月: 2022年12月

MINDHACK:映像による演出改善

きつねです。日頃はフリーランスの映像デザイナーをしています。

ここ1年のゲーム展示イベントへの参加等で、ゲーム業界で活躍されている方々とお近づきになる機会が増えました。大変にありがたいことです!
クリエイターとして所属する土地というかクラスターというか輪っかというか、場所が変わると触れる情報も大きく変わるんだなぁと実感して時々しみじみしています。
具体的には、ゲーム業界のコミュニティに参加したらめっちゃゲームの作り方の情報が流れてくるようになった。餅は餅屋とはまさにその言葉通りだなあ。

1年前は「ゲームってどうやって作るんだ……???」と調べた時に自力で見つけ出せる情報はごく僅かだったのですが、ここしばらくで先輩ゲーム制作者の方々からいろんなツールやアセットを教えていただきスゲー!! こんな便利なやつがあるんだ!! と目から鱗を巻き散らしています。

作る立場になってから初めてその便利さを実感する、というかゆいところに手が届くツールもあり、こういう細かい拡張キットとかは映像制作ツールにも料理用具にも似てるなと思います。
「スパゲッティ茹でるときにデカいざるに揚げるとデカい洗い物が増えて大変」と思ったときに「鍋の端にくっつけることができる超コンパクトなざる」が有志によって既に用意されている、みたいな経験をずっとしている。

それはそれとして、「一番最初に手探りで選んだものが、自分にぴったりだったことに後から気づく」という現象もよくよくあること。
今日はそんなお話です。

 

MINDHACKの開発に使っているビジュアルノベル制作アセットでは、動画ファイルをそのままゲームの中に組み込むことができる。
「お話がここにさしかかったら映像を再生してね」という命令をシナリオの中に書いておくと、そこで自動で動画を画面に出してくれるんですね。
私は本業が映像デザイナーなので、この機能が非常にありがたい!

ゲームエンジン(Unity)の中にも「映像編集ソフトみたいにゲームの中でカットシーンを作れる機能」があるんですが、プログラミング経験の短い私にはまだまだ使いこなせる幅が狭い。
例えるなら、『カレーの作り方には10年選手の自信があるが、知らない人んちの冷蔵庫とキッチンを借りて作らねばならず、道具も材料も何がどこにあるのかさっぱりわからん』という状態。

これが、動画ファイルをそのまま入れられる場合『家の使い慣れた器具と材料でカレーを作って、持ってきてそのまま振る舞える』ことになり、10年選手の味をより気軽にお届けできるわけです。
『このタイミングでみんなにカレーを振る舞ってくれ』と指示するプログラムも、自分で書くよりはるかにスマートに、しかも扱いやすく用意されている! 本当にアセットさまさまです。

というわけで、MINDHACK本編でも「ここもっとカッコよくしたいなー」というシーンでは、積極的に動画ファイルを使って演出を強化しております。

たとえばこれ。

以前までのバージョンでは「静止画を一瞬表示する」ことで主人公の脳裏によみがえるフラッシュバックを表現していたのですが……

 

動画ファイルに差し替えることで、よりその臨場感を強調しました。

 

 

こんな感じでキネティック・タイポグラフィ的な要素も取り入れつつ!
※キネティック・タイポグラフィとは「なんか文字がシュッと出てきて動く、ミュージックビデオの歌詞とかのアレ」のこと

あんまりやりすぎると処理が重くなったりゲーム本体の容量がどんどん大きくなってしまうため、使い過ぎには注意しつつ。
Unityこと人んちの冷蔵庫とキッチンについても学びながら、既に自分の持っている技術を活かして色々模索中です。

 

さてさて、2022年内のMINDHACK開発ブログは本日が〆となります!(12月31日の更新はお休みです)
今年もさまざまなことがありました。皆様はどんな一年を送られたでしょうか?
4月6日のアーリーアクセス版リリースに向けてVODKAdemo?一同尽力して参りますので、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ハッピーホリデ~~!

