月: 2023年5月

開発日記 5月27日

きつねです。
最近、様々なコーヒーチェーン店に出向いては甘汁(あまじる)の飲み比べをしています。
上島珈琲店の黒糖ミルク珈琲がかなり理想の甘汁です。また、タリーズコーヒーのハニーミルクラテもいとおかし。

何をそんなに甘汁を飲みまくっているのかというと……今月、5月いっぱいは『シナリオ執筆強化月間』をやっていたからです!!
つまりノートパソコンを外に持ち出して、ひたすらお話を書き詰めておりました。

 

MINDHACKの開発において、わたくし紅狐は主にメインシナリオ・映像(VFX)・そして技術を担当しています。
アーリーアクセス版リリースに向けての準備の段階では、機能面で不具合がないか、演出のグラフィックが正しく表示されているかどうかなどの調整に集中していました。

現在開発チーム一同は4章以降の無料アップデートに向けて作業を進めており、実装はVODKAdemo?で進行し、既存の機能改善の部分は本職プログラマーのみなさんにお願いしています。

そしてプログラマーさんたちが技術面をバリバリやってくれている間、私はゲーム後半の物語の執筆を進めているのであった!
MINDHACKのお話の筋自体は最終章まで既に決まっておりまして、それを「より感情が伝わりやすく」「よりお話がわかりやすく」「キャラクターの個性が生きるように」という面に気をつけながら、ひたすら清書しています。

 

〜今後アップデート予定の内容〜

本編メインストーリーの追加アップデートより手前に、近い将来、1~3章までの機能改善アップデートを行う予定です。
主にこんな感じの内容を検討しております。

  • 『マウスによるドラッグ操作』のパートを、より直感的な操作に改善
  • EXTRA画面から作中BGMを個別に聴ける機能(サウンドテスト)を実装
  • 3章のプチタイピング部分を、より「戦ってる感」マシマシに
  • 既読テキストのスキップ機能を追加
  • チャプターセレクト機能を『NEW GAME』内からタイトルメニュー画面に移動し、アクセスしやすくなるよう変更
  • その他、報告いただいている既知のバグの修正

優秀なプログラマーのみなさんと協力して、MINDHACKの世界をより快適にお楽しみいただけるよう作業を進めています。
具体的なスクリーンショットや変更内容は引き続き開発ブログやパッチノート等でお知らせしていきますので、引き続きお楽しみに!

技術作業のほうも楽しいから、家にいるとついついUnityのゲーム開発画面のほうも触りたくなってきちゃうんですよね……!!
あとほら、家のデスクトップPCだと、Steamで面白いゲーム無限に遊べちゃうし……
ノートパソコン1台と財布だけ抱えて外に出て、自分自身の機能を制限されている時のほうが、文章を集中して書けるってもんよ。

というわけで、甘汁をたくさん飲んだのでシナリオの執筆も順調です。
皆さんにお見せできる日が楽しみだなあ。フフ……。

 

〜紅狐、ラジオにお呼ばれするの巻〜

ところで紅狐、去年の冬休みの息抜きに『DON’T SAY YES』という超短編ゲームを作りました。

これ。

これがありがたいことに、いつの間にかSNSなどで拡散していただいて、ビックリするほど多くの方に遊んでいただけたようで……!
このたび、『島津真太郎の週末ゲームCAMP』というラジオ番組に、DON’T SAY YES制作者としてゲストにお呼びいただきました!
(2023年5月27日 23時〜 interFMにて放送です。放送後は番組の公式Youtubeチャンネルでもご覧いただけます)
元々一介のゲームファン(ゲームボーイ好き)として「自分もなにか作ってみようかな」と気軽な遊びのように作った作品なので、このような機会をいただけて本当に光栄です。
パーソナリティの島津真太郎さん、アシスタントの久保田未夢さんに目の前でゲームを楽しんでいただき、とてもハッピーな体験になりました。

