

サポート隊員
「いやもー油でギットギト!」

ベテラン隊員
「おい」

 

あのキャラクターをお手元に!アクリルキーホルダー&ステッカー集

MINDHACKアクリルキーホルダー
ユーニッド・イーヴリッグ・先生・隊長・新米隊員

サポート隊員
「MINDHACKのキャラクターが3cmくらいのアクリルキーホルダーになったぞ。俺のオススメはやっぱり隊長かなー!」

ベテラン隊員
「本編の作画にも携わってる小田ハルカさんのイラストじゃから、練度が違うな。練度が」

サポート隊員
「あ! ていうか新人くんもアクキーになってるじゃん! ずりーぞ、このこの!」

 

MINDHACKアクリルキーホルダー 第2弾
COM_Z・シノ・ユーニッド(ハック後)

サポート隊員
「こっちは第3章以降のキャラクターのアクリルキーホルダーだな。おっ、ウニがいるじゃん」

ベテラン隊員
「あいつもなかなか頑張っとるようじゃないか」

サポート隊員
「新人くんのアクキーと並べてやろーっと」

 

Bloody Paella アクリルキーホルダー
ユーニッド・フジツボ・カメノテ・魚骨・ヒドラ・アサリ・クラゲ・エイ

サポート隊員
「スピンオフ漫画Bloody Paellaの登場人物がアクリルキーホルダーになってるぜ。いいなー」

ベテラン隊員
「何じゃ、ドーナツの次はアクリルキーホルダーになりたいのか?」

サポート隊員
「っていうか、グッズになってチヤホヤされたいの!」

 

Bloody Paella ホワイトステッカー
Bloody Paella クリアステッカー
ユーニッド・フジツボ・カメノテ・魚骨・ヒドラ・アサリ・クラゲ・エイ

サポート隊員
「こっちも反社会的勢力ブラッディパエリアのグッズだ。地の色が白い方とクリアな方で値段が違うから気を付けろよ!」

ベテラン隊員
「お前はどっちが欲しいんじゃ?」

サポート隊員
「ホワイトかな。ホットフィックス隊の備品って黒っぽいやつ多いし」

 

MINDHACKゾン魚ちゃんアクリルキーホルダー

サポート隊員
「なんじゃこりゃ」

ベテラン隊員
「ブログ上特別企画『ブラックサンシャイン・オブ・ザ・デッド-THE MOVIE-』でユーニッドが着てたTシャツをモチーフにしたアクキーじゃな」

サポート隊員
「マニアックすぎじゃね?」

 

本編の裏話が見られる!?もりもりスピンオフ作品

ブラックボックス
A5サイズ/全年齢/全34P(本30P)

MINDHACK第2章でマインドハック施設に送られてきた更生対象、イーヴリッグ。その犯行は残忍にして世間を震撼させるに十分なものだった。彼を凶行に至らせた原因とは何だったのか、1人のジャーナリストが迫るドキュメンタリー風小説。

 

サポート隊員
「こいつは漫画じゃなくて小説だから注意な。本編では描かれなかった、第2章更生対象イーヴリッグに関する情報が分かるとか、分からないとか?」

ベテラン隊員
「意外なキャラクター同士のやりとりも見どころの1つじゃな」

サポート隊員
「あ、一応MINDHACK第4章までのネタバレを含むから注意な!」

 

Noetic Zoetic
電子書籍/全年齢/全46P(本42P)

第3章更生対象シノと第4章更生対象COM_Zが一緒に暮らしていたころを描いた番外編漫画。2人が仮想空間の中に作られた海へ出かける日常譚。残虐な描写と暴力的な表現を含むのでご注意ください。

 

サポート隊員
「これは、MINDHACK第4章までの話を知ってれば安心して読める漫画だな」

ベテラン隊員
「それと、この漫画だけは電子書籍のみの販売じゃから注意じゃぞ」

サポート隊員
「あとあと、バイオレンス描写があるから心臓の弱い人は注意な!」

 

隣の蟻
A5サイズ/全年齢/全16P(本12P)

