※これはMINDHACK本編と全く何の関係もない土曜ドラマです。
-VODKAdemo? presents—
(Illustrated by 天久保)
一面の銀世界……
その中を、凍えて歩く一人のキャビネット……
イーヴリッグ
「寒い寒い! いくら私が神に選ばれし無機の家具でも、こんなに冷えたら素材によくない!」
羽織を押さえて歩くそばから、吹雪が足跡をかき消していく。視界は真っ白に煙り、すぐ目の前も見通すことができない。実家の周りより深く積もった雪に足をとられ、イーヴリッグは前のめりに転んでしまった。
イーヴリッグ
「うわっ! あーも〜、雪は一生分見飽きたよ〜」
首を傾け、扉の反対側をゴン、ゴンと叩いて頭に入った雪の塊を取り除いていると、吹雪の切れ間で、白い靄の中にぼんやりと巨大な影が見えてくる。大学のキャンパスほどに大きいことはわかるものの、雪煙のせいではっきりとした形は見えない。しかし、どうやらそれは建物のようだった。
イーヴリッグ
「あ……あれかなあ。あれだろうなあ」
握りしめていた封筒に目を落とし、ぼそりと呟く。
彼は、ある招待状を受け取ってここへ招かれたのだった。
『重要なお知らせ ※※※必ずご確認ください※※※
おめでとうございます! あなたは選ばれました。
この度、あなたを素敵な『マインドハックの館』へご招待します!
なお、お越しいただけない場合はキャンセル料金のご請求が発生してしまいます。
この招待状を持ち、記載の住所へ必ずお越しください。
※※注意! 有効期限が切れるとキャンセル料金に加え、延滞金が発生します※※』
あれが『マインドハックの館』?
果たして、近づくとそれは確かに建物だった。門を抜けると正面玄関らしき入口が見え、彼はそのガラス扉を叩いた。
ドンドン!
イーヴリッグ
「ごめんくださーい! 神の救いに興味ありませんかー!」
ウィーン!
なんと扉はひとりでに開いた。
イーヴリッグ
「おお! 自動ドア!」
そして、開いたドアの中から現れたのは…… どう見ても悪そうなトゲトゲのギャング!
ギロリ!
ユーニッド
「あァン? どちら様だあ?」
睨まれて怖い! しかも彼はウニなのである!
イーヴリッグ
「ヒッ! すいません間違えました! 帰ります!」
しかし、ウニの後ろからもう一人、何かがひょっこりと姿を現す。
ヒューゴ
「やあ、こんにちは。君も呼ばれて来たのかい?」
それは……どう見ても宇宙服を着た宇宙飛行士! 片手を上げて気さくに挨拶している!
イーヴリッグ
「うわ! 宇宙飛行士さんならまあいいか……はい、そうです」
ヒューゴ
「寒い中を大変だったね。どうぞ中へ。熱々のエッグノックでもあったらよかったんだけど」
イーヴリッグ
「あっこれはご丁寧にどうも……マインドハックの館? って、ここですか?」
ユーニッド
「おい。お前も招待状持ってんのか」
ヒューゴ
「俺たち、どうやら皆そうらしいんだよ」
宇宙飛行士とウニのギャングが指さす、玄関広間の先には…… 大きな閉ざされた扉!
