こんばんは。今週は5章の進捗話です。
新章でもっとも輝く存在といえば、言わずもがな新キャラクターですよね。メイン登場人物のヒューゴに加え、ホットフィックス隊からベテラン隊員やサポート隊員も出演。豪華キャストで5章をお送りする予定です。
で。新キャラクターが登場するといえば、あれを用意しなくてはなりません。何かって、そう……通称「ポポポ音」だ! MINDHACKではキャラクターのセリフの文字送りに合わせて、「ポポポポポ……」というSEが流れます。実はこの音源、話者によって異なるのだ。ひとによって「キチチチチ」だったり「ドゥドゥドゥドゥドゥ」だったりします。過去の記事でも第3章までのキャラクターのSEを紹介しました。
というわけで、5章のキャラクターのSEも用意していきましょう。音楽制作ソフトに大量に収録されている楽器の音をいい感じに加工して、キャラクターのポポポ音を作っていきたいと思います!
というわけでまずは5章の主役、ヒューゴから。
彼は思慮深く温厚な壮年の男性なので、SEも深みのある音にしたいところですね。そこで選んだのが、イーリアンパイプスという楽器。
アイルランドの伝統楽器で、バグパイプの一種です。室内楽用なので音は軍楽用のものより少し軽やか。この音源を加工ソフトでちょっと低めのトーンにして……こんな感じに仕上がりました。
適度な太さのある良い声になったのではないでしょうか!
続いてベテラン隊員。
このひとはホットフィックス隊でも不思議な存在感のある人物ですね。声質からもそんな年齢不詳感を出したいところです。そこで選んだのがカリンバ。
アフリカの楽器ですが、手頃なサイズで気軽に楽しめることから身近に触れたことのある人もいるのではないでしょうか。金属の澄んだ音色のなかにもどこか柔らかさを感じられるのが特徴です。カリンバの音源そのままだと、高音の音色と弾いたときの音が多重になってSEとしては複雑すぎるので、音声編集ソフトで特定の周波をカットします。そうして加工した音源がこちら。
(セリフの内容はまだ内緒だよ!)
かなり独特の響きのある声になりました。ベテラン隊員の素性の分からなさが出ていていい感じだと思います!
そして最後はサポート隊員。
彼の声は、若々しさのなかにも張りのあるSEに仕上げたいところです。そこで、先ほどヒューゴのSEに使った音源パックのなかから、ブズーキという楽器を選んでみました。
ギターと同じ弦楽器ですが、鋭い金属的な響きが特徴の音色です。サポート隊員くんのハキハキした口調にもきっとマッチするはず!
…………あれ!? この人ロボなのかな!?
なんか、ハッキリした音色が思いのほかデジタルな印象になってしまい、サポート隊員くんがロボットっぽくなってしまいましたね。機械なのは片腕だけで、ほかは生身の人間です。念のため。改めて別の楽器にしてみましょう。じゃあここはひとつ、なんかカワイイおもちゃのトランペットで……ちょっとピッチを下げて加工して……
低すぎず高すぎず、いい感じですね! これでいきましょう。
このように、5章を演出する音響面もジワジワと作り上げていっています。で、肝心の彼らのセリフは何を喋ってるの!? という点に関しては、アップデートの公開をお楽しみに。それでは!