MINDHACK第3章更生対象シノが人間だった時代、旧ホットフィックス隊に所属していたころの一コマを切り取ったほのぼの漫画。

サポート隊員
「これはおやつサイズの本だな。ちょっとした小話の漫画だから、息抜き程度に読んでもらいたいぜ」

ベテラン隊員
「説明がないと難しい、上級者向けの漫画じゃけどな」

サポート隊員
「第3章の更生対象のことを知り尽くしていて、その過去についても深掘りしたいマニア向けの1冊だぜ」

 

SCAVENGERS IN THE RAIN
A5サイズ/全年齢/全52P(本48P)

MINDHACK第4章でちらりと登場するサブキャラクター、ホットフィックス隊の中堅隊員。そんな彼にも語るべき過去があるのだ。ホットフィックス隊にやってくる前を描いた過去のスピンオフ漫画。

 

サポート隊員
「いよっっっ!! 待ってましたっっっ!! この本はだなー、第4章に一瞬だけ登場するチョイ役こと中堅隊員の青春時代を描いた感動一大巨編だぜ!! だっはっはっは」

 

中堅隊員
「ちょっと」

サポート隊員
「おわあ!? いたの!?!?」

中堅隊員
「いいからちょっと、表出ろ」

サポート隊員
「ごめんって! ウワ―――――ちょっと助けて先輩!!!」

ベテラン隊員
「達者でな」

 

まだまだあるぞ!SUZURIで売ってるアパレルアイテムたち

サポート隊員
「こっからは、BOOTHじゃなくて別館のSUZURIで売ってるもんを紹介していくぜ!」

ベテラン隊員
「それぞれのデザインごとに紹介してくぞ。各種Tシャツやらバッグやらがあるから、詳細は実際のストアで確認してくれ」

 

Bloody Paella

サポート隊員
「さっきアクキーとかステッカーを紹介したBloody Paellaの絵がTシャツとかになってるぜ。こういうのブラッディパエリアのマネーロンダリングに使われてないか? 大丈夫か?」

ベテラン隊員
「SUZURIで得た収入は全額MINDHACKの開発資金に充てとるから安心しろ」

サポート隊員
「よかったー。みんな、安心してSUZURIで買い物してくれよな!」

 

ウニの犬


サポート隊員
「なんかユルい絵だな。誰が描いたの? え? ギャングのボスが? うっそだあ!」

ベテラン隊員
「なかなか愛嬌のある絵じゃないか。右側の犬とかお前に似とるぞ」

サポート隊員
「誰が犬じゃい!」

 

ゾン魚ちゃん

サポート隊員
「あっ、これさっきも見たやつじゃん。確かにじっくり見てると、ミョーに可愛げのある顔してるんだよなー」

ベテラン隊員
「このTシャツを着ると『ブラックサンシャイン・オブ・ザ・デッド-THE MOVIE-』を完全再現できる優れモノじゃぞ」

サポート隊員
「何だよ先輩、その映画のファンなのかよ」

 

かつおぶしのTシャツ

サポート隊員
「えっ……何?」

ベテラン隊員
「スピンオフ漫画Bloody Paellaに登場するライバル組織、デスブイヨンの構成員『鰹節』を描いたデザインじゃ」

サポート隊員
「何でそんな詳しいの?」

 

君という慈しみの翼に捧げる100本のバラTシャツ

サポート隊員
「イーヴリッグをモチーフにしたTシャツらしいんだけど、これは、どういうこと? なにこのタイトル?」

ベテラン隊員
「よく分からんが、こういう経緯で制作されたTシャツのようじゃぞ」

サポート隊員
「デザイナーはお金に困ってるの……?」

ホットフィックス隊ロゴマーク【白】

ホットフィックス隊ロゴマーク【黒】

 

サポート隊員
キタ――――――――――! カッケ――――――――――!! はい、大勝利!! もう皆さん、これを買っておけば問題ありません! 全人類買え!!」

ベテラン隊員
「俺たちホットフィックス隊のシンボルをテーマにしたデザインじゃ。黒バージョンと白バージョンの好きな方を選ぶといい」

サポート隊員
「というわけで今日の宣伝は以上! これを買えば万事解決です。みんな、よろしくな!!」

中堅隊員
「君、自分のお仕事が大好きなんだねえ……」

 

 

サポート隊員
「あ――――――疲れた! 改めて見るとすげえ量のグッズだな!」

ベテラン隊員
「今日紹介したグッズはBOOTHのVODKAdemo?ストアSUZURIで買えるぞ。改めてチェックしてみてくれ」

サポート隊員
「一仕事終えたことだし、お前らこれから飲みに行くぞ!」

中堅隊員
「え、俺も? いや、まあ、行くけど……」

サポート隊員
「つーか、お前! 来てたなら手伝えし!!」

 

以上となります。お気に入りのお品物は見つかりましたか? 数に限りがあるものも多いので、欲しいグッズがあればぜひお求めください! それでは。

新年のご挨拶(2025)

はっ………………新年、開けてる―――――!!

