MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_02

やあ、みんな。パトリック・ヒューゴだよ。元気にしてたかな? 今日も皆に、宇宙のことや俺自身の話をしていこうと思うよ。さて、宇宙飛行士っていうと、必ず聞かれる質問がある。「どうして宇宙飛行士になろうと思ったんですか?」ってね。みんなそれぞれ、インタビュー向けの回答を用意してるけど、もちろん俺にだって理由がある。俺の場合は、子どものころの思い出が強く影響してるんだ。

俺みたいなシティボーイは、西海岸と東海岸、どっちの生まれだと思う? 正解はどっちでもない。いわゆるグレートプレーンズ……君も地理の授業で習ったことがあるだろ。肥沃な大地を埋めつくすトウモロコシ畑、バイソンがあくびをする広大な草原地帯。まあ言ってみればド田舎なんだ。だから少年たちの遊び相手ってのも、大自然が一番の友達ってことになる。そして特に俺が心惹かれたのは、頭上に広がる広大な星空だったんだ。

俺の親父が人生で最も賢い判断を下したのは、お袋と結婚したときと、パトリック少年にミード社の望遠鏡を買い与えたときだ。夜な夜な屋根裏部屋に上がって、オレオやリッツなんかをお供に、無限の星々を眺めるのが至福の時間だった。ラジオからは「ラブ・ミー・ドゥ」が流れていたけど、まだまだ子どもだった俺にとって、最も愛すべき恋人は宇宙そのものだったんだ。

それからもう一つ俺に深い影響を与えた存在がある。それが、綺羅星のようなSF小説たちだ。俺の一番のお気に入りは『星を継ぐもの』。刊行されたとき俺はハイティーンだったけど、もう頭をぶん殴られたような衝撃だった。ガニメデを歩くシーンの寂寥感ときたら、涙が出るような臨場感だったよ。そして同時に、宇宙への飽くなき探求心を持つ人類という生き物に誇りを感じた。そのときが、俺がまさしく宇宙飛行士を目指そうと決めた瞬間だったんだ。

ああ、でもトラウマティックという意味では、『2001年宇宙の旅』も深く心に刻まれてるな。近所に映画館なんかなかったから、キューブリックの映画版じゃなくてクラークの小説版を読んだんだけど、子どもにとっては哲学的なテーマが難しくて……それより怖かったのが、HAL9000だ。「将来、本当に機械が反乱を起こしたらどうしよう!」って、不安で眠れなくなるくらいだったよ。もっとも、実際にそういう未来が来るのは2001年よりずっと先になりそうだけどね。コンピューターが人間のように考えて喋るだなんて、現代の技術じゃあり得ないんだから。

今回の話はここまでだ。俺自身のことについて喋りすぎちゃったかな? 次回は皆が気になる、宇宙食事情について伝えるよ。チャンネルはそのまま!

MINDHACK:ヒューゴのわくわく宇宙通信_01

やあ、みんな!俺はヒューゴ、パトリック・ヒューゴだ。このビデオは、宇宙での生活の様子をみんなにお届けするために録画してるよ。この映像を通じて、少しでも君たちの真上の世界に興味を持ってくれたら幸いだ。

俺の宇宙船での役割は、操縦士。パイロットだ。この宇宙船、エルメス号の舵取りをする大切な仕事さ。このエルメス号にはある程度 自動操縦の機能も備わってるんだが、それでもランデブードッキングとか、重要な局面では人の手がいる。操縦士に向いてるのは、細かいことに神経質で、それでいて楽観的なやつだね。色々気を遣うことは多いが、行先をライトで照らせなきゃこの海は渡れないんだから!

操縦士賛歌を伝えたけれど、宇宙船の操縦は操縦士だけが取り仕切ってるわけじゃない。むしろ主導権を握ってるのは船長、ミッションコマンダーだ。俺たちの船長といえば、ダスティン・グラッドウィン! 宇宙船では船長の命令は絶対だ。お手と言われたら、喜んでするよ。ダスティンは決断力にあふれて、それでいて思慮深い。まさに俺たちの理想のリーダーなんだ!

ほかにどんなクルーがいるかって? 搭乗運用技術者(ミッションスペシャリスト)って役割は、みんなには耳慣れないかもしれないな。彼らは、宇宙船のシステムの専門家だ。この船のことなら何でも分かる。それからロボットアームを操作したり、船外活動を行ったりするのも主な仕事だね。エルメス号では、サリー・デイビッドがこの役割を担ってる。サリーと俺は、チェスの良きライバルなんだ! 地球に戻ったら、サリーが俺にホットドッグを37回おごることになってる。覚えててくれよ? 俺からは52枚のピザだ!

