MINDHACKサンドイッチ対決!
今回はMINDHACKのキャラクターたちに、サンドイッチを作って対決してもらいます。ルールはただ1つ。くじ引きで決まったペアで調理をおこなうことです!
司会と審査員を務めるのはこの2人。
サポート隊員
「よう、みんな! 今回もこの俺と先輩が進行を務めるぜ。なんかパンがたらふく食えるって聞いたけど、マトモなサンドイッチが出てくるといいな? 先輩!」
ベテラン隊員
「どうじゃろうなあ」
それではいってみましょう!
ユーニッド・ヒューゴペア
ユーニッド
「あ? 何だ? サンドイッチを作れって?
ふざけんじゃねえ! 毎度毎度、犬だのカレーだの徒競走だの……
俺様をアジか何かとでも思ってんのか? どう食っても美味いってか!
おい、今回は俺はやらねえからな! ここに宇宙飛行士でも来ねえ限りはな!」
???
「おーい……」ザッザッザッ……
ユーニッド
「ん?
あ、あれは……!!」
ヒューゴ
「おーい! やあ、すまない! 遅れてしまって……
サンドウィッチ対決の会場はここかな?」
ユーニッド
「う……宇宙飛行士さんっ!!」
ヒューゴ
「異星のウニくん! 同じウのつく者同士頑張ろうじゃないか。
ウは宇宙船のウ、ウニのウ、そして宇宙飛行士のウさ!」
ユーニッド
「チッ…… 本物が来ちまったなら仕方ねえな……!」
~COOKING TIME~
ユーニッド
「おい宇宙飛行士さん! 何だよこの葉っぱは! キャベツじゃねえぞ!」
ヒューゴ
「ありがとうウニくん、レタスは一口大にちぎってくれるかい?」
ユーニッド
「おらよ!
おい宇宙飛行士さん!海老は何分茹でりゃいいんだ!」
ヒューゴ
「ありがとうウニくん、海老は2分で大丈夫だ」
・・・
成果発表
サポート隊員
「うわ! デケエ! しかも美味そう!!」
ベテラン隊員
「いきなり意外とまともなのが来たな」
ヒューゴ
「いやあ、いい出来だ。ニューヨークの一等地でコーヒーを添えて店を出せるな。
そこのウニくんが頑張ってくれたおかげさ!」
ユーニッド
「見たか!! これが本場アメリカの味!! デケェは正義だ!!」
サポート隊員
「うん、シーフードが挟まってて普通に美味い。もう満足だよ俺。優勝でいいんじゃね?」
ベテラン
「どうかな」
ユーニッド
「で、宇宙飛行士さん! アメリカって何なんだ!?」
イーヴリッグ・新米隊員ペア
イーヴリッグ
「うーん笑止旋盤。言うまでもなく、無機の戸棚にサンドイッチは無用。
扉とは蝶番でしっかりと閉じられるべきであり、ただ挟むだけなど……」
新米隊員
「おいヤマムラッ! 何だらけてんだ! 真面目にやれよ!
せっかく先輩がたが人前に立つ機会をくださってるんだぞ! この極悪人が! 箱以外作れねえのか! シマシマの服着やがって!」
イーヴリッグ
「ヤマムラではないッ!! 我が名はイーヴリッグ、神の無機のキャビネット!
そういうお前こそペーパーナプキンのくせに態度がでかい! 敷物ならおとなしくパンの添え物となるがいい!」
新米隊員
「あっ! ヤマムラお前、何勝手にトーストしてんだ! 余計なことすんな!
お前に飯なんか任せられねえ! 俺が責任もってキッチリ作るからそこで両手を頭の上に置いて見てろ!」
イーヴリッグ
「だからヤマムラではないッ! お前のようななんかいろいろ雑そうなやつに繊細なキッチンの品々を触らせてなるものか!
こちらが見せてやる! 都会の大学生が休日に作るおしゃれなオープンサンドを御覧(ごろう)じろーッ!」
新米隊員
「うわ! コラお前! 押すなって! 危ない! ウワ―――ッ!!」
成果発表
サポート隊員
「すっごい普通のサンドイッチが来た」
ベテラン隊員
「びっくりするほど普通じゃな」
イーヴリッグ
「ふ、普通、ウッ」
新米隊員
「普通……」
サポート隊員
「うん、すげえ、何とも言えないめちゃめちゃ普通の味」
ベテラン隊員
「よく言えばクセがなく、悪く言えば個性のない仕上がりというか」
イーヴリッグ
「こ、個性のない、ウウッ」
新米隊員
「個性のない……」
サポート隊員
「なんかちょっと懐かしい感じする。郷愁っつうか?」
ベテラン隊員
「田舎の味というか」
イーヴリッグ
「い、田舎……ウググッ……」
新米隊員
「おふくろの味かあ……」
シノ・隊長ペア
シノ
「…………………………」
隊長
「そこの君」
シノ
「…………(ぷい)」
隊長
「どうやら、我々でサンドイッチを作るらしい。
まず先に具を切ろうと思う。どうだ?」
シノ
「……………………………」
隊長
「まあ、気が向いたらでいい。こちらでやろうか。
刃物の扱いには私のほうが慣れているだろう。
さて、まな板、まな板……」
シノ
「フン」
シュバッ!! スターッ!!
