きつねです。なんか気がついたら9月も半ばになってた。早いものでBitSummit X-roadsから一ヶ月半が経ちました。
読書の秋、うっかりめちゃくちゃ高級なブックカバーを2つも買ってしまって反省しています。
でも良いものはいくらあっても困らないからね。ジッパーがついていてハヤカワ文庫のトールサイズが入るブックカバーなんて100個あっても困らないから。ねっ。物欲の秋、怖いぜ!!
本よりブックカバーが増えないように気をつけます。
【プチタイピング】
BitSummitの会場で展示していた体験版には、ある新しい要素を追加しておりました。
それがこれ。
開発チーム内ではこの新しい要素を「プチタイピング」と呼んでおります。ていうか私が勝手に呼んでます。プチってつくとなんかかわいいよね。プチパンケーキとかプチトマトとかプチプラコスメとか。
……で、なんなんだそのプチタイピングってのは! 実はここに至るまでにわりといろんな試行錯誤がありました。順を追って説明させてください。
MINDHACKとは、マインドハッカーがマインドハックするゲームです。そりゃそうだ。
マインドハッカーがマインドハック施術を行う際には、書き換えるべき精神のバグを見つけ出すために、悪人の記憶を覗いて読み進む必要があります。
この「記憶を覗く」シーン、もともと超初期の体験版ではこんな画面となっていました。
『悪人の思考を覗く』イメージで、4つの記憶を選択肢のように順不同で選んでいく形式です。
いかにもここをクリックすると記憶を覗けるぜ!!というビジュアルでわかりやすかった。
が、1よりも2、2よりも4のほうが本人にとって印象深い話をしているのに、すべての記憶の扱いが並列っぽく見えてしまうという問題点がありました。
そこで、「もっと順々に記憶の奥底に潜っていくような表現にしたいよね」というアイデアが出て……
このように、「記憶1を終えたら、次は記憶2へ」と順番に読み進める形式に進化。
※2022年9月現在、Steamで配信中の体験版ではこのバージョンを遊んでいただけます。
この変化により「クリックして記憶を開く」操作が取り除かれたため、記憶1と記憶2の間をはっきりと隔てる「壁」のような部分が必要になりました。
ここで登場したのが、記憶を覗く時もハッカーっぽいことをしたい! というアイデア。
選択肢でハッキングコマンドを入力していき、正しいものを選んでいくと先に進むことができます。
Disable Firewallというのは「ファイアウォール(外部からの不正なアクセス等をはじく防御プログラム)を無効にせよ」という意味のコマンドです。最初のバージョンに比べるとかなりハッカーっぽくなってきました!
しかしここまで来たら……もう……もっとハッカーハッカーしたいじゃない!!
ハッカーしたーーーーい!!!
というわけでプログラマーさんの手を借りて、このコマンドを直接タイピングで入力する形式にしてもらいました。
ビジュアル的にもコンピュータの入力画面風のUIとなり、天才ハッカー体験をより強調できたのではないかと思います。この後に控えている、実際に更生対象の精神を書き換えるメインタイピングパートとの橋渡し感も出ていい感じ!
将来的にお手元で遊んでいただけるようになった際には「あ!プチタイピングだ!」と呼んでいただければ幸いです。プチタイピングをどうぞよろしく。