もう一人重要なのが、搭乗科学技術者(サイエンススペシャリスト)のライアン・ホッジズ。彼は、この船で行う実験について並外れた知識を持ってる。言ってみれば、科学者がそのまま宇宙へ来てるようなもんだね。ライアンは、科学者でもありながらスピリチュアリストでもある稀有な人材だ。物質世界も精神世界もフェアに信じていて、常に疑問と探究の中に身を置く勇気の持ち主。彼の立場に色々と意見のある人もいるかもしれないけど、俺は彼を尊敬してるよ。

最後に、航空宇宙医師(フライトサージャン)のパトリック・ニール。そうそう、彼と俺は名前が一緒なんだ、ちょっとややこしいでしょ。だから俺はヒューゴって呼ばれてるわけ。ニールの役割は、宇宙飛行の健康を管理することだ。たとえば、俺たちの運動スケジュール。宇宙では重力がないから、だんだん骨がもろくなる。それを防ぐために、ランニングマシンなんかで運動するんだけど、ニールが課すノルマはなんと120分だ! もうちょっと軽くできないのかな? ダメかい?

とまあ、エルメス号は5人の宇宙飛行士を乗せて航行中だ。個性はバラバラだけど、みんなチームワークを重んじる良き仲間だよ。俺たちの目的はずばり、異星の知的生命体とコンタクトを取ること! 来たるべきその日に備えて、全員でベストを尽くしてるよ。今後も俺たち5人の生活をお届けするから、お楽しみに。チャンネルはそのまま!

 

MINDHACK : 楽曲紹介13 / GUILTY PLEASURE

不定期更新、『MINDHACK』楽曲紹介のコーナー! こちらの記事では、『MINDHACK』の楽曲制作をご担当いただいているトラックメイカー・小鉄昇一郎さんに、本作に収録された楽曲の紹介と解説をしていただいています。この記事を読めば、『MINDHACK』の音楽の世界がもっと分かるかも!?

サウンドトラックはこちらで販売中です。

ということで今回解説するのは、こちらの楽曲!

今週の1曲:GUILTY PLEASURE

 

・VODKAdemo?より

MINDHACK第4章で先生がCOM_Zをハックしているときに流れる1曲。FORMATの指示に従い、敵意のないCOM_Zに対するハッキングを試みる先生。FORMATは先生を肯定し、どんどん背中を押しますが、この状況を冷静に見たときプレイヤーは何を思うべきなのか? 善とされる行為の妥当性を問うような、どこか暴力的な雰囲気を出していただくように制作いただきました。

ところで上記の制作意図、どこかで聞いたような……と思った方は鋭い! 実はこの楽曲は、先日ご紹介した『HA HA HA』の制作を依頼したときに第2候補として挙がってきたトラックです。こちらの2曲は、いわば双子のような存在ですね。

なお楽曲名の「GUILTY PLEASURE」は、こっそり食べるお菓子のような、ちょっぴり罪の味がする喜びを意味する表現です。そんな含意も含めて楽曲を楽しんでみてくださいね。

・小鉄さんより

これは確か『MINDHACK』のために作っていた訳ではなく、個人的に作っていたもので『MINDHACK』の世界観に合うかも?と思って出した曲だった気がします(うろ覚え)。音そのものはマヌケな感じなんだけど、曲全体では何か急かされてるような気味悪さのある、コミカルな悪夢のような……『ガリバー旅行記』の、小人たちに地面に縛り付けられてる、あの有名なシーンのようなイメージです。

これが音楽のジャンルで言うと何、と言うのか非常に難しくて、そもそも自分が普段特に目的もなく作ってる音楽は大体こういう「よくわからないもの」がほとんどで、ジャンルがわからない音楽を作ると不便なことは、どう売っていいかわからないんですね。CD屋の様子を思い出してもらえばいいんですが「ジャズ」「ロック」「テクノ」とか何かしらのコーナーがあって、どれに入れていいかわからないものは店に置けない訳です。

ただこれ「ジャズ」とか「テクノ」は、リズムのパターンですとか楽器の構成ですとか、楽曲のそのものの様式がジャンル名になってるんですね。それに対して「アニソン」「アイドル」とかはタイアップの形態というか、ジャンルはジャンルでも楽曲の様式ではなく、社会的にというかその音楽が”どう流通しているか?”で決まっているジャンルな訳です。リズムがサンバであれヒップホップであれ、その上でアイドルが歌っていればジャンルは「アイドル」ですよね。