そしてその扉の前では、怪しい人物たちが、お互いになんとなく距離を開けて手持ち無沙汰に立っていた。
こうして館の中、玄関のちょっとした広間に揃ったのは……
【ギャングのキング】ユーニッド
「何だァ? ジロジロ見やがって。俺の顔にナマコでもついてるかよ」
【血気盛んな若者】新米隊員
「うるさいぞ! その面、どう見ても悪人だろうが! トゲトゲしやがって!」
【怪しい一頭身】シノ
「フン。ゴミクズどもが、千鳥のように囀(さえず)るわ」
【あざとい白衣ロボ】COM_Z
「手紙で見知らぬ人々同士を待ち合わせさせるだなんて、今時ずいぶんアナログな手法なのだ」
【宇宙飛行士】パトリック・ヒューゴ
「異星の建物は面白い構造だな! まるでビンゴ会場だよ。マスコットキャラクターもキュートだ」
【威圧感ある人たちの間で肩身が狭い】コウスケ・ヤマムラ (自称イーヴリッグ)
「……なんか怖い人ばっかりだけど、これで変な請求されずに済むかな?」
広間を見渡すと、あちこちにマスコットキャラクターがあしらわれている。
⊹₊⟡⋆˚⊹
(⊹ᵕ⊹)こんな顔をしています。可愛いですね。
⊹₊⟡⋆˚⊹
イーヴリッグ
「ところで、あなたがたは何故ここに?」
COM_Z
「ここにいるみんな、同じ文面の招待状で呼び出されたのだ」
ユーニッド
「言っとくけどな、キャンセル料金にビビった訳じゃねえぞ」
シノ
「くだらん」
新米隊員
「あんな迷惑メールみたいな招待状、引っかかるやついるのかよ。俺は先に来たはずの隊長を探してるだけで」
ヒューゴ
「奥に部屋がありそうなんだが、鍵がかかっていてドアが開かないんだ」
……すると、その時!
ウィーン!
突然、その重いドアが……ひとりでに開いた!
イーヴリッグ
「おお! これもまた自動ドア!」
新米隊員
「マジかよ。あんなに押しても引いても宇宙飛行士さんがタックルしても開かなかったのに!」
まるで建物自体が、招待客が全員揃うのを待っていたかのよう……
ユーニッド
「寒いんだよここ床が冷えてて。早く中に入ろうぜ」
早速、一同はドヤドヤと中に足を踏み入れる。
扉の奥は開けたメインホールのような部屋になっていて、中央には円卓。ちょうど人数分の椅子が揃っていた。部屋に入ると壁に埋め込まれた暖炉が自動的に着火し、室温が暖かくなっていく。
イーヴリッグは驚愕し神に祈ろうとしたが、その前に、部屋の床に何か不穏な気配を感じ、視線を落とした……
すると!
イーヴリッグ
「あっ!!」
誰かが倒れている! それはどう見ても死体!
そして死体の周囲には紙吹雪のように、赤や黄色や青の花びらが一面に撒き散らされているのだった!
まるで凄惨な事件現場のように……!!
イーヴリッグ
「うわーっ!! し、死んでるーッ!!」
シノ
「ほう。退屈な所と思ったが、悪くない」
そして……何ということだろう! 画面の前の皆さんには見覚えのある……死体の特徴的な肩!
新米隊員
「ああーーッ!! た、隊長ーッ!!」
ヒューゴ
「知り合いかい? なんてこった、かわいそうに……」
新米隊員
「隊長! 一体誰にやられたんですか! くそっ、許せねえ!! 一言もセリフなく殺すなんて……!!」
ヒューゴ
「見ろ。何か書いてる」
ヒューゴが指さすのを見ると、床に倒れ込んだ死体は確かに、右手の人差し指の先で床を示している。
そう、これはおそらくダイイングメッセージ。それは花びらを並べた文字で、はっきりとこのように読めるのだった。
『先生』
新米隊員
「『先生』……!?」
ユーニッド
「い、一体何のメッセージなんだ……!?」
戦慄する一同!
シノ
「ククク……なるほどな。面白い」
何か合点のいったらしいシノが、円卓の上にひらりと飛び乗り、自分の考えを語り始める。
シノ
「我らは何者かの戯事(たわむれごと)のために招かれ集められた。見ただろう、あの意思があるかのように動く奇妙な扉を」
COM_Z
「シノちゃん、あれは自動ドアなのだ」
シノ
「黙れ! そのくらいは我にもわかる! 裏に黒幕がいるという話をしておるのだ!」
ヒューゴ
「じゃあ、その黒幕が『先生』?」
ユーニッド
「おい、つまりこれは順番にひとりずつ殺されていくいわゆる館ものの事件だっていうのかよ! ふざけんじゃねえ!」
拳を握りしめたユーニッドがわかりやすい説明を叫ぶ!
