MINDHACK:LAGOM教団の勧誘

LAGOM教団の勧誘】

 

ようこそ、迷える有機の人の子らよ!

我が名はイーヴリッグ、LAGOM神の忠実なる無機のキャビネット。
今日は神に命じられた伝道師であるこの私が、あなたがたにLAGOM教団の教えを説こう。

 

我らをお救いくださるLAGOM神は、究極の無機の神である!

みなさんも知っての通り、人間とは生まれながらに肉を持った生き物であり、肉には精神が宿る。ところが、その精神こそが日頃、世界を脅かしているのだ。

 

現代社会はあらゆる邪念と欺瞞に満ちている。すべての人間が平等であるべき、すべての人間が心易く暮らせる社会であるべき。これが現代における人間の生活常識である。隣人のために思いやる心を持ち生きよう。それが世界平和のスローガンだ……

だが、昨今の歴史の愚行を振り返るがいい! 国際問題、貧富の格差、生まれながらの才による差別。とても解決されたとは言い難いのは明白だ。
このような虚弱性に邪悪な虫が集い、それが群れをなして魔王となる。社会が真に恐れるべき存在が魔王であることはご存知だろう。人が精神を持つ生物である限り、魔王の脅威から世界が遠ざかることは決してありえない!!

ああ、愚かな人間よ!!

だが、私はキャビネットとしてあなたがたを受け入れるためにここにいる。

弱き心を持ったみなさんの中にも、この真実に自力で辿り着きつつある者がおられるだろう………

 

そう!! 我々ひとりひとりが心を捨て無機になれば、世界を魔王から救うことができるのだ!!!

我々LAGOM教団は、その『気づき』を『得た』人々のために、広く両開きのドアを開け放している。
そういうみなさんにはぜひ、我らの取っ手を気兼ねなく掴み、戸口のハンガーラックへかかってほしい!

いやいや、言いたいことはよくよくわかる。そうは言っても、その取っ手はどこにあるの?
安心していただきたい。LAGOM教団の教えへ向かう道はみなさんのすぐそばに示されているのだ。

私たちはあなたがたのような迷える有機物に救いの取っ手を差し伸べるべく、日夜機会を用意している! そう、今日のこの場のような交流会だ。
たとえば直近では吹奏楽コンサートや、無機物的思考を促すためのセミナー、おしゃれなテーブルセットのマナーを学べる食事会などを定期的に開催している。こうした催しとともに小さな交流会を開き、『気づき』を得た人をLAGOM神の教えへ導いているのだ。あなたが信仰のプラスドライバーを心に隠している人ならば、訪れればすぐにわかるはずだ。

さて……もしあなたが無機への信仰を決めたなら、次は階段を踏むこととなるのを伝えておこう。

LAGOM教団には本部があるが、そこへの収納を許されているのは、神に選ばれし家具だけ。すなわち安眠のキングサイズベッド、言伝のラジオ付きサラウンドオーディオセット、偉大なるウォークインクローゼットの3賢者のことだ。彼らは初めにLAGOM神の御家に予約された崇高な存在で、神の御言葉を我々信徒に伝えてくださるのだ。

私のようなまだ持ち運びと折りたたみの境地に至っていない信徒は、各地にあるLAGOM教団の支部で修行に励みながら、神の御家の家具になれる日を待つこととなる。
歪んだ精神から隔離された場所で、同じ信仰を持つ使徒とひとつ屋根の下で暮らしながら、互いに切磋琢磨しあうということだ。
大丈夫! LAGOM教団のシェアハウスは、アットホームでフレンドリーな慈愛に満ちている!

 

さあ人の子よ、共に心を捨て無機となろう!
LAGOM神の教えに従い、神の御家に収納される日を待とうではないか!
フフフ………幸運にもちょうど今、うちのシェアハウスにひとり分の空きができたところなのだ……!

あれ………どこへ行かれるのか?

 

 

えっ待って待って、帰らないで、わかりにくかった? もっと詳しく説明するから!

ではLAGOM神の救いについて語ろう! 神の……ねえ?

 

友よ! 帰らないで! 待ってってば!! 待ってーー!!