「ゲームミュージック」もこれに近くて、つまりゲームの中でさえ使われていれば、ジャズだろうとテクノだろうと「ゲームミュージック」のコーナーに入れて貰えますよね。何が言いたいかというと、自分のように、特に特定のジャンルに絞って音楽を作っている訳ではない、いろんなジャンルがちょっとづつ要素として入ってるような、ジャンル分けが微妙な音楽を作るのが好きな人間にとっては、ゲームミュージックのような形の仕事は非常にありがたい訳です。でもかと言っていきなり「中世を舞台とした冒険ゲームの、壮大なオーケストラ風のOPを作って下さい、ゲームミュージック作れるんでしょ」とか迫られたら結構困るな……。まあ、かように音楽のジャンル分けというのは恣意的だったりマーケットの都合だったり、という話でございました。

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Kotetsu Shoichiro / 小鉄昇一郎

ミュージシャン/ライター。ラッパーへのトラック提供やCM音楽、ゲーム音楽など様々な媒体・プロジェクトで楽曲制作を行なっている。tofubeatsとの共演(Vibration feat.Kotetsu Shoichiro)や、ラッパーへの提供曲がビルボードチャート月間1位を獲得(T-STONE”Let’s Get Eat”)するなど、話題作への参加も多数。仕事の依頼はdjakutagawa@gmail.comまで

https://kotetsu-shoichiro.com/
@y0kotetsu

 

【小鉄さんの過去の楽曲解説】
THE OFFICE(オフィスのテーマ)
HAPPY HACKING(ハック中のテーマ)
SOFTENED SPIKE(ウニを丸めたテーマ)
MINDHACK(記憶のテーマ)
THE STAIRS(タイトル画面のテーマ)
THE ARTIFICIAL PLACENTA(FORMATのテーマ)
READY TO TASK(ホットフィックスのテーマ)
FAR FROM CITY LIGHT(ユーニッドのテーマ)
GREETINGS, BUTTER KNIFE…(イーヴリッグのテーマ)
IF THOU ART HUMAN(シノのテーマ)
HA HA HA(第3章ハック中のテーマ)
THE ARTIFICIAL HUMANITARIAN(COM_Zのテーマ)

MINDHACK : ウニの犬のシャツの進化

MINDHACKの公式SUZURIショップにて、こんなグッズが売っています。

ウニの犬

可愛らしいワンちゃんのイラストですね。普段使いにもピッタリな、ユルくてオシャレな絵のTシャツです。しかし、最近MINDHACKを知ってくださった人の中にはこうお思いの方もいることでしょう。
このTシャツのどこがMINDHACKグッズなの?
なんでウニなの?

順を追ってご説明します。

 

今さら聞けない!ウニの犬とは?

①2021年、ブログにて「MINDHACKお絵描きチェック」を実施

MINDHACKの登場キャラクターたちに、抜き打ちで「犬の絵」を描いてもらう企画をおこないました。そこで、ウニことユーニッドが描いた犬の絵がこちら。

個性的で可愛いイラストですね。この絵が、(主に開発チーム内で)大好評を博しました。

 

②2022年、開発チーム内でウニの犬のTシャツがプレゼントされる

上記のイラストがあまりにも可愛かったため、開発メンバーの誕生日に、ウニの犬のシャツをプリントしたTシャツをプレゼントしました。このときのTシャツは工場で生産してもらったものです。

この様子をツイートしたところ、ユーザーの方から「このTシャツは販売しないんですか?」とお問合せをいただきました。そして……

 

③SUZURIでウニの犬のシャツが販売される

めでたくSUZURIにてウニの犬のシャツの取り扱いが開始され、現在のようにウニの犬のシャツを皆さんのお手元で楽しんでいただけるようになりました。数年前にリリースしたアパレルですが、今でもMINDHACKのリアルイベントでウニの犬のシャツを着てご来場いただける方がいらっしゃり、チーム一同大変嬉しく思っております。よかったなあ!

めでたしめでたし………

 

…………………いや。

 

いや、まだやりたいことがあるぞ。

 

こちらの漫画をご覧ください。ウニの犬のシャツ制作記念として2022年に公開された、Bloody Paellaの特別漫画です。

(フルバージョンはこちら)

ご覧の通り、フジツボがウニの犬のシャツを制作していますね……シルクスクリーンで

 

やっぱ欲しいよなあ、シルクスクリーンで!?

 

 

 

ウオオオオオオオ!!!!!