COM_Z
「困ったね。外は猛吹雪で閉ざされてしまっているし、これでは陸の孤島ではないか。誰か別の人がいた形跡もないのだ」
ヒューゴ
「『先生』……閉鎖空間……陸の孤島……戯事、ゲーム……」
死体の横に屈んで考え込んでいたヒューゴが呟いて、後ろの5人を振り返る。
ヒューゴ
「もしかして……」
そして、はっとした一同は、お互いの顔を見合わせた。
ヒューゴ
「『先生』は……」
COM_Z
「この状況を楽しんでいる、犯人……!!」
新米隊員
「まさか!」
ユーニッド
「…………!!」
一同
「この中に!?」
……こうして、恐怖の一夜が幕を開けたのだった……!!
土曜サスペンス劇場
-マインドハック連続殺人-
白銀の『運命(ディスティニー)』
こうなると一同、あっと言うまに疑心暗鬼!
イーヴリッグ
「えっそこのあなた、ギャングの人ですよね? あなたがやったんじゃないですか? なんか悪そうだし」
新米隊員
「そうだ! ギャングだしいかにも素行も悪そうなお前! お前が隊長をーッ!! よくも!!」
ユーニッド
「冗談じゃねェ、人を見た目で判断すんな! 俺が『先生』に見えるかっての!
動機がねえだろ、動機が!! だいたい今お前らと一緒に入って来たばっかだって!」
血の気の多い人たちが喚きあう中、シノは涼しい顔で、円卓の上でくつろぎナイフの手入れを始めている。
シノ
「クックック……先に死体を作っておいて、後から何食わぬ顔で合流することもできよう」
新米隊員
「そうだ! そうに違いない! ごまかしたって無駄だぞ、この犯罪者が!」
ユーニッドに掴みかかる新米隊員!
ユーニッド
「このタコ! あのチビ今ナイフ研いでんぞ! あっちのほうが明らかに怪しいだろ! 凶器持ってんじゃねえか!」
新米隊員
「口答えするな! あんな小さい丸いかわいいのが人殺しなんかできるわけないだろう!」
シノ
「誰が小さい丸いかわいいのかッ! 今ここで切り刻んでやろうか!」
収集のつかなくなった彼らを宥めようと、ヒューゴが間に入って止める。
ヒューゴ
「まあまあ落ち着いて、ここはお互いに協力したほうが安全だよ。一度ゆっくり話し合おう」
ユーニッド
「うるせェーッ!! 宇宙飛行士さんはいいけど他の奴らは全員怪しい! 人をテキトーに疑いやがって!」
ユーニッドは部屋の反対側、入って来た方とは別の扉に手をかけ開く。奥には長い廊下が続いているようだった。
ユーニッド
「こんな人殺しがいるかもしれねえ所にいられるか! 俺はひとりで泳がせてもらうぜ! あばよ!」
COM_Z
「おーい! ユーニッドくん! こういう時に孤立したら絶対危ないのだ〜!」
COM_Zの静止も聞かず、ウニの特徴的なシルエットは廊下の向こうにずんずんと消えていくのだった。
ウィーン。
彼の去った後、ドアの閉まる音が広間に響いた。
COM_Z
「あー、行っちゃった」
薄暗い無機質な廊下を、ユーニッドは建物の奥を目指して歩いていく。
ユーニッド
「…………」
五歩に一度くらい振り返りながら歩く。
ユーニッド
「……おい! 誰も来てねえのかよ! 誰か追ってこいよ! 言っちまった手前戻り辛えだろうが!」
建物の壁には時折、案内図が貼られていた。それによると、この先には個室がいくつもあるようだ。
廊下の左右にもスライド式のドアがいくつも並んでいるが、鍵がかかっており、開く様子はない。
ユーニッド
「なんか……気味悪ィな……誰かいねえのか」
頭上には網目状の見たこともない材質のカーテンが張り巡らされている。床はツルツルと顔が映りそうなほど磨かれ、壁は鉄に似た金属で、異様なまでに清潔だ。
ユーニッド
「そういえば、聞いたことがある」
ユーニッドはふと、さっきの花びらまみれの死体の様子を思い浮かべ、知り合いから聞いた噂話を脳裏によぎらせた。
ユーニッド
「どっかのムショには、人の頭ん中をお花畑にしちまう医者がいるって……」
ギイーッ!! バタン!!