 

明けましておめでとうございます。MINDHACK開発チーム、VODKAdemo?でございます。皆さん、お正月はいかがお過ごしでしたか? 我々は酒を飲んだり、鍋をしたり、思い思いに羽を伸ばしていました。新年一発目は毎年恒例、スタッフからのご挨拶を掲載します。こんなタイミングくらいしかメッセージをお届けする機会がないので、よければお付き合いください。

 

・ホでヴより(アート担当スタッフ)

あけましておめでとうございます!
去年の暮れにですね、かき揚げを作ったんですよ。かき揚げね。てんぷらのやつ。
それが凄い失敗して「衣が付いたバラバラのべしょべしょした何か」になってしまいました。(味は美味しかったです)
めちゃくちゃ悔しいので今年はかき揚げを練習しようかな。かき揚げってなんかお惣菜とかで普通に置いてるけど作ってる人マジでめっちゃ凄いよ……
そういう風に、サラッと置いてあるものって結構凄いものだったりしますよね。かき揚げ職人に思いを馳せます。
後は、blenderを触って3Dを作ってみたりしてました。
絵のアタリとして使う素材を自分で作れたら大変助かるので、その練習として。
それは上手くいきました!超分かり易い解説上げてくれてる人全員にド感謝!!!色も付けてみたけどちゃんと反映されて嬉しい!!
先ずは腰据えて素材。ってぱっと見時間掛かるから飛ばしてさっさと描けばいーじゃん!って思うけど、結局素材作った方が安定するし早いんだよね。
これが締め切り近くて焦ってるとつい飛ばしちゃうんだよな~(そんでいらん苦労するし結局上手くいかない)
それをさあ、締め切り近いけど焦らず作れる人がさあ、早いし上手い人だったな……元気かな。元気だと良いなあ。良い人だったなあ。3D職人に思いを馳せます。
今年はそんな風に腰据えて素材。をやっていきたいと思います。
3月に出る5章、よろしくお願いいたします!!ヒューゴは……良いぞ!!!

 

・ササンより(サブシナリオ、広報担当スタッフ)

明けましておめでとうございます。
サブシナリオ、広報、ほがらか笑顔のササン三です。

新年早々ナマナマしい話で恐縮なんですが、いま現在進行形で喫緊の悩みがあります。それは、お絵描きスランプに陥ってしまったこと! 昨年の冬くらいから何となく筆が乗らなくなり、ささやかな落書きなんかも上手く描けなくなってしまいました。そういうわけで最近はなかなかコンテンツをお届けできず、歯がゆい思いをしております。本当はもっともっと動かしたいキャラクターたちがいるので、この状況を脱したらまた元気にイラストを発信していきたいですね。まあほら、スランプって成長の機会とも言うし。復活したら劇画調のユーニッドとか描いてるかもしれません。

それは置いといて今年の目標としては、3年後や5年後のVODKAdemo?を見据えた準備を進めていきたいなあと思っています。具体的には、将来は自分もプログラマーとして参加できるようにコーディングを勉強したりとか。MINDHACKはもちろん、今後も当分の間は我々の創作をお届けしていく予定なのでよろしくどうぞ!

でもまずは3月の第5章配信ということで。ネタバレ厳禁のいろんな仕掛けを用意しているので、もうしばらく楽しみにお待ちください。サブシナリオ担当としては、エクストラ資料にとても思い入れがあるのでぜひ全解禁して見てみてほしいです。それでは、今年も乞うご期待!