〜SURUTOCO (東京・早稲田)〜

SURUTOCOは株式会社JAMが運営するシルクスクリーンの作業場です。はじめての方でも気軽にシルクスクリーンでご自身のデザインを製版し、紙や布にその場で印刷できるスペースです。

 

シルクスクリーンの仕組みはとっても簡単! まずは、SURUTOCOさんが用意してくれる枠に特別なシートを貼ります。

一見ただの半透明なフィルムですが、実はこのシートは2層構造。網目状のメッシュの上に、コーティングが施されています。そして下絵に沿ってコーティングを溶かし、イラストの部分だけが網目状となった「版」を作成。

このイラストの上にインクを塗ることで、絵の部分だけが微細な網目の穴を通してインクを透過し、イラストと同じように印刷ができるというわけです!

 

シルクスクリーンの醍醐味は、何といってもインクを塗り、版を上げるまでのドキドキ感。きちんと印刷はできているのか……果たして!

 

ジャジャン!

できました。これぞ真・ウニの犬のシャツ。シルクスクリーンで刷った、正真正銘の一点もののTシャツです。スペシャル仕様ということで、ウニをイメージしたパープルカラーで印刷しました。まさにイメージ通り。世界に一つだけの特別なグッズですね!

SURUTOCOさんにはMINDHACK開発チームの3人で押しかけ、ウニの犬のシャツ以外にもたくさん……本当にたくさんのグッズを制作させてもらいました。やりたい放題の初心者3人を至極丁寧に、完璧にアテンドしてくださったSURUTOCOのスタッフさんには頭が上がりません。ありがとうございました!

ちなみにシルクスクリーン版・ウニの犬のシャツをはじめ、上記写真のシルクスクリーングッズを一般販売する予定はありません! イベントで開発チームが使っているのを見て、存分に羨ましがってくださいね!というわけで、開発チームの春のお出かけ日記でした。

MINDHACK : COMITIA148出展予告

MINDHACKは5月26日(日)COMITIA148に出展します!!

 

 

 

COMITIAってなあに?

COMITIA148は、日本の東京ビッグサイトで開催される同人イベントです。ファンアートではなく、オリジナルの漫画やイラスト、小説といった作品が頒布されるのが特徴です。MINDHACK開発チームも2023年のCOMITIA145に出展し、COM_Zとシノのスピンオフ漫画『Noetic Zoetic』を頒布しました(当時のレポート記事はこちら)。

 

このたび、MINDHACK開発チームがふたたびCOMITIAへ出張します! ということは当然……出るぞ! 新しいスピンオフ漫画が! 今回の記事では、5月に頒布予定のスピンオフ漫画の内容をちょっとだけご紹介します。

 

1. 中堅さんの過去について

 

ホットフィックス隊における新米隊員の先輩、中堅隊員。MINDHACK本編第4章でちらりと登場するほか、スピンオフ漫画『がんばれ!HOTFIX』でも活躍しています。

いつも穏やか、冷静沈着で頼れる中堅さん。そんな中堅さんの若かりし日、ホットフィックス隊に入る前はどんな生活を送っていたのか? そんな疑問に少しだけお答えする漫画になる予定です。

 

何やら、凍結災害の近辺で危険な仕事に就いていたようです。中堅さんの身に迫る危機! 一体どうなる!?

 

キャラクターデザインを検討中のラフ。マスクを付けたこの人物は一体何者なのか!?

 

今でこそ温厚な中堅さんも、若かりし日はちょっぴり短気だったというウワサ?

 

ぜひ本編をお楽しみにお待ちください!

 

②アサリの過去について

ユーニッド率いるギャング団、ブラッディパエリアのメンバーの1人であるアサリ。薬を調合するのが得意で、かつて中毒性のある薬を売りさばいた罪で故郷の国を追われた過去があります。今回は、そんなアサリが祖国にいたころの様子を4ページの漫画でお届け! ブラッディパエリアとは違う、ふるさとでのアサリの悠々自適な(?)生活を垣間見ることができます。

 

こちらも続報をお待ちください!

 

 

このほか、イベントではこれまでにリリースしたグッズも一部頒布予定です! また、スピンオフ漫画は後日通販などでオンライン頒布する予定もありますので、現地に来られない方も安心してくださいね。(Oversea shipping would be available, too!)

イベントの詳しい情報は、当落が発表され出展が確定したのちに改めてお知らせします。今後もどうぞチェケラ~~!