MINDHACK:開発コラム01

【開発コラム:01】

MINDHACK開発ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
いつもはゲームの内容や世界観についてご紹介しておりますが、本日は趣向を変えて、ゲーム開発の風景のほうにフォーカスしたりしなかったり。
今後も不定期にVODKAdemo?メンバーによる開発風景コラムをお届けしていく予定です。

第一回はメインシナリオと技術部分を担当している紅狐によるコラムです。
「べにぎつね」ではなく、「あかぎつね」です。
先日あるご縁でインディーゲーム開発者の方の集まりにご招待いただいたのですが、ホでヴとササン三が名刺を差し出すたびに「名前の由来、何なんですか?」とひたすら聞かれまくっていて、横で面白がっていたわたくしです。
最近人生初の胃カメラを経験しました。すこぶる元気です。(健康診断の一環)

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MINDHACKというゲーム、ジャンルはテキストアドベンチャー。いわゆるノベルゲーという枠になるかと思います。
開発にはゲームエンジン『Unity』と、Unityでノベルゲームを作るための便利なアセットを使用しております。エクセルのシートにキャラクターの名前とか、喋る内容とかを登録して、Unityの実行ボタンを押すとゲームが動くんですね。

 


こんな感じのシートが

こうなる。

今は第3章のシナリオテキストがゲーム内に実装されたところ。
わたくしはこのシートに選択肢の分岐を設定したり、演出のアニメーション(手描きじゃなくて、先生の手が横にス~ッってスライドしたりするやつ)を追加したり、画面上を豪華にするエフェクトを作ったり……みたいなことをしています。

で、こういう画面上に表示する様々なものも、全部エクセルのシートで管理されています。

これを

こうして

こうじゃ

↑無事に実装完了できた状態がこちら。

これらがうまく機能しているか確認するために、ゲームを最初から起動してこのシーンまでたどり着き、うまくいってなかったら再度シートを修正する………というチェックを繰り返します。
起動………高速で台詞を送り…………確認…………
起動………高速で台詞を送り…………確認…………
起動………高速で台詞を送り…………確認…………
起動………だあ!!何度も何度も繰り返してると面倒!!!!

というわけで、色々なシーンに素早くジャンプするための簡易機能を作りました。
どうだ!これで一発でこのシーンを表示できるだろ!!

早速さっきのシーンに飛ぶぞ!マウスカーソルを画面に合わせ………

ああああああ!!!
なんかおかしい!!!!!!

うわーーー!!!!なんかこっちもおかしい!!!!!

 

 

原因は「先生の通常右手が、選択肢表示時には消える」という設定の書き忘れでした。(修正済みです!!)
ゲーム開発、新しいものを追加すると新しい不具合と鉢合わせる日々です。
真面目にやっている時ほど不具合が出た時の画面がシュールで、深夜の作業中にひとりで面白がっております。

MINDHACK:ハック前の資料

マインドハッカーの仕事は、実際に施術を行うことだけではありません。超エリート・ホワイトカラーである「先生」の朝は、更生対象の素性のチェックで大忙し。
2章からは、そんな機密資料の一部を目にすることができます。

書かれているのは、世界観やキャラクターへの理解が深まるような情報です。たとえば2章の更生対象であるイーヴリッグの資料は、彼が信仰しているLAGOM教団にまつわるもの。
「MINDHACK
」の世界において彼らがどのような存在なのか、書類を通してうかがい知ることができます。


信仰の支えとなる、LAGOM教団の聖典もちょっと読めちゃったり。

 

 

資料は毎回、FORMATが更生対象のデータベースからヒットしたものを提示している様子。マインドハック施設の内部でまとめられた資料だけでなく、新聞や大衆雑誌まで網羅しているようです。
もっとも先生は、そんな重要資料もわりとラフに管理しているようですが……
散らかった書類を片付けるよう諭すのは隊長の役目。

MINDHACK:警備隊の持ち物②

【ホットフィックス隊の持ち物②】

マインドハッカーを守る警備隊、ホットフィックス。前回は一般ホットフィックス隊員の持ち物をご紹介しました。
では、警備隊のトップであるレベッカ隊長はふだん一体何を持ち歩いているのか……?