 

紅狐より(シナリオ、プログラム担当スタッフ)

新年あけましておめでとうございます、紅狐です。
去年は、人の目に見えるところ・見えないところ問わず常に全速前進フルスロットルで動き続けた一年でした。2025年はそのはたらきが結実して戻ってくる年になるとうれしいです。
3月2日はついにお待たせしていたMINDHACK第5章のお披露目!! 銀河のかなたに想いを馳せ、宇宙の神秘を垣間見ては奇声をあげ頭を抱え細部までこだわって作り上げましたので、このコズミック体験を皆様にも楽しく味わっていただけることを心から祈っています。

この春先の大イベントに向けて、年末年始は一旦エネルギーチャージ……ということで本を読んだりなんだりしています。MINDHACKという作品には開発チームの「こういうのいいなあ」が詰め込まれているのですが、その中には、このゲームを遊んでくださっている方々から見て『前の世代』から来た要素が多々あると思います。例えば紅狐は1960〜80年代くらいの海外SF小説が好きだったりとか。
自分の話に含まれているそういう要素が、今ここに出力された作品を通して自分より若い人たちに刺さることがあるなら、それってなんか離れた場所の星の光が長い時間をかけて地球に届くみたいだね〜とか思ったりしました。
過去から学び未来に生きていくぞ。今年も何卒よろしくお願いいたします。

 

以上、我々から皆さんに向けてささやかなお年賀でした。今年もはつらつハッキンハップで、皆様の心に刺さる作品をお届けできたらと思います。2025年もよろしくお願いいたします!

MINDHACK : COM_Zの大掃除

COM_Z
「シノちゃん! いつまで眠っているのかね!? ほら、起きた起きた!」

シノ
「……ぐ、ぎぃいッ……」

シノ
「かひゅっ……博士……貴様、またこの部屋に何か意味の分からんモノを仕舞い込んだな……!? ぜえ……不愉快だ……とっとと貴様ごと失せよ……!」

COM_Z
「あ。そうか、この部屋の容量が圧迫されるとシノちゃんが潰れてしまうのだったね。失敬失敬」

COM_Z
「でも……すまないね、シノちゃん。ワガハイにはどうしてあげることもできない。これは仕方のないことなのだよ。だって……なぜなら、今日は……

大 掃 除 だからねっ!」

 

シノ
「…………ハ? おえっ…………………煤払い(すすばらい)?」

COM_Z
「そうとも言うね! もう外の世界は年の暮れなのだ。この機に、仮想空間上にしまっていた不要なデータを削除してしまおうと思ってね。圧縮データを解凍していたのだよ。だからシノちゃん、もう少しの辛抱だ。ワガハイと一緒に、いるデータといらないデータの整理を手伝ってくれたまえ!」

シノ
「……また訳の分からぬことを……! この息苦しさが無くなるなら何でもいいわ、とっととせよ!」

COM_Z
「はい、じゃあまずデータ1個目〜」

 

COM_Z
「いらないかな?」

シノ
「いるだろう」

COM_Z
「え、なんで?」

シノ
「知らんのか。この手は捨てる部位などない魚ぞ。皮から肝から胃袋までまとめて鍋にでもせよ」

COM_Z
「シノちゃんがそう言うなら、とっておこうかあ」

 

COM_Z
「はい、次」

COM_Z
「いらないかな?」

シノ
「いるだろう」

COM_Z
「え、何で?」

シノ
「分からんのか? 敵に殺意を悟られぬようにするには何が必要か。愛嬌だ。小さくか弱きモノほど相手の驕りと油断を誘う。かようにかわゆきシロモノに榴弾でも忍ばせてみよ。たちまち仇敵は肉片と化すであろうよ」

COM_Z
「シノちゃんがそう言うなら、とっておこうかあ」

 

COM_Z
「はい、次」

COM_Z
「いらないかな?」

シノ
「いるだろう」

COM_Z
「え、何で?」

シノ
「自明であろ、この部屋に足りぬものが。高さだ。戦場において高所に陣取ることは圧倒的優位を意味する。このような木偶(でく)であれ、高台を確保できれば貴様の首を掻く程度には役に立つであろうよ」

COM_Z
「シノちゃんがそう言うなら、とっておこうかあ」

 

COM_Z
「はい、次」

シノ
「いらん」

COM_Z
ええッ!? なにゆえ!?

シノ
「どこぞの草葉の陰にでも捨て置け」

COM_Z
「今までの流れでいったら絶対必要なのだ! これは消さない消さない! むしろ増やしちゃうもんね!!」

 

COM_Z
って、待ちたまえ!!!!!