 

MINDHACK : 広報スタッフ紹介

くろ まく【黒幕】
自分は表面に出ず、かげにいて、計画を練り影響力を行使する人。

 

 

まずはこちらのデータをご覧いただきたい。

~2023年&2024年、MINDHACK in ヨカゼのあゆみ~

(※ヨカゼとは、MINDHACKが所属しているインディーゲームレーベルだ! 思わず世界に浸ってしまうような、情緒あるゲームが集っているぞ!)

 

2023年4月6日
・MINDHACK早期アクセス配信開始
・情報番組ヨカゼナイトに登場しレーベル入りを発表

2023年6月~7月
・Steamサマーセールに参加

2023年7月
・BitSummit Let’s Go!!に出展(@京都)

2023年8月
・Steamビジュアルノベルフェスセールに参加
・gamescom 2023に出展(@ドイツ)

2023年9月
・TOKYO GAME SHOW 2023へ出展(@幕張)

2023年11月
・Steamオータムセールに参加

2023年12月
・第4章アップデート
・Steamウィンターセールに参加

2024年1月
・Steam Storyteller’s Festivalセールに参加

2024年2月
・TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024に出展(@東京)

やったことが……
やったことが、多い……!!!

早期アクセス配信開始から1年足らずの間だけでも、セールは5回の実施。実はSteamのセール実施って結構大変で、毎回割引率を考えたり、セールとセールの間の期間を調整したり、告知をしたり、いろいろあるのだ。そしてイベントには4回出展(うち1回は海外)! イベント会場に足を運んだり…….試遊ブースを設営したり…….遊びに来てくれた方にゲームを設営したり……とにかく、めちゃくちゃ、大変なのだ!

さて、MINDHACK開発チームは非常に小規模なチームである。所属スタッフは弱冠3名、年がら年中ゲーム本編の開発でてんてこ舞い。そんなチームが、この怒涛のセール・イベントスケジュールに対応できるだろうか? 否……できるわけがないのだ。

それでは、指し示される答えは何か?

そう……
MINDHACKの背後にも、存在するのだ……

表面に出ず、かげにいて、すべてのスケジュールを練り影響力を行使する「黒幕」が……!!

というわけで今回は、MINDHACKの黒幕ことnakajimaさんの紹介です。

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【広報スタッフ紹介】

nakajimaさんは、ヨカゼの広報スタッフ。MINDHACKのタイトル担当として、陰に日向にゲームを支えてくださっています。そう、nakajimaさんがいなければ、MINDHACKがさまざまなイベント会場でお披露目されることも! セール価格でハッピーなプライスダウンをお届けすることも! ていうかそもそもヨカゼの末席を汚すことすら叶わなかったのだ! 本当に開発チーム一同、足を向けて寝られません。

そして、nakajimaさんの顔は、実は広報だけではない! 個人でも、インディーゲームクリエイターとして活動されているのだ! 2017年、ヨカゼよりスマートフォンアプリ『From_.』をリリース。現在はNintendo SwitchとSteam向けにリメイク版を開発中です。

From_.』は、「水の国」を舞台にしたアドベンチャーゲーム。この国で働く郵便屋さんは、人々の手紙を届けることがお仕事です。しかし、そんな彼の背後をある日、「とんでもないもの」がついてくるように。手紙を届けることで繋がる人々の想い、影を落とす不穏なうわさ。ピアノとギターの音色、とんでもないものの正体、船と電車とときどき旅情。そんな世界が、黒を基調としたミニマルなピクセルアートで描かれます。

今回は、nakajimaさんのお時間をいただき、簡単なインタビューにお応えいただきました!

Q. 自己紹介をお願いします!

プロモーションやパブリッシングのサポートとして携わらせていただいている仲島と申します。
普段はnakajimaという名前で、個人ゲーム開発者として関西で活動しています。
2017年にスマートフォンアプリで『From_.』というアドベンチャーゲームをリリースし、
現在はそのリメイクとしてNintendo SwitchとSteam向けに開発を頑張っています。
最近ハマっているゲームはダークソウルで、カービィと神座(ラーメン)への愛が止まらない…そんな人間です。

Q. MINDHACKについてひとことお願いします!

MINDHACKのことは携わる前からとても興味を持っていて、まさか自分がお手伝いできるとは!今もこうしてたくさんの方に届けるお手伝いをさせていただけているとは!!と頭の中がハッピーになっています。
国内のイベント出展をした際も、韓国やドイツで出展した際も、こんなにも沢山の方に愛されている・興味を持っていただいているのを間近で感じることができて、自分のことのように嬉しく感じております。
今後も頑張らせていただきますよ~!