隊長は施設中を移動することが多く、荷物は比較的身軽。
警備本部でデスクワークをすることもあるので、細かいものは本部の自分の部屋に置いてあるようです。

・重装アーマー
頑強で、見た目の厳つさよりは軽量の金属製。隊長という階級を示すトレードマークとしても機能しています。

・小型通信装置
イヤホンのような構造。鎧の内側にケーブルを通して、ポーチの中の通信装置に繋いでいます。

・アームシールド
両腕に装備しているアームシールド。手の甲の部分に、よく研がれたナイフの刃が仕込まれています。

・時計
古い隊章の入った懐中時計。丁寧に磨かれています。

・十徳ナイフ
支給されているものより小型の、キーホルダーサイズのもの。普段から使っている私物のようです。

・鍵束
隊員たちが持っているのとは別に、施設内の数多くの部屋の鍵を管理しています。

・応急救急キット
自分用ではなく、先生が怪我をしたときのために持ち歩いているとのこと。

・手帳
予定が詰まりすぎて餅のように膨らんだシステム手帳。付箋たっぷり、カバーは革製。季節の押し花の栞を挟んでいます。

・警笛
一般隊員とは違う音色の笛。これが鳴った時は真の危機。

このほか、基本的な小物もいくつか一般隊員と同じように持ち歩いているようです。
売店ではよくあんパン等の菓子パンを買っていく姿が目撃されていますが、そのパンを隊長本人が食べている姿は誰も見たことがないとか……
一方、一般隊員の多くは「隊長が通りすがりにくれた」菓子パンをポケットの隙間に詰めています。

 

ところでそんなレベッカ隊長、自宅からマインドハック施設へ通勤の折には大型二輪を使用しているそうです。肩のアーマーは施設に置いたまま、出勤したら朝イチで装着しているみたいですね。

 

MINDHACK:警備隊の持ち物①

【ホットフィックス隊の持ち物①】

マインドハッカーを守る警備隊、ホットフィックス。
施設の警備のほか、マインドハック中の「先生」の警護や、更生対象の監視など、任務は様々。
厳しい訓練を経て素質を認められないと入隊できないということもあり、その装備はちょっとした特殊部隊のようです。

そんなホットフィックス隊員の装備には、たくさんのポケットがついています。
一体何が入っているのか? 一般隊員の基本的な持ち物がこちら。

・手帳
毎朝の朝礼(遅番の隊員は夕礼)で伝えられる事項を欠かさずメモするために、頑丈な表紙の手帳を支給されています。

・時計
マインドハック施設の一日はFORMATによって分刻みで管理されています。先生はあんまり気にしてないようですが……

・懐中電灯
小型ながら光量はパワフル。

・包帯
警備隊は悪人と触れる機会の多い危険な仕事。衛生用品は必須です。

・ダクトテープ
頑丈なテープはいつどこでも何かと便利。ブーツに穴が開いた時とか、暴れる更生対象を拘束したい時とか。

・警棒
マインドハッカーの命を誤って脅かさないよう、銃ではなく、主に打撃と体術で身を守ります。
施設の外を警備する際には拳銃の携行が許可されているほか、各警備室にはライフルが置かれているようです。

・ソーイングセット
とれたボタンをつけ直すためのもの。傷の縫合処置に使うものも、救急キットの中に入っているようです。

・応急救急キット
消毒液や痛み止め、鎮静剤などが入っています。

・電池
懐中電灯や通信装置のための換えの電池。

・通信装置
隊員同士やFORMATとやりとりするための通信機。

・鍵束
それぞれが担当する更生対象を個別で管理しています。

・警笛
危険を感じた際、周囲に知らせるためのもの。訓練時に音を覚え込まされます。

・十得ナイフ
プラス・マイナスドライバーやハサミつき。

・防護プレート
装備のベストの中に入っている、軽い金属でできた防護用プレートの換え。

・携帯口糧
ものすごくパサパサしている高カロリーの棒状クッキー。

・タクティカルナイフ
長く所属している隊員の中には、古い隊章の入ったナイフを携行している人もいるようです。

・ドッグタグ
バグの炸裂に巻き込まれた際、個人を特定するためのもの。

 

基本的な持ち物はどうやらこんな感じ。隊員によって自分の好みの道具を足したり、個人差があるようです。
次回は隊長のポケットの中身に迫ります。

MINDHACK:マインドハッカーの危機

【マインドハッカーの危機】

 

高い技能を持つマインドハッカーである「先生」は、自分の能力に相当の自信を持っているようですが……

バグと接する機会の多いマインドハッカーは、非常にリスクの高い職業。
うかつに悪人を刺激すると、暴走したバグに呑まれて命を落とす危険もあるそうです。

 

そして実は、バグの暴走とはまた別の危険もあります。

マインドハックとは他人の精神に接続する施術。
自己と他者の境界があいまいな精神世界では、うっかりすると自我を見失ってしまうかもしれません。

天才の「先生」といえども、ハックに失敗すると大変なことに……!!
二章以降では、気を抜けないシーンが増えてきそうです。

万が一のときはFORMATが助けになってくれます。

MINDHACK:3章仮実装&おえかきチェック

MINDHACK制作は日進月歩で進んでおります。今週は第3章の仮実装が完了しました。
アロハ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!