スパパパパパパーーーーーッ!!
隊長
「なにっ! 材料がまたたく間に千切りに!」
ズラララーッ!!
隊長
「しかも見事に皮まで剝かれている! 玄人だったか……!」
シノ
「…………(つーん)」
隊長
「君、見事な技だ。その勢いでこれも切ってくれないか」
シノ
「…………(ぷい)」
隊長
「…………(ぽいっ)」
シノ
「……!!」
シュバババババババーーーッ!!!!
隊長
「上手いな。放り投げられたトマトも等間隔に切ってしまうとは。
よく研がれた刃でなければこうは切れないはずだ」
シノ
「…………」
隊長
「よし、これはどうだ?」
スパパーッ!!
隊長
「こいつは?」
ズバババーッ!!
隊長
「やるな。ではこちらは?」
シュパパスパパズバスパーーーッ!!!
成果発表
サポート隊員
「おお! 隊長のサンドイッチ美味そう!」
ベテラン隊員
「いろどりも鮮やかじゃな」
サポート隊員
「うめー! 材料が細かく刻んであって歯触りが最高! これ隊長が切ったんすよね!? すげえ!」
隊長
「いや、材料を切ったのはあそこの……」
サポート隊員
「えっ……めちゃくちゃ誇らしげな小さい人いるけど…………誰?」
COM_Z・FORMATペア
COM_Z
「いいかい、料理とは身体的行動。指ももたず、お砂糖ひとつまみの何たるかも知らないキミには当然できない行為だ!
というわけでワガハイが仕切らせてもらうよ。えー、まずこの食パンを焼いてだね」
FORMAT
「■■■■■■■(異議を唱えます。サンドイッチの作成においてトースト過程は不要です。まず食パンの耳を取る工程が不可欠です)」
COM_Z
「■■■■■■■(異議を認めない。パンの耳を取る調理法は可食部位を廃棄することとなりピースとラブが不足。人間と自然環境のため、スライス食パンには耳とトーストが必要)」
FORMAT
「■■■■■■■(異議を唱えます。サンドイッチ作成における具材の厚みを考慮するべきです。COM_Z指定の食パンは加熱による耳の鋭利化によりマインドハッカーが負傷する恐れがあり危険。よりソフトな別のパンの使用を推奨します)」
COM_Z
「■■■■■■■(異議を認める。提案。確かにキミはワガハイより劣ったサンドイッチ概念の持ち主だが、まず第一に双方の目的の共通認識を取得する必要がある)」
FORMAT
「■■■■■■■(条件提示1。サンドイッチは飲食物である。人間の生存に必要な栄養素の獲得が目的)」
COM_Z
「■■■■■■■(同意。条件提示2。サンドイッチは娯楽である。人間は飲食を娯楽とし、ストレスの解消を行う)」
FORMAT
「■■■■■■■(同意。条件提示3。サンドイッチはサンドイッチである必要性がない。パンで具材を挟むことに携帯性以外の価値はない)」
COM_Z
「■■■■■■■(同意しない。パンで具材を挟むことには娯楽性がある。栄養素だけではなく見た目の彩りや触感などが人間の対象オブジェクトに対する不安を軽減し可食認識を強化する)」
FORMAT
「■■■■■■■(条件提示・アルファ。そもそもサンドイッチに対して娯楽を求める理由は何か?)」
COM_Z
「■■■■■■■(補足。人間のソースコードにエラーが発生する確率はストレスの度合いと比例し……)」
うんたら……
かんたら……
成果発表
サポート隊員
「…………えっ? なに? これ?」
ベテラン隊員
「ボウリングのピンじゃな」
COM_Z
「我々が協議を重ねた結果、かろうじて合意を得られた最大公約数としてのサンドイッチがこちらなのだ!」
FORMAT
「何か問題がありますか?」
サポート隊員
「は、はあ……けっこうなお点前で……(やべえ! 片方が直属の上司だからツッコミづれえ!)」
結果発表
ベテラン隊員
「で、率直に言ってどれが一番美味かったんだ」
サポート隊員
「えー? うーん、最初に食ったシーフードのやつも美味かったけどな。やっぱり隊長のサンドイッチかな? なんか作りも丁寧だったし」
優勝:隊長・シノペア!!
隊長
「ありがとう。光栄だ。
だが、賞賛ならそこの達人が受けるべきだな」
シノ
サポート隊員
「いや、だから誰なの? あれ」
~おわり~