Q. SNSのアカウント・Webサイト等あれば教えてください!

SNS:https://twitter.com/dev_nakajima
Web:https://www.9th-planet.com/

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nakajimaさんには今年もお世話になる気満々のMINDHACK開発チーム一同!! 2024年もよろしくお願いします!!

(そして画面の前のみんなは、From_.をウィッシュリストへシュートだ!!)

MINDHACK : 楽曲紹介12 / THE ARTIFICIAL HUMANITARIAN

不定期更新、『MINDHACK』楽曲紹介のコーナー! こちらの記事では、『MINDHACK』の楽曲制作をご担当いただいているトラックメイカー・小鉄昇一郎さんに、本作に収録された楽曲の紹介と解説をしていただいています。この記事を読めば、『MINDHACK』の音楽の世界がもっと分かるかも!?

サウンドトラックはこちらで販売中です。

ということで今回解説するのは、こちらの楽曲!

今週の1曲:THE ARTIFICIAL HUMANITARIAN

 

・VODKAdemo?より

みなさまお気づきかと思いますが、FORMATのテーマと対になっている楽曲です。聴き比べると、共通したフレーズが分かるはず。出だしはあえて不穏な曲調にしてもらい、「地下室で謎のロボットと出会ったぞ!」という緊張感を演出しました(といっても、第4章以前からCOM_Zを知っている人も多かったかも?)。曲が盛り上がるパートにかけては、ポップでゴキゲンな親しみをもてる質感になっています。しかしポイントは、生物感が皆無であること。感情豊かに聞こえる楽曲ですが、よくよく聴くと人工音しかない無機質さにも注目していただきたいトラックです。

それはそうと、3月31日はCOM_Zの自称誕生日だそうです。おめでとう!

・小鉄さんより

設定資料などの棒立ちの状態だと謎めいた、いざ動き出すとコミカルな印象のあるCOM_Zらしい曲の展開でいいんじゃないでしょうか。よく聴くと『FORMAT』のアレンジになってるという。ファミコン~ゲームボーイの頃の『星のカービィ』のようなピコピコした響きですね。『カービィ』の曲はわりとハネるように軽快なリズムの曲調が多いですが、COM_Zのテーマはコミカルな雰囲気もありつつリズム自体は角ばってハネてないフィーリングで、マシーンらしさを出しています。

ちなみに自分が『カービィ』シリーズで好きな曲は、スーパーデラックスの『マシュマロ城』『セーブ小屋』と3の『Music Test』です。ゲーム音楽って思い出補正がめちゃくちゃデカいけど、この3曲は普通に今聴いてもカッコいいな~と思います。どれもちょっとブラック・コンテンポラリーというかジャズっぽい雰囲気があるのが、子ども心に「何か、他の曲と雰囲気違うな~」と思ったのかも知れない。マニアックなことやってても「よくわかんないけど、いいな」と思ってもらえるような作品が作りたいですな。

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Kotetsu Shoichiro / 小鉄昇一郎

ミュージシャン/ライター。ラッパーへのトラック提供やCM音楽、ゲーム音楽など様々な媒体・プロジェクトで楽曲制作を行なっている。tofubeatsとの共演(Vibration feat.Kotetsu Shoichiro)や、ラッパーへの提供曲がビルボードチャート月間1位を獲得(T-STONE”Let’s Get Eat”)するなど、話題作への参加も多数。仕事の依頼はdjakutagawa@gmail.comまで

https://kotetsu-shoichiro.com/
@y0kotetsu

 

【小鉄さんの過去の楽曲解説】
THE OFFICE(オフィスのテーマ)HAPPY HACKING(ハック中のテーマ)SOFTENED SPIKE(ウニを丸めたテーマ)MINDHACK(記憶のテーマ)THE STAIRS(タイトル画面のテーマ)THE ARTIFICIAL PLACENTA(FORMATのテーマ)

READY TO TASK(ホットフィックスのテーマ)

FAR FROM CITY LIGHT(ユーニッドのテーマ)

GREETINGS, BUTTER KNIFE…(イーヴリッグのテーマ)

IF THOU ART HUMAN(シノのテーマ)

HA HA HA(第3章ハック中のテーマ)

 

MINDHACK:あるグラフィックデザイナーの仕事

【あるグラフィックデザイナーのもとに、一通の依頼メールが届いた】

 

 

はじめまして。インターネットにUPされていたあなたのグラフィックデザインを拝見しご連絡しました。
今回、世のため人のためにぜひデザインをお願いしたいものがあるのですが、お願いできますでしょうか? もちろんお礼はお支払いいたします。よろしくお願いいたします。

