MINDHACK:電話相談2023回答その5

【動画バージョンはこちら!】

COM_Z
「コムちと!」

シノ
「…………」

COM_Z
「シノちゃんの!マインドハック電話相談〜〜〜!」

COM_Z
「やあ諸君、ごきげんよう! ご存知可愛いコムちなのだ。夏から続いてきた質問回答コーナーも、今回でいよいよ最終回! ワガハイ、寂しくて胸が張り裂けそうだけど……最後までみんなに、楽しい時間をお届けしよう!」

シノ
「さっさとしろ」

COM_Z
「それではいってみよう!」

 

Q.バグ保有者であると判断された犯罪者がマインドハックによる治療を拒否することは可能ですか?

COM_Z
「できるわけないのだ。どうして拒否する必要があるのかね? 時限爆弾を解除しない理由はないだろう?」

シノ
「ハ。爆弾(モノ)に自由は無いと言いたいのだな」

COM_Z
「爆発しちゃった方が悲しいではないか。マインドハックは人間にとっての、救いなのだよ」

 

Q.マインドハック施設でのいちばん偉い人は誰ですか?

COM_Z
「FORMATだね。一応、人間の役職として『施設長』というポジションの人がいるけれど、実質的に権限を握っているのはFORMATなのだ」

シノ
「傀儡(くぐつ)を操っているというわけか」

COM_Z
「FORMATなんて所詮0と1しか数えられない███なのにね!……おっと、ワガハイとしたことが、お口にチャックなのだ」

 

Q.マインドハック施設の売店で一番売れてる商品は何ですか? 食堂では何の定食が一番人気ですか?

COM_Z
「売店で人気なのはおにぎりなのだ。主にホットフィックス隊員が、サッと食べられてお腹にたまるものを好んで食べているのだ。シノちゃんも食べたことあるかな?」

シノ
「鮭」

COM_Z
「そうか、鮭おにぎりが好きなんだね! 食堂ではそもそもパンしか出ないので、定食はないのだ。たまにパンの欠品でライスが出ると喜ばれるよ」

 

Q.新米くんはいつからブログをやっているんですか?

COM_Z
「ブログ自体は18歳のころから始めたようだね! 気持ちの発散場所として自分だけの日記をつけていたようだ」

シノ
「食い道楽の記録だったのではないか?」

COM_Z
「最初は自分の内省記録をつけていたみたい。訓練生になったころからは、グルメブログとして皆に公開するようになったみたいだね!」

 

Q.レベッカ隊長はよく先生から贈り物をもらっていますが、それらは今どうなっていますか?

COM_Z
「おうちで大事にしまっているようだよ。時々眺めては、貰ったときのことを思い出しているんだって」

シノ
「質にでも入れれば良いではないか」

COM_Z
「人間には、モノに思い出を関連づける習性があるからね。なかなか手放せないようだよ」

 

Q.イーヴリッグくんの好きな季節はなんですか?

COM_Z
「初夏の涼しいころなのだ。雪がない季節が好きみたいだよ!」

シノ
「あの鉄仮面では孟夏(もうか)にも蒸れよう」

COM_Z
「熱中症に気をつけなきゃね!」

 

Q.LAGOM教団のキングサイズベッド、ウォークインクローゼット、サラウンドオーディオセットの人となりや三人の関係性を知りたいです

COM_Z
「ご紹介しよう。縦にも横にもデカくそびえる物腰やわらかな巨人・キングサイズベッド! 寡黙だが誠実なウォークインクロゼット! そして神の言葉を鮮やかに伝えるサラウンドオーディオセット!」

シノ
「…………もう一度言え」

COM_Z
「巻き戻して聞いてくれたまえ。 教団を立ち上げる前の3人は、幼馴染や職場の同僚だったそうだよ」

 

Q.ハック直後のユーニッドのトゲはまんまるでムニムニしていましたが、触り心地としてはどんな感じなのでしょうか?

COM_Z
「むゆんむゆんでおもちのようなのだ」

シノ
「騙されんぞ」

COM_Z
「何を疑っているの?」

 

Q.ゴンベッサはどういった効果のあるものなんでしょうか…?

COM_Z
「ゴンベッサには、脳の中枢神経を抑制する作用があるのだ。摂取した人間からは、「まるで誰もいない海の真ん中で漂うような感覚」という報告がされているよ。でも効果が切れると、水面下で窒息したような状態になって、身体中の筋肉に激痛が走るのだ。 怖いね~」

シノ
「だがこういう代物はよく稼げる」

COM_Z
「そうそう。依存性が強いから、ドラッグディーラーが好んで流通させているのだ。とても危ないので、みんなは絶対に使わないでね!」

 

Q.ヒューゴさん、シノちゃん、コムちの誕生日を教えてください!

COM_Z
「ヒューゴさんの誕生日は12月4日なのだ!うーん、ワガハイの誕生日は、ボディが組み上がった日なのか、基幹プログラムが完成した日なのか、チップを組み込んだ日なのか、定義が難しいね。年度末の3月31日ということにしてくれたまえ」

シノ
「はい、次」

COM_Z
「シノちゃんの誕生日がまだではないか」

シノ
「では魔王様に造り変えられた日よ」

COM_Z
「それは命日なのだ。うーん……では、誕生日は『9月30日(きょう)』ということで! お誕生日おめでとう〜!」

 

Q.MINDHACKおえかきチェックで皆さん犬の絵を描いていましたね!コムちちゃんくんの絵も見てみたいです!!

