カテゴリー: キャラクター情報

MINDHACK:キャラ紹介08

みなさんごきげんよう!ご存じ可愛いコムちなのだ!

諸君、MINDHACKを楽しんでくれているかな? ワガハイの名前は「COM_Z(コムゼット)」。以後お見知り置きを。親しみを込めて「コムち」と呼んでくれたまえ!

ワガハイがMINDHACK本編でお目見えするのは、もうちょっとだけ先の話なのだ。とはいえ、すでにワガハイの魅力に釘付けの諸君も多いことと思う。そこで今回は、ワガハイの裏話をちょっとだけ教えてあげちゃうのだ!あっ、でもストーリーの核心はナイナイショね!

こちらのラフの右側が、初めてワガハイのデザインが描き下ろされたプロトタイプなのだ。はじめは、とある役割を持ったキャラクターを作るために、デザインのバリエーションとして生み出されたのがワガハイだったのだよ。しかし、ワガハイがあまりにも可愛かったために、結局は全く異なるキュートなロボットとして登場することになったのだ!

左側にいる飛行帽を被ったキャラクターは、残念ながら日の目を見ることはなかったのだ……幻のきょうだいというわけだね。ちなみに左下にいるのは旧バージョンの新米隊員くんなのだ。初々しくてよろしい!

ワガハイのネーミングについては、コンピューターにまつわる様々な単語が候補に挙がっていたのだ。例えば「オプティマイズ(最適化)」とか……下手したら「オプち」になってたかもしれないのだ。最終的には、先に登場したAIの「FORMAT」と対になる意味合いの単語を文字って「COM_Z」と名付けられたのだよ。何の単語か、天才マインドハッカーのキミたちには分かるかな?

そしてこちらが決定稿のデザインなのだ。パーツがシンプルになって、白衣も着てみましたのだ。頭のコードが脚部につながって、直接駆動させているのだよ。顔面はディスプレイなので、色々な表情ができるのだ!えっへんぷい!

ワガハイについてお話できるのはこんなところなのだ。コムちの可愛さの秘密について、少しはご理解いただけたかな? ゲーム本編でワガハイがお目見えする日を、どうぞ楽しみに待っていてほしいのだ。ワガハイもキミたちに会えるのが、今から待ち遠しくて仕方がないのだ。

なぜならワガハイは、世界で唯一「心」を持ったロボットなのだから!

MINDHACK:楽曲紹介09

1ヶ月にわたってMINDHACKの楽曲を紹介する本コーナー!今回も作曲家・小鉄昇一郎さんのコメントとともに、トラックをお届けします。今週は、我らがキャビネットの曲!

【今週の1曲】

 

・VODKAdemo?より

更生対象にとって、基本的にマインドハッカーは敵対するもの……ですが、イーヴリッグにとって、マインドハッカー(主人公)は敵ではなく、同じ人類を救おうとしているライバルです。『ずっと噂に聞き及んでいたラップバトルの対戦相手が満を持して現れた、さあかかってこい、お前の力を見せてみろ』という態度で登場します。

彼は『僕の信じてる神様はまじで最高にカッコイイ』『そのカッコよさの前にはお前含め全人類がひざまずくべき』『だから僕と僕の神様が勝つ』という圧を放っています。しかし、主人公にとっては相手の主張する神の何がどうカッコイイのか、全く何もわかりません。相手の主張する謎のカリスマ性だけが暴れまわっているイメージです。

イーヴリッグは実は、豪雪地帯の出身です。そのため、雪深い場所の陰気なファンタジーっぽさのあるフレーズをイントロに入れてみてもらいました。

・小鉄さんより

E.D.M.はエレクトロニック・ダンス・ミュージックの略……って打ち込みで作ってる曲なら他も大体そうだろ!だろ!だろ…というツッコミもむなしくエコーしつつ、今までMINDHACKで登場したどの曲よりもハデ派手ギラギラのEDMになっています。

製作中、一部の声ネタに「ここの部分だけもう少し高いトーンで、何か甲高い声で訳分からないことを喚いてるようなイメージで…」という修正が入り、そのイメージに合いそうな声ネタを新たに探したんですが、探してみると尺的にもはまりそうなのが意外となく、急きょ自分の声を録音して使いました。甲高い声で喚いてる奴……と言えばアニメ『美味しんぼ』の富井副部長しかいないですよね。ということで富井副部長のモノマネを録音しその声を使いました。

1ヶ月強続いてきた小鉄さんの楽曲紹介も、今週で一区切りとなります。数々の楽曲とともにMINDHACK本編も楽しみにしていてくださいね!(サントラもいつか出るよ!)