出演オファーの際に「番組中、好きな楽曲をいくつかかけられます」とお話をいただき……
エッ!! やった!!!!!! じゃあ悪魔っぽい曲、かけちゃお!!!!!!!
DON’T SAY YESといえば月の悪魔、悪魔といえばGhost。 そう。Ghostです。
Ghostってなんですか?
Ghostは紅狐の超・超・超・好きな悪魔バンドです。ぜひ覚えて帰ってください。

悪魔っぽいしカッコイイ『Year Zero』と、初見でも虜になるキャッチーな『Rats』どっちにしようかな…………!!
アー!!決められない!!! YESかNO選ぶのと同じくらい好きな曲2択が決められない!! アアーーッ!!!

と散々悩んだ結果、どっちをお願いしたのかは番組本編をお楽しみに。

DON’T SAY YES然り他の作品然り、私の好きなものの指向として「見た目の印象と言動がなんかズレてる」「非日常の空想っぽいアイデンティティが、日常の身近さと絶妙に混ざっている」という要素があるのですが……

 

Ghostはこういうバンドです。
こんなん好きじゃん?

 

ラジオではMINDHACKについてや、私自身の日頃の暮らし(?)ぶりなどもお話しておりますので、皆様にも笑ったり微笑んだりしていただければ幸いです。
久保田さんの声で悪魔のセリフを可愛らしく読み上げていただいて、そこに解説を入れてくださる島津さんのコメントがすごく面白い!
本当に楽しい時間をありがとうございました!

 

~4章の制作も進行中~

さて、おかげさまでシナリオの執筆作業もだいぶ進んだので、6月からは引き続き実装の作業に戻る予定です。
4章以降の制作もどんどん進行中。キャラクターの立ち絵素材や背景グラフィックが上がってくるたび「ウヒー!!良い!!!」と画面の前で声をあげています。
そんな、4章の1シーンをご紹介。

4章では、マインドハック施設の玄関が登場します。
ホットフィックス隊の中堅隊員と、誰か二人が玄関のそばで話しているようですが……
(登場キャラクターはまだ秘密! グレー四角で失礼します)

これが玄関のラフアート。
ホでヴによるこだわりのポイントも添えてご覧ください。公共施設のこういう感じってなんか、いいよね。

 

そして、さらに……

 

〜次週、クリームパンおてて登場〜

 

おや?このもちもちなおてては一体……?
なんだかとってもクリームパンのようですが……?

次週、クリームパンおてての正体が明らかに!?
次の土曜日もぜひお楽しみに!!

 

MINDHACK:セリフ再生音

ラ〜〜♪ ラッラ〜〜〜♪

こんばんは。MINDHACKの本編中、体験版にはなかった小さなコダワリがあったことに気づきましたか?それは……声!更生対象の3人が喋るときは、それぞれ独自のセリフ再生音が鳴るように設定されています。それぞれの個性的なSEから更生対象の声を想像してみてください!

 

・シノ

 

シノのセリフ再生音は、テーマ楽曲『IF THOU ART HUMAN』のノイズ音を抽出したSEです。セリフ再生音はゲーム中にずっと聞くものなので、ノイズらしさは残しつつ、耳障りにならないように音域を調整しました。開発メンバーの紅狐が作成を担当したところ、イメージ通りにうまくいったようで、他メンバーから一発OKが出ました!実際のシノの話し声はきっと、バグまみれの掠れた声をしているのでしょう。

 

イーヴリッグ

イーヴリッグのセリフ再生音は当初から、テーマ楽曲『GREETINGS,BUTTER KNIFE…』の「何かよくわからないことを喚いている部分」の声ネタを加工しよう!と決めていました。そう、以前の記事でも紹介した、作曲者・小鉄さんによる渾身の「富井副部長のモノマネ」です。その声ネタのオリジナルを小鉄さんから送っていただき、セリフ再生音として挿入したのがこちら。

 

う、うるせえ!!!!!!!こいつうるせえよ!!!!!!