 

まず、真っ黒な夜の闇の中に、つまらない感じで雪が降っている画像をお願いします。

 

そして、人々にメッセージを伝えるため、雪景色の画像に、文字を入れてください。
これは、闇と雪の中に閉ざされた人々を照らして啓蒙し輝くメッセージなので、白で書いてください。

 

混じり気のない塗料のような白ですね! 気に入りました!
これは神のメッセージなので、有機の子らにも親しみやすいフォントにしてください。

 

すみません、神のメッセージなので、やっぱりもっと荘厳でかっこいい感じにしてください。

 

 

神の荘厳さが出ていてすごくかっこいいです! できればもう少し無機っぽくできますか?

 

美しい! 神もこのような無機を望まれます!

 

 

今、すごくいい感じなのですが、できればもう少し人々に救いを伝えたいです。

 

ちょっと考えていたのですが、神の教えをより広めるためには、よりグローバルな展開を考える必要があると思います。

 

それから、今のこの文言は経典に書かれた信者のための教えです。まだ無機から遠い人たちのために、もっと金槌で釘を打たれるような衝撃、かつ、救いを身近に感じられるエピソードが必要かもしれないと思いました。

 

あと、今は文字だけなのですが、家具の画像があったらよりLAGOM神の偉大さがダイレクトに伝わって、いいと思いました。

 

今、メールで追加の素材を送ったので、これも使ってもらえますか? そして、都会っぽくてかっこいい感じにしてください。

 

添付ファイル:
Kakkoii_sozai.zip

 

 

 

 

 

いいですね! すごくいいと思います! この方向性でもう数パターン見せてもらえますか?

 

あと、もっと縦に大きいサイズにしてほしくて……

 

さらにかっこよくしたいので、文字は赤くしてほしくて…… 

 

全体的に、よりオシャレで洗練された感じに……

 

それからああして……こうして……

 

…………

 

 

 

 

 

~半月後~

 

 

 

いいですね!! すごくオシャレさがあって、いいと思います!

 

これで完成にしてください。ありがとうございました。
この画像は祈りの会で着るTシャツにします。

 

 

 

 

通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

 

なんか、無事シャツになったみたいです。よかったですね。

MINDHACK:第4章ミニアップデート・ヒント集

2024年3月15日、MINDHACK第4章のミニアップデートが行われました!
ゲーム本体をすでにお持ちのかたにはお楽しみいただけているでしょうか?
Steamではただいま春のセールも実施中。この機会にぜひMINDHACKをよろしくお願いいたします!

 

 

また、サウンドトラックにも第4章で聞ける3つの楽曲が追加されています。これらの楽曲についても、後日ブログでご紹介していく予定です!

 


 

 

さて、以前COM_Zが自分で紹介してくれた通り、今回のミニアップデートでは4章のミニゲームに隠し要素が追加されています。

 

このこれ。ここに特別なキーワードを入力すると、隠し反応が見られるよ。

キーワードは英語か、日本語ローマ字の単語または言葉となっています。アルファベットで入力してくださいね。

 

とは言っても「特別なキーワード」って一体何なの? そこで本日は50個ある隠しキーワードのうち、いくつかのヒントをご紹介いたします。

 

 

※キーワードのネタバレ記事となります。自力で見つけたいかたはご注意ください!

なお、今回のミニアップデート前から存在する3つと、ストーリー進行上必須のキーワードは、「50個」のうちに含まれておりません。

 

 

 

挨拶してみよう

 

誰かと仲良くなるためには、まずは元気な挨拶から。COM_Zは高性能ロボットなので、おはようからおやすみまで幅広い時間帯のご挨拶に対応しています。

 

 

知ってる人の名前を聞いてみよう

COM_Zはマインドハッカーと関わりの深いロボット。天才マインドハッカーとして、身の回りで付き合いのある人たちの名前を挙げてみましょう。これまでハックしてきた更生対象のことにも興味があるかもしれませんね。

 

 

COM_Zの思い出を聞いてみよう

マインドハック施設で出会う前、COM_Z自身にも誰かと付き合いがあったみたいです。印象的な出来事やキーワードを入力すると、思い出を教えてくれるかも。

 

 

第一印象を言ってみよう

COM_Zはみんなのアイドルを目指しています。人間から見た印象を素直に教えてあげましょう。褒めてもいいし、怖がったりしてもいい。

 

 