【小鉄さんの個人ページ】
https://kotetsu-shoichiro.com/
https://twitter.com/y0kotetsu
https://www.tunecore.co.jp/artists/Kotetsu-Shoichiro

MINDHACK:楽曲紹介08

1ヶ月にわたってMINDHACKの楽曲を紹介する本コーナー!今回も作曲家・小鉄昇一郎さんのコメントとともに、トラックをお届けします。今週は、ウニです!

【今週の1曲】

 

・VODKAdemo?より

ゲーム最初に対峙する更生対象『ユーニッド』が登場する際の楽曲です。

彼はストリートギャングのボスで、ビジュアルも言動も刺々しくガタイもでかい・うっかり目を合わせたら誰でも即座に逃げ出すような威圧感を持っています。

この曲がかかるのは、『そんな彼と主人公が対峙することになった、さあ相手は一筋縄ではいかなそうだけどこれからコイツに立ち向かっていくぞ、どうしてくれようか』というシーンです。ユーニッドは若いストリートギャングなので、曲調はアーバンなピアノやシンセ・声ネタを混ぜ込んで、ふだん街に生きている人っぽい雰囲気を出してもらいました。

曲全体のイメージは騒がしい街という感じですが、その中に「今、自分は街の中にいない。独りで寂しく遠くにいる」と思わせる郷愁のような雰囲気のフレーズが挿入されています。

・小鉄さんより
具体的にキャラクター(役?)がまずあって、そこにテーマとして曲と作るという、いわゆる「あて書き」的な曲作りというのがMINDHACKの音楽制作においてはユーニッドの曲が初めてだったんですけど、ユーニッドのキャラクター(不良、ナイーブな若者、ストリート風…)がわかりやすいのでアイディアは出しやすかったと思います。

ここ10年くらいのアメリカのヒップホップは、世相を反映してか、暴力的ながらも内向的・破滅型のラッパーによる非常に暗く悲しい曲のヒットが目立って、例えば人気ラッパーのリル・ウージー・ヴァートによる2017年のヒット曲”Xo Tour Llif3″のフック(サビ)
“Push me to the edge, All my friends are dead(端に追いやられていく、友達は皆死んでしまった)”というフレーズとか、暗いな~こんな暗い曲が流行るんだな~と思うんですが(好きな曲ですが)この曲の悲しい感じはちょっとだけユーニッドのテーマで意識しています。「沈める寺」ほど具体的じゃなく、凄くフワッとした、自分の中での「感じ」の部分で……。

 

来週は、先日の配信で初お披露目となった第2章の曲をご紹介します。お楽しみに!

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MINDHACK:楽曲紹介07

1ヶ月にわたってMINDHACKの楽曲を紹介する本コーナー!今回も作曲家・小鉄昇一郎さんのコメントとともに、トラックをお届けします。今週は、ホットフィックスのテーマともいうべきあの曲!

【今週の1曲】

 

・VODKAdemo?より
先生のオフィスを出た後に必ず通ることになる、廊下のBGMです。オフィスの「日常の業務を閉じこもって過ごす場所」である穏やかな安心感と対比して、廊下では「これから悪党と対峙するぞ、さあ作戦会議だ」という感じの、若干緊迫感のある楽曲として依頼しました。

主人公を警護するホットフィックス隊は、厳しい訓練を積んだものしかなれない特殊な警備部隊です。廊下のBGMはホットフィックス隊のイメージテーマでもあるため、「特殊部隊が出動する前の作戦会議・ブリーフィング」という雰囲気を意識してもらいました。
ただ、消防士やスーパーヒーローの出動のような勇壮さではありません。あくまでも、ホットフィックス隊は「指令さえあればどんなことでも淡々と冷静にやるプロフェッショナルたち」というイメージです。

