MINDHACK:プロモーション用トレイラーを振り返る

皆さんこんにちは、いかがおすごしでしょうか。
MINDHACKのメインシナリオと技術もろもろ担当、開発スタッフの紅狐です。本職が映像編集者なので、新しい章がリリースされるごとに各トレイラー映像も作っております。

第7章の開発も順調に進行中!
謎の球体やミニマスコットやライチョウが飛び出し、毎週「一体次の章はどうなっちまうんだ……!?」と、頭の上に大きなハテナマークを浮かべつつ、システム部分の開発を進めております。
(ご安心ください、第7章もちゃんと天才マインドハッカーが大活躍します!)

さて、MINDHACKも気づけば次はいよいよ第7章。なんだかんだでお話も佳境です。
ここで、これまでのトレイラーを一気に振り返ってみよう!

※なお、一部本編のネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

トレイラー(トレーラー)とは……

トレイラー、つまり映画でいう予告編。PV(プロモーションビデオ)ともいいます。

トレイラーが公開される時点では、まだ自分たち以外に章の全容を知っているかたはいないという状態です。

MINDHACKはお話がメインコンテンツになるアドベンチャーゲームなので、いかに「ネタバレを避けつつ、わかりやすく、面白そうに見せるか」がトレイラーの肝。

やっぱり一番見せたいところは一番盛り上がるところなのだが、それってお話の一番重要なシーンでもあり……! そう、トレーラーの編集とは、常に「どこまで見せていいか」……ネタバレ度合いとの戦いなのである。

 

 

MINDHACK 紹介トレーラー

 

おそらく過去もっとも多くの人の目に触れたであろう、最初にして一番スタンダードなトレイラー。

最初の15秒間でMINDHACKというゲームの雰囲気や魅力が伝わるよう、

・悪人の頭をお花畑にするよ

・手がアニメーションで動くのが特徴だよ

・こういう感じのキャラクター・世界観のテキストアドベンチャーだよ

ということがわかるようになっています。MINDHACKといえばこれ、の要素です。

手! お花! そして人格破壊!

本編の第一章自体がこのゲームの紹介そのものでもあるので、トレイラーも第一章のダイジェストのようなイメージです。最後のカットにヒキもあり、「こういうゲームですよ」が最もわかりやすいトレイラーですね。

 

MINDHACK 紹介トレーラーその2

こちらは第二弾。

さて、内容はだいたい最初の映像と一緒ですが、どこが変わったでしょうか。

正解はイーヴリッグがいる!

……だけではなく!

よく見るとマインドハック中の演出が第一弾よりだいぶ豪華なことがわかります。

最初のトレイラーの頃はまだ本当に第一章しかなかったし、なんなら遊べるプラットフォームがSteamですらなかった。(ファイル共有ストレージに体験版のZipファイルを置いていた……)

この「その2」は、晴れてSteam体験版デビューした際のもの。その際に追加された様々な追加要素が映像にも反映されたのでした。

つまり新キャラクターであるイーヴリッグと、新要素のEXTRA資料、そしてオープニングムービー! より盛りだくさんになりました。

MINDHACK 紹介トレーラーその3

 

こちらは記念すべきアーリーアクセス開始時のもの。なんだかよりゴージャスになった!

当時、Indie Live Expoというオンライン番組のプレミア公開コーナーで取り上げていただいて、「この放送のあとすぐ配信開始!」というのをやったのでした。

プレミア公開という部分をイメージして、文字の演出や全体的な雰囲気を「映画の予告編」という隠れテーマで統一しています。映画館の入り口とかにある、ポスターが暗がりでぼんやり光ってるみたいなやつね。

この時作ったぼんやり光る感じがMINDHACKのレトロフューチャーな世界観に合って気に入ったので、以降のトレイラーでも文字に同じ表現を使っています。

アーリーアクセス開始直後はまだ3章までの内容だったので、最後のヒキはシノが担当していますね。

この頃、シノはまだフロッピーに封じられた姿しか明らかになっていなかったので、ユーニッドとヤマ……イーヴリッグの二人でなんとかうまいことやっています。

そしてゲーム本編を遊んでくださったかたはお気づきかもしれませんが、このトレーラー内では、本来のキャラクターの名前表記と異なっている部分があります。

そう、この頃まだ第2章の内容も秘密だったので、動画内の「ヤマムラ」を全て「イーヴリッグ」に修正しているのである! 地道な工作。

MINDHACK 第4章リリーストレイラー

 

こちらはアーリーアクセス開始後はじめての大型アップデートにより、第4章が追加されたときのトレイラー。

トレイラーを作るとき、最初に必ず考えるのが「これは誰向けの映像なのか?」ということ。最も重要なのが「はじめましてのかた向け」なのか、「既存のファンの皆さん向け」なのか、という部分です。

ファーストトレイラー~その3 までははっきりと「はじめましてのかた向け」を想定していますが、アップデート用のリリーストレイラーは既に本編の内容をある程度知っている「既存のファンのかた向け」になるはず。そんなこんなで、このトレイラーは本編を第3章の最後まで遊んだかた向けに、シノの意味深なセリフから始まっています。

(第4章の冒頭でも同じセリフを先生が振り返っている通り、これはMINDHACKというお話の肝の部分でもありますね)

とかいってその直後、言った本人はパチ倒されているのだった。

さて、第4章の主要で目を惹きそうなミニゲームのシーンは入れ込みつつ……この時、開発ブログでもトレイラーでも特に頭を悩ませていたのは「どうネタバレを隠すか」でした。

なぜなら、この頃「この章の更生対象はCOM_Zである」ということを見せないようにしていたから! 必然的に、COM_Zが映っているシーンは使えないのでした。

さらに、マインドハックを受けたあとのヤマムラとか、ミキちゃんとかも初見で驚いてもらうために登場を伏せていたので、これもまた使えない。じゃあ第4章、どこ映すんだよ!?