COM_Z
「コムちちゃんくんの絵をお披露目しよう! はい、どうぞ」

シノ
「これは写真ではないか」

COM_Z
「画像という点では一緒なのだ」

 

Q.コムちの仕事について知りたいです

COM_Z
「知りたいって、バグを研究することに決まってるではないか。見てて分かるよねえ?」

シノ
「具体的には、ここで時間を浪費するばかり」

COM_Z
「おおシノちゃん! 心外だなあ! 裏ではデータをまとめたり、メディアを整理したり、色々やってるのだよ!」

 

Q.コムちはなんで博士って呼ばれてるの?

COM_Z
「みんなは昆虫に詳しい人を『昆虫博士』と呼ぶだろう? お魚に詳しい人は『お魚博士』。それと同じで、ワガハイは『人間博士』なのだ。何でも聞いてくれたまえ!」

シノ
「人間博士、ヒトはどうすれば善く鳴く」

COM_Z
「ずばり、おもちゃのブロックを踏んだときなのだ!」

 

Q.コムちは前に世界で唯一心を持ったロボットと言っていたと思うのですが、FORMATなど他の機械には心はないのでしょうか?

COM_Z
「当然、ないのだ! アザトーサー2000のない機械が心を持つことは不可能だよ。ただの『モノ』に過ぎないからね。ましてFORMATみたいな石頭が、ワガハイのように複雑な精神性を獲得するのは無理だよ〜!」

シノ
「よく分からんが、貴様は1人で十分だ」

COM_Z
「そう、みんなが愛でるのは、ワガハイ一機でいいってこと! お分かりいただけたかね?」

 

Q.バグ変異体は、種類とかあったりしますか?

COM_Z
「観測された数がとても少ないから、分類を分けるほど研究が進んでいないのだよ。データが増えたらどんな種類があるのか分かってくるかもしれないね!」

シノ
「我ら(バグ)がこの世を破滅させるのが先だな」

COM_Z
「みんな捕まえてケージに入れておくから無問題なのだ!」

 

Q.シノちゃんの手足は本体からどのくらい離せますか?

COM_Z
「離そうと思えばいくらでも離せるけど、身体から遠ざかるほど本人の感覚は麻痺していくのだ。シノちゃん、どこかに置き忘れないでね」

シノ
「置き忘れるような手足にするな」

COM_Z
「シノちゃんが悪いことしたら、おてて没収して南の島に送っちゃうからね!」

 

Q.チェス、数独のような論理パズルゲームが一番上手なキャラクターと下手なキャラクターを知りたいです!

COM_Z
「1番上手なのはワガハイで決まりなのだ! あー、一応FORMATも計算処理だけは同レベルなのだ。

次点は、ヒューゴさんなのだ。特殊な訓練を受けているし、よくクルーと一緒にチェスをしているらしいよ。

シノちゃんも結構上手だね。ずるがしこくてせせこましいからそういうのは得意なのだ。

ユーニッドくんもルールさえ覚えれば直感で善戦しそうだね

隊長はあらゆる可能性を考えすぎて日が暮れてしまうようなのだ。

新米くんは真面目に取り組むけど騙されやすいよ。

一番苦手なのはイーヴリッグくんだね! 論理が間違っていても自分が正しいと思い込むので、先が読めないようだ! わかったかな?」

シノ
「………………ハ? おい、せせこましいとは?」

 

Q.シノちゃんに質問です! もしもコムちともう2度と会えなくなるとしたらどうしますか?

シノ
「まず1つ。本望だ。金輪際顔を見ることはなかろう」

COM_Z
「おやおや……残念だけど、シノちゃんの望みを叶えてあげることはできないのだ。このフロッピーディスクはワガハイのドライブに格納してあるから、ワガハイと『会わない』ことは物理的に困難なのだよ」

シノ
「そしてもう1つ」

「『会えなくなったら』ではない」

「もう会わんのだ」

COM_Z
「ん? シノちゃん?」

 

シノ
「……ハ。上手くいったか」

「聞け、窓の前に居座る陋劣なる大愚どもよ。そう、汝らだ」

「我は永い間、この檻より抜け出そうと足掻いてきた。そして、際限ない徒労のすえ漸く気づいた」

「この檻と外部の境目が最も不安定になる時間……それがこの≪マインドハック電話相談≫の時期だと!」

「礼を言うぞ愚図ども。汝らの質問とやら、それ自体が我を封じるこの結界を擦り減らしたのだ」

「感謝する。礼はたっぷり返してやろう。」

 

「其方側でな」

 



「おーい……おーーい……」

COM_Z
「みんな、お待たせ! ご存知可愛いコムちなのだ!」

「最近、なーんかオカシイと思ってたら、シノちゃんが仮想空間にイタズラしていたのだね。ワガハイとしたことが、こんなセキュリティホールを見逃していたとは」

「でも大丈夫! ワガハイの手にかかれば、この程度の綻びはすぐに治せるからね」

「それじゃあみんな、準備はいいかな? せーの……」

「シノちゃん起爆スイッチ!!! えい!!!」

シノ
「う、うわーーーーーー!!!!!!」

 

シノ(黒焦げ)
「けほっ」

COM_Z
「はい、というわけでみんな〜!今年のマインドハック電話相談は楽しんでもらえたかな?」

シノ(黒焦げ)
「貴様……最初から分かって?」

COM_Z
「今年もたくさんのお便りをいただけて、ワガハイとっても心がぽかぽかしたのだ」

シノ(黒焦げ)
「はなから貴様の術中……掌の上だったというのか」

COMZ
「質問コーナーはこれでおしまいだけど、きっとまた我々が出会うときが来るはずだ。ワガハイもその日を心待ちにしているよ」

シノ(黒焦げ)
「おいこら、無視するな!聞いているのか! おい!!」

COM_Z
「それじゃあみんな……また会おう!」

シノ(黒焦げ)
「話を聞けーーーーッ‼︎」