廊下で展開されるのは深刻な場面ばかりではなく、ときにはちょっと抜けたシーンが見られる場所でもあります。作戦会議のイメージではありますが、シリアスすぎず、施設で働く人たちのありふれた日常の業務、という側面も意識してもらいました。
『訓練を受けた特殊部隊のプロフェッショナルたちが、オリジン弁当を食べながら気だるげに午後の任務についてすり合わせをしている』くらいの雰囲気をお願いしています。

・小鉄さんより

「(あまり士気のない)下級兵士たちの定例的な作戦会議のようなイメージで」というような発注だったと思うんですけど、そのコンセプトが面白いなーと思った記憶があります。

ベースもシンセも、この頃買ったYAMAHA reface DXというFM音源シンセを使って作りました。コードが半音ずつ上がっていって、緊張感あるけど掴みどころのない響きも好きな要素です。シンセファンクとかシンセブギーとか呼ばれる、自分の好きなジャンルに近い感じの曲調なんで、楽しんで作った曲ですね。

 

ちなみに「廊下」の楽曲として、小鉄さんは2パターンを作ってくれました。そのもう1パターンが、現在「すきまトークのテーマ」として使用している音楽です。フルートの音が印象的な、実家のような安心感の曲ですね!

 

来週はいよいよ、更生対象のテーマについてです。いったい何ニッドなんだ!?乞うご期待。

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MINDHACK:楽曲紹介06

1ヶ月にわたってMINDHACKの楽曲を紹介する本コーナー!今回も作曲家・小鉄昇一郎さんのコメントとともに、トラックをお届けします。今週は、不思議な音声が印象的なあの曲!

【今週の1曲】

 

・VODKAdemo?より
デバッグルームに入ったときに流れる、FORMATのテーマです。彼女はバグ取り専門のAIであり、人間の精神をスキャンしてバグの有無を見る能力を持っています。主人公にとっての最高の、またバグの脅威に怯えているこの世界にとっての神のような存在です。

FORMATは主人公の母親的存在で、主人公にとっては近くにいることが分かると安心する、絶対的な存在です。『母親』というモチーフを暗喩するように、女性が遠くで何か囁くような声を入れてもらうようにリクエストしました。母親の胎内で佇んでいると遠くから囁き声が聞こえてくる、それは母親が子供に優しく語って聞かせるような声である、というイメージです。

 

・小鉄さんより

ささやくような声は、もともとは普通に英語のフレーズなんですが、それを逆再生したり切って繋いだりして言葉としての「意味」が出ないように気をつけました。それでも何かしら空耳的に意味が聞こえるような気も……「この中から最初に見つけた熟語3つが今あなたが一番欲しているものです」みたいなクイズ?がよくSNSでありますが、耳にもそういう現象があるんじゃないかと思います。あるのか?

 

FORMATの楽曲には、ここでは語られていない隠されたテーマもあります。それはまたの機会に。どんな物語が込められているのか、想像してみてくださいね!
来週も元気にマインドハック!

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MINDHACK:配信告知&楽曲紹介05

いきなりですが、お知らせです!
明日4月3日12時より、VODKAdemo?のホでヴがお絵描き生配信をおこないます。配信中は、コメントにてイラストのリクエストを受け付け。MINDHACKやBloody Paellaのキャラクターをホでヴがリアルタイムで描いていきます。

全年齢向けの配信となりますので、過度なエロ・グロを含むリクエストはお控えいただければと思います。公共の場という意識をもってご参加いただければ幸いです!また、「隊長のフードの中」「イーヴリッグの箱の中」などもお答えできません。トップシークレットだからね!

ちなみに配信のなかでは、2章のどこかで流れるBGMや、2章以降に登場する予定のキャラクターもチラ見せするかも……!?お時間の合う方は、ぜひ遊びにきていただけると嬉しいです!