ユーニッド
「ひえっ!」
突然の大きな音に飛び上がり、廊下を振り返る!
そこには……
ユーニッド
「おっ、誰か来たじゃねえか! おーい! ビビってねえで早くこっち来……
……あれ?
て、てめェはッ……!!」
——
【CMタイム】
⊹₊⟡⋆˚⊹迷える有機の人の子よ、ともに家具となりましょう。⊹₊⟡⋆˚⊹
⊹₊⟡⋆˚⊹₊⟡⋆˚⊹好評配信中⊹₊⟡⋆˚⊹₊⟡⋆˚⊹
——
一方、広間に残った一同は円卓でカードゲームの『UNI』をやっていました。
新米隊員
「いやー、たまたま置いてあってよかった、UNI。初対面と打ち解けるにはやっぱりこれだなー」
COM_Z
「楽しいね〜! ワガハイこういう修学旅行っぽい体験やってみたかったのだ! SKIPカード出しちゃおっと、えいっ!」
イーヴリッグ
「神は家具に対して楽しい修学旅行をお望みにならない……!! そしてさっきから僕の番ずっとSKIPされてばかりッ……!! グギギ……!! ロボットならばもっと無機らしくあれ……!!」
新米隊員
「あっ、俺の番か。UNI!」
ヒューゴ
「おいおい、ドロー・トゥーが3枚? 参ったなあ」
ヒューゴが太い手袋の指先でなかなか山札からカードをめくれずに困っているのを新米隊員が助けていると、不意に背後で、ユーニッドが去っていったはずの扉が開きました。
ウィーン。
奥から呼びかける声が聞こえます。
???
「おーい! おーい」
COM_Z
「おや? 帰ってきたのかな」
一同が扉の奥、廊下を覗くと……
(Illustrated by 天久保)
ユーニッド
「マインドハックは身体にいいなあ〜!」
そこには、きらきらの瞳で幸せそうに微笑む、すっかり様子の変わったユーニッドが!!
イーヴリッグ
「う、うわーッ!! 誰ーーッ!!」
COM_Z
「ユーニッドくん! マインドハックを受けたのかい!?」
新米隊員
「やられたのか!? 『先生』に……!」
シノ
「何だ、いちいち煩(うるさ)い奴らめ。何を喚いている」
UNIに参加せず辺りを探検していたシノも、騒ぎを聞きつけて戻ってきました。
それを新米隊員が咎めます!
新米隊員
「あっ! おい一頭身、やったのはお前だな! 犯人がのこのこ現場に戻ってきやがって!」
シノ
「何? 我が? 何を? うわっ……誰それ?」
新米隊員
「とぼけるな! 今ここでアリバイがないのはトゲボール野郎とお前だけだ! 言い逃れはできないぞ!」
イーヴリッグ
「そうだそうだ! なんか邪悪だし何といっても刃物を持っている! LAGOM神もそう仰っている!」
その場の雰囲気で便乗!
ヒューゴ
「凶器は刃物じゃないのでは?」
正論!
シノ
「ハ。目の付け所は褒めてやろう。だが我は破滅の代奏者。望むは唯一、魔王様に捧げるヒトどもの悲鳴の音(ね)のみ……」
イーヴリッグ
「ほら! なんかまんざらでもなさそう! ニヤニヤしてるじゃん! 絶対怪しいでしょ!」
新米隊員
「正直に答えろ! 一体なにが目的なんだ!」
ヒューゴ
「凶器は刃物じゃないのでは?」
スルーされる正論!
ユーニッド
「えーなに? さっき誰か俺のこと呼んだ? ウニって呼んでたよね? ねえねえ」
収拾がつきません!