シノ
「ぐ、声を張るな……頭に響く……」

COM_Z
「シノちゃん! さっきから全然片付いてないのだ!! 全く、よもやシノちゃんが片付けられない症候群だったとは!」

シノ
「最後のはいらんって言ったのに」

COM_Z
「シノちゃんに任せてたらいつまで経っても片付けが終わらないのだ! 外部から直接フォルダをフォーマッ……じゃなくて初期化した方が早そうだね。じゃあシノちゃん、ワガハイはここで失礼するよ!」

シノ
「ハ? おい博士! この散らかりようを何とかしてから……!!」

 

 

シノ
「…………えっ?」

 

 

 

MINDHACK : 楽曲紹介16 / THE FATAL ERROR

不定期更新、『MINDHACK』楽曲紹介のコーナー! 前回で終わりかと思いきや、あと1回残っていたのだ。こちらの記事では、『MINDHACK』の楽曲制作をご担当いただいているトラックメイカー・小鉄昇一郎さんに、本作に収録された楽曲の紹介と解説をしていただいています。この記事を読めば、『MINDHACK』の音楽の世界がもっと分かるかも!?

サウンドトラックはこちらで販売中です。

ということで今回解説するのは、こちらの楽曲!

今週の1曲:THE FATAL ERROR

 

・VODKAdemo?より

シノ撃破後、FORMATたちと魔王の存在について話し合う場面の楽曲です。このシーンは物語の転換ポイントで、ゲームの前半でももっともシリアスな一幕。更生対象と対峙するときよりもさらに緊張感が高まり、より格上のボスを知らされたときの衝撃を表現するためのトラックに仕上げていただきました。

聴いただけでもゾクッとするような一曲ですが、裏テーマは「高揚感」。カリスマ的な強敵の登場にちょっぴりワクワクも感じさせるような、まさに「ここからが物語の本番だ!」という胸の高鳴りを表現していただいています。

また、ここで話されている「魔王」は人物ではなく、台風や竜巻のような自我を持たない天災です。そのためインダストリアルな乾いた印象で、一定のリズムを刻む機械的な楽曲として制作していただきました。

・小鉄さんより

コロシアムのような場所で、集まった群衆が軍靴でリズムを刻んでいるような、大きな戦い、というより一方的な殺戮の前触れ……みたいな雰囲気でしょうか。たしかMINDHACK制作チーム内からは「殺戮マシーンが奏でる音楽」といったイメージを指定された記憶があります。

斧や甲冑、ギロチンなど金属のぶつかり合うような空気も出しつつ、短い曲間にビルド&ドロップ(ぐっとリズムなどが盛り上がって、急に音数が少なくなるような、EDMによくある展開の名前)も出てきてなかなか面白いんじゃないでしょうか。もともとABCと3パターン作ったデモの内の、AのリズムでBの展開を入れてほしい、という要望があったと思います。こういう所が工夫のしどころで面白くなりますね。「言われたらとりあえずやってみる」フリーランスの生きる術であります。

 

楽曲はYouTubeでもお楽しみいただけるので、ぜひ聴いてみてくださいね。

 

小鉄さんによる楽曲紹介は今度こそ一区切り! 今後のアップデートで追加される楽曲もお楽しみに。

 

【小鉄さんの過去の楽曲解説】
THE OFFICE(オフィスのテーマ)
HAPPY HACKING(ハック中のテーマ)
SOFTENED SPIKE(ウニを丸めたテーマ)
MINDHACK(記憶のテーマ)
THE STAIRS(タイトル画面のテーマ)
THE ARTIFICIAL PLACENTA(FORMATのテーマ)
READY TO TASK(ホットフィックスのテーマ)
FAR FROM CITY LIGHT(ユーニッドのテーマ)
GREETINGS, BUTTER KNIFE…(イーヴリッグのテーマ)
IF THOU ART HUMAN(シノのテーマ)
HA HA HA(第3章ハック中のテーマ)
THE ARTIFICIAL HUMANITARIAN(COM_Zのテーマ)
GUILTY PLEASURE(第4章ハック中のテーマ)
REVEAL(第3章会話テーマ)
PEOPLE CHANGE(第4章会話テーマ)