MINDHACK:唐揚げを食べる隊長

終わる2022年……走馬灯のような1年……迫る【2023年4月6日《アーリーアクセス》】……

ごきげんよう。ササンです。街はすっかり年末ムードですね。皆さん、今年やり残したことはありませんか?我々は、最近まで、ありました。どうしても心残りで、このたびようやくそれを実行することができたのです。MINDHACKにおいて、とてもやりたかったシーンの実装です。特別に今回は、その場面を先行公開いたしましょう。刮目せよ!

 

ん?

 


く、食ってるーーーーーーーー!!!!

いかがでしょうか。これぞ渾身の「唐揚げを食う隊長」です。アーリーアクセス版における最大のサービスショットといって良いでしょう。紅狐がどうしてもこのシーンを入れたいと熱望し、ホでヴの尽力あって実現しました。いや〜、大変だったね!一見唐揚げ食ってるだけのシーンですが、わざわざ絵コンテを作成して実装にこぎ着けました。我々は真剣(マジ)なのだ。

 

このたび念願の唐揚げ隊長を実現できた感激のあまり、紅狐がコメントを寄せてくれたので以下に掲載します。

きつねです。ひとつ「これは自分の癖だな」というものに気づきました。
それは「登場人物に何か食べさせるシーンを描きがち」なこと。というか、私が「登場人物が何か食べてるようすを想像するのがめちゃくちゃ好き」です。読むのも書くのも好き!

文章を読む時、人間のもつ五感のうちで読み手が実際に使うのはそのひとつだけ、つまり視覚によって文字を読み取ることだけです。
しかし何かを食べているシーンを読んで頭の中で想像しようとすると、ほかほかご飯の暖かさとか香りとかお箸の手触りとか、あとモグモグ音とか、五感の全てを最大限に活用することになるので、文字で書かれた世界の向こうで起きていることをより身近に感じるような気がします。
(何より、何か食べてるシーンって「生命活動をしている様子」そのものなので、何だかその登場人物が実在して生きている感じがすると思うんですよね…… これは個人の見解ですが!)

そういうわけでこれまで私が書いてきた別の作品(小説)でもだいたい登場人物は何かしら食べてるし、食べ物が出てきがちなんですが、MINDHACKも例外ではなく「※ここで隊長が唐揚げ弁当を食べる」というシーンを書いてしまいました。
ホでヴさんがお弁当の持ち方から包み布の扱い方まですごく「隊長らしい所作」を大切に、そしてお弁当自体もめちゃめちゃ美味しそうに描いてくれたので、ゲーム内に組み込んだ時に「え…………絵の力ってスゲー!!!!」と大感動しました。感動しすぎてパソコン用の壁紙作っちゃった。

ゲーム内でもしっかり唐揚げ二個を食べる様子を眺めていただけます。(しかも唐揚げの個数の状態によって立ち絵差分がわざわざ分かれているのだ!)
こういう所に力を注いでいくゲーム、MINDHACKを今後とも何卒よろしくお願いいたします。

MINDHACK:お花を撫でるアニメーション

ごきげんよう、ササンです。12月4日(日)のINDIE Live Expoではトレイラーをご覧いただきありがとうございました!たくさんの反響をいただき、開発チーム一同身の引き締まる思いです。

現在、MINDHACKは体験版をSteamにて配信しております。またウィッシュリストに追加していただくと、2023年4月6日(木)の早期アクセス配信開始時にすぐ通知が届きますので、ぜひお願いいたします!