シナリオをゲームの中に入れ終わったので、ここから立ち絵を用意していく段階に移っていくということですね。やったぜ!!!!

 

ということで、3章のおおむねできあがりを記念して

特別企画!!

MINDHACKおえかきチェック!!

今回は、主要キャラクター4名に「犬の絵」を描いてもらい、その画力をチェックしていこうと思います。

さっそく見てみましょう!

 

【新米隊員】

「犬ですか! お袋の実家が柴犬飼ってて、よく遊んでたんですよ。自信あります!」

「絵描くのも結構好きだったんです。保育園で賞とかもらって」

「高校に上がってからは、難しかったんですけど……できました!」

 

次、見てみましょう。

 

【イーヴリッグ】

「犬を描け? ハハハ! ヘソでティーポットを沸かすとはまさにこのこと。我が無機の目は世の真実をありのままに映す!」

「実測・採寸・なんのその。精緻を極めるキャビネットの描画技能、とくと目に焼き付けよ!」

「……ん? なんかこう……もっと……あれ? こうじゃないんだよなぁ……んん? 下書きの時のがよかったかなぁ……」

 

 

 

コメントによる補足は減点です。

 

【隊長】

「犬か…… ちょうどこの間、山で狼を見た。それを描いてもいいかな?」

「自然の中で自由に暮らす生き物の姿は、いつ見ても美しいものだ。時々スケッチして先生に見せたりするよ」

「命は時間とともに変わっていく。だからその瞬間を描きとめておきたいんだ…… さあ、できた」

 

 

 

慎ましいサイズで描いてくれたみたいですね。拡大してみましょう。

 

最後はウニです。

 

【ユーニッド】

「あ? この俺に? ワンちゃんを描いてくださいってか? 誰にもの頼んでんだ、あァ?」

「……クソ、違ェな…………ンだよ、おい、ちょっとその写真貸せ」

「………………おらよ!! これで満足かよ!!」

 

それぞれ個性的な絵でしたね。

 

ちなみに、第3章の更生対象に犬の絵を描かせたらこんな感じになりました。ぜひ人柄を想像してみてください。

 

おや?MINDHACKの主人公、先生の絵が見当たりませんね?
何故なら……先生はそう、あなただからです!

ということで、あなたなりの「先生の絵」をぜひ下のテンプレートに描き入れてみてくださいね。できたら「#MINDHACKおえかきチェック」で投稿してみよう!!!

では、また来週。

MINDHACK:選択肢による変化

【選択肢による変化】

 

作中、キャラクターたちとの会話中に現れる選択肢。『MINDHACK』では会話にどう答えるか選ぶ形式になっています。

選んだ結果によってどんな答えが返ってくるのか楽しむのもテキストアドベンチャーの醍醐味です。
主人公である「先生」がどのような人物なのかを想像してロールプレイをするもよし。自分自身が相手にどう答えたいか選ぶのもよし。お好みのほうを選んでみてください。

二章以降では、選択肢によって変化が起きることも。

先生に何かがまとわりついたり飛び散ったりしていますが、どうやら新米隊員くんには見えていないようです。
この黒い三角形は一体なんなのか!?
果たして先生はどうなってしまうのでしょうか。

 

そして黒い三角形、先生のマインドハック能力に影響を及ぼすこともあるようです。


更生対象の記憶を覗くとき……

思い出の見え方がちょっと変わってたり。

 

VODKAdemo?メンバーによるおすすめインディーゲーム紹介

いつも開発ブログをご覧いただきありがとうございます! 『MINDHACK』開発チームことVODKAdemo?です。

『自分たちに一番刺さるゲームを作りたい!』というインディー欲望意思のもと始まったのが、MINDHACKという作品です。
ふだんはゲームの開発をお知らせしておりますが、今回はちょっと趣向を変えて、開発チーム三名それぞれの大好きなインディーゲームをご紹介します。