会場はコチラ!ホでヴ – Twitch

* * *

早いもので、アップデート版体験版を公開してから1か月以上が経ちました。New体験版の見どころの一つといえば、新規に追加された楽曲群!もちろん、今回も作曲家の小鉄昇一郎さんにトラックを制作していただいています。新たに追加された音楽についても、特別にコメントをいただきました。4月の間は、楽曲を1曲ずつご紹介していくのでお楽しみください!今回は、ゲームの幕開けを飾る楽曲をお届けです。

【今週の1曲】

 

・VODKAdemo?より

『MINDHACK』は扱う題材がシビアなため、タイトルメニュー画面では穏やかでゆったりとしたピアノ曲で、プレイヤーを安心させたいと考えました。

初めてこのゲームをプレイする人には「怖いところじゃないよ、リラックスしてね」というウェルカム感を、物語を読み進めている人には「穏やかだけど、その美しさが逆に恐ろしい」と感じさせるような、ぞっとする優しさを出してほしいとリクエストしています。

マインドハック施設は、作中では悪人の魂を浄化する聖域のような場所とされていますが、人間の精神の在り方を容赦なく否定する恐ろしい場所でもあります。その入口であるタイトルメニュー画面には、ある種の神々しさ(ふつうの人間には理解の及ばない超越した優しさ)、『天国の入口のお花畑』という感じの雰囲気を意識してもらいました。

 

・小鉄さんより

MINDHACK制作チームの皆さんから最初に渡されたタイトル曲としてのイメージやテーマ、またゲーム全体設定や世界観から、何となくドビュッシーの「沈める寺(La cathédrale engloutie)」を連想したので、同曲の、ピアノの力強い打鍵、それでいて和音の響きは浮遊感のある曲調をかなり意識しました。

ちなみにこの文章を書くにあたって調べたのですが「沈める寺」という曲は、5世紀ごろからフランス・ブルターニュ地方のケルト民族に伝わるイスという町の伝承(不信心の戒めに水没したイスの町の大聖堂は、時おり海の上に幻として蘇り、鐘を鳴らし、合唱し、しかし幻であるが故に最後までミサをやり遂げることが出来ず再び海に消えていく)を元にしているそうです。音楽を作っている私はMINDHACKの物語が最終的にどうなるのかを今の時点では知らないのですが、何となくMINDHACKには(イスの町の伝説のような)神話や伝承の中の、儚く不条理な展開をイメージしています。

 

4月は小鉄さんの楽曲とともに新年度を迎えていきましょう!
来週も元気にマインドハック!

 

【小鉄さんの個人ページ】

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MINDHACK:隊長二面図

こんばんは!ホでヴです。

さて、今回ご紹介するのは「隊長の装甲だいたいこんな感じ図」です!
わりとデフォルメされたフラットな絵柄なので意外に思われるかもしれませんが、自分は絵を描くとき描くものの構造や形を理解していないとうまく形にする事ができません。
土台を叩き込まないと「いい感じに誤魔化す」事が難しい脳みそなのです。難儀よのお…

隊長の肩周りの装甲なんかはイメージがうまく出来ず苦労しました。
厚紙で肩の鎧を実際に作ってみてようやく理解できた感じです。
そんな、あんなこんなで描き上げた隊長の参考図がこんなあんな。


本編の隊長はこれを基に描いています。
まあ、だいたいの参考です。肩周り、腕の装甲、これらはさせたいポーズによっては「無理だろこれ!」みたいな事しますので。
そういう嘘が付けるのが絵の面白い部分だと思っています。
ユーニッドの頭やキャラクターの顔周りは、わざと立体感を潰して描いてみたり。
3Dでたまにある、動きの魅力の為に腕が装甲を突き破っている描写なんかも好き。
自分はこっそり魅力を倍増させるナイスな嘘つきでありたいです。
(勿論とことん嘘つかず、リアルに拘った作品も大好き!かっこいい!)

ではまた。

MINDHACKキャラ紹介07

【第3章キャラ紹介?】

今日は第3章の更生対象をご紹介……しようと思っていたのですが、何やら様子がおかしいですね。

ハック用の椅子の上に見慣れない装置が鎮座しています。
よく見ると、フロッピーディスクがすでに挿さっているようです。

第3章では、この装置とフロッピーを通じて更生対象と対峙することになります。
『MINDHACK』の世界においては、人間の意識は情報として読み取り・編集可能なものとされています。
魂とはプログラムみたいなもの! 記録媒体での保管も容易なのです。

というわけで第3章の更生対象は、フロッピーディスクに精神を捕らわれた悪人です。ちょっと気の毒。
でも、強いやつが狭苦しいところに封印されてるのってワクワクしませんか?