結果、COM_Zのセリフを活かし、はっきりしたことは言わずに登場を醸し出す……的な演出にしました。

アザトーサー2000を破壊するシーンも、本編とは異なり背景を黒潰しにしたりしています。

MINDHACK 第5章リリース告知トレイラー

 

こちらは第5章がアップデートで追加されたときのトレイラー。

こちらは、最初の10秒あたりまでは「はじめましてのかた向け」にこれまでのMINDHACKのご紹介をしつつ、10秒以降は既プレイヤーさん向けに「さて、そして第5章の更生対象は一体どんなやつなんだ……!?」という構成になっています。

ヒューゴはこれまでの登場キャラクターの中でも特に異質な存在なので、そのキャラクター性に注目する内容にしました。

ここでも、本編をプレイするとわかる「異星人のヒューゴは使う言葉が異なり、彼のセリフは全部●▲×■で表現されている」という要素をうまいこと隠しています。

超細かいこだわりポイントとして、実はこのトレイラーの時点で、第6章の内容をうっすら感じさせる表現を入れてみていました。

新米隊員が関わるシーンの合間には、彼の内面を象徴するノイズ表現が差しこまれているのである。

宇宙空間の不明瞭な通信っぽさも醸し出されて、いい感じにミックスされたのではなかろうか。いかがでしょうか。

MINDHACK 第6章リリース告知トレイラー

 

いやいや、今現在(2026年5月末)まだまだ記憶に新しいですね。今年2026年1月に公開したばかりの、第6章追加アップデートをお知らせしたトレイラーです。

第6章はとくにショッキングなことが起きる章なので、ゲーム本編同様、冒頭に注意書きをつけることにしました。

このトレイラーは第4章のもの同様、完全に既存のプレイヤーさん向けに振り切って、今までゲーム本編の流れとともに新米隊員くんに親しんでくれたかたが見る想定で編集しています。

第6章は演出の見所も多く、象徴的なシーンをたくさん盛り込むことができました。特にノイズやバグのVFX! 見慣れた身近な人に対して、これまでMINDHACK本編でよく登場してきた演出や表現が重ねられる……という違和感を強調しました。

本編をプレイしたかたにはお分かりの通り、こちらも新米くんの名前が明らかになっているシーンを全て「新米隊員」に差し替えています。

本編では大きな決断となるシーン。このトレイラーの中では、先生はあっち側を選んだようですね。

 

余談

実はトレイラーは日本語だけでなく、毎回対応言語版のバリエーションも用意しています。

第5章からは日本語・英語・韓国語・簡体字・繁体字で、それぞれ5つもある!

こちらの再生リストに各言語版も入っているので、よかったら他の言語のバージョンも見比べてみてください。(※映像の内容は各言語版共通です)

再生リスト「トレイラー」

 

 

ところで、このトレイラーのゲーム画面ってどうやって撮影してんの?

なんかこういう、トレイラー用にサクッと欲しい画面を録画できる便利なプログラムがあるの?

……実はそんなことなく、プレイヤーの皆さんと同じようにSteamでゲームを自分でプレイしながら画面を録画しています!!

 

 

~撮影中よくあるNG集~

・あ!! やべえ、このカット名前がヤマムラになってた……!

・タイピングシーンをかっこよく撮影しようとして、ミスタイプを連発

・焦るとますますミスして、しょぼマインドハッカーが映像に記録されてしまう

・プレイ動画撮ってたらバグ(精神ではなくゲームの)見つけちゃった……

・1時間かけて通しプレイ動画を撮っていたつもりが、1時間デスクトップの虚無を撮影し続けていた。膝から崩れ落ちる紅狐

・プレイ動画の撮影中に限って宅配便が届く

・プレイ動画の撮影中に限ってメールの通知が映り込む

・あ!! マウスカーソル映ってた……!!

・プレイ動画の撮影中、横で聴いている作業用BGMが思いっきり一緒に収録されてビックリする

・あ!! やべえまたヤマムラがヤマムラになってる!!

・全てを撮影したあと、いざ編集を始めて気づく「このカット、うしろが0.5秒くらい足りない……」

 

 

トレイラーの公開前は「大丈夫か? 映っちゃいけないもの(ヤマムラとかマウスカーソル)が映り込んでないか?」をよくよくチェックします。それもこれも本編初プレイのときの驚きを皆様にお届けするのが目的です。

 

さーて第7章はどんなトレイラーにしようかな。まだまだアップデートは先のお話になりますが、ぜひともお見せしたいシーンがたくさんあるので、どうぞお楽しみに!