ちょっと、そのまま挿入するにはエキセントリックすぎるSEでしたね。ゲーム中で再生しても違和感のないように加工したものが、改めてこちらです。

 

いい感じですね!イーヴリッグとして大仰に尊大にLAGOM神の教えを説いているわりには、声のトーンは気弱なコウスケ・ヤマムラ青年のままなんだな……という印象を表現しています。

 

・ユーニッド

ウニの声も、テーマ楽曲『FAR FROM CITY LIGHT』に挿入されている低い声の音声を使用しています。まずは、元の音声をそのまま使用したものがこちら。

 

……こっ、これは……何とは言わないが、聞いたことある気がする……すごく「骨」っぽい気がする……!!

このままでは花が咲き小鳥がさえずり地獄が燃えてしまうので、もう少し独自色を出すために加工しました。ゲームで採用された実際の音声がこちらです。

 

更生対象として対峙する際は、相手を威嚇しようとしてドスのきいた低い声で話しているイメージです。逆にハックされた後のユーニッドは緊張感が抜けたせいか、ワントーン高い声になりました。

 

このように、更生対象のセリフ再生音一つ一つにも工夫を凝らしています。聴き比べて、その個性を楽しんでみてくださいね!

 

おまけ。

質問コーナーのCOM_Zの声の元になっている音は?

MINDHACK:便利機能まとめ

MINDHACKがアーリーアクセスを開始してから、早1か月が過ぎました。実はこの期間にも、少しずつアップデートで機能が加わってきたことをご存じでしょうか?これまでTwitter等でパッチノートを小出しにしてきましたが、改めてここでMINDHACKの便利機能をまとめてお伝えしたいと思います。

・タイピング リトライ機能


更生対象のタイピングパートを再現し、タイムアタックに挑めるEXTRAモード。最速タイムを目指すなかでは、「間違えた、この周回はもうだめだ!」と思うこともあるでしょう。そんなときのために、タイピングを即座にやり直せるボタンをご用意しました。押すとハッキングが最初に戻り、一からタイムに挑めるようになります。何度もやり直しながらタイピングを研ぎ澄まし、最速マインドハッカーを目指してみてくださいね!

・全資料解禁ボタン


EXTRAモードでは、タイピングの速度に応じて更生対象にまつわる資料を解禁することができます。よりキャラクターについて知ることができる、見どころ盛りだくさんの資料!なのですが、中にはどうしてもタイピングが苦手で、必要なタイムを記録することができない方もいらっしゃると思います。そういった方に向けて、タイムなどなどをすっ飛ばして即座に全資料1~9を解禁できるボタンをご用意しました。タイピングは得意じゃないけど更生対象のことはもっと知りたい!という方は、ぜひご活用ください。全解禁を使うとこれまでに記録したタイムが「0秒」で上書きされてしまう点だけご注意を!

ちなみに全解禁使用時の演出はこんな感じ。↓

・オープニングスキップ&チャプターセレクト


すでに第3章までクリアされた方も、「あの章のあのシーンをもう一度見たい」と思うことがあると思います。特定のシーンを見るためには、該当箇所のセーブデータが残っていないと戻れない……かと思いきや、そんなことはなく。実は、第3章までクリアした後、「NEW GAME」を選択すると、オープニング画面をクリックすることでムービーをスキップすることができます。そして、スキップ後は各章のチャプターを選択することが可能。好きなシーンを見られます。将来的にはタイトル画面から直通でチャプターセレクトできる機能を実装予定です!

以上、現状の機能をまとめてお伝えしました。もっとこんな機能が欲しい!などのご要望があれば、こちらのフォームにぜひご意見をお寄せくださいね!

MINDHACK:腕相撲チェック

個性豊かなキャラクターたちが登場するMINDHACK。みなさま、一度は思ったことがあるのではないでしょうか?すなわち、「MINDHACKで1番強いのはダレだ!?」と。

一口に強さといっても、戦略の良し悪しや経験の有無など指標は多岐にわたります。そこで、シンプルに腕っぷしの強さを計れる企画をご用意しました。題して、「MINDHACK腕相撲チェック」〜〜!