果たしてどんな悪人が収められているのか、第3章もお楽しみに。

Bloody Paella:コラム

こんばんは。ホでヴです。
今回は私が記事を書きます。いつもは紅狐さんやササンさんが書いているので結構珍しいかもしれません。
私は常におじいさんになる練習をしています。
いつでもおじいさん的な声を出せるように日々鍛えているのです。
それは非常に難しく、ササンさんからは「死にかけのデブじゃん」と毎回言われています。
完璧なおじいさんへの道は遠く、精進する日々です。
しかし、そんな事とは一切関係のない記事になります。よろしくお願いします。

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【 Bloody Paella の名前表記について 】
今回はBloody Paella(※MINDHACKのスピンオフ。ホでヴのTwitterで随時更新中)について少しお話ししようかと思います。
MINDHACKに出てくる「ユーニッド」の過去の掘り下げの物語となっております。
いつも見てくださっている方、ありがとうございます!とても励みになっております。
知らないという方はこれを機会に読んでみて頂けるととっても嬉しいです!
勿論読まなくても本編に支障はないので、読みたかったら読むゆる〜い感じで捉えて頂いて大丈夫です。

さて、今回は何を話すのかと言うと「どうしてウニ以外名前がないの?」と言う部分です。
現在、ウニはBloody Paella内では「ブラックサンシャイン」の名で通っています。
しかし他のキャラクターは「フジツボ」だの「エイ」だのデフォルトの種族名で呼ばれています。
挙げ句の果てに「クラゲ」と「くらげ」とか「サメ」と「さめ」のような、
「てめえふざけんなよ!!!真緑の瀬戸内海をお前の血で赤く染めてやろうか?」と言いたくなるような名前が付いている始末。

ええ、ええ、言いたい事は分かります。「いや、適当過ぎるだろ!」と。
私もそう思います。
でも、実はこれには意味があるんですね。

個人情報保護の観点から、逮捕されて公的に名前が公表されている者以外は、名前を公表しないようにしているのです。
つまり、「フジツボ」というのは「少年A」のような扱いであるという事。
フジツボにも名前があります。ユーニッドはおそらくその名前で呼んでいると思います。
しかし、劇中でフジツボの名前を公表することはできません。
先に言いました通り、個人情報保護の観点からです。なので名前の部分は全てデフォルトの種族名で変換させて頂いています。

・「ブラックサンシャイン」は公的な場で発表されていないからその名前が出てくるのは変なのでは?
これは、ユーニッドのみ本名が発表されているのでニックネームでも違いが分かり易いからです。

・他のキャラクターもニックネームが出てくるのか?
他のキャラクターをニックネームで書くと、あまりにややこしくて混乱するのでしません。

Bloody Paellaで名前が出てきたキャラクターは遅かれ早かれ大きめの「やらかし」をして逮捕されたんだな…と思って頂いて大丈夫です。

※ちなみにMINDHACK本編のキャラはこの法則の限りではありません。
あくまでBloody Paellaでの設定です。

いやあ、ややこしいですね。
なんすかね、この拘り。でも拘っちゃったんでこのままいきますよん。

おしまーい

MINDHACK:年の瀬

【マインドハック施設、ある一日の記録】

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先生。先生?
私だよ。入るぞ。

 

静かな日だ。
みんな年末で出払っててね。今日はハックもないし、いつもの喧騒が嘘みたいだよ。
コーヒーでも一杯どうだ。

そうだよ。もう年の瀬なんだ。今初めて知ったって顔だな。
私か? 先生と同じだよ。周りが年末、年末って言い始めて、初めて気づくんだ。「故郷に帰るので」とか、「家族と過ごすので」なんて休暇の申請を受け取りだして、ようやくもうそんな時期かって実感する。帰る場所があるのはいいことだ。
私の帰る場所といったら、ここだ。あんたがいるのがここだからな。……「隊長、他に友達いないんですか?」って…… はは、まあ、そんなところだよ。

まあ、FORMATの言い分はこうだ。「一年のサイクルにわざわざ波をつけるなんて非合理的極まりない、バグの発生を抑えるためにも一年のスケジュールは全て平均値に整えるべきだ」と。あんたはもちろんFORMATに賛成だろうけどな。