MINDHACK: ある更生者の発表

【ある更生者の発表】

災害調査ボランティアに更生者を派遣することについて、マインドハック協会全体に採決のアンケートを送付しています。

先日のマインドハック会議での発表を文字起こしした資料を同封していますので、よろしければご覧ください。

 


 

 

(付添人とともに壇上に上がった発表者、周囲に向かって一礼する。

発表者の登壇場所は会場の中央にあり、発表者は8方向すべてに、一度ずつ丁寧に頭を下げた)

(会場、拍手)

 

みなさん、こんにちは。

むかし、私はひどい人間でした。

でも、今はもうそんなこと全くありません。私はマインドハックを受けたからです!

 

(会場、さらに拍手)

(拍手が止む)

 

ありがとうございます。ありがとうございます。ほんとに、ありがとうございます。

むかしの自分のことは、経験としては覚えているけれど、なんだか遠い国の本を読むような気持ちです。

多分、その時に感じていた感情をマインドハックで消してもらったからですね。そういう風に説明を受けました。

ここにいる私のことを覚えている人も、もしかしたらいるかもしれません。私のことはラジオや新聞で何度か紹介してもらいました。

私は去年の夏にC級のバグがあることがわかり、マインドハックを受けました。今はもう大丈夫です。

 

(発表者、小さく一度頷く)

 

この間までの私は、車がとても好きだったみたいです。

どうしてか、ちっちゃな車をたくさん集めていました。家の壁中に小さな透明の棚を並べて、家にはびっくりするほどたくさんのミニカーがありました。

家中似たようなミニカーばっかりでいっぱいで、置ききれないから家のほかに、専用の倉庫を借りるくらい! でもどうしてこんなに集めたかったのか、今は全然わかりません。

子供のころから本当に車が大好きだったって、身の回りの人は言ってます。カントクさん? そうなんですよね?

 

(発表者の横に立っていた付添人が手持ちマイクを受け取る。発表者は笑顔で男性を指し、「これがカントクさん! みなさん拍手!」と両手を振る)

(会場、拍手)

 

(付添人、受け取ったマイクを何度か叩く。ボン、ボンと音がする。スイッチを切り替え話し始めるが、マイクをOFFにしてしまったので声が聞こえない)

(マイクがONになる。付添人、もう一度同じことを話しはじめる)

 

えー、あー。はいどうも、こんにちは。更生者の監督官です。彼は更生後も施設でよくやっています。

お手元の資料をご覧になるとわかると思いますが、ええ、24ページの、ええ。

彼が我々の施設にやってきたのは、去年の夏、あるスポーツサーキットでの事件によるものです。

マインドハッカーの報告によると、彼のバグ、すなわち破壊衝動の根源となっていたのは、レーシングカーに対する強い執着でした。

当時の音声記録が残っています。こちらです。

 

(付添人は手に持っていたテープレコーダーをマイクに近づけ、再生ボタンを押す)

(カチッという音のあと、しばらくして、くぐもったぼそぼそと話す音声が流れる)

 

 

……どうして……

どうしてこんなことになってしまったんでしょうか。

……車が……

車が好きだっただけなんです。

ただ、車が……好きなんです。みんなが言う『好き』とは、ちょっと違うかもしれません。

でも、好きなんです。とにかく車のために生きてきました。車が私の全てなんです。

あの、金属の塊が流線形にプレスされて、そこにありとあらゆる技術の粋を集めたエンジンが載っていて。

その力で鉄の塊が馬鹿みたいな速さで動くっていう……それが好きで好きで、たまらないんです。

車だけでよかったんです。人は傷つけたくなかった。こんなはずじゃありませんでした……

(嗚咽の声)

……世界で一番美しいものが……

メチャクチャになるところをどうしても見たい、って思っちゃったんです。思ってただけだったのに。うまく隠せてきたのに。

……こんなつもりじゃなかったのに……どうして……

 

 

(カチッという音がして、音声が停止する)

はい。とにかく彼は車に激しい執着を持っていました。

そして、レースチームのクルーであった彼は車両とサーキットのコースに細工をし、レーシングカー同士を衝突させて観客席に突っ込ませるという大事故を故意に起こしたわけです。

多数の死傷者が出て、去年は新聞の一面に大きく載りましたので、よく覚えているかたも多いでしょう。事件の詳細については割愛します。

えー。その後マインドハックを受けて、気分はどうですか?