その時……
ギューンゴゴゴ……ドカーン!!
外から雷鳴のように轟く大きな音が!
一同
「なんだ!?」
全員、広間の窓に駆け寄ります!
しかし窓はタイル状のはめ込み式磨りガラスで、外の様子は全く見えません。吹雪が続いていることだけがわかります。
新米隊員
「なんだこの窓、何も見えない」
イーヴリッグ
「今の音は一体?」
COM_Z
「あっ。今のは多分、宇宙飛行士さんの乗ってきたロケットが庭の木を傾けていてとうとう倒れた音なのだ」
イーヴリッグ
「なんだ、ロケットが庭の木を倒した音かあ」
新米隊員
「じゃあいいか。宇宙飛行士さんのだしな」
しかし、一同がそのまま円卓の上に視線を戻すと……
シノ
「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」
シノが……震えているではありませんか!
COM_Z
「あれっ、シノちゃん、どうしたのだ? 大きな音が怖かったかな?」
シノ
「ごめんなさい! 魔王様、ごめんなさい! グスッ……ごめんなさい! ごめんなさい! 許して! ごめんなさい!」
新米隊員
「いや、これはもうなんか、人格が変わったとしか言いようが……」
そう言った後、新米隊員はハッと気づきました……
新米隊員
「まさか……や、やられたのか!? 『先生』に……!?」
イーヴリッグ
「か、神よーーーーッ!! 一体ここで何が起きているのでしょうか!!」
緊張に耐えられなくなったイーヴリッグが天を仰ぎ、叫びます!
新米隊員
「悪人どもが一人一人無害にされていく……なんて力だ……まるで天才の所業……! しかし、この短い間に一体誰が……?」
その横で、ヒューゴは頭の中をお花畑にされた二人を眺めながら、洋画のように肩を竦めています。
シノ
「ひぐっ……ごめんなさい! すみません! ごめんなさい! シノは無価値です! こんなところにいる資格もありません! 魔王様! 魔王様! 魔王様!」
新米隊員
「おいおいどこ行くんだ、そっちはさっきウニ野郎が行ってやられたほう……」
ユーニッド
「あっ、そうそう! なんかあっちの廊下の奥にフワフワの個室があって泊まれるようになってたぜ!
もう夜だし俺も寝よーっと。じゃあね、みんな! おやすみー!」
ハックされた人たち、退場!!
COM_Z
「それにしても、目を離したのは一瞬だったのに。おかしいね」
訝しむCOM_Z。
COM_Z
「『先生』がすぐ側にいない限り、こんなスピードの説明がつかないのだ」
イーヴリッグ
「これ、一人一人減るのを待って最後に残ったのが犯人ってことでいいのでは?」
何故か自分は生き残って当然と思っているイーヴリッグ。
新米隊員
「やっぱり、孤立すると狙われるんだ。お互いに監視しあったほうが安全だな……」
COM_Z
「そうしよう。ここは暖かいし、今夜はこの広間で過ごすのがよさそうだね。吹雪が明けたら助けを呼びに行こう」
イーヴリッグ
「えっ……なんかそこで死んでる人いるのに……? やだなあ……」
新米隊員
「さっき普通にUNIやってただろ、ここで」
嫌がるイーヴリッグを横目に、新米隊員、ヒューゴ、COM_Zは顔を見合わせて頷きます。
こうして彼ら4人は、すぐそばに隊長の死体があるのを一旦忘れることにして、この部屋で朝を待つことにしたのでした。
2時間後……
新米隊員
「あっ! 暖炉が消えた! 俺、薪取ってくるんで!」
ドアを開けて新米隊員は外へ飛び出して行きました。自分から孤立! なんということでしょう!
果たして4人はどうなってしまうのでしょうか?
『先生』の正体は?
最後まで生き残るのは一体、誰なのか?
To be continued……(次週、後編へ続く)
⊹₊⟡⋆˚⊹
ネクスト・コムちずヒント!
『はんぺん』
⊹₊⟡⋆˚⊹