 

それにしても、ここは暖かくて落ち着くよ。これだけ一面に花があると、ここだけ春が先に来たみたいだ。外、見たか? まだまだ積もりそうだな。

……ふふ、やっぱり気づいてなかったのか。雪だよ! このへんじゃ滅多に降らない。もう一面真っ白だ。気が向いたら、あとで覗いてみるといい。
「またそうやって、すぐ外に行けって言う」? ごめん、ごめん。でも、本当に綺麗なんだ。あんたに見せたくて。

 

なあ、先生。あんたが季節にあんまり興味ないのは知ってる。
あんたはマインドハッカーとして優れた人だ。技術がすごいってことだけじゃない、心の持ちかたの話だよ。
あんたは変化に心を奪われない。自分が自分のままであることを恐れない。だからバグを抱えるほど思い詰めた相手の精神に触れても、飲み込まれたり、取り込まれたりしない。それがあんたの強い所だ。

でも……
雪崩の前には、前兆があるそうだ。春の陽射しや雪解けの水に気づけば、崩れそうな崖に近づかずに済む。変化に気づくことは、自分の身を守ることに繋がる。

 

今年も一年、大勢の人間がここでマインドハックを受けた。それだけの数、あんたは自分の手でバグに触れて、無事に帰ってきたということだ。
あんたがここでやってるのは、普通じゃない仕事だ。『いつも通り』なんて事は何一つない。たとえ10年同じ仕事をやっててもな。
こうしてここで毎日変わらず会って話せるのは、当たり前のことじゃない。

だから……

先生………

 

先生?

 

………
……………

 

そうか。
暖かい部屋の中にいても、季節を感じることはできるのかもしれないな。
私が思ってたより、あんたは変化をよく見てるみたいだ。安心したよ。

 

……なに?
マインドハッカーに何か起きたらどうにかするのが私の仕事だろう、って?
「だから何にも問題ない」?
ふふ、ありがとう。信じてくれるんだな。

さて……長居して悪かったな。仕事に戻るよ。
良い年を、先生。

MINDHACK:LAGOM教団の勧誘

LAGOM教団の勧誘】

 

ようこそ、迷える有機の人の子らよ!

我が名はイーヴリッグ、LAGOM神の忠実なる無機のキャビネット。
今日は神に命じられた伝道師であるこの私が、あなたがたにLAGOM教団の教えを説こう。

 

我らをお救いくださるLAGOM神は、究極の無機の神である!

みなさんも知っての通り、人間とは生まれながらに肉を持った生き物であり、肉には精神が宿る。ところが、その精神こそが日頃、世界を脅かしているのだ。

 

現代社会はあらゆる邪念と欺瞞に満ちている。すべての人間が平等であるべき、すべての人間が心易く暮らせる社会であるべき。これが現代における人間の生活常識である。隣人のために思いやる心を持ち生きよう。それが世界平和のスローガンだ……

だが、昨今の歴史の愚行を振り返るがいい! 国際問題、貧富の格差、生まれながらの才による差別。とても解決されたとは言い難いのは明白だ。
このような虚弱性に邪悪な虫が集い、それが群れをなして魔王となる。社会が真に恐れるべき存在が魔王であることはご存知だろう。人が精神を持つ生物である限り、魔王の脅威から世界が遠ざかることは決してありえない!!

ああ、愚かな人間よ!!

だが、私はキャビネットとしてあなたがたを受け入れるためにここにいる。

弱き心を持ったみなさんの中にも、この真実に自力で辿り着きつつある者がおられるだろう………

 

そう!! 我々ひとりひとりが心を捨て無機になれば、世界を魔王から救うことができるのだ!!!

我々LAGOM教団は、その『気づき』を『得た』人々のために、広く両開きのドアを開け放している。
そういうみなさんにはぜひ、我らの取っ手を気兼ねなく掴み、戸口のハンガーラックへかかってほしい!