※年齢制限のある表現や、残酷描写にご注意ください

—–

*ホでヴ

ホでヴです。ゲーム最高〜〜!!!
好きなインディーゲーム語って良いよと言われたので語ろうと思います。
どれがいいか沢山迷いましたが、今回は心の染みが未だに取れない「Black Knight Sword」。

https://www.jp.playstation.com/software/title/jp0155npjb00154_00gamepurchase0001.html

2012年、Xbox 360とPlayStation 3で発売されていたゲームになります。
独特な美術設計、ナレーションと共に進んでいく不気味な物語、難易度の高い2Dアクション。
このゲームが出た当時、身も心もゾッコンでした。

冒頭、首を吊った人間(?)を落とすところから始まる、ショックの強いスタート。
床に刺さった剣を持った瞬間、その首吊り人は黒の騎士“ブラックナイト”に変化します。
その姿は勇者…と言うより怪物に近い。
お供としてついて来る、剣の精“ブラックヘレボルス”。
彼女の裏側と、どうしようもない物語。
途中途中に出てくる雑魚敵もボスもエグい。
第5幕で出てくるナイフ飛ばしてくるおばちゃんが大好きです。
すごい普通のおばちゃんっぽいのに全部がめちゃくちゃ狂ってそうなとこがいい。
最初のナイフ即死じゃし。めたくそ死んだわ。ババア許さねえ……

ああ風に吹かれてニガヨモギ。
死んで死んで、必死でクリアした先にあるのがあのエンディング。
万歳!勇者よありがとう!!嬉しいね。みんな幸せ。よかったねよかったね。
ブラックヘレボルスも大喜びです。

でも、首吊り人に残ったものは?

正直痺れました。あのエンディングに全部持っていかれて、心は未だに囚われています。
最高の経験をありがとう。ずっとずっと心の師匠です。

 

*ササン三

Disc Roomは見下ろし型のアクションゲームです。
舞台となるのは、木星付近に出現した謎の宇宙施設。
主人公である科学者は、その未知なる内部へと乗り込みます。
ところが衝撃の事実が判明。
施設の中は、なぜか部屋じゅうに丸ノコが飛び交う恐怖の虐殺施設だったのだ!
どういうわけか、死んでも生き返る身体になってしまった主人公は、
丸ノコを避けつつ必死で円盤からの脱出を目指します。

本作はワンゲームが10秒程度。運次第ではものの2秒で完結します。
なぜなら、べらぼうによく死ぬから。
丸ノコを避けきれなかった主人公は、無惨にもバラバラ死体となる運命です。
しかしゲームオーバーも早ければリスタートも早く、ワンボタンで即、次のゲームが開始。
反射神経で丸ノコを避け、死んだら反省する間も無く次のステージへ。
この、人間の思考能力を極限までオミットしたデザインが中毒性大です。
死ねば死ぬほど、主人公もプレイヤーも人間性を失っていくわけです。

一見、ストーリー性は皆無の本作。
しかしDisc Roomの見どころは、バラエティ豊かな丸ノコの種類と、
死ねば死ぬほど増えていく丸ノコ図鑑にあると言えるでしょう。
そこでは、科学者である主人公が自らの知見と尊厳を賭け、
果敢に未知なる丸ノコへの考察を書き表しています。
知性ある人間としての矜持や尊厳が垣間見える一幕です。
……が、おびただしい数の屍の山を築くうち、主人公の精神にもやがて変化が。
思慮深く、誇り高いひとが極限状態で変わりゆくさまが好きな人におすすめです。

 

*紅狐

紅狐です。ゲームだいすきです。
『ちょうどよく乗り越えられる試練を提供してくれるもの』、そしてそれに伴うご褒美を与えてくれるもの、挑戦への渇望をひたすらに肯定してくれるゲームが好きです。
真によくできたゲームとは、斬新なアイデア、そのアイデアを最大限生かす物語、そして遊び手のストレスを極限まで減らすプレイフィール、この三つががっちり噛み合ったものではないでしょうか。

SUPERHOTは「自分が動く時だけ時間が進む」斬新なアイデアから生まれたゲーム。
真っ白なコンクリートの世界で、ガラスのように砕ける赤い敵をひたすら殲滅するFPS。
狙いを定めたり歩いたりするのも何もかもスローモーションの世界で、パズルのようにゆっくりと考えながら戦いを楽しむことができます。
拳銃・ライフル・カタナ・投げナイフ、SUPERHOT.exeの中ならなんでもござれ。身体を僅かに傾けて銃弾を避けながら、右の敵を斬り捨てつつ左の敵を串刺しに、その腕から銃を奪って正面の敵の眉間を撃ち抜く。みたいな、映画「MATRIX」の登場人物になったようなアクションを気軽に体感できます。

ゲームという仮想世界の中で反射神経や知性を研ぎ澄ますうちに、人間は秘められた潜在能力を発揮できるようになるのではないか。人間という有機物は限りなく機械に近づくことができるのではないか。システムの一部になりたい、美しい究極の無機になりたい、そういう思想をお持ちの(私のような)かたにもオススメでございます。

機智と冷静さの要求に答えられたときの快感。遊んでいる間の仮想世界への没入感、自分が超越的存在になれたのではないかという錯覚。SUPERHOTは私が求めているもののすべてを与えてくれます。与えてくれました。SUPERHOTはすごい。みんなも友達に広めよう。

VR環境があるかたにはSUPERHOT VRもさらにオススメです。

 

 

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いかがでしたでしょうか。
インディーゲームは少人数で作られる作品が多いので、自然とクリエイターの願望や欲求(つまり、性癖)が色濃く出やすいもの……
それぞれの好きなゲームからMINDHACKの根本にあるものを感じていただけるかもしれません!
今後も不定期にオススメ作品紹介のコーナーを設ける予定なので、お楽しみいただければ幸いです。

MINDHACK:楽曲紹介04

ここ1か月続いてきたMINDHACKの音楽紹介企画、「小鉄さん祭り」。楽曲を制作してくださっている小鉄昇一郎さんのコメントとともに、作中で流れるトラックを紹介しています。一区切りとなる第4回は、ストーリーの根幹に深く関わるあの曲です。

【今週の一曲】

 

・VODKAdemo?より
更生対象の記憶を覗いているときのテーマです。この場面では記憶の内容をじっくり読み解いてもらうことに重きをおいているので、没入感を誘うゆったりしたテンポとなっています。どことなくスピリチュアルな雰囲気も漂う楽曲ですね。マインドハックは、人の魂=ソースコードを読み解く神聖な施術。精神に直接触れる行為の神秘性にも思いを馳せつつ、聴いてみてください。

・小鉄さんより
確か、この曲を作る時のテーマが「生命の不思議、神秘的な様子」みたいな感じだったと思うんですが、じゃあベルリンスクール風でいこうということで出来た曲です。現代のダンス・ミュージックの流れを辿っていくと絶対に、Kraftwerkを初め70年代のドイツの電子音楽にぶち当たるのですが、ベルリンスクール派というのはその中の支流です。Tangerine DreamやManuel Göttschingと言ったアーティストが代表的な存在で、「タラララタラララタラララ……」という、無限に続く階段を思わせるアルペジオで奏でられるシンセサイザーのメロディで作られた幻想的なサウンドが特徴で、聴いてるとどんどん精神の奥深くへ突き進み、深く深く、気付いたら寝てた……みたいな感じです。

実際、前述のManuel Göttschingが発表したアルバム『E2-E4』は、発表当時はあまり評価されず、10年以上経てようやく、若手DJらによってサンプリング~リメイク(ラテン語のナレーションとパーカッションなどを新たに加え、よりポップな内容に)されて改めて注目を浴びたのですが、リメイク時のタイトルは”Sueno Latino(ラティーノの眠り)”になっていました。よく音楽を聴いて眠くなるのは演者に失礼であるとか言われますが、音楽を聴いていてうとうとする時くらい気持ちいいことはないので、ガンガン眠っていいと思います。

小鉄さんの楽曲紹介は、今回が一旦最終回となります。
今後ゲームをリリースする際には、さらに小鉄さんの新曲を収録予定。
これから登場する楽曲にもどうぞご期待ください!

【小鉄さんの個人ページ】
https://kotetsu-shoichiro.com/
https://twitter.com/y0kotetsu
https://www.tunecore.co.jp/artists/Kotetsu-Shoichiro