MINDHACKのキャラクターたちには、腕相撲勝負をして競ってもらいます。評価基準として、ユーニッドくんが他メンバーと総当たり式で対決していきます。

それでは、意気込みをどうぞ!

「は?腕相撲?いい度胸してんじゃねえか。
なァんでこの俺様がてめえらのお遊びに付き合わなきゃならねえんだ、ああ?」
「さっさと始めようぜ。誰が来ようが、片っ端からトビッコみてえにプチプチ潰してやるからよ」

 

V.S.イーヴリッグ


「フ、フ。キャビネットであるこの私に、製品強度テストとは留め具が鳴く。
神の家具たるもの、我が蝶番はLAGOM神のためにのみ動く。指を挟んで泣く前に去るがいい……
……ところで対戦相手って、誰が来るのかな……」

 

 

えっ……なんかめっちゃコワイ人来たんですけど〜〜〜〜〜!?

ユーニッドの勝ち

感想:
「ガリみてえな腕しやがって」

 

V.S.シノ

「ハ、膂力(りょりょく)で我と争うだと?」
「身体は縮めども、人間どもの骨身を砕く程度の力は残っておるわ」
「汝の拳を握り潰しても文句は言うなよ?」

 

 

「腕がねェよ」

 

ユーニッドの勝ち(不戦勝)

感想:
「でっけェイクラみてえ」

 

V.S. COM_Z

「ええっ腕相撲?」
「ワガハイ、非力な研究開発用ロボットだからあんまり自信はないけど……」
「でも、これも親交を深めるいい機会だよねっ!ワガハイ頑張るのだ~!」

 

「『ガキン』?」

 

「硬っっってえ!!これ力とかじゃなくて構造的に無理だろ!」

「関節部分を固定したから、今のワガハイの腕は一本の丸太も同然なのだ!」

「ンなの反則だろうが!!」

引き分け

感想:
「海よりしょっぺえ……」

 

V.S. 新米隊員

「腕相撲ですか!俺、精一杯頑張ります!」
「悪人を!この手で!ねじ伏せていいんですね!?」
「正義が必ず勝つってとこをご覧に入れますよっ!」

 

「やい悪人!今日はお前にこの世のルールってやつを叩きこんでやるからな!」

「あァ?採れたてプリプリの甘エビが粋がってんじゃねえぞ。背わたが引っこ抜けちまう前にお家に帰んな」

「なにをう!!」

 

だらぁぁぁぁあああああああああ!!

クソがぁぁぁぁぁああああああああ!!

犯罪者めぇぇぇぇえええええええ!!

█ねやぁぁぁぁぁああああああああ!!

 

新米隊員の勝ち

感想:
「覚えてろよ、小エビ野郎……」
「やりましたよ先生っ隊長っ!!……腕が……痺れ……いってぇえ……」

 

V.S.隊長

「腕相撲?やれやれ、みんな好きだな。よく隊の連中にも挑まれる」
「しかし私としては、君の腕が心配だ。こんな固い机にぶつけてしまう訳には……」
「なに?いいからとにかく勝負しろ?そこまで言うなら、仕方ないな……」

 

「ぎゃああ!!速ぇ!!強ぇえ!!」

 

「あ?何で止まっ……」

 

「さあ。これで痛くない」

「しゃらくせえ—―—―—―—―ッ!!」

 

隊長の勝ち

感想:
「味噌に響いた」

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いかがだったでしょうか?最終的なユーニッドの戦績は2勝2敗1引き分けとなりました。今回の企画をもとに、キャラクター同士の力関係についても色々と想像してみてもらえると幸いです。先生については、各自でご自由に想像してみてくださいね!

—―—―—―—―—―—―—―—―

 

おまけ

「新米く~~ん!!今日腕相撲してたんだって!?俺も俺もやりた~~~い!!」

 

ぐわ—―—―—―—―—―—っっ!!!!

ユーニッドの勝ち