いい子ちゃんじゃないキミにも

「心を持った機械」であるCOM_Z。つらい気持ちや、厳しい言葉もしっかり受け止めてくれます。
天才マインドハッカーにあるまじき、ちょっとやんちゃな言葉で煽ってみたり……

子供っぽいキタナイ言葉を言うと、怒られることも。

 

 

 

秘密のメッセージ

あのアレは、「.」なしで打ち込んでみてね。

 


 

今回のアップデートで追加されるのは、あくまでも「イースターエッグ(隠し要素)」。
これを全部見つけたから物語の結末が変わる! というようなことはありません。ゲーム本編の展開には影響しないけれど、よりCOM_Zに対する理解を深めることができます。ぜひぜひいろんなキーワードを試してみてくださいね!

MINDHACK : 楽曲紹介11 / HAHAHA

不定期更新、『MINDHACK』楽曲紹介のコーナー! こちらの記事では、『MINDHACK』の楽曲制作をご担当いただいているトラックメイカー・小鉄昇一郎さんに、本作に収録された楽曲の紹介と解説をしていただいています。この記事を読めば、『MINDHACK』の音楽の世界がもっと分かるかも!?

サウンドトラックはこちらで販売中です。

ということで今回解説するのは、こちらの楽曲!

今週の1曲:HA HA HA

 

・VODKAdemo?より

第3章のクライマックスで流れる楽曲です。2ndトレイラーでも使用されたので、記憶に残っている人もいるかもしれませんね。やけに耳に残るメロディと、「ハッハー!」という楽しげな声が印象的です。楽曲の発注時には、「マインドハック処置中の、奇妙で明るいが不気味な雰囲気の曲」という内容で制作をお願いしています。そこで行われている行為は、自分を含めて周囲の全員が正義と信じ切っている。でも実際に考えてみると……? といった、危うさのようなものを表現していただきました。

実はこのオーダーに対し、小鉄さんはデモ楽曲を3曲もご用意してくださりました。その音源がどれも素晴らしく、開発チームは散々迷った末このバージョンに決定! ……しきれずに、実はそのときの音源をもう1曲作中に採用しています。そんな双子的存在の楽曲も今後ブログで紹介予定なので、お楽しみに。

・小鉄さんより

神経に直接、ロボットのアームやレーザーが触れてくるようなイヤ~な圧迫感、インダストリアルな響きに、音階だけ抜き取れば割と朗らかで、行進曲を口笛で吹いてるような明るいメロディーが鳴ってる……という、ミスマッチで居心地悪い感じが、MINDHACKの世界観に合っていてよろしいんじゃないでしょうか。

ちなみに「ハッ!ハッ!」という声は”Girl Crush K-Pop Vocals”というサンプルパック(定額制で自由にサンプリングできるライセンスフリーの音源集)に入っていて、K-Popの中でも、可愛らしいアイドルらしいアイドルではなく、力強いクールな印象のスタイルを指してGirl Crushと呼ぶようですが(NewJeansとかTWICEではなく、BLACKPINKとかITZY。と言えばニュアンスが伝わるでしょうか)そういったグループの雰囲気をイメージして作られた音源のようです。が、これを作った人も「悪人の脳みそをハッキングして更生させるゲームの、そのハッキングの最中にかかる曲」で使われるという想定は、多分してないでしょう。

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Kotetsu Shoichiro / 小鉄昇一郎

ミュージシャン/ライター。ラッパーへのトラック提供やCM音楽、ゲーム音楽など様々な媒体・プロジェクトで楽曲制作を行なっている。tofubeatsとの共演(Vibration feat.Kotetsu Shoichiro)や、ラッパーへの提供曲がビルボードチャート月間1位を獲得(T-STONE”Let’s Get Eat”)するなど、話題作への参加も多数。仕事の依頼はdjakutagawa@gmail.comまで

https://kotetsu-shoichiro.com/
@y0kotetsu

 

【小鉄さんの過去の楽曲解説】

THE OFFICE(オフィスのテーマ)

HAPPY HACKING(ハック中のテーマ)

SOFTENED SPIKE(ウニを丸めたテーマ)

MINDHACK(記憶のテーマ)

THE STAIRS(タイトル画面のテーマ)

THE ARTIFICIAL PLACENTA(FORMATのテーマ)

READY TO TASK(ホットフィックスのテーマ)

FAR FROM CITY LIGHT(ユーニッドのテーマ)

GREETINGS, BUTTER KNIFE…(イーヴリッグのテーマ)

IF THOU ART HUMAN(シノのテーマ)