Steamページはこちらから

もしかしてSteamページはもう見た?体験版も遊んで、続きが待ちきれない!?ありがとうございます!!早期アクセス配信開始までにはもう少しお時間をいただきますが、お待ちいただいている間はスピンオフ各作品をお楽しみいただくのもオススメです。

・ユーニッドとギャングの愉快な仲間たちを描いた『Bloody Paella

・隊長や新米隊員たちの世間話を覗き見できる『すきまトーク

 

・新米隊員くんと先輩たちのよもやま話『がんばれ!HOTFIX

……などなどが、随時更新中です。いずれもオヤツ感覚でサクッとお楽しみいただける内容なので、年末年始ゆったり時間のお供にしていただければ幸いです。

 

と、ご案内はここまでにして、ここからは通常運行のブログで参りましょう。

12月4日(日)に公開した新トレイラー。その内容についてはざっくり先週もお話しましたが、今週はもうちょっと補足です。映像を公開するにあたり、我々が注目してほしいのはやっぱりアニメーション!ホでヴがこつこつ、丹精込めて手描きアニメーションを制作しています。ということで追加されたアニメーションの一つが、「お花を撫でる動き」。マインドハックの処置の完了を飾る重要なシーンです。デジゲー博でもお披露目しましたが、最新バージョンでは先生の手がンヌメッ……とお花を撫ぜくります。

ンヌメッ。

こちらのアニメーション、半分くらい大きなお花に隠れてしまっているのですが、実は裏側にある手もしっかり作画されています。今回は特別に、ゲームでは見えないお花の後ろの手も公開。ご覧あれ!

ンヌメラ~~~。

うーん耽美。私生活は結構テキトーな先生ですが、お花を愛でるときはこんなに繊細な手つきをしているんですね。こういった手つきの端々から、主人公の人間性を想像してみてもらえると嬉しいです。

こんな具合でアニメーションもじっくりじわじわ強化しているので、完成をお楽しみに。改めまして、2023年4月6日(木)の早期アクセス配信開始をお待ちください(Steamページはこちら!!!)それでは、フォン・ド・ヴォー!

MINDHACK:Indie Live Premiere(2023/12/4)

12月4日に配信されたIndie Live Expo2022 Winter、ご覧いただけたでしょうか?

MINDHACKはIndie Live Premiereのコーナーで取り上げて頂きました。
まだこれからという方はこちらからアーカイブを見ることができますので、ぜひチェックしてみてください!!

 

 

 

 

ついに出た、日付!


MINDHACKの早期アクセス配信開始予定日は『2023年4月6日』となります。
来年の春に皆様へゲームをお届けできるよう開発を進めておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!
(Steamウィッシュリストへ登録していただくと配信日に通知が届きますので、こちらも併せてよろしくお願いいたします)

 

 

いよいよ早期アクセス配信開始の日付も決まったところでアゲアゲのVODKAdemo?、貴重な注目枠を頂けるということで映像もはりきって作ってしまいました。
今回初公開の要素もいろいろ詰め込んだトレーラー、改めて見どころをご紹介して参ります。さあさお立合い!

ですね。
今回は全体的に映画の予告編みたいなイメージのトレーラーに仕上げました。
なんたってプレミアなコーナーなんだもん。

「プチタイピング」「人格塗り替えインタラクティブ」も盛り込みつつ……

デジゲー博の会場で公開した、ぬるっと色気たっぷりにお花を愛でる先生の手……

 

おっと。

 

 

なんだ!

誰だお前は!

一体何者なんだ!

うわーーーー!!!!

う、うわーーーーー!!!!

 

ここは一体どこなんだーーー!!!!

 

 

……というわけで、初めましての方にはMINDHACKの世界観を紹介しつつ、既にゲームをご存じの方には1章以降に待ち受ける何かをお伝えするトレーラーとなりました。
謎の赤い禍々しい空間以降のシーンはこのトレーラーでの初公開! 天才マインドハッカー、一体このあとどうなってしまうのでしょうか。

うーん、FORMATが言うならそうに違いない。
新規アニメーションもたっぷり盛り込んだ新トレーラー、春の訪れを待つお供としてお楽しみいただければ幸いです。