 

(付添人が再び発表者にマイクを渡す。声質が特徴的なため、先ほどのテープレコーダーの音声と発表者が同一人物であることがよくわかる)

 

はいっ! 世界がとにかく明るいです。当時の自分のことを聞くと、なんであんなに思い詰めていたんだろう、本当にかわいそうだな……と思います。

つらいことなんて何にもありません。「そういう気持ち、ある?」って経過観察のお医者さんに何度も聞かれたけど、正直、それがどういうものなのかもちょっとよくわかりません。

多分、むかしの私にはたくさんあったんだと思います。その頃の自分のところに行って抱きしめてあげたい。もう大丈夫だよって言ってあげたい。

なんだか悲しそうで、かわいそうで、ちょっと泣いちゃいます。

(発表者、少し涙ぐんで、指先で目元を擦る)

 

ねっ。今は車を見ても、特別なにか感じることはありません。あ、すてきだな、きれいだなとはもちろん思います! でも、すてきなものは他にもたくさんあります。

毎日ご飯もおいしいし、こうしてここに立っているだけでとにかく身体の内側からあったかい気持ちが湧いてくるみたいなんです!

こんなに世界はキラキラに包まれているんだから、わざわざ一個の何かにしがみついて思い悩むことはないんじゃないかなあ?

キラキラして、楽しくて、幸せです! マインドハックを受けて本当によかったです!

 

(付添人、発表者に耳打ちする)

(発表者、付添人に大きく頷いて答える。満面の笑顔で会場を見渡しながら話す)

 

はいっ! 今一番楽しいことは、毎日、いろいろな人に手紙を書くことです!

私はとても恐ろしいことをしたと思います。本当にひどい人間でした。

あの日のレース会場にいた人たちみんなに、怖い目に遭わせて本当にごめんなさいって、一人一人直接謝りたい。

本当は顔を合わせて目を見て、もう大丈夫、私は二度とあんなことをしないように変えてもらえました! ……って言ってあげたいけど、とにかく人数が多いし、多分急に会いに行ったらびっくりしちゃいますよね。

だからその代わりに手紙を書いているんです。一通一通、ちゃんと手で心を込めて書いてます。みんな読んでくれるといいなあ。

……あ、そうだ! それで手紙を書いていて、どうしてもやりたいことができたんです!!

マインドハックを受けた更生者が、すごく反省していて、もう大丈夫だってことを……もっとみんなに知らせるにはどうしたらいいんだろうって!

 

(付添人、えっ? と声をあげる)

この前、カントクさんに凍結災害のことを聞いたんです! カントクさんが言うには、この世界には、バグが爆発したせいで凍結災害が起きた場所がいくつもあります。いまは危ないから閉鎖されているけど、その場所が故郷の人だっています。

長い時間が経ってバグがどうなったのか、その場所は今は安全なのか、また人が暮らせるのか、まだわかりません。その中に入っていって調べる係の人が必要です。

 

(付添人、戸惑った表情で発表者に何か尋ねる)

はいっ! そうです! 凍結している場所に足を踏み入れたら、もちろん命の保証はないです。だからこそ、私が役に立つんです!

みんながやりたがらないことをやるのは社会貢献になると思います! バグのこと、凍結災害のこと、どうしてああなるのかをもっとよく調べれば、きっとこれから先のみんなのためになります!

だから私は、そこを調査しに行くボランティアをやります!

(会場、大きな拍手)

 

はい! むかしの私が集めていたミニカーのコレクションは、恵まれない子供たちの施設に全部寄付しました。子供たちもとっても喜んでくれたそうです。

今度は、社会全体に私自身を寄付するんです!

これから先、マインドハックを受けて更生した人には社会貢献の機会が必要だと思います! 我ながら、これってかなりいいアイデアだと思います。へへっ。

私以外の人たちにもぜひこれに参加するチャンスをあげてください!

(会場、非常に大きな拍手)

 

ありがとうございます! カントクさんにもありがとう! みなさん、拍手をお願いします!

ありがとうございます! がんばります! ありがとうございます! ……

(発表者、8方向に何度も深く頭を下げる)