いやいや、言いたいことはよくよくわかる。そうは言っても、その取っ手はどこにあるの?
安心していただきたい。LAGOM教団の教えへ向かう道はみなさんのすぐそばに示されているのだ。

私たちはあなたがたのような迷える有機物に救いの取っ手を差し伸べるべく、日夜機会を用意している! そう、今日のこの場のような交流会だ。
たとえば直近では吹奏楽コンサートや、無機物的思考を促すためのセミナー、おしゃれなテーブルセットのマナーを学べる食事会などを定期的に開催している。こうした催しとともに小さな交流会を開き、『気づき』を得た人をLAGOM神の教えへ導いているのだ。あなたが信仰のプラスドライバーを心に隠している人ならば、訪れればすぐにわかるはずだ。

さて……もしあなたが無機への信仰を決めたなら、次は階段を踏むこととなるのを伝えておこう。

LAGOM教団には本部があるが、そこへの収納を許されているのは、神に選ばれし家具だけ。すなわち安眠のキングサイズベッド、言伝のラジオ付きサラウンドオーディオセット、偉大なるウォークインクローゼットの3賢者のことだ。彼らは初めにLAGOM神の御家に予約された崇高な存在で、神の御言葉を我々信徒に伝えてくださるのだ。

私のようなまだ持ち運びと折りたたみの境地に至っていない信徒は、各地にあるLAGOM教団の支部で修行に励みながら、神の御家の家具になれる日を待つこととなる。
歪んだ精神から隔離された場所で、同じ信仰を持つ使徒とひとつ屋根の下で暮らしながら、互いに切磋琢磨しあうということだ。
大丈夫! LAGOM教団のシェアハウスは、アットホームでフレンドリーな慈愛に満ちている!

 

さあ人の子よ、共に心を捨て無機となろう!
LAGOM神の教えに従い、神の御家に収納される日を待とうではないか!
フフフ………幸運にもちょうど今、うちのシェアハウスにひとり分の空きができたところなのだ……!

あれ………どこへ行かれるのか?

 

 

えっ待って待って、帰らないで、わかりにくかった? もっと詳しく説明するから!

ではLAGOM神の救いについて語ろう! 神の……ねえ?

 

友よ! 帰らないで! 待ってってば!! 待ってーー!!

MINDHACK:警備隊の持ち物②

【ホットフィックス隊の持ち物②】

マインドハッカーを守る警備隊、ホットフィックス。前回は一般ホットフィックス隊員の持ち物をご紹介しました。
では、警備隊のトップであるレベッカ隊長はふだん一体何を持ち歩いているのか……?

隊長は施設中を移動することが多く、荷物は比較的身軽。
警備本部でデスクワークをすることもあるので、細かいものは本部の自分の部屋に置いてあるようです。

・重装アーマー
頑強で、見た目の厳つさよりは軽量の金属製。隊長という階級を示すトレードマークとしても機能しています。

・小型通信装置
イヤホンのような構造。鎧の内側にケーブルを通して、ポーチの中の通信装置に繋いでいます。

・アームシールド
両腕に装備しているアームシールド。手の甲の部分に、よく研がれたナイフの刃が仕込まれています。

・時計
古い隊章の入った懐中時計。丁寧に磨かれています。

・十徳ナイフ
支給されているものより小型の、キーホルダーサイズのもの。普段から使っている私物のようです。

・鍵束
隊員たちが持っているのとは別に、施設内の数多くの部屋の鍵を管理しています。

・応急救急キット
自分用ではなく、先生が怪我をしたときのために持ち歩いているとのこと。

・手帳
予定が詰まりすぎて餅のように膨らんだシステム手帳。付箋たっぷり、カバーは革製。季節の押し花の栞を挟んでいます。

・警笛
一般隊員とは違う音色の笛。これが鳴った時は真の危機。

このほか、基本的な小物もいくつか一般隊員と同じように持ち歩いているようです。
売店ではよくあんパン等の菓子パンを買っていく姿が目撃されていますが、そのパンを隊長本人が食べている姿は誰も見たことがないとか……
一方、一般隊員の多くは「隊長が通りすがりにくれた」菓子パンをポケットの隙間に詰めています。

 

ところでそんなレベッカ隊長、自宅からマインドハック施設へ通勤の折には大型二輪を使用しているそうです。肩のアーマーは施設に置いたまま、出勤したら朝イチで装着しているみたいですね。