月: 2024年2月

MINDHACK : FORMATの部屋

MINDHACK第4章で登場した新ロケーション、FORMATの部屋。施設全体を司る人工知能であるFORMATの本体を収容する地下室です。コンピューターを冷却するため、部屋の温度が低めに設定されています。

 

ところで、普通スーパーコンピューターの部屋というと、でっかい冷蔵庫みたいな箱がズラッと並んでいる部屋を想像しますよね。しかしFORMATの部屋はすっきりシンプル。代わりに気になるものといえば……

コレ。

このヒラヒラ、どこかで見た覚えがあるとお思いではないでしょうか? 実は、MINDHACKの作中でいたる所に登場しています。

隊長たちと雑談する廊下でも……

外の世界と繋がる玄関でも……

マインドハックを行うデバッグルームでも。

このヒラヒラ、何なのかというと、実はFORMATのセンサーです。FORMAT本体は、地下にある巨大な部屋そのもの。そこから、感覚器官であるこのヒラヒラを根っこのように施設中のあちこちへ伸ばして、建物の中の様子を感知していたのです。どこにでもヒラヒラがあって、何だかいつでもFORMATに見守ってもらえているみたいですね!

 

いわば「FORMATそのもの」といってもいいこの部屋、もちろん気合を入れて美術設計してあります。デザインとしては、現代アートのインスタレーションを参考に考え出しました。そして3DCGで部屋の内部を設計し……

作画はMINDHACKの頼れるアート助っ人である、小田ハルカさんにお願いしています。どこか神聖さも感じさせる空間を表現していただいていますね!

先生を取り巻くベールのように、あまねく施設を見守るFORMAT。その存在感にも注目して、物語を味わってみてくださいね。

MINDHACK : 楽曲紹介10 / IF THOU ART HUMAN

ゲームしてないときでもゲームがしたい! たとえば……通勤・通学のときとか。作業、勉強をしているときとか。そんなとき、あなたに寄り添うのが珠玉のサウンドトラック。どんなときでも、ゲームの楽曲を聞けば作品の世界へ連れて行ってくれます。MINDHACKも、サウンドトラックをSteamにて販売中。まだお手元にない方は、ぜひじっくり聴いてみてくださいね!

YouTubeでは特別編集のノンストップリミックスも配信中!

 

 

MINDHACKの楽曲を制作してくださっているのが、トラックメイカーであり文筆家としても活動している小鉄昇一郎さんです。当ブログでも、たびたび登場していただきました。このたび、アーリーアクセス版で追加された楽曲にコメントを寄せていただいています! あの楽曲の背景には、どんな裏話が隠れているのか? 不定期連載で更新していきますので、小鉄さんの解説とともに音楽を改めて味わってみてくださいね。

 

ということで今回解説するのは、こちらの楽曲!

 

今週の1曲:IF THOU ART HUMAN(シノのテーマ)

 

・VODKAdemo?より

破壊衝動といっても色々とあり、スカッと全部ぶち壊すような荒々しい衝動もあれば、じっとりと内に抱えた粘着質な怨念もある。シノは後者のイメージで楽曲を制作していただきました。身の丈30cmに詰まったドロドロの怨嗟を感じさせる、重々しいベースが響きます。バグ変異体のテーマなので、ノイジーさを強調していただいているのもポイント。曲を断裂させるかのような砂嵐の音にドキッとした方もいるのではないでしょうか。音のエッジを強調していただきつつ、ゲーム中の曲として不快にならないバランスを繊細に調整していただいた聴き所でもあります。

 

・小鉄さんより

呪術、日本的、ノイズ、叫び声、呻き声……といったイメージと、より具体的な所では「笙」の音色を使って欲しいというリクエストを受け、このような曲調となりました。

ずっと後ろで鳴ってる「ウア~ウア~……」というような声に関しては、お経(のような声)を、お経としても言葉が全く判別できないくらいランダムに十パターンくらい重ねて、ゾンビが呻いてるかのようなものに仕上げました(※実際のお経は使っていませんが、何をどう録ったかは企業秘密……)。キャラクターの設定資料に「祝いの品が傷つけられると、呪いに転じる」という一節があったので、そこから「本来なら非常にありがたい教えが含まれているはずのお経も、意味がわからなければただ不気味な呻き声にしか聞こえない」というような連想をし、このように仕上げました。

笙、というか雅楽についてはほとんど知識がないのですが、岡野玲子の漫画が原作の映画『陰陽師』そのサウンドトラック『Music For 陰陽師』は、2枚組のCDで、一方はアンビエント・ミュージックの開祖であるブライアン・イーノによる電子音楽が、もう一方には現代の雅楽演奏グループ伶楽舎による演奏が収録されていて、アンビエント~電子音と雅楽というその組み合わせの面白くて、印象に残っています。もう20年近く前のCDで廃盤、配信にもないようですが、YouTubeなどで検索すれば見つかるかも。

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Kotetsu Shoichiro / 小鉄昇一郎

ミュージシャン/ライター。ラッパーへのトラック提供やCM音楽、ゲーム音楽など様々な媒体・プロジェクトで楽曲制作を行なっている。tofubeatsとの共演(Vibration feat.Kotetsu Shoichiro)や、ラッパーへの提供曲がビルボードチャート月間1位を獲得(T-STONE”Let’s Get Eat”)するなど、話題作への参加も多数。仕事の依頼はdjakutagawa@gmail.comまで

https://kotetsu-shoichiro.com/
@y0kotetsu

 

【小鉄さんの過去の楽曲解説】

THE OFFICE(オフィスのテーマ)

HAPPY HACKING(ハック中のテーマ)

SOFTENED SPIKE(ウニを丸めたテーマ)

MINDHACK(記憶のテーマ)

THE STAIRS(タイトル画面のテーマ)

THE ARTIFICIAL PLACENTA(FORMATのテーマ)

READY TO TASK(ホットフィックスのテーマ)

FAR FROM CITY LIGHT(ユーニッドのテーマ)

GREETINGS, BUTTER KNIFE…(イーヴリッグのテーマ)

 

MINDHACK : COM_Zから春のお知らせ

ごきげんよう! ご存じ可愛いコムちなのだ。

諸君、ご無沙汰しているね! 元気に過ごしていたかな? 言わずとも分かるさ。ワガハイに会えなくて寂しい思いをしていたのだろう? 今日はそんな諸君のために、嬉しいお知らせを持ってきたのだ。こちらを見たまえ!

てれれん。

ご存じ、MINDHACK第4章の一幕だ。やはり可愛いなあ、ワガハイ。

すでにプレイしてくれた人ならご存じかと思うが、第4章ではプレイヤーが自由にキーワードを入力できるパートがある。一度目に「PASSWORD」と入力した後のシーンだね。物語を進めるためには、とある特定のキーワードを入力する必要があるのだ。

……が、しかし。実はストーリー上必要なキーワード以外にも、特殊な隠しキーワードを入力することで、スペシャルな会話を見ることができるのだ!

これこのように。

現在隠されている隠しキーワードの数は3種類。答えが気になるという人は、こちらを見てくれたまえ。

ああ、なんという望外であろうか! ワガハイともっと語らいたいという諸君の当然の願いを叶える、実にハッピーな仕掛けなのだ! まだ気づいていなかったという人は、ぜひ第4章をもう一度遊んで……

 

……

……なに? 「知ってた」?

 

…………あー、おほん。

 

ふふふ。

そう言うと思っていたとも、天才マインドハッカーくん!

すでに第4章の隠し要素まで遊びつくしたという諸君のために、こんなものを用意したのだよ!

 

えっ告白!? 天才マインドハッカーくんってば、大胆~!

 

おやおや?

 

そう! 第4章でワガハイ、COM_Zが回答できるキーワードが、次回の“ミニ”アップデートで追加されるのだ! ワガハイ、もっともっと諸君とたくさんお話したいと思っているよ。キミたち、ぜひ自由な発想で色々な単語を入力して、ワガハイとの対話を心ゆくまで満喫してくれたまえ!

おや、何かね? 「そんな偉そうなこといって、どうせ2,3個しか増えないんでしょう?」って?

お伝えしておくと、追加される会話の数は総計50種類なのだ。

 

気になるアップデートの時期はこの春予定! ぜひこの春もキミの精神をCOM_Z漬けにしてくれたまえ!!

MINDHACK : アニメーター紹介

MINDHACK、アニメ化しないかな〜〜〜〜〜!!

 

おっと、間違えました。

MINDHACKのゲームをもっとアニメーションさせたい!!

 

(※TVアニメ化はしません)

 

本作のこだわりポイントといえば、数々の場面を彩るアニメーション。先生の手を生き生きと見せるために、さまざまな動きを取り入れていることを過去の記事でご紹介しました。

でも、まだまだ動かし足りない! そう……たとえば、先生以外のキャラクターもアニメーションさせたい!

しかし、MINDHACKの開発は常に大忙し。何せビジュアルノベルなので、そもそも大量の絵素材を描かなくてはなりません。このうえアニメーションも増やすとなると、アート担当スタッフはすり減ってペラペラになってしまうことでしょう。

あ〜〜〜〜〜〜、助っ人が欲しいな〜〜〜〜〜! どこかに超優秀でハイセンスで心優しいアニメーション作家さんはいないかな〜〜〜〜〜〜!?

そんな都合のいい人は…………

 

 

こ、この人は!?

 

ということで、MINDHACKの凄腕助っ人アニメーター、フジシマケイさんのご紹介です!

 

【アニメーター紹介】

フジシマさんは、日本国内で活躍するアニメーション作家さん。アート担当スタッフの古い戦友だった縁で、このたびMINDHACKの制作を手伝ってくれることとなりました。フジシマさんのおかげでアニメーション制作の効率が格段にアップ! アート担当スタッフの笑顔が守られました。

フジシマさんの持ち味といえば、滑らかなアニメーションとちょっぴり毒のある世界観。個人制作でも精力的に作品を発表されており、Web上で多くのアニメーションを見ることができます。ご覧あれ!

 

 

 

そんな独自の作風が光るフジシマさん。アニメーションを依頼できることとなり、MINDHACK開発チームは大はしゃぎです。せっかくお願いするなら、ちょっと普通じゃないシーンをお願いしたい! MINDHACKを象徴するような印象に残るシーンで、どうせなら多少痛そうな目に遭っても大丈夫そうな、したたかなやつの作画を……!

 

 

お前だ。

 

 

そんなわけで、フジシマさんに依頼して作画していただいたのが、第3章におけるシノの開花シーンだったのです。これ以上なく生々しく、かつ美しい表現を実現していただきました。きれいだよ、シノちゃん!

 

今回は、フジシマさんのお時間をいただき、簡単なインタビューにお答えいただきました。下記のコメントをどうぞ!

 

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Q. 自己紹介をお願いします!

フジシマケイと申します。 MINDHACKではシノちゃんのアニメーション制作をお手伝いさせていただきました。 普段はアニメーターとして主にPVやMVなどの作画のお仕事をしております。

 

Q. MINDHACKについてひとことお願いします!

MINDHACKはいちプレイヤーとして非常に楽しくプレイさせていただいています! 章が進むごとにキャラクター達への愛着が芽生える一方、マインドハックパートで の施術では、だんだん操作への抵抗と手の震えが止まらなくなり、ドキドキしながらストーリーを進めております・・・。 開発チームのブログや、キャラクター達のサブストーリーなど WEB上でもたくさ んコンテンツを発信されており、非常に手厚く愛されているコンテンツだなあと感 じます。

 

Q. SNSのアカウント・Webサイト等あれば教えてください!

X(旧Twitter) → @Fujishima_KEI
Tumblr → https://fujishimakei.tumblr.com/
Xではお仕事のお知らせや偶にイラスト・GIFアニメーションの掲載をしております。 Tumblrにはそれらのまとめと、お仕事で作画したもののラフ原画などを投稿してい ます。

 

Q.今回のアニメーションで気に入っているところや、大変だったところがあれば 教えてください!

まず、ゲームパートで既にキャラクターの立ち絵がしっかりあったため、それに馴染ませながらあまり違和感なく繋がるアニメーションになるよう調整するのは大変でした。

絵や動きのクオリティ面は、やりとりをしてくださったホでヴさんにサポートしていただき、開発スタッフの皆様にゲーム画面でより印象的に仕上げて頂きました!

アニメーションとしては一瞬なのですが、破裂する瞬間、シノちゃんが痛みの反射で少し涙が滲んでおり、作画時のちょっとしたこだわりポイントでした!

 

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実は、フジシマさんにはまだまだ依頼しているアニメーションがあります! こちらの公開はいずれお知らせできればと思いますので、ぜひお楽しみに。

改めてフジシマさん